レビュー

軽さは正義! 約880gの14型ノートPC「ExpertBook B9」レビュー

ASUS JAPANからビジネス向けノートパソコン「ExpertBook B9」の新モデルが登場しました。14型のディスプレイを搭載したモバイルノートで、約880g(最軽量モデル)という超軽量かつ米国軍事規格のMIL規格(MIL-STD-810H)に準拠したテストをクリアしたタフなボディが魅力です。新モデルはCPUにインテルの第12世代プロセッサーを採用し、基本性能が底上げされました。「ExpertBook B9」の新モデルの実力をチェックしていきましょう。

14型のディスプレイを搭載するビジネス向けノートパソコン。今回は重量が約880gのCore i5モデルを試しました

14型のディスプレイを搭載するビジネス向けノートパソコン。今回は重量が約880gのCore i5モデルを試しました

個人向けのラインアップは全部で6モデル

はじめにラインアップとスペックを整理しておきましょう。「ExpertBook B9」には個人向けモデルと法人向けモデルがありますが、今回は個人向けモデルを取り上げます。

個人向けモデルのラインアップは全部で6モデル。大きく分けると、CPUに「Core i7-1255U」を搭載したCore i7モデルと「Core i5-1235U」を搭載したCore i5モデルに分けられます。Core i7モデルは66Whのバッテリーを搭載し、重量が約1005g、バッテリー駆動時間が約20時間です。いっぽう、Core i5モデルは33Whのバッテリーを搭載しており、重量は約880gと非常に軽量ですが、バッテリー駆動時間は約11時間にとどまります。性能をとるか、軽さをとるかが分かれ目になりそうです。

CPU以外にも搭載されるメモリーとストレージ容量が異なります。Core i7モデルにはメモリー32GB、ストレージ4TBの超ハイスペックモデルがラインアップされています。Core i5モデルは、メモリーが最大16GBにとどまりますが、4TB SSD搭載モデルは選択可能です。そのほか、搭載されるビジネス統合ソフトによる違いもあります。

個人向けモデルのラインアップと主なスペック

個人向けモデルのラインアップと主なスペック

本体はビジネス向けということで、シンプルで落ち着いた雰囲気。カラーは「スターブラック」と名付けられたさりげないラメ入りの紺色です。天板には軽量で丈夫なマグネシウムリチウム合金が使われているので、チープな感じはしません。数日間使ってみて個人的にいいなと感じたのが、汚れが目立ちにくいところ。マットな質感で高級感は控えめですが、きれいな状態で使えるのは気持ちがいいです。

暑い日はどうしても手の脂で天板やパームレストがテカテカしたり、白っぽくなったりすることがあります。「ExpertBook B9」はマットな質感で汚れが目立ちにくいのがうれしい点です

暑い日はどうしても手の脂で天板やパームレストがテカテカしたり、白っぽくなったりすることがあります。「ExpertBook B9」はマットな質感で汚れが目立ちにくいのがうれしい点です

800g台はやっぱり軽い!

今回は重量が約880gのCore i5モデルを試しました。型番では「KC0282WS」というモデルです。モバイルノートは約1kgでも十分軽く感じますが、800g台の本モデルは別次元の軽さです。心地よい素足の感覚で、どこへでも気軽に持ち出せました。働き方が多様化し、オフィスと自宅またはそれ以外のさまざまな場所で仕事をする機会が増えている昨今、この軽さは非常に魅力的です。ただし、ACアダプターは65Wタイプで意外と大きめ。ケーブルも太くて、重量は実測で323gもありました。USB PDに対応しているので、ACアダプターも毎日持ち歩きたいという人はコンパクトなACアダプターを探してみるといいかもしれません。

キッチンスケールでの実測は899gとカタログスペックよりも19gほど重かったです。それでも片手で楽に持てるほど軽量です

キッチンスケールでの実測は899gとカタログスペックよりも19gほど重かったです。それでも片手で楽に持てるほど軽量です

ACアダプターの重量は実測で323g

ACアダプターの重量は実測で323g

本体サイズは約320(幅)×203(奥行)×14.9(高さ)mm。14型のディスプレイを搭載していることを考えると、かなりコンパクトです。狭額縁設計なのはもちろん、画面のアスペクト比が16:9なので奥行が抑えられているのもポイントです。

