レビュー
OPPOの高コスパモデルをレビュー

2万円台の格安スマホOPPO「R15 Neo」はファーウェイ「P20 lite」の牙城を崩せるか!?

2018年1月に第1弾モデル「R11s」を引っさげて日本上陸を果たしたアジア市場シェア1位のOPPOが、第2弾モデルとして発表したのが「R15 Neo」だ。本機は、メモリー容量の異なる2モデルが展開され、価格は3GBモデルが27,950円(税込、以下同)、4GBモデルが32,270円。格安〜ミドルレンジの価格帯ながらも、DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)、4230mAhの大容量バッテリー、トリプルスロットを搭載しているのが特徴だ。

この「R15 Neo」(4GBモデル)を8月31日の発売(3GBは9月7日発売)よりひと足先に試すことができたので、魅力に迫ってみる。

OPPOの高コスパモデル「R15 Neo」をレビュー。SIMフリーで大人気のファーウェイ「P20 lite」の対抗馬になる!?

同価格帯でトップクラスのスペックと大容量バッテリー

「R15 Neo」と同じ価格帯で人気があるSIMフリースマホは、ファーウェイの「P20 lite」やシャープの「AQUOS sense lite」が挙げられる。「AQUOS sense lite」は、防水&おサイフケータイ対応のため、「R15 Neo」がターゲットにしているユーザー層とは異なる。したがって、「R15 Neo」が競うのは、ファーウェイの「P20 lite」となるだろう。

「R15 Neo」は、エントリー向けのCPU「Snapdragon 450」を搭載し、メモリーは3GBと4GBの2モデルが用意される。注目すべきなのは、64GBのストレージ容量だ。同価格帯のSIMフリースマホは32GBが標準的であり、64GBの「R15 Neo」はその中でも頭一つ抜けている。「P20 lite」もメモリーは4GBながら、ストレージ容量は32GBだ。

では、「Snapdragon 450」による処理性能はどうだろうか。このCPUは、エントリースマホ向けに開発されたもの。「R15 Neo」(4GBモデル)をベンチマークアプリ「AnTuTuベンチマーク Ver 7.09」で測定したところ、結果は75977だった。これは通常利用からカジュアルなゲームを楽しむには十分なスコアだ。実際に使用してみても、カメラの起動やアプリの切り替えなど、基本的な動作はスムーズで快適だった。3GBモデルだと、多少スコアは落ちるかもしれないが、2万円台の格安スマホとしては高い部類に入るだろう。

AnTuTuベンチマークのスコアは75977

AnTuTuベンチマークのスコアは75977

「R15 Neo」と同じメモリー容量ながら、独自OS「Kirin 659」を搭載する「P20 lite」のベンチマーク結果は88284。「R15 Neo」のほうが下回ったが、これくらいであれば使っていて認識できるほどの差ではない。

もうひとつ注目すべきなのは、4230mAhの大容量バッテリー。アベレージが3000mAh前後の同価格帯ではダントツナンバーワン。価格こそ適わないが、ASUSの大容量バッテリースマホ「ZenFone Max Plus (M1) 」(4130mAh)よりも多い。

ダウンロードした約2時間の映画を機内モード、輝度マックスに設定して視聴したところ、バッテリーは100%から77%まで減少。性能とバッテリーを重視するユーザーなら、「R15 Neo」は十分選択肢に入ってくるだろう

DSDV対応&トリプルスロットで2枚のSIMとmicroSDを最大限活用できる

「R15 Neo」は、格安〜ミドルレンジスマホでは珍しい、2枚のSIMがVoLTEで待ち受け可能なDSDVに対応しており、NTTドコモ、au、ソフトバンク各社のVoLTEを利用できる。対応機種が徐々に増えてきたDSDVだが、対応しているのはファーウェイ「P20」やASUS「ZenFone 5」などミドルハイ〜ハイエンドモデルに限られているのが現状で、その点「R15 Neo」は貴重な存在だ。

また、SIMカードスロットが、2枚のSIMカードとmicroSDカードを併用できるトリプルカードスロット仕様なのもポイント。DSDSやDSDVをうたいながらも、結局スロットがmicroSDカードとの排他利用の形態を採用しているスマホが少なくない中で、「R15 Neo」はかなり頑張っていると感じた。

2枚のSIMカードとmicroSDカードを併用できるトリプルカードスロット。対応バンドはLTEがB1/2/3/4/5/7/8/18/19/20/26/28/38/39/40/41で、WCDMAが1/2/4/5/6/8/19、GSMが850/900/1800/1900Mhz

機能面で気になったのは、指紋認証に非対応な点。その代わりに顔認証に対応している。フロントカメラによる顔認証はスピーディーなので、端末のアンロック時などは特に不便に感じない。

