「話のネタになる最新ITニュースまとめ」は、主に海外のIT業界やインターネットで先週話題になったニュースを紹介する連載です。知っておいて損はない最新情報から、話のネタになりそうな事柄まで、さまざまなニュースをお届けしていきます。
アップルは、インテルのスマートフォン向けモデム事業を10億ドル(約1,085億円)で買収することを明らかにしました。これには、インテルが保有する無線技術17,000件に及ぶ特許、開発設備が含まれ、約2,200人の従業員がアップルに入社します。いっぽう、インテルは、パソコンやIoT、自動車向けモデム事業を引き続き保有するとのことです。
アップルが、ついに5Gモデムの内製化へと着手か?
モデムは、スマートフォンの通信機能になくてはならない部品です。このモデムを、アップルは長年クアルコムから調達してきましたが、両者の間では知的財産をめぐる訴訟が繰り広げられ、アップルは2016年からモデムの調達先をインテルへと変更しました。
しかし、2019年4月にアップルとクアルコムが和解し、それとほぼ同時にインテルが高速移動通信システム「5G」向けモデムの開発中止を発表。アップルは、5G向けモデムをクアルコムから調達すると考えられていました。
ところが、今回インテルのスマートフォン向けモデム事業を買収したことで、アップルは5G向けモデムを内製に切り替えるのではと予想されています。CPUやGPUを独自に開発するなど、内製にこだわるアップル。今回の買収により、5Gモデムも自社開発となるのでしょうか。
ソース:アップル
サムスンは、折りたたみスマートフォン「Galaxy Fold」を2019年9月に発売すると発表。ハードウェアの技術的問題で発売延期となっていた本機の改良ポイントもあわせて公開しました。
2019年9月にようやく発売される「Galaxy Fold」
「Galaxy Fold」は、スマートフォンの新しい形として注目される“折りたたみ”機構を採用したことで話題になった端末です。2019年4月26日に発売予定だったものの、ハードウェアの欠陥が指摘され、これをサムスンも認めたため、直前になって発売延期となっていました。
この「Galaxy Fold」が2019年9月にようやく発売されます。価格は1,980ドル(約21万円)。サムスンによれば、誤ってはがされてしまった保護シートのサイズを大きくし、ベゼルよりも広げることで、はがされないように改良したとのこと。この保護シートは、部品の一部であり、はがしてしまうとトラブルにつながってしまうことが指摘されていました。
また、ほこりなどの粒子が端末内に侵入しないように、デバイスに補強材を追加。これが折りたたみ機構に影響を及ぼすことはないとのこと。さらに、保護パーツを使いディスプレイの耐久性を上げ、ヒンジと本体の間にあった隙間も小さくするように改良したと言います。
折りたたみという特徴に加え、発売延期の問題により注目度が高まった「Galaxy Fold」。発売時には、多くのレビュワーが厳しいチェックの目を向けることになり、今度こそは“使えるスマホ”になっていることが期待されます。
ソース:サムスン
賞金総額約33億円というかつてない規模で行われるe-Sportsの大会、「Fortnite World Cup」が2019年7月26日〜28日に開催。28日の最終日に行われたソロ決勝では、Bugha選手が優勝し、優勝賞金300万ドル(約3億円)を獲得しました。
優勝したBugha選手は、わずか16歳で約3億円を手にしました
2019年7月26日〜28日に開催された「Fortnite World Cup」は、全世界で行われた予選を通過したプレイヤーが集まり、それぞれの部門で優勝者を決める大会。各部門の総額賞金は約33億円という、e-Sportsの大会でも類を見ないほどの大きな規模になりました。
27日に行われたデュオ部門決勝では、aqua選手とNyhrox選手のチームが優勝し、それぞれが賞金150万ドル(約1億6,000万円)ずつを獲得。その翌日に開催されたソロ部門の決勝では、わずか16歳のBugha選手が優勝し、約3億円の賞金を手にしました。
Bugha選手は、2位の選手と比べて2倍近いポイントを獲得し、優勝にふさわしい圧倒的な強さで勝利しました。
賞金約3億円は、世界的に人気があるスポーツの大会に匹敵するほどの金額です。もはや、e-Sportsは“ただのゲーム”には収まらない巨大な市場へと成長しており、この勢いはしばらく続くでしょう。
ソース:Fortnite公式ツイッター