普段何となく使っているマウス。パソコンを操作するうえで欠かせないポインティングデバイスですが、マウスにはいろいろな種類があります。大きな違いは接続方式と読み取り方式です。そのほかにもゲーミングマウスやトラックボールというカテゴリーがあり、本当に奥が深い世界です。本特集では、自分に合ったマウスを選ぶための基本情報とおすすめマウスを紹介します。
在宅勤務やテレワークで、オフィス以外の場所で仕事をする時も、自分に合ったマウスがあれば作業効率はアップするはずです。自分に合った使いやすいマウスをゲットして、快適な作業環境を構築してみましょう。
※記事内の価格(税込)とランキング順位は、2023年1月15日時点のものです。
まずは接続方法です。マウスの接続方法は、大きく分けてUSBなどのケーブルでつなげる有線タイプと、Bluetoothなどの電波を使う無線タイプがあります。有線マウスは安定性が高い半面、ケーブルの取り回しがわずらわしいという欠点があり、無線マウスは、取り回しが楽な半面、安定性に欠けるという特徴があります。最近は無線マウスの安定性がアップし、繊細でスピーディーな操作が求められるゲーミングマウスでも無線タイプが続々と登場してきています。
有線マウス
メリット:設定(ドライバーなど)不要。パソコンに直接つなげるので安定動作。無線の同価格帯の製品に比べて性能は高め
デメリット:ケーブルがからまったり引っかかりやすい。ノートパソコンと一緒に持ち歩く時にケーブルがじゃまになる
ワイヤレス(無線)マウス
メリット:ケーブルがないので自由自在に動かせる。BluetoothマウスならUSBポートをふさがない
デメリット:無線の設定が必要。通信状態によって動作がカクつくことがある。電池が必要(=本体の重量増加)。USBレシーバーを使うタイプはUSBポートをふさぐ(Bluetoothで接続タイプはUSBポートをふさがない)
初期の頃のマウスは、底面に取り付けられたボールによって動きを読み取っていましたが、今のマウスは、本体底面に取り付けられたセンサーで動きを検出しています。このセンサーの種類によって「光学式(赤色LED)」「ブルーLED」「レーザー」「IR(赤外線)LED」の4タイプがあります。最近は「光学式(赤色LED)」と「ブルーLED」を採用するモデルがほとんどです。
読み取り精度が高いのは「ブルーLED」と「レーザー」で、「光学式」や「IR LED」が苦手な光沢面や透過素材(ガラスやフィルム)の上でも使えます(表1)。自宅の机や作業台がどんな素材なのかを確認するといいでしょう。「IR(赤外線)LED」は消費電力が低いのがウリですが、最近は「光学式(赤色LED)」や「ブルーLED」でも消費電力が低いモデルが増えています。
(表1)各読み取り方式のトラッキング能力。なかにはメーカー独自の改良を加えて、弱点を克服したものもありますので、ひとつの目安としてご覧ください
とにかくシンプルな有線マウスを探している人におすすめなのが、ロジクールの「Corded Mouse M100n」。パソコンのUSBポートにケーブルを接続するだけで、ダウンロードもセットアップも不要ですぐに使えます。左右対称の両手用デザインで右利きの人も左利きの人も、使い勝手は変わりません。スクロールホイールは1行毎で使い勝手もシンプルそのもの。価格.com最安価格は800円。とりあえず持っておくと何かと役に立ちそうなマウスです。
主なスペック
ボタン数:3
読み取り方式:光学式
解像度:1000dpi
本体サイズ:62(幅)×38(高さ)×113(奥行)mm、重量:90g
接続方式:USB(ケーブル長1.8m)
バッテリー:なし
カラーバリエーション:ブラック、ホワイト
ロジクールの最新エントリー向けマウス。エントリー向けながら、高速スクロールが可能な「SmartWheel」やクリック音を抑えた「SilentTouch」、最大3台のデバイスに接続してワンタッチで切り替えられる「Easy-Switch」および、2台のパソコン間で簡単なコピー&貼り付け操作などができる「Flow」など、豊富な機能を備えるのが特徴です。DPI(マウスの感度)の変更ボタンも備わっています。接続方法は無線で、Bluetoothと「Logi Bolt USBレシーバー」の2種類から選択可能。バッテリーは単三形乾電池1本を利用しますが、「Logi Bolt USBレシーバー」を使えば最大24か月と長い期間使えるスタミナも見逃せません。昨年2022年11月に発売されたばかりですが、価格.comの「マウス」カテゴリーの人気売れ筋ランキングで1位に入っている大人気モデルです。
なお、「Easy-Switch」や「Flow」、ボタンでのDPI変更といった機能が省略された「Signature M650」も人気で、同ランキングで2位に入っています。
主なスペック
ボタン数:6
読み取り方式:光学式
解像度:400〜4000dpi
本体サイズ:61(幅)×38.8(高さ)×108.2(奥行)mm、重量:103.2g(電池含む)
接続方式:Bluetooth/無線2.4GHz(Logi Bolt USBレシーバー)
バッテリー:単3形乾電池1本
カラーバリエーション:グラファイト、オフホワイト、ローズ、ブルー、レッド
ロジクールのフラグシップマウスで、愛用者の多い人気モデルの最新機種。人間工学に基づいて設計されたユニークな形状で、親指を置けるスペースが設けられているのが特徴です。最新モデルは左右ボタンを押した時の音が静かになっているのがポイント。ディスプレイの高解像度化やマルチディスプレイ環境での使いやすさに配慮してDPIが8000dpiにパワーアップしているのも見逃せません。
