「Smart Keyboard」やサードパーティー製のBluetooth キーボードなどを利用するときに使える、キーボードショートカット(キーのコンビネーションで特定の操作を実行する)の数が増えた。
文書作成時のコピーやペースト、書体の変更などが素早くできるし、特にSafariには多くのキーボードショートカットが用意されているので、キーボードを使っているのなら上手に活用したい。
「command」キーを長押しすると、表示中の画面で使えるキーボードショートカットを一覧できるので、参考にしよう。画面はSafariの例
iPadOSおよび「iOS 13」では、マウスを接続して利用できるようになった。
ただし、画面タッチが困難な方や、支援アクセサリーが必要な方向けとして搭載された機能なので、一般的にノートパソコンで使うマウスとはやや機能が異なることは理解しておきたい。
たとえば、ドラッグ操作で文字列を選択することができない。マルチタッチ操作と同様に、ダブルクリック、トリプルクリック、4連続クリックを使って選択しよう。
Bluetooth マウスの接続は、設定アプリの「アクセシビリティ」から行う。今回は、ロジクールの「MX Ergo Wireless Trackball」を使って接続してみた。
アクセシビリティを開いたら、「タッチ」をタップ。次に、「AssistiveTouch」をタップして機能をオンにしたら、「デバイス」をタップする。
次の画面で「Bluetoothデバイス...」をタップして、Bluetooth マウスをペアリングモードに。デバイス一覧にBluetooth マウスが表示されたらタップして選択し、ペアリングの要求画面で「ペアリング」をタップ。これで、Bluetooth マウスが利用できるようになる。
設定アプリのアクセシビリティで「タッチ」をタップする
AssistiveTouchをタップする
AssistiveTouchをオンして、「デバイス」をタップする
「Bluetoothデバイス...」をタップしてBluetooth マウスをペアリングモードにすると、一覧に表示されるのでタップ。「Bluetoothペアリングの要求」が出たら、「ペアリング」をタップする
実際に使ってみると、iPadをとても快適に操作できる。タッチ操作のスワイプはドラッグで実行でき、Safariではマウスのホイールでスクロールできるなど、操作性が向上する。
また、マウスボタンに割り当てる機能をカスタマイズすることも可能だ。
設定変更は、接続設定したAssistiveTouchの画面から行う。画面を開くと「接続済み装置」にマウスが表示されるのでタップ。各ボタンに割り当てられた機能が表示される。タップするとメニューが開き、割り当て操作を変更できる。
「接続済み装置」にあるマウスをタップする
この画面で、ボタンに割り当てられている機能がわかる。割り当て機能を変更したいときは、対象のボタンをタップする。今回試した環境では、「ボタン1」が左ボタン、「ボタン2」が右ボタン、「ボタン3」がホイールボタンになっていた
メニューが開くので、操作を選択する
AssistiveTouch画面では、「ポインタのスタイル」などを変更することも可能だ
iPadOSでは、外付けハードディスク、USBメモリー、SDカードなどを接続してファイルのやり取りができるようになった。
以下では、USBメモリーを接続したケースを例に、操作を解説する。「iPad Pro (11 インチ) 」はUSB-Cコネクタなので、USBメモリーの接続にはアップルの「USB-C - USBアダプタ」を利用した。
「USB-C - USBアダプタ」を使ってUSBメモリーを接続する
接続したUSBメモリーは、「ファイル」アプリで管理する。「ファイル」アプリを起動すると、「場所」の一覧にUSBメモリーが表示される。タップすれば、USBメモリー内のファイルが一覧表示される。
ファイルをドラッグしてコピーすることも可能なのだが、たとえば「このiPad内」までドラッグした場合、コピー先のフォルダを選ぶことができない。特定のフォルダにコピーしたいときは、ファイルを長押しすると表示されるメニューを活用しよう。
メニューには「コピー」と「移動」があるが、「移動」を選んでもコピーにしかならない。「移動」を選ぶと「場所」の一覧メニューが表示されるので、コピーしたいフォルダを選んで右上の「コピー」をタップ。これで、コピーされる。USBメモリーへのコピーも、同様の操作で実行可能だ。
「ファイル」アプリを起動すると、「場所」の一覧にUSBメモリーが表示されるので選択する
コピーしたいファイルやフォルダを長押しするとメニューが表示される。ファイルをコピーするために「移動」を選択する
「場所」の一覧がメニューに表示されるので、コピーしたいフォルダを指定して右上の「コピー」をタップする
USB-C - USBアダプタを使ってデジタルカメラを接続すれば、カメラから直接写真や動画を読み込むこともできる