日本HPは2020年12月8日、ノートパソコンの新モデルとして、画面のアスペクト比が3:2の「HP Spectre x360 14」を発表した。アスペクト比が3:2のディスプレイは、縦の表示スペースが広く、WebコンテンツやSNSが見やすいという。日本向けのオリジナルキーボードも備える。直販価格は149,800円(税別)から。同日より発売する。
画面のアスペクト比が3:2のHP Spectre x360 14。画面サイズは13.5型
「HP Spectre x360」シリーズは、ディスプレイ部分が360°回転するコンバーチブルタイプのノートパソコン。アルミニウムCNC精密加工が施された高級感のあるエッジ部分や二重の面取りデザインなど、デザイン面にこだわった個人向けのプレミアムモデルだ。
アッシュブラックモデル。アルミニウムCNC精密加工のエッジは高級感のある仕上がり
新モデルのHP Spectre x360 14は、シリーズで初めてアスペクト比が3:2の13.5型ディスプレイを採用したのが特徴。従来モデルの16:9のディスプレイと比べて、垂直方向の表示領域が約20%広く、縦スクロールの多いWebページやSNSが見やすいという。
アスペクト比が16:9の13.3型ディスプレイを搭載する「HP Spectre x360 13」と比べると、ディスプレイを開いた状態で、25.6mmほど高さは出るが、狭額縁設計により、画面占有率は90%を維持している。ディスプレイは1920×1280の液晶モデルと、3000×2000の有機ELモデルをラインアップ。いずれもデジタルシネマ規格のDCI-P3を100%カバーするほか、コントラスト比100万:1、最大輝度400ニットの高品質なディスプレイとなっている。
キーボードはユーザーの声を反映して、日本向けのオリジナルキーボードを採用。これまで、Enterキーの右にHomeやPg upなど一列キーがあったが、これを廃止し、EnterキーやBack Spafeキーを大きくして、入力しやすいように改良している。左のTabやShiftキーを大きくなっており、タイピングミスの減少につながりそうだ。
Enterキーの横の一列のキーがなくなった新キーボード
主なスペックはCPUが第11世代のCore i5-1135G7/Core i7-1165G7、メモリーが最大16GB、ストレージが最大1TBのSSDを搭載。Thunderbolt 4、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.0など接続性も最新の仕様となっている。
本体サイズは約298(幅)×220(奥行)×17(高さ)mm、重量は約1.36kg。バッテリー駆動時間は液晶モデルが最大15時間、有機ELモデルが最大10時間30分。
ポセイドンブルーはシンプルな紺色でエッジはシルバー
HP Spectre x360シリーズ。13.3型、13.5型、15.6型の3つの画面サイズのモデルをラインアップする
Chromebookの新モデルとして、「HP Chromebook x360 13c」も同日に発売する。手ごろな価格が特徴のChromebookだが、本モデルはスペックや機能にこだわったプレミアムモデル。
HP Chromebook x360 13c
ディスプレイはアスペクト比が3:2の13.5型。専用キーを押すとのぞき見を防止できる「HP Sure View Reflect(Gen4)」という機能を備えるほか、指紋認証リーダーとWebカメラをオン/オフできるプライバシーカメラキルスイッチも搭載する。
再生アルミニウムを75%使った天板や、再生プラスチックを50%使ったキーボードなど、環境に配慮した設計も特徴だ。
主なスペックはCPUが第10世代のCoreプロセッサーを搭載。メモリーは最大16GB、ストレージは256GB SSD。Wi-Fi 6、LTE、Bluetooth 5.1など接続性も最新の仕様だ。
本体サイズは約295(幅)×216.9(奥行)×16.7(高さ)mm、重量は約1.36kg。バッテリー駆動時間は最大12時間。
直販価格は128,000円(税別)から。
指紋認証リーダーとWebカメラをオン/オフできるプライバシーカメラキルスイッチ