レビュー

宇宙好きなあなたへ! ASUSの超高性能14型ノートPC「Zenbook 14X Space Edition」レビュー

ASUS JAPANは2022年8月4日、ノートパソコン「Zenbook」の新モデルとして、5シリーズ12機種を発表した。8月4日より順次発売する。今回はその中から、14型の高性能モデル「Zenbook 14X OLED Space Edition UX5401ZAS」をレビューしていきたい。

Zenbook 14X OLED Space Edition UX5401ZAS。“宇宙エディション”とはどういうことなのか?

Zenbook 14X OLED Space Edition UX5401ZAS。“宇宙エディション”とはどういうことなのか? 発売日は8月4日。市場想定価格は269,800円(税込)

「P6300」が宇宙に行って25年を記念した“Space Edition”

1997年にASUS初のノートパソコン「P6300」が発売され、翌年の1998年にミール宇宙ステーションのミッションに持ち込まれた。P6300は宇宙空間にて、すぐれた性能と安定性を発揮し、600日間問題なく動作し続けたという。そんなP6300が宇宙に旅立ってから25年を記念して誕生したのが、今回取り上げるZenbook 14X OLED Space Edition UX5401ZASだ。

P6300

P6300

チタンカラー仕上げのアルミニウム合金製のボディには、あちこちにミール宇宙ステーションからヒントを得たというモールス信号がちりばめられている。モールス信号のうちの1本は、ラテン語の「ad astra per aspera」と記されており、「苦難を乗り越えて星々へ」を意味している。モールス信号が読める人は、ぜひほかのコードを解読してみてもらいたい。そのほか、天板とパームレストには宇宙カプセルを模した円弧が描かれている。

モールス信号が記された天板

モールス信号が記された天板

天板には3.5型の「ZenVisionディスプレイ」を搭載する。宇宙船のデータシートにインスパイアされたというサブディスプレイだ。モノクロ表示で時刻や日付、メッセージ、各種ステータスなどを表示できる。オリジナルのテキストも表示可能だ。表示内容は管理アプリ「MyASUS」からカスタマイズできる。

3.5型(256×64)のZenVisionディスプレイは、メインディスプレイと同じ有機ELパネルを採用する

3.5型(256×64)のZenVisionディスプレイは、メインディスプレイと同じ有機ELパネルを採用する

ZenVisionディスプレイに表示する内容は、MyASUSという管理アプリからカスタマイズできる

ZenVisionディスプレイに表示する内容は、MyASUSという管理アプリからカスタマイズできる

パームレストにもモールス信号が印刷されている。オレンジ色のスペースキーには土星のようなマークがあしらわれている

パームレストにもモールス信号が印刷されている。オレンジ色のスペースキーには土星のようなマークがあしらわれている

パッケージも宇宙仕様。化粧箱は金属っぽいキラキラの印刷が施されており、リーフレットやステッカーシールも宇宙をモチーフにデザインされている。なお、ACアダプターの入った箱はノートパソコンのスタンドとしても使える。

宇宙をモチーフにデザインされたパッケージ。ステッカーシールも宇宙仕様なので、ぜひ購入してその中身を詳しく確認してみてほしい

宇宙をモチーフにデザインされたパッケージ。ステッカーシールも宇宙仕様なので、ぜひ購入してその中身を詳しく確認してみてほしい

ACアダプターなどが入った箱はスタンドとして利用できる

ACアダプターなどが入った箱はスタンドとして利用できる

表示品質はモバイルノートとしては最高クラス! 2.8Kの14型有機ELディスプレイ

搭載する14型ディスプレイは、ASUSがノートパソコンに積極的に採用している有機ELパネルで、解像度は2880×1800の2.8K。コントラスト比は100万:1、輝度は最大550ニット、応答速度は0.2msというハイスペックなディスプレイだ。有機ELの焼き付きを防止するための仕組みもしっかりと盛り込まれている。

色域はDCI-P3を100%カバーし、HDRコンテンツの再生もサポートする。VESA DisplayHDR True Black 600認証、PANTONE認証と色の正確性にもこだわっている。

実際に写真や動画を表示してみたが、コンテンツによってはまぶしく感じるほど画面が明く、コントラストの高さも際立っている。いつも見ているYouTubeの動画を、本モデルで見るとまったくの別物だ。14型のモバイルノートのディスプレイとしては、最高クラスの表示品質だ。

14型のスリムボディに「Core i9-12900H」を搭載

続いてスペックをチェックしていこう。CPUには第12世代Core i9-12900Hを搭載する。ゲーミングノートPCやクリエイター向けノートPCなど、高い処理性能が求められるノートパソコン向けのHプロセッサーの中でも上位のCPUだ。コア数/スレッド数は14コア20スレッドと多く、ターボ・ブースト利用時の最大周波数は5.0GHz(Performance-core)に達する。

TDP(熱設計電力)が45Wの第12世代Core i9-12900Hを厚さ17.6mmのボディに収めているのもすごい。「IceCoolサーマルテクノロジー」という冷却システムにより、高性能なCPUの搭載を実現しているのだ。また、マザーボードにスマートセンサーが備わっており、各種コンポーネントの温度をリアルタイムに検出し、必要な消費電力を正確に算出し、電力効率を最高の状態に保つという。 

