新製品レポート
専用キーボードにも注目!

無料の動画編集ソフト“ダヴィンチ”がさらに進化! Blackmagic Design新製品発表会レポート

シネマカメラやレコーダー、キャプチャー、動画編集ソフトなどを総合的に手がけるBlackmagic Designが2019年の新製品の発表会を開催し、8K対応をテーマにした業務用製品や“16”へとアップデートされた編集ソフト「DaVinci Resolve(ダヴィンチ・リゾルブ)」、専用キーボードなどの展示とデモを行いました。

「DaVinci Resolve 16」の新機能と専用キーボード「Davinci Resolve Editor Keyboard」のレポートは以下の動画をチェックしてください。

2019年のBlackmagic Design は8K対応が進む

今回のイベントでは、アメリカで先月開催されたプロ向け映像機材の展示会「NAB 2019」で発表した新製品が日本向けにお披露目されました。

プレゼンテーションの冒頭で示された今年のテーマは「8K」。2年前の2017年にグラント・ペティCEOが来日した際に、「Inter BEE」の会場でNHKが展示していた8K映像のデモに心を動かされたことがひとつのきっかけとなり、Blackmagic Designが8K対応へと舵を切った、というエピソードが紹介されていました。

今回発表されたハードウェアは全7種類。ほとんどが映画・TV制作向けの業務用製品

今回発表されたハードウェアは全7種類。ほとんどが映画・TV制作向けの業務用製品

RAWムービー撮影が可能な10万円台のシネマカメラとして注目を集めている「Blackmagic Pocket Cinema Camera 4K (BMPCC 4K)」専用のバッテリーグリップは、日本では2019年8月に27,980円(税別・メーカー直販価格)で発売予定とのこと。残念ながら、会場での展示はありませんでした

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コンシューマー向けとして注目の製品は“無料なのに高機能過ぎる動画編集ソフト”「DaVinci Resolve」の最新バージョン「DaVinci Resolve 16」と、それに対応した専用キーボードでしょう

動画編集ソフト「DaVinci Resolve 16」にスピード重視の編集向け画面を追加

「DaVinci Resolve」は、カットやエフェクト、トランジション、テロップなどの追加に加えて、高度なカラーグレーディング(色のつくりこみ)やオーディオミキシング、CG合成などができる動画編集ソフト。無料版でもほぼすべての機能が使え、マルチユーザー機能や3Dツールに対応する有償版でも、買い切りの33,980円 (税別。メーカー直販価格)という手ごろな価格が魅力です。

今回発表された最新版「DaVinci Resolve 16」の目玉となる進化ポイントは、スピーディーな編集を行いたいユーザー向けに“カット”と呼ばれる画面が追加された点。すべての動画素材を俯瞰のタイムラインで一覧しつつ、インとアウトのポイントを決めて編集済みのタイムラインに落とし込んでいく、という流れで素早く編集ができます。

“リニア編集”に近い使用感で、制作時間がタイトなニュースなどの現場での使用に向くとのこと

“リニア編集”に近い使用感で、制作時間がタイトなニュースなどの現場での使用に向くとのこと

これまでの「エディット」と、新しく追加された「カット」画面の比較

これまでの「エディット」と、新しく追加された「カット」画面の比較

その他の「DaVinci Resolve 16」のおもな進化点

• NVIDIAと共同で開発したニューラルエンジンを使用した、不要な被写体の高度な除去(オブジェクト・リムーバル)への対応、顔認識による人物ごとのフォルダ分け、など
• エディット画面への調整レイヤー機能の追加
• パナソニック規格のスーパーハイビジョン8Kでの書き出しに対応
• YouTube、Vimeoなどへのダイレクトアップロード機能の追加

「DaVinci Resolve」向け専用キーボード「Davinci Resolve Editor Keyboard」

色分けされたキーやダイヤルなどを備え、「Davinci Resolve」での作業を高速化できる動画編集専用キーボード「Davinci Resolve Editor Keyboard」が新たに登場しました。

「Davinci Resolve」はもともとショートカットが優秀なので、通常のキーボードで編集しても素早く操作できますが、専用キーボードがあると「Command(Windowsの場合はControl) +○○」のようにキーを2個押ししなくてよくなるのが便利です。また、ダイヤルを使うことでクリップの早送りや巻き戻しなどを素早く高精度で行えるようになるのは言わずもがな。動画を編集する際には1日に何百回(何千回かも?)と行う動作であることを考えると、小さな違いに見えて大きな差になりそうです。マウスを使った編集より格段にスピードアップできることは間違いありません。

「Davinci Resolve Editor Keyboard」は113,800円(税別。メーカー直販価格)で2019年8月に発売予定

「Davinci Resolve Editor Keyboard」は113,800円(税別。メーカー直販価格)で2019年8月に発売予定

キーストロークが深く、打鍵感のしっかりしたメカニカルキーボードは、堅牢な金属製のどっしりとした重量感と相まって、プロ機材にふさわしい風格を感じさせます。激しいキー操作に耐えられるeスポーツ用のキーボードと同じ種類のキースイッチを使用し、100万回以上の打鍵に耐えられるとのこと

ダイヤルは金属から削り出したパーツにゴムコーティングをしているというなかなか贅沢な設計。握ったり、回したりする際にほどよい重さが感じられ、狙った位置にカーソルを移動できる精度の高さも備えています

Blackmagic Designと聞くと「業務用」「プロ用」のイメージが強く、実際に同社が展開する製品の多くは映画やTV制作などの現場で使用される物であることは間違いありません。

ただし、「個人ユーザーやビギナーお断り」ということはなく、特に無料版も提供されている「DaVinci Resolve」は動画編集ソフトの入門にうってつけです。また、RAW動画の撮影ができる「BMPCC 4K」は“シネマカメラ”を個人が手軽に買えるようにした革命的な製品です。

このように、ハイエンドに軸足を置きつつも手ごろな製品があり、プロ向けを基本にしつつエントリーユーザーでも無料で使えるソフトがある、というのが“ブラマジ”のおもしろいところ。「撮りためた運動会の動画を編集してみようかな」「YouTubeを始めてみようかな」という方も要注目です。

【ソフトウェア詳細&ダウンロード】
DaVinci Resolve|Blackmagic Design

Mr.TATE(Masahira TATE)

Mr.TATE(Masahira TATE)

世界50カ国以上を旅したバックパッカー。週間アスキー編集部などを経て、AppBankに入社。「バイヤーたてさん」として仕入れとYouTubeを活用したコンテンツコマースに取り組み、上場時は広報として企業PRを担当。現在はフリーランスで活動中。

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