操作性では、2つのホイールと7つのボタン(ホイールボタン含む)で緻密かつ効率的な操作が可能。上部ホイールは、1秒間に1000行のスクロールができる高速ホイールです。一度使うと、ほかのマウスでは物足りなくなる人もいるほどの高性能かつ多機能なマウスです。マウスを毎日、ガンガン使っている人は、「MX Master 3S」をチェックしてみてください。なお、サイズがやや大きめなので、購入前に実際に試してみるといいでしょう。
主なスペック
ボタン数:7
読み取り方式:レーザー
解像度:200〜8000dpi
本体サイズ:84.3(幅)×51(高さ)×124.9(奥行)mm、重量:141g(電池含む)
接続方式:Bluetooth/無線2.4GHz(Logi Bolt USBレシーバー)
バッテリー:内蔵
カラーバリエーション:グラファイト、ペイルグレー
エレコムの「EX-G」は握りやすさにこだわった5ボタンのBluetoothマウス。両サイドが窪んだ独自の形状は、マウス操作時に最も使用頻度の高い親指と薬指に着目した結果で、手になじみやすくしっかりとフィットします。サイドグリップはレザー調で、滑りにくくかつ上質な仕上がり。Bluetooth 5.0に対応しており、マルチペアリングで2台のパソコンに接続でき、スイッチにて切り替えられる。読み取り方式はブルーLEDの光学センサー方式。バッテリーは単三形乾電池1本で、連続動作時間は約363時間で想定電池使用期間は約675日の長さです。
主なスペック
ボタン数:5
読み取り方式:ブルーLED
解像度:2000dpi
本体サイズ:73.8(幅)×40.8(高さ)×109.6(奥行)mm、重量:81g(電池含む)
接続方式:Bluetooth
バッテリー:単3形乾電池1本
カラーバリエーション:ガンメタリック、ホワイトフェイス
在宅ワークのお供にピッタリな静音マウス。子どもが寝ているときに仕事をする人や、オンライン会議中にこっそり別の仕事をしたい人に注目してほしいマウスです。抗菌性試験に準拠しており、衛生的なのもうれしい。機能面では場所を選ばず使えるブルーLEDで、USBレシーバーをパソコンにつなげて使用するタイプ。レシーバーはマウス本体に収納できるので、持ち運び時の分針を防げます。「進む」「戻る」ボタンがついており、ネットの閲覧も楽々。
主なスペック
ボタン数:5
読み取り方式:ブルーLED
解像度:1000/1500/2000dpi(切り替え可能)
本体サイズ:56(幅)×34.3(高さ)×98(奥行)mm、重量:約56g
接続方式:無線2.4GHz
バッテリー:単3形乾電池1本
カラー:ブラック、レッド、ホワイト
マイクロソフト「Bluetooth Mouse RJN」は、Bluetooth 5.0接続に対応したワイヤレスマウス。読み取りセンサーは光学式(赤色LED)で、トラッキングの仕様はフレッシュレートが最大4000FPS、速度が最大30IPS。シンプルな3ボタンで、ノートパソコンと一緒に持ち運びやすいコンパクトさが魅力です。マイクロソフトのマウスは以前より選択肢は減っていますが、マイクロソフト派の人はぜひチェックしてみてください。カラーバリエーションは、ピーチ、パステルブルー、ミント、マットブラックときれいなカラーが用意されています。
主なスペック
ボタン数:3
読み取り方式:光学式
解像度:1800dpi
本体サイズ:58.2(幅)×38.3(高さ)×100.4(奥行)mm、重量:約78g
接続方式: Bluetooth
バッテリー:単3形乾電池×1本
カラー:ピーチ、パステルブルー、ミント、マットブラック
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価格.comの「マウス」カテゴリーの中でも人気のゲーミングマウス。ゲーミングマウスというと有線モデルが主流でしたが、最近は無線モデルの接続性能が高まってきており、ケーブルの取り回しが不要な無線モデルの人気が高まっています。「G703 HERO LIGHTSPEED Wireless Gaming Mouse G703h」も独自の「LIGHTSPPDテクノロジー」により、有線を上回るスピードと安定性を両立しています。機能面では高性能センサー「Hero16K」を搭載し、100〜16000dpiの解像度、40Gの最大加速、400インチ/秒の最大スピードを実現。細かく素早い操作に対応できるほか、高速連打を正確に再現してくれます。
主なスペック
ボタン数:6
読み取り方式:光学式
解像度:1600dpi
本体サイズ:68(幅)×43(高さ)×124(奥行)mm、重量:約95g
接続方式:無線2.4GHz
バッテリー:内蔵充電式リチウムイオン電池
カラー:ブラック
マウスとしてはマイナーな存在のトラックボールマウスですが、在宅勤務の悩みのひとつである机の狭さを解消してくれるのに加え、本体を動かさずにボールを転がしてカーソル操作を行うため、腕や手首への負担を軽減できることから、注目度が高まっています。価格.com最安価格は約6,363円と安くはないですが、在宅勤務のお供に検討してみてはいかがでしょうか。
ボタン数:5
読み取り方式:光学式トラックボール
解像度:2000dpi
本体サイズ:100(幅)×48(高さ)×134(奥行)mm、重量:145g(電池含む)
接続方式:Bluetooth、無線2.4GHz(Unifying)
バッテリー:内蔵
カラーバリエーション:ブラック、グラファイト、オフホワイト
パソコン・家電からカップ麺に至るまで、何でも自分で試してみないと気が済まないオタク(こだわり)集団。常にユーザー目線で製品を厳しくチェックします!