レビュー

絶妙なサイズ感かも!? 14.5型有機EL&「Hプロセッサー」搭載の「Vivobook S 14X OLED」レビュー

新型ノートパソコンを続々とリリースするASUS JAPAN。先日、「Vivobook Pro 15X OLED」のレビューを掲載したばかりだが、今回は弟分的な「Vivobook S 14X OLED」をレビューしていきたい。14.5型の有機ELディスプレイを搭載した可搬性と性能のバランスのとれたノートパソコンだ。価格.com最安価格はCore i5モデルが157,460円、Core i7モデルが189,800円から。有機ELディスプレイとインテルの高性能な「Hプロセッサー」を搭載したモデルとしては比較的手ごろで、コストパフォーマンスにもすぐれている。その実力をチェックしていこう。

「Vivobook S 14X OLED」。今回試したのはCore i7モデルには「WPS Office 2 StandardEdition」を搭載したモデル(価格.com最安価格189,800円)と、「Office Home and Business 2021」を搭載したモデル(同219,799円)がラインアップされる

「Vivobook S 14X OLED」。今回試したのはCore i7モデルには「WPS Office 2 StandardEdition」を搭載したモデル(価格.com最安価格189,800円)と、「Office Home and Business 2021」を搭載したモデル(同219,799円)がラインアップされる

ASUSの主力モデルになりつつある「Vivobook」

ASUS JAPANノートパソコンは、フラッグシップの「Zenbook」、ミドルレンジの「Vivobook」、ビジネスノートPCの「ExpertBook」、クリエイター向けPC「ProArt Studiobook」の4つのシリーズがラインアップされている。そのほか、ゲーミングノートPCの「ROG」シリーズや「TUF」シリーズ、シリーズ化されていない11.6型の「E210」や学校向けの「B1100F」などもある。

「Vivobook」はミドルレンジといいながら、ディスクリートGPU(dGPU)を搭載した高性能なモデルから、タブレット、2in1まで幅広いモデルが揃っている。以前は手ごろなモデルというイメージがあったが、今では「Zenbook」と並ぶ、同社の主力モデルという位置づけだ。

そんな「Vivobook」の中で「Vivobook S」はカラバリが豊富でポップなイメージだったが、今回取り上げる「Vivobook S 14X OLED」は少し毛色が違うので、詳しくチェックしていこう。

モバイルノートとスタンダードノートの中間に当たる絶妙なサイズ感

モバイルノートとスタンダードノートの中間に当たる絶妙なサイズ感

「Vivobook S 14X OLED」は、14.5型有機ELディスプレイを搭載したノートパソコン。モバイルノートとスタンダードノートの中間に当たる大きさで、本体サイズは約323.3(幅)×230.9(奥行き)×17.9〜18.4(高さ)mm。据え置きでメインマシンとして使ってもいいし、ときどき持ち歩くのにもちょうどいいサイズ感だ。重量は約1.63kgで毎日持ち歩くには少し重い。バッテリー駆動時間も約7.4時間と短めなので、移動中や外出先で長時間作業するのには向かない。また、「Zenbook」や「Vivobook Pro」のようにMIL規格に準拠してないため、ヘビーに持ち歩く場合は慎重に扱ったほうがいいだろう。

デザインは先日レビューした「Vivobook Pro 15X OLED」をそのままサイズダウンしたイメージ。カラーバリエーションは「ミッドナイトブラック」と「サンドグレイ」の2色がラインアップされている。今回試したのは「ミッドナイトブラック」で、真っ黒で精悍なイメージ。天板には立体的なプレートがあしらわれており、ここにASUSのロゴがプリントされている。Escキーはオレンジ色で、デザイン上のアクセントになっているのも、「Vivobook Pro 15 OLED」と同じだ。

「ミッドナイトブラック」モデルは真っ黒で精悍なイメージ。天板には立体的プレートがあしらわれている

「ミッドナイトブラック」モデルは真っ黒で精悍なイメージ。天板には立体的プレートがあしらわれている

リフレッシュレート120Hz対応の14.5型有機ELディスプレイ

14.5型の有機ELディスプレイの解像度は2880×1800で、アスペクト比は16:10。16:9のディスプレイと比べると縦方向にだけ少しだけ長いディスプレイだ。コントラスト比は100万:1、ピーク輝度は600ニト、色域はDCI-P3を100%、sRGBを133%カバーするなど、同社のほかの有機EL搭載モデル同様、高品位なディスプレイだ。14.5型というサイズは、珍しい大きさだが、小さすぎず、大きすぎない絶妙なサイズだ。13.3型や14型よりもデスクトップが広く作業がしやすい。ただし、屋外で使う場合はのぞき見される可能性があるので、大事なデータを外で見るときは気をつけたい。

鮮やかな有機ELディスプレイを搭載。600ニトでHDRコンテンツも高画質で楽しめる

鮮やかな有機ELディスプレイを搭載。HDRコンテンツも高画質で楽しめる(初期設定はオフになっているので、設定でオンにする必要がある。バッテリー駆動時間が短くなるので注意)

14.5型はWebページを閲覧するのにはピッタリ。拡大/縮小は200%に設定されているが、175%でも実用性は問題なし

14.5型はWebページを閲覧するのにはピッタリ。拡大/縮小は200%に設定されているが、175%でも実用性は問題なし

また、ゲーミングPCではないが、リフレッシュレートが120Hzに対応しているのも見逃せないところだ。標準では60Hzになっているので、設定で変更する必要はあるが、滑らかに表示したい場合やゲームなどをする場合は120Hzに設定するといいだろう。そのほか、PANTONE認証やブルーライト低減などディスプレイ周りは充実している。なお、タッチパネルは非搭載でタッチ操作はできない。

