話のネタになる最新ITニュースまとめ

スマホ向けCPU搭載で長時間駆動のWindows10ノートPCが登場!

「話のネタになる最新ITニュースまとめ」は、主に海外のIT業界で先週話題になったニュースを紹介する連載です。知っておいて損はない最新情報から、話のネタになりそうな事柄まで、さまざまなニュースをお届けしていきます。

「Snapdragon 835」を搭載するWindows 10ノートPCが登場。長時間駆動バッテリーでLTE通信に対応

クアルコムとマイクロソフトは、ハワイ州マウイ島で開催した「Snapdragon Tech Summit」で、モバイル向けSoC「Snapdragon 835」を搭載するノートPCを披露しました。ARM版Windows 10に対応しており、エミュレーションソフトによりx86向けに開発されたWin32アプリや、ユニバーサルWindowsプラットフォーム (UWP) アプリを動作させることが可能になっています。

ついにモバイル向けSoCで動作するWindows 10ノートPCが登場

ついにモバイル向けSoCで動作するWindows 10ノートPCが登場

マイクロソフトは、スマートフォンの台頭によりノートPCにも常時接続を求めるユーザーのニーズが増えているため、低消費電力でモデム内蔵のARMベースプロセッサーを使ったWindows 10搭載ノートPCの投入を以前から表明していました。今回発表されたのは、ASUS「NovaGo」とHP「HP ENVY x2」の2機種で、レノボも年内に発表する予定です。

ASUS「NovaGo」

「NovaGo」は、13.3型のフルHD(1920×1080ドット)液晶(タッチ対応)搭載の2in1ノート。液晶は取り外すのではなく、360°回転する機構を採用しています。基本スペックはCPUが「Snapdragon 835」(2.6GHz)で、メモリーが4/6/8GB、ストレージが64/128/256GB(UFS 2.0)。省電力性にすぐれるスマートフォン向けCPUを搭載したことで、連続動画再生時間は22時間も確保しています。価格は599米ドル(約68,000円)から。

ASUS「NovaGo」

ASUS「NovaGo」

LTEモデムの「Snapdragon x16モデム」を内蔵し、下り最大1Gbps/上り最大150Mbpsの高速通信を行える「Gigabit LTE」にノートPCとして世界で初めて対応。本体にはeSIMおよびnanoSIMスロット(デュアルSIMですが1つはmicroSDとの排他利用)を搭載。USB 3.1ポート×2、ヘッドフォン/マイクジャック、HDMIポートを備えています。

そのほかには、指紋認証センサーや1024段階感圧対応の「ASUS Pen」に対応。OSは「Windows 10 S」を搭載していますが、無料で「Windows 10 Pro」にアップグレード可能です。

HP「HP ENVY x2」

「HP ENVY x2」は、12.3型フルHD(1920×1080)液晶搭載のタブレットと、付属のキーボードからなる着脱式2in1ノート。基本スペックは、CPUが「Snapdragon 835」(2.6GHz)で、メモリーが最大8GB、ストレージが最大256GB(UFS 2.0)。連続動画再生時間は20時間あるうえに、スタンバイモード時は約29日間も電池が持つといいます。

HP「HP ENVY x2」

HP「HP ENVY x2」

タブレットは最薄部で約6.9mm。重量は約712g。「Snapdragon x16モデム」を内蔵しており、「Gigabit LTE」に対応。通信速度は明らかにされていません。USB Type-Cポートに加え、ヘッドフォンジャック、microSDカードスロット、SIMカードスロットを備えます。

キーボードは110〜150°の角度に調節可能なスタンドを搭載しており、「Surface Pro」のような使い方ができそう。「NovaGo」と同じく、「Windows 10 S」がインストールされていますが、無料で「Windows 10 Pro」にアップグレードできます。

両機種で気になるのは「Snapdragon 835」による処理能力でしょう。また、x86エミュレーションで動くというアプリの動作具合も気になるところ。両機種ともに、日本での発売は未定となっており、今後の展開に期待したいところです。

ソース:マイクロソフトクアルコム

NVIDIAが史上最強のGPU「Titan V」を発表。価格は約34万円

NVIDIAは、機械学習と計算論的神経科学の国際会議「NIPS 2017」にて、デスクトップ向けGPUの新モデル「Titan V」を発表しました。北米ではすでに発売が開始され、価格は2,999米ドル(約34万円)です。

GPU「Titan V」

GPU「Titan V」

「Titan V」は、次世代アーキテクチャー「Volta」を採用するGPUの新モデルで、主に人工知能の研究向けの製品。「Volta」をベースに約210億個のトランジスターを集積し、CUDAプロセッサーコアは5120基搭載。その上に、行列演算に特化したプロセッサーコアの「Tensor Core」を640基備えています。単精度浮動小数点演算性能は、110TFLOPSに到達し、前世代の「Pascal」を採用するGPUより9倍高速だといいます。

動作クロックはベースが1200MHz、ブースト時が1455MHz。メモリーは、「Tesla P100」と同じ「HBM 2(High Bandwidth Memory 2)」を採用し、容量が12GB、メモリー帯域幅が652.8GB/sとなっています。TDPは明らかにされていませんが、補助電源は8ピン+6ピンです。
「Volta」は、機械学習やAI処理など、高度なコンピューティング性能が要求される人工知能分野向けのGPUであり、ゲーム向けではありません。ただし、「Volta」ベースでは始めてのコンシューマ向け製品であり、人口知能の分野以外からも注目を集めています。

ソース:NVIDIA

小島秀夫の新作ゲーム予告編公開。謎だらけで世界観がスゴい!

2017年12月7日に開催されたゲームアワード「The Game Awards 2017」に、プレゼンターとして小島秀夫氏が登壇し、開発中の新しいゲーム「DEATH STRANDING(デス・ストランディング)」の最新予告編を公開しました。ゲームの世界観が徐々に明らかになる必見の内容になっています。

「DEATH STRANDING」は、コナミを退社した小島氏が立ち上げた「コジマプロダクション」の初タイトル。「ウォーキング・デッド」で主役のひとりを演じたノーマン・リーダスや、「ドクター・ストレンジ」「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」に出演したマッツ・ミケルセンなど豪華俳優陣の出演でも注目を集めています。

具体的なゲーム内容はベールに包まれているものの、今回の予告編は、タイトルの持つ不思議な世界観をうかがい知れる内容です。目には見えない獣のような敵が迫ってきたり、巨大なクリーチャーが登場したり、男性の体内に胎児がやどっていたりなど、よくはわからないけど何だかヤバそうなことが起きているというのがわかり、興味をビシビシと刺激してきます。

「爆発が起きた」というナレーションが4回入り、この世界では4回の“爆発”があったことがわかります。1度目では時空が生まれ、2度目では天体が生まれ、3度目では生命が誕生したとのこと。そして、4度目が最後の爆発であり、予告編で描かれる荒廃した世界の原因となっているかのように考えられます。

登場キャラクターの防護服や装備などはSFチックで、小島氏の作品らしいデザイン。この予告編がどのようにゲームに落とし込まれるのか、今から楽しみなタイトルですね。


水川悠士(編集部)
Writer / Editor
水川悠士(編集部)
デジタル系メディアから価格.comへ。スマホ、スマートウォッチなどのガジェット周り、ゲーム関連を担当。触ってきた製品は数えきれないほど多いです。価格.comマガジンのYouTubeにも出演中。
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