指紋認証センサー非搭載だが、フロントカメラによる顔認証に対応

指紋認証センサー非搭載だが、フロントカメラによる顔認証に対応

しかし、Google Playなどで買い物をするときはどうだろうか。アプリなどの購入時に認証をオンにしていると、Googleアカウントのパスワードを入力する、もしくは、指紋センサーで認証を行う必要がある。

指紋での購入認証は、パスワード入力よりも高速ではるかに快適であり、これが「R15 Neo」で使えないのは不便と言わざるを得ない。もちろん、Google PlayがApp Storeのように顔認証(Face ID)に対応すれば話は別だが、現状そのような話は聞いたことがない。

カメラ機能については、このクラスのスマートフォンとしては標準的。イン(800万画素)/アウトカメラ(1300万画素+200万画素)の両方に、年齢、性別、人種などを認識して被写体にピッタリな効果を加える「A.I.ビューティーモード」が搭載されており、人物撮影を行う際にその性能が発揮される。

A.I.ビューティーモードオフ(左)、オン(右)

A.I.ビューティーモードオフ(左)、オン(右)

アウトカメラは、1300万画素のレンズ(F2.2)と200万画素(F2.4。深度測定用)のデュアルレンズ構成。デュアルレンズを生かしたポートレート撮影に対応している。日中は、手ブレがなく、HDR機能により暗部が黒つぶれしにくい写真を撮影できる。

1300万画素のレンズ(F2.2)と200万画素(F2.4)からなるアウトカメラ

1300万画素のレンズ(F2.2)と200万画素(F2.4)からなるアウトカメラ

日中であればきれいに撮れるが、若干の暗さは否めない。HDR機能の効果も少々弱いと感じた

日中であればきれいに撮れるが、若干の暗さは否めない。HDR機能の効果も少々弱いと感じた

室内だとライティングによっては色味が崩れてしまうことがあったが、暗すぎない照度であれば手ブレなしで撮影できた

夜など低照度の環境だと、手ブレや暗さ、ノイズが目立つ。夜間の撮影に過度な期待は禁物だ。カメラの総合的な評価は期待を上回るほどではないが、価格を考慮すれば、十分と言えるだろう。Instagramに写真を投稿するのが趣味のようなユーザーは、もう少しハイエンドの端末のほうが適している。

夜景などの撮影はかなり厳しい。手ブレを抑えるために、何度か撮り直すことがあった

夜景などの撮影はかなり厳しい。手ブレを抑えるために、何度か撮り直すことがあった

大画面で独創的なデザインは◎

最後となったが、「R15 Neo」の外観をチェックしよう。液晶(TFT)は6.2型の大画面でありながら、解像度が1520×720というあまり見られない構成。ほかの機種と比べて解像度が若干低いことが気になるが、使用していて画質が粗いと感じることはなかった。

トレンドのノッチ(切り欠き)デザインを採用し、画面占有率は88.8%。動画や写真を閲覧するときなどは、大画面の恩恵を十分に感じられるはずだ。

6.2型の大画面は動画を見るのに適している

6.2型の大画面は動画を見るのに適している

解像度は1520×720だが、使用していて画質の荒さが気になることはなかった。解像度について大きな心配は不要だ

充電/データ転送用のポートがmicroUSBなのはいただけない。多くの端末が、最新のUSB Type-Cを導入している点を考慮すれば、「R15 Neo」も採用してほしかったところだ。

本体底面にはイヤホンジャックとmicroUSBポートを搭載する

本体底面にはイヤホンジャックとmicroUSBポートを搭載する

背面は、多角形がランダムに並べられており、それぞれににヘアライン加工が異なる方向に施されているという幾何学チックで独創的なデザイン。光の反射により表面がキラキラと変化し、角度によって見え方が変わる。

独創的な背面デザイン

独創的な背面デザイン

まとめ

以上、「R15 Neo」をレビューしてきた。カメラ性能や充電ポートは「P20 lite」と比べると心許ないが、基本スペックについては「P20 lite」に引けを取らず、64GBのストレージ容量や4230mAhの大容量バッテリー、DSDV対応、トリプルスロットなどアドバンテージも多い。

スペックや機能、デザインなどを総合的にみると、コストパフォーマンスは非常に高く、2〜3万円くらいのスマートフォンを探しているユーザーにとって、購入候補に入るはずだ。大人気の「P20 lite」のライバル機に十分なり得るだろう。

水川悠士(編集部)

水川悠士(編集部)

最新ガジェットとゲームに目がない雑食系ライター。最近メタボ気味になってきたので健康管理グッズにも興味あり。休日はゲームをしたり映画を見たりしています。

記事で紹介した製品・サービスなどの詳細をチェック
関連記事
価格.comマガジン「動画」まとめページ
ページトップへ戻る