BLUR BUSTERSの「TestUFO Animation」でリフレッシュレートをチェックしたところ、スペックどおり120Hzで動作していた

BLUR BUSTERSの「TestUFO Animation」でリフレッシュレートをチェックしたところ、スペックどおり120Hzで動作していた

Webカメラ、キーボード、外部インターフェイスをチェック

ディスプレイの上部には約92万画素のWebカメラを搭載。物理的にWebカメラを閉じるプライバシーシャッター付きなので、Webカメラをオフにするのを忘れたり、悪意のある攻撃からプライバシーを保護することができる。Windows Helloには利用できないが、電源ボタンに搭載される指紋認証センサーはWindows Helloに対応する。

プライベートシャッター付きのWebカメラ

プライベートシャッター付きのWebカメラ

キーボードは、14.5型というちょっと余裕のあるボディサイズなので、キーボードも余裕のあるレイアウト。キーピッチは19.05mmと広く、カーソルキーも大きめ。Enterキーは少しだけ細いが許容できるレベルだ。キーストロークは1.35mm。「Vivobook Pro 15X OLED」は少し遊びのある打鍵感だったが、こちらもその傾向はあるが、すこしだけかっちりした印象で、小気味よい打ち心地だ。

オレンジ色のEscキーが印象的なキーボード。小気味よい打ち心地で、快適にタイピングできる

オレンジ色のEscキーが印象的なキーボード。小気味よい打ち心地で、快適にタイピングできる

外部インターフェイスはHDMI 2.0、Thunderbolt 4(USB Type-C)×2、USB 3.2 Type-A(Gen1)、USB 2.0 Type-A、マイク入力/ヘッドホン出力を搭載。ACアダプターはThunderbolt 4に接続して充電するタイプだ。

なお、無線LANは海外モデルではWi-Fi 6Eに対応しているが、日本向けモデルはWi-Fi 6対応で6GHz帯をサポートしない。

外部インターフェイスは両側面に備わる

外部インターフェイスは両側面に備わる

バッテリー駆動時間は約7.4時間で、最近のノートパソコンとしては短め。ACアダプターは巨大ではないが、本体と一緒に持ち歩くのには苦労しそうだ。

ACアダプター

ACアダプター

CPU性能重視のスペック

最後にスペックを見ていこう。搭載するCPUは14コア20スレッドの「Core i7-12700H」。6コアの高性能コア(Pコア)と8コアの高効率コアからなる「Hプロセッサー」だ。メモリーはDDR4-3200の16GB、ストレージは512GBのSSD(PCI Express 4.0 x4接続)。

ディスクリートGPU(dGPU)は非搭載だが、「Hプロセッサー」を搭載しているのが特徴で、「Pプロセッサー」や「Uプロセッサー」を搭載したノートパソコンよりも高いCPUパフォーマンスを期待できる。

ベンチマークテストの結果は以下のとおり。「Hプロセッサー」のパワーはしっかり確認できた。14.5型の比較的コンパクトなモデルだが、CPU負荷の高い作業も軽快にこなせそうだ。グラフィックはCPU内蔵の「Iris Xe Graphics」なので、ゲームについては、ぜんぜん遊べないというわけではないが、タイトルを選びそうだ。

CPU性能を測定する「CINEBENCH R23」の結果は「12000」〜「13000」。「Pプロセッサー」の「Core i7-1260P」(デル「XPS 13 Plus)の結果は「7000」〜「8000」なので、「Hプロセッサー」のパフォーマンスの高さがよくわかる

CPU性能を測定する「CINEBENCH R23」の結果は「12000」〜「13000」。「Pプロセッサー」の「Core i7-1260P」(デル「XPS 13 Plus)の結果は「7000」〜「8000」なので、「Hプロセッサー」のパフォーマンスの高さがよくわかる

CPU性能を測定する「CINEBENCH R20」の結果

CPU性能を測定する「CINEBENCH R20」の結果

パソコンの総合性能を測定するベンチマークプログラム「PCMark 10 Professional Edition」の結果は「5846」。ハイスペックマシンの目安と言われる「6000」に近いハイスコアだ

パソコンの総合性能を測定するベンチマークプログラム「PCMark 10 Professional Edition」の結果は「5846」。ハイスペックマシンの目安と言われる「6000」に近いハイスコアだ

グラフィック処理性能を測定するベンチマークプログラム「3DMark Professional Edition」の「Time Spy」の結果は「1639」。「GeForce RTX 3060 Laptop GPU」を搭載する「Vivobook Pro 15X OLED」は「5930」なので、さすがにスコアは大きく劣る。

グラフィック処理性能を測定するベンチマークプログラム「3DMark Professional Edition」の「Time Spy」の結果は「1639」。「GeForce RTX 3060 Laptop GPU」を搭載する「Vivobook Pro 15X OLED」は「5930」なので、さすがにスコアは大きく劣る。

まとめ

「Vivobook S 14X OLED」は、大きすぎず小さすぎない14.5型有機ELディスプレイを搭載した珍しいノートパソコンだ。人によっては中途半端に感じるかもしれないが、こんなモデルが欲しい人もいそうだなと感じた。15型前後のスタンダードノートは大きすぎ、13.3型前後のモバイルノートだと画面が小さすぎ、そんな風に感じたことがある人にはピッタリとはまるのではないだろうか。

Core i5モデルなら15万円台とASUSらしくコスパにもすぐれている。ディスプレイやCPU、使い勝手の面も優秀なので、このサイズ感が気に入れば、いい選択になりそうだ。

三浦善弘(編集部)

三浦善弘(編集部)

ガジェットとインターネットが好きでこの世界に入り、はやいもので20年。特技は言い間違いで、歯ブラシをお風呂、運動会を学芸会、スプーンを箸と言ってしまいます。お風呂とサウナが好きです!

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