「話のネタになる最新ITニュースまとめ」は、主に海外のIT業界で先週話題になったニュースを紹介する連載です。知っておいて損はない最新情報から、話のネタになりそうな事柄まで、さまざまなニュースをお届けしていきます。
アップルのMac向け最新OS「macOS High Sierra」に、パスワード入力を行わずとも管理者権限にアクセスできる脆弱性が判明し、アップルが急遽修正パッチを配布する事態になっています。
発見された脆弱性は、パスワード入力なしで管理者権限へとアクセスできる重大なもの。対象者はすぐにOSのアップデートを推奨します
ことの発端は、トルコ人のエンジニア、レミ・オーマン・アージン氏によるツイート。「macOS High Sierra」で「システム環境設定」→「ユーザーとグループ」と進んだところにあるカギのアイコンをクリックすると、システムに変更を加えるためにユーザー名とパスワードを入力するウィンドウが表示されるのですが、ユーザー名「root」と入力し、パスワードを空白にしたまま「Enter」を押すと、管理者としてログインできてしまうことが明らかになりました。
このツイートは多くのメディアで取り扱われ、本当にパスワードの入力なしで管理者としてログインできたという報告がインターネット上をにぎわせました。悪意のユーザーが管理者としてログインすると、ユーザー情報を変更したり削除したりすることなどが可能になる、非常に危険な脆弱性です。
この脆弱性が発見されてからわずか1日後、アップルは急遽修正パッチをリリース。対象となるOSのバージョンは「macOS High Sierra 10.13と10.13.1」。「macOS Sierra 10.12.6」以前のバージョンについては、今回発見された脆弱性はありません。
ただし、今回の問題はこれだけでは終わりませんでした。配布されたアップデート(ビルド番号:17B1002)には、ファイル共有機能に関する不具合が確認され、アップルがこの不具合を修正するアップデートを再度配布するという事態になっています。このアップデートのビルド番号は「17B1003」。「17B1002」にアップデートしたユーザーは、すぐに「17B1003」をインストールしたほうがよいでしょう。
マイクロソフトは、Windows 10向けに提供しているブラウザー「Microsoft Edge」のiOS版とAndroid版を公開しました。スマートフォンの「Microsoft Edge」で開いているページをPCに送信できるなど、モバイルとPCでシームレスなブラウザー環境を使えるのが大きな特徴になっています。
AndroidとiOS向けに正式版の提供が始まった「Microsoft Edge」
マイクロソフトが掲げるWindows 10のテーマ「Continue on PC」は、スマートフォンなどPC以外の端末で行っている作業の続きを、そのままシームレスにPCで行えるというものです。今回リリースされたiOS版とAndroid版「Microsoft Edge」は、「Continue on PC」を推し進める戦略のひとつと言えるでしょう。
iOS版とAndroid版「Microsoft Edge」での大きな特徴は、開いているWebページをワンタップでPCに送信する機能です。マイクロソフトの公式動画では、スマートフォンで開いている「Microsoft Edge」からワンタップで、PCの「Microsoft Edge」で同じページを開く様子が収められています。もちろん、パスワードやお気に入りといったデータも同期してくれます。
自宅や会社で「Microsoft Edge」を使用している人にとって、スマートフォンとPCの相互間でシームレスにデータをやり取りできるのは便利そう。また、PC版「Microsoft Edge」に搭載されている「ハブビュー」機能も備えており、お気に入りや読書リスト、履歴といったデータを一括管理することも可能です。
なお、すでに日本のApp StoreやGoogle Playにも「Microsoft Edge」の製品ページがありますが、
「このアイテムはお住まいの地域でご利用いただけません」と表示されており、インストールできませんでした。残念ながら日本での提供はもう少し先になる模様です。
ソース:マイクロソフト
今世界で最も勢いのあるゲームと言えば何でしょうか? 国民的RPGの「ドラゴンクエストXI」や、発売されたばかりの「スーパーマリオ オデッセイ」が頭をよぎりますが、2つとも正解ではありません。答えは「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」(PUBG)です。
「PUBG」は、最大100人のプレイヤーが8km×8kmの無人島で生き残りをかけて戦うPC向けのバトルロワイヤルゲームです。現在のところPCゲーム販売プラットフォームの「Steam」や「DMM.com」で配信されているのですが、配信されているのは早期アクセス版で、正式版のリリースは2018年春に予定されています。
早期アクセス版にも関わらず、配信開始から徐々に人気を集め、2017年12月時点で2100万ダウンロードを突破。さらに、同時接続プレイヤー数が250万人を超えて、Steamでの新記録をたたき出しました。同時に250万人以上のプレイヤーが同じゲームをプレイするなんて、にわかには信じがたい人気っぷりです。
驚異的な勢いでプレイヤー数を増やす「PUBG」
この「PUBG」がスマートフォンで配信されることが判明し、ゲーム業界をにぎわせています。スマートフォン版「PUBG」の開発を手がけるのは、本家のBluehole(韓国)ではなく、中国のテンセント。中国国内でインスタントメッセンジャーアプリ「WeChat」を配信している企業です。
モバイル版「PUBG」は、中国で最初にリリースされる予定ですが、そのほかの国でのリリースについては明らかになっていません。なお、「Xbox One」では本作を2018年中にリリース予定で、PCとのクロスプラットフォームプレイに対応する予定です。「PlayStation 4」についても、Blueholeの会長がソニーと協議中であることを明らかにしており、続報に期待がかかります。
ソース:テンセント
最新ガジェットとゲームに目がない雑食系ライター。最近メタボ気味になってきたので健康管理グッズにも興味あり。休日はゲームをしたり映画を見たりしています。