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増税前に通信費をできるだけスリムに!

固定通信サービスとの“セット割引”で、スマホの料金はどれだけ安くなる?


2019年10月に実施される予定の消費税増税まで、いよいよ1年を切りました。増税による景気の冷え込みを防ぐための対策も進められていますが、増税前よりも家計の負担が増えることは避けられません。

支出の抑え過ぎはかえって景気を冷え込ませることにもつながりますが、そうは言っても出費はなるべく抑えたいものです。たとえば、電気・ガス・水道・通信といった固定費をスリム化すれば、増税により増える支出をカバーできる可能性があります。

通信については、最近普及が進んでいる仮想移動体通信事業者(MVNO)の「格安SIM」に乗り換えることで、大手携帯キャリアよりもコストを減らせるようになりました。ただ、サポート体制や混雑時の通信品質など、格安SIMには大手携帯キャリアに対して見劣りする部分もあり、乗り換えに踏み切れない人も多いことでしょう。

固定通信サービスとのセット割引を活用しよう!

大手携帯キャリアのままでもスマホの通信コストを減らせる方法の1つに、家庭で利用している固定通信サービスとの「セット割引」があります。

具体的には、大手携帯キャリアが指定する固定通信サービスを契約することで、スマホの月額料金から毎月一定額が割り引かれます。PCでインターネットを利用したり、スマホからWi-Fi経由でアクセスしたりするために家庭でインターネット接続サービスを契約しているのなら、セット割引を活用することで通信コストを減らすことができるのです。

固定通信サービスとスマホのセット割引のイメージ

固定通信サービスとスマホのセット割引のイメージ

そこで、大手携帯キャリアのセット割引によって、固定通信サービスも含めた通信コストがどれくらい安くなるのかを比較してみようと思います。まずは、各社のセット割引の内容をそれぞれ見てみましょう。

ドコモは通信容量によって割引額が大きく変わる

ドコモでは、同社の固定通信サービス「ドコモ光」の契約者向けに、セット割引「ドコモ光セット割」を提供しています。

ドコモ光では、NTT東日本/西日本の光回線を借り受けて通信サービスを提供する「光コラボレーションモデル(光コラボ)」や、ケーブルテレビ事業者の設備を用いてインターネット接続サービスを提供しています。

そのため、すでに固定通信サービスを契約している人の多くは、ドコモ光への乗り換え手続きが必要です。NTT東西のフレッツ光などを利用している場合にも、「転用」という手続きが必要になります。

ドコモ光のプロバイダーはドコモ自身が提供する「ドコモnet」だけでなく、NTTグループの「OCN」や、「So-net」「@nifty」「BIGLOBE」といった、25種類の提携プロバイダー(2018年11月10日時点)から選べます。現在利用しているプロバイダーがドコモ光と提携していれば、プロバイダーを解約せずに転用などの手続きができます。

また、提携先のケーブルテレビ事業者からも、解約などをせずにドコモ光へ切り替えることが可能です。

以下の表に、スマホの月額料金に対するドコモ光セット割の割引額をまとめました。

ドコモ光セット割の割引額(税別、以下同)

ドコモ光セット割の割引額(税別、以下同)

ドコモ光セット割の割引額は、毎月の通信容量に左右されます。

たとえば、単独契約向けの「ベーシックパック」を契約している場合、1か月間の通信量が1GB以下なら割引額は100円ですが、3GBを超えると800円になります。毎月30GBまで使える「ウルトラデータLLパック」の場合は1,600円です。

複数契約向けのシェアパックでは割引額もさらに増えて、「ベーシックシェアパック」では800円から1,800円、「ウルトラシェアパック」では2,500円から3,500円となります。ただし、割引の対象はシェアパックを契約している親回線だけなので、子回線の月額料金からは割り引かれません。