軽量なノートPCは堅牢性が心配になるものですが、本モデルはMIL規格に準拠したテストをクリアしており、安心して持ち歩けます。厳しい高温環境にも耐えられるので、屋外での作業も安心です。キーボードが防滴仕様なのも見逃せません。油断は禁物ですが、うっかり飲み物をこぼして、PCが使えなくなるということを防げます。

Core i5でも第12世代Coreプロセッサーらしい高い処理能力

Core i5モデルのパフォーマンスをチェックしていきましょう。前述の通り、CPUは開発コード名「Alder Lake」と呼ばれる、第12世代Coreプロセッサーの「Core i5-1235U」です。2つのPerfomance-coreと8つのEfficient-coreで構成される10コア12スレッドのCPU。TDP(熱設計電力)15WのウルトラスリムPC向けの、電力効率にすぐれたCPUと言えます。メモリーはLPDDR5-5200の16GB(増設不可)、ストレージはPCI Express 4.0 x4接続の4TB。4TBという大容量SSDは、価格は跳ね上がるものの、大きなデータを扱う人にはうれしいスペックでしょう。

CPU性能を測定するベンチマークプログラム「CINEBENCH R23」の結果はCPU(マルチコア)が3916とまずまずのスコアでした。爆速とは言えませんが、Core i5でも4000近いスコアが出るのは、最新のCPUならではです。

パソコンの総合性能を測定する「PCMark10 Professional Edition」の結果は4783。快適に使える目安とされる3000を余裕で超えています。高速なメモリーとSSDを採用しているのもこの好スコアにつながっていると考えられます。

「CINEBENCH R23」の結果

「CINEBENCH R23」の結果

「PCMark10 Professional Edition」の結果

「PCMark10 Professional Edition」の結果

ストレージの読み書き速度を測定する「CrystalDiskMark 8.0.4 x64」の結果。PCI Express 4.0 x4接続らしい速さです

ストレージの読み書き速度を測定する「CrystalDiskMark 8.0.4 x64」の結果。PCI Express 4.0 x4接続らしい速さです

パフォーマンスを重視するならCore i7モデルを選ぶべきですが、Core i5モデルでもOfficeやWebブラウザーがメインの業務であればサクサクとこなせるでしょう。メモリーが高速なLPDDR5-5200ですし、SSDもPCI Express 4.0 x4接続なので、タブを大量に開いても動作が遅くなりにくく、ファイルの圧縮解凍も高速です。

細かな便利機能が満載! 使い勝手は良好

最後に使い勝手を見ていきましょう。ディスプレイは1920×1080の14型液晶。フルHD解像度でアスペクト比は16:9です。最近は16:10や3:2など、縦方向に長い画面のモデルが増えていますが、本モデルはオーソドックスなアスペクト比です。ノングレアタイプで映り込みなし。輝度は公開されていませんが、非常に明るく、屋外や窓際でも見やすかったです。ビジネス向けとはいえ、高品質なディスプレイを搭載しています。

フルHDの14型液晶ディスプレイ。最近はやりの縦長ディスプレイではなく、16:9のディスプレイです

フルHDの14型液晶ディスプレイ。最近はやりの縦長ディスプレイではなく、16:9のディスプレイです

キーボードはキーピッチが実測19mmのフルサイズキー。ディスプレイを開くと、キーボード面が傾斜する「エルゴリフトヒンジ」により、長時間のタイピングでも疲れにくいのがウリです。キー配列に変なところはなく、タイピングしやすいキーボードのように感じました。ただし、よく見ると右側のキーが小さかったり、無変換と変換キーがスペースキーとくっついていたりします。気になる人は実機を確認してみてみるといいでしょう。

日本語配列のオーソドックスなキーボード。キーボードは右側のキーが少し窮屈で、Enterキーやその左のキーが小さめ。右側のパームレストに指紋認証センサーを搭載します

