ソフトバンクは、2021年6月17日、5G対応スマートフォン「LEITZ PHONE 1(ライツフォン ワン)」を7月以降に発売すると発表した。ライカ監修の大型カメラを備えたシャープのハイエンドスマートフォン「AQUOS R6」をベースに、カメラ以外のデザインや操作性などにもライカが全面的に関わった同社初のスマートフォンだ。
ライカ初のスマートフォン「LEITZ PHONE 1」は、ソフトバンク専売モデルとして発売される。製造はシャープが担当しており、ライカ監修のカメラを搭載する「AQUOS R6」の兄弟モデルとなる。
「LEITZ PHONE 1」は、約74(幅)×162(高さ)×9.5(厚さ)mm、重量は約212gのボディに、2,730×1,260のWUXGA+表示に対応する約6.6インチの有機ELディスプレイ「Pro IGZO OLED」を搭載する。このディスプレイは、「AQUOS R6」同様に残像感低減機能付きの240Hz駆動に対応したもの。その他の基本スペックも「AQUOS R6」と基本的には同じで、搭載されるSoCは、「Snapdragon 888」で、12GBのメモリーと256GBのストレージ、最大1TBまで対応するmicroSDXCメモリーカードスロットを組み合わせる。OSはAndroid 11。バッテリーの容量は5,000mAhだ。なお、IPX5/8等級の防水仕様と、IP6X等級の防塵仕様をクリアしているほか、FeliCaポートも搭載している。
5G通信機能は、Sub-6に対応しており、ソフトバンクがサービス中のn3/28/77の各周波数帯に加えて、NTTドコモやKDDIで使用しているn78にも対応している。なお、5G対応エリアにおける通信速度は下り最大2.4Gbps、上り最大110Mbpsだ。
「AQUOS R6」はカメラのみライカが監修しているが、「LEITZ PHONE 1」は全面的にライカが関わったライカ製のスマートフォンになる
「AQUOS R6」と同じ有機ELディスプレイ「Pro IGZO OLED」を搭載。残像感低減機能付きの240Hz駆動にも対応している
ライカの手によるデザインは、同社のカメラのイメージを受け継ぐもの。背面右上に配置されるロゴが高級感を演出している
レンズキャップと専用カバーを同梱。また、データ転送用のケーブル「Quickスイッチアダプター」も同梱される
注目のカメラ機能についても、基本的には「AQUOS R6」と同じもので、リアに大きく備わるメインカメラは、約2,020万画素の1インチ大型イメージセンサーに、絞り値F1.9で焦点距離19mmの明るい大型レンズを組み合わせたもの。このほかに、構図認識用のToFセンサーも搭載される。フロントカメラは約1,260万画素だ。カメラアプリには本機独自の「Leitz Looks」モードが用意されており、ライカの写真を特徴づける、味のあるモノクロ撮影が手軽に行える。また、JPEG形式での保存に加えてRAWデータでの保存にも対応する。
リアに備わるメインカメラは、約2,020万画素の1インチ大型イメージセンサーに、絞り値F1.9で焦点距離19mmの明るい大型レンズを組み合わせたもの
1インチの大型イメージセンサーは、スマートフォン用のイメージセンサーとしては最大級の1/1.28インチセンサーよりも55パーセントも広い表面積を誇る
以下に、本機のメインカメラで撮影した作例を掲載する。なお、いずれもフォトグラファーの安珠氏によるものだ。
硫黄の噴き出す火山。硫黄の色の再現性が高い
朝焼けの湖。コントラストの高い構図だが、青空の階調が保たれている
「Leitz Looks」モードでの撮影。ライカの得意とする味のあるモノクロ撮影を手軽に再現できる
なお、本機の価格は187,920円(税込)と、ベースモデルとなる「AQUOS R」に比べると、5割増しほどの価格になる。なお、端末購入補助の「トクするサポート+」を利用することで、半額での購入も可能だ(24か月の利用に限られる)。全国のソフトバンクショップで取り扱われるほか、ライカストアでのタッチトライも行えるそうだ。
FBの友人は4人のヒキコモリ系デジモノライター。バーチャルの特技は誤変換を多用したクソレス、リアルの特技は終電の乗り遅れでタイミングと頻度の両面で達人級。