スマホで契約している通信容量が少ないと割引額もわずかですが、容量が多ければ割引も増えます。大容量プランになるほど割引率が高い傾向になるのが、ドコモ光セット割の特徴です。

auは小容量なら500円、中容量以上では1,000円を割引

auでは、同社が指定する固定通信サービスの契約者向けにセット割引「auスマートバリュー」を提供しています。

指定されている固定通信サービスには、KDDIが提供する光インターネットサービスの「auひかり」を筆頭に、「So-net 光」や「BIGLOBE光」といった、インターネットプロバイダー自身が光コラボを利用して提供するサービスが含まれています。また、一部のケーブルテレビ局が提供するインターネット接続サービスも対象です。

セット割引を受けるには転用や乗り換えが必要となるドコモとは異なり、すでに対象の固定通信サービスを利用していれば、転用・乗り換えをせずに申し込めるのが特徴です。

ただし、auスマートバリューが適用されるには、インターネット接続サービスに加えて電話サービス(光電話オプションなど)も契約しなければなりません。固定電話は持たずにインターネット接続サービスだけを使うような契約の場合、auスマートバリューの対象外となります(一部ケーブルテレビ局では「ネット」と「テレビ」、「テレビ」と「電話」といった組み合わせも可能です)。

以下の表に、スマホの月額料金に対するauスマートバリューの割引額をまとめました。

auスマートバリューの割引額

auスマートバリューの割引額

auスマートバリューの割引額もドコモと同様に毎月の通信容量によって変わりますが、価格は2通りのみとシンプルです。

通信量によって月額料金が変わる段階制プランの「auピタットプラン」において、通信量が2GB以内だった月は500円が割り引かれます。auピタットプランで通信量が2GBを超えた月や、定額制の「auフラットプラン」(Netflixパックを含む)における割引額は1,000円です。

ただし、通話料が従量制の「auピタットプラン(シンプル)」で、月の通信量が1GB以内だった場合のみauスマートバリューの対象外で、その月は割引を受けられません。

割引額が2通りに固定されているので理解しやすい反面、通信量が毎月2GBを超えると何GB通信しても割引額は変わりません。一番お得な通信量は、auピタットプランで毎月3GB台の場合です。

ソフトバンクは一律1,000円を割引

ソフトバンクでは、同社が指定するインターネット接続サービスの契約者向けにセット割引「おうち割 光セット」を提供しています。

光セットという名称ですが、同社がNTT東日本/西日本の光コラボを利用して提供する「SoftBank 光」だけでなく、「Yahoo! BB ADSL」などのADSLサービスや、据え置き型のWi-Fiルーターによる「SoftBank Air」も対象です。また、ケーブルテレビ事業者のネットワークを利用した同社のIP電話サービス「ケーブルライン」の利用者も、おうち割 光セットを申し込むことが可能です。

ただし、複数のプロバイダーから選べるドコモやauとは違い、ソフトバンクのセット割引対象サービスでは、ソフトバンク以外のプロバイダーを選べません。そのため、すでに他社と契約している場合は、プロバイダーの乗り換えが必須です。

また、SoftBank 光の契約者がおうち割 光セットの適用を受けるには、光BBユニットのレンタル契約やWi-Fiマルチパックへの加入に加えて、電話サービスへの加入が必要です。電話サービスの契約内容によって、オプション料金の月額料金は合計500円/1,000円/1,500円のいずれかとなります(おうち割 光セット適用後の価格)。

以下の表に、スマホの月額料金に対するおうち割 光セットの割引額をまとめました。

おうち割 光セットの割引額

おうち割 光セットの割引額

ソフトバンクの場合、割引額は契約内容や通信量に関わらず、毎月1,000円に統一されています(「ミニモンスター」と「ウルトラギガモンスター+」の場合)。割引額は把握しやすいのですが、どの容量でも割引額が一定なので、通信容量が増えるほど割引率も下がります。

毎月の通信コストはどうなる?