日本語配列のオーソドックスなキーボード。キーボードは右側のキーが少し窮屈で、Enterキーやその左のキーが小さめ。右側のパームレストに指紋認証センサーを搭載します

「エルゴリフトヒンジ」により、ディスプレイを開くとキーボード面が傾斜します

「エルゴリフトヒンジ」により、ディスプレイを開くとキーボード面が傾斜します

そのほか、数字キーの1〜4に、Fnキーとのコンビネーションで、Bluetoothのオン・オフや電力プランの切り替えなどができます。よく使うアプリの起動に割り当てておけば、作業効率がアップしそうです。

Fnキー+1〜4のキーに機能を割り当てられます。キーボードの側面が青色で視認性も高め

Fnキー+1〜4のキーに機能を割り当てられます。キーボードの側面が青色で視認性も高め

BluetoothやWi-Fiのオン・オフのほか、アプリやWebページなども割り当てられます

BluetoothやWi-Fiのオン・オフのほか、アプリやWebページなども割り当てられます

操作系では、タッチパッドが横長で意外と使いやすかったのもポイント。マルチタッチ操作もやりやすく、マウスなしでも快適に操作できました。また、タッチパッドには、テンキー機能の「NumberPad」が組み込まれています。以前試したものよりも、表示がクリアで見やすく、素早く数値を入力することができます。

タッチパッドをテンキーとして利用できるNumberPadを搭載

タッチパッドをテンキーとして利用できるNumberPadを搭載

テレワーク関連では、AIノイズキャンセリング機能を搭載。マイクのオン・オフをキーボードで素早く行えるがいいところ。Webカメラは720p対応で、物理シャッター付き。カメラが不要なときは物理シャッターを閉じておくことで、安全性を高められます。

Webカメラはプライバシーシャッター付き

Webカメラはプライバシーシャッター付き

「Business Manager」という管理系のアプリも搭載されています。USBポートの動作を制限したり、ストレージを暗号化したりさまざまな機能が利用できます。一括管理やリモートアクセスなど、企業でどこまで利用できるかは今回チェックできませんでしたが、法人向けモデルを展開していることを考えると、問題なくできるのではないでしょうか。

外部インターフェイスはThunderbolt 4(Type-C)×2、HDMI、USB 3.2 Gen2(Type-A)、マイク入力/ヘッド本出力などを搭載。充電はThunderbolt 4経由で行います。ディスプレイ出力もできるので、いわゆる”USB-Cモニター”があれば、ケーブル1本で映像の出力と電力供給ができて、デスクをすっきりさせることが可能。

Thunderbolt 4を右側面に搭載。左右にあるとうれしかったですが、2つあれば合格です。いちばん右はmicroHDMIポートで、付属のmicroHDMIイーサネットアダプターを接続するためのもの

Thunderbolt 4を右側面に搭載。左右にあるとうれしかったですが、2つあれば合格です。いちばん右はmicroHDMIポートで、付属のmicroHDMIイーサネットアダプターを接続するためのもの

左側面にはマイク入力/ヘッドホン出力、USB 3.2を搭載します

左側面にはマイク入力/ヘッドホン出力、USB 3.2を搭載します

まとめ

「ExpertBook B9」の新モデルをチェックしてきましたが、従来モデルから細かな点がアップデートされ、完成度の高いモデルに仕上がっていました。重量が約880gのCore i5モデルは軽くて、どこへでも気軽に持ち出せそうです。軽さはやはり正義です。顔認証カメラと指紋認証センサーを搭載し、セキュリティ機能も充実しています。毎日ノートパソコンを持ち運んで、いろいろな場所で仕事をする人は、「ExpertBook B9」の軽さをぜひ体感してみてください。

三浦善弘(編集部)

三浦善弘(編集部)

ガジェットとインターネットが好きでこの世界に入り、はやいもので20年。特技は言い間違いで、歯ブラシをお風呂、運動会を学芸会、スプーンを箸と言ってしまいます。お風呂とサウナが好きです!

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