メモリーはLPDDR5-4800の32GB(オンボードメモリー)。ストレージは1TB SSD(PCI Express 4.0 x4接続)だ。

そのパフォーマンスは各種ベンチマークでも高いスコアを記録。14型ノートパソコンとしてはトップクラスの性能を誇る。外付けGPU(dGPU)を搭載していないので、PCゲームやdGPUのパワーを使う動画編集には向いていないが、それ以外の用途であれば、サクサクこなせるはずだ。

CPUの性能を測定する定番ベンチマークプログラム「CINEBENCH R23」の結果。CPUのスコアは1万超え! シングルCPUは1629と非常に高いスコアを記録した

CPUの性能を測定する定番ベンチマークプログラム「CINEBENCH R23」の結果。CPUのスコアは1万超え! シングルCPUも1629と非常に高いスコアを記録した

パソコンの総合性能を測定する「PC Mark 10 Professional Edition」の結果は5959。6000に迫るスコアで、ゲーミングノートPCのようなハイスコアだ

パソコンの総合性能を測定する「PC Mark 10 Professional Edition」の結果は5959。6000に迫るスコアで、ゲーミングノートPCのようなハイスコアだ

グラフィックはCPU内蔵の「Iris Xeグラフィックス」。「3DMark Professional Edition」の「Time Spy」のスコアは2137。dGPUを搭載していないので、PCゲームをバリバリ遊ぶのには向かない

グラフィックはCPU内蔵の「Iris Xeグラフィックス」。「3DMark Professional Edition」の「Time Spy」のスコアは2137。dGPUを搭載していないので、PCゲームをバリバリ遊ぶのには向かない

電子シールド内蔵Webカメラなど使い勝手も上々

最後に使い勝手の面をチェックしていこう。

キーボードは19.05mmピッチのアイソレーションタイプ。キーストロークは1.35mmと、見た目より深く、適度な打鍵感となっている。キーの中央が窪んでおり、指の収まりもいい。Enterキーの右側にHome、PgUp、PgDn、Endというキーが並んでいるのは好みが分かれそうだが、それ以外はクセのない使いやすいキーボードだ。

Enterキーの右側に一列キーがあるキー配列。好みは分かれそうだが、それ以外はクセのないキーボードだ

Enterキーの右側に一列キーがあるキー配列。好みは分かれそうだが、それ以外はクセのないキーボードだ

タッチパッドには、同社のノートパソコンではおなじみの「NumberPad」という数字キーパッドが組み込まれている。タッチパッドの右上を押すとオン・オフでき、左上を押すと輝度を調整できる。数字を入力する機会の多いユーザーにはうれしい機能と言えるだろう。実際に使う際は、NumberPadが有効の状態でもカーソルは動かせるが、数字も入力されるので、たとえば、YouTubeでは再生箇所が移動してしまう。アプリによっては誤操作が起こるので注意したい。

NumberPadが搭載されたタッチパッド

NumberPadが搭載されたタッチパッド

Webカメラには、プライバシー電子シールドが内蔵されている。Webカメラを悪用したトラブルからパソコンやユーザーを守るための仕組みだ。F10キーを押すと、パシッという小さな音とともに、Webカメラ部分がオレンジ色に変わり、Webカメラが使えなくなる。F11キーにはミュートキーが割り当てられており、ビデオ会議時のマイクの切り忘れを防げそうだ。

プライバシー電子シールドが内蔵されたWebカメラ

プライバシー電子シールドが内蔵されたWebカメラ

サウンド面では、Harman/Kardonの認証を得ているほか、立体音響技術「Dolby Atmos」をサポートする2つのスピーカーを搭載。対応コンテンツなら臨場感のある音質が楽しめる。マイクにはAIノイズキャンセリング機能が搭載されており、明瞭な音でビデオ会議などに参加することが可能だ。

外部インターフェイスはThunderbolt 4(USB Type-C)×2、USB 3.2(Type-A/Gen2)、microSDメモリーカードスロット、マイク入力/ヘッドホン出力、HDMI出力を備える。Thunderbolt 4はデータ転送、映像出力、給電をサポートし、ACアダプターもUSB Type-Cだ。

外部インターフェイス

外部インターフェイス

エルゴリフトヒンジ設計により、ディスプレイを開くと、キーボード面が傾斜しタイピングしやすくなる。下部に換気用空間が広がり、放熱効果も高まるという

エルゴリフトヒンジ設計により、ディスプレイを開くと、キーボード面が傾斜しタイピングしやすくなる。下部に換気用空間が広がり、放熱効果も高まるという

底面には「SPACE EDITION」の文字が入っている

底面には「SPACE EDITION」の文字が入っている

重量は約1.47kg(カタログスペック値)。キッチンスケールでの実測は、ほぼカタログスペック通りの1466gだった

重量は約1.47kg(カタログスペック値)。キッチンスケールでの実測は、ほぼカタログスペック通りの1466gだった

まとめ 宇宙好きは要チェック! スペック重視のパワーユーザーにも

Zenbook 14X Space Edition UX5401ZASの市場想定価格は269,800円(税込)。ノートパソコンとしては高級だが、スペックやデザイン面のこだわりを考えると、かなり安めの設定だ。何台かは明言されていないが、特別限定モデルなので、宇宙好きの人はもちろん、ハイスペックなモバイルノートを探している人は早めにチェックしたほうがいいだろう。

三浦善弘(編集部)

三浦善弘(編集部)

パソコン関連を担当する双子の兄。守備範囲の広さ(浅いけど)が長所。最近、鉄道の魅力にハマりつつあります。

記事で紹介した製品・サービスなどの詳細をチェック
関連記事
価格.comマガジン プレゼントマンデー
ページトップへ戻る