「話のネタになる最新ITニュースまとめ」は、主に海外のIT業界で先週話題になったニュースを紹介する連載です。知っておいて損はない最新情報から話のネタになりそうな事柄まで、さまざまなニュースをお届けしていきます。
Googleが、毎年恒例となっている新製品発表イベント「Made by Google」の招待状をアメリカの各メディアに送付したことが明らかになりました。イベントの開催日は10月9日11時(日本時間10日0時)で、場所はニューヨークとなっています。
Googleがメディアに送付した招待状(画像はArs Technicaより)
「Made by Google」で発表が期待されている製品は、なんと言ってもスマートフォン「Pixel 3」。2017年にも同時期に開催されたイベントで「Pixel 2」が発表されていることから、「Pixel 3」の登場は間違いないと見られています。
すでに、ロシアのブロガーにより詳細スペックやカメラ性能、製品画像が出回っており、さながらリーク祭の様相を呈していましたが、当イベントでようやく正確な情報が明らかになりそうです。
リーク情報によれば、「Pixel 3」と「Pixel 3 XL」の2つが発表される見込み。気になるのは、これらが日本で発売されるかどうかについてでしょう。これまで、「Pixel」シリーズが日本で正式に発売されたことはありません。
初代「Pixel」は、AI機能「Googleアシスタント」が日本語に未対応だったため、日本で発売されなかったと見られています。そのため、日本語版「Googleアシスタント」のリリース後に発表された「Pixel 2」は日本市場への投入が期待されましたが、こちらも残念ながら日本での発売は見送られました。
Googleが最後に日本で発売したスマートフォンは、2015年に発表された「Nexus 5X」と「Nexus 6P」までさかのぼります。3年ぶりに日本市場への投入があるのかどうか、発表会を楽しみに待ちましょう。
ソース:The Verge、ArsTechnica
SIMフリースマートフォンで日本でも大人気のファーウェイのスマートフォンですが、性能を測定するベンチマークテスト時にだけ、性能を底上げするモードが搭載されていることが明らかになり、物議を醸しています。
性能をベンチマーク時にのみブーストする隠しモードを搭載していたファーウェイのスマートフォン(写真は「P20 Pro」)
この問題は、海外メディアAnandTechの調査により判明したもの。同メディアによれば、「Honor Play」(日本未発売)を同社のベンチマークソフトでテストしたところ、同じCPUを搭載する「P20」よりも高いスコアを記録したとのこと。AnandTechは独自に調査を行い、「Honor Play」にはベンチマークテスト時に性能を一時的に底上げするモードが搭載されていると結論づけました。
これを受けて、ベンチマークソフト「3DMark」を提供するUL Benchmarksが、ファーウェイのスマートフォンについて調査を実施。Google Playで提供される一般向けの「3DMark」と、一般に提供されていない非公開の「3DMark」でテストを行ったところ、スコアに最大で2倍近い差が確認されました。同社によれば、ベンチマークのテスト時に「パフォーマンスモード」と呼ばれる裏モードが動作する仕組みになっていたとのことです。
「3DMark」のテスト結果がこちら。一般向け「3DMark」の実行時のみ、パフォーマンスモードが動作するようになっていたとのことです
UL Benchmarksは、「パフォーマンスモード」が同社の規定に反するとして、同モードを搭載していることが判明した「P20 Pro」「P20」「Nova 3」「Honor Play」を、他社製品と比較できる同社のベンチマークリストから削除すると発表しました。
なお、ファーウェイはパフォーマンスモードの存在を認め、ユーザーがパフォーマンスモードを自由に利用できるように今後のアップデートで改善するとしています。