それでは、各社のセット割引が適用された場合のスマホの月額料金と、固定通信サービスの月額料金を合わせた通信コストはどれくらいになるのでしょうか。以下の表で、キャリアごとの通信コストを試算してみました。セット割引適用後のコストは赤字で示しています。

比較しやすくするための前提条件として、初年度割引や各種キャンペーンなどは一切考慮していません。スマホの料金プランは、いずれも通話料金が従量制のプランを選択しました。

同様に、固定通信サービスのプランも1つに絞り込んでいます。ドコモ光では、集合住宅・一戸建てともに「タイプA」を選択。auは「auひかり」の契約を想定し、集合住宅では各戸に光ファイバーを配線する「マンション ギガ」、一戸建てではドコモとソフトバンクの通信速度に合わせて下り最大1Gbpsの「auひかり ホーム1ギガ」としました。ソフトバンクは「SoftBank 光」を選んでいます。

なお、契約期間は固定通信サービスもスマホも2年間としています。また、auとソフトバンクのセット割引では電話の契約が必須なので、各社の光電話オプション料金(いずれも月額500円とする)を含めています。

セット割引適用後の通信コスト比較

セット割引適用後の通信コスト比較

集合住宅における固定通信サービスの月額料金は、ドコモやauよりもソフトバンクが月額200円〜250円安くなっています。セット割引の金額もスマホの通信容量に関わりなく一律1,000円なので、段階制の「ミニモンスター」で毎月1GB以下だった場合や、毎月50GBと大容量の「ウルトラギガモンスター+」を契約している場合において、ソフトバンクの安さが際立っています。

auでは、スマホの通信容量が毎月2GBから20GBまでの中間の範囲でお得ですが、割引が適用されないauピタットプラン(シンプル)で毎月1GB以下しか通信しなかった場合や、auフラットプラン(シンプル)で毎月30GBの契約では、ソフトバンクよりもコストがかかってしまいます。

ドコモは大容量になるほど割引額も増えますが、それでも「ウルトラデータパック」(毎月30GBまで)を契約する場合の通信コストは、ウルトラギガモンスター+の場合よりも高いままです。小容量では割引額が少ないため、やはりauやソフトバンクよりも割高となっています。

いっぽう一戸建てにおける固定通信サービスの月額料金は、今回想定した契約内容では3社とも揃っています。通信コストの差額は、スマホの月額料金とセット割引の割引額に左右されます。

auとソフトバンクでは割引額がどちらも1,000円(auは通信量が2GB以内だと500円)なので、双方を比較した際の通信コストの差額は、セット割引の適用前後でほとんど変わりません。

ところが、ドコモのウルトラデータパックでは1,000円以上が割り引かれるので、1,600円引きになるウルトラデータパック(毎月30GBまで)では、auフラットプラン(シンプル、毎月30GBまで)やウルトラギガモンスター+との差額が縮まっています。

ドコモが一番安くなるパターンもある

実は、ドコモ光セット割では、光電話オプションの契約が必須ではありません。固定電話は要らないという場合、上記の表よりも毎月500円安くなります。集合住宅に住んでいて、スマホの通信量が毎月3GB〜5GBの場合、わずかですがauやソフトバンクよりも安くなります。

割引適用前のドコモの月額料金はauやソフトバンクよりも割高ですが、固定通信サービスとのセット割引が加わることで、条件によっては両社に匹敵するほど安くなるように節約ができるのです。

ただし、ここで試算したのはほんの一例です。ドコモやauでは選んだプロバイダーによって固定通信サービスの月額料金が変わりますし、家族間で通信容量を分け合えるドコモの「シェアパック」や、家族でウルトラギガモンスター+を契約すると1回線あたり500円〜2,000円を割り引くソフトバンクの「みんな家族割+」といった、今回は考慮していない料金プランや割引を受けることも可能です。

自分の家庭に最適なセット割引を受けるためには、固定通信サービスや大手携帯キャリアを乗り換える必要があるかもしれませんが、長い目で見れば節約につながります。乗り換えのタイミングによっては、キャッシュバックなどのキャンペーンが適用される場合もあります。

増税までまだ1年近い時間がある今のうちに、セット割引を含めた通信コストの見直しに着手してみませんか?

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松村武宏

松村武宏

信州佐久からモバイル情報を発信するフリーライターであり2児の父。気になった格安SIMは自分で契約せずにはいられません。上京した日のお昼ごはんは8割くらいカレーです。

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