今年は急激な円安や物価高の影響により、“お買い物”にはなかなか厳しい1年となりました。そんな中でも価格.comマガジン編集部員は今年もいろいろなものを購入しました。その中から今年買って一番よかった(ベストバイ)モノを聞いてみました。年末年始のお買い物の参考になれば幸いです。今回は「PC・スマホ」カテゴリーの製品を中心に紹介します。
プライベートでの相棒は「Macbook Air」だが、仕事道具で活躍してくれたのはミラーレスカメラ「LUMIX DC-GH5M2M」。カメラ初心者でもまったく困らないぐらい快適な操作性と、動画撮影に強い点に惹かれて購入
買った人:中尾貢三子
昨年は念願の「iMac」を最高の相棒に選んだ筆者だが、今年はM2搭載の「MacBook Air」をベストアイテムとして取り上げたい。
筆者が初めて「Macbook」を購入したのは2013年。背面のりんごマークが光る姿にひと目惚れをして10年ほど愛用していたが、気付けば仕様が古くなり、ほかのアップル製品との連携もいまいちに。せっかくなら、デザインが新しくなったタイミングで購入したいと思っていたところ、ついに今年7月、リニューアルされた「Macbook Air」が登場した。
発売日に購入してからは、週末のカフェ巡りに必ず持ち歩くように。これまでは、「Kindle」で本を読みながら気になることは手書きでメモしていたのだが、今はMacでレポートをまとめるように。本体はわずか1.24kgと軽くてリュックに入れてもまったく疲れないうえに、見た目がカッコいいので、キーを叩くたびにテンションが上がる。気づけは読書する時間が増えて、今年は100冊以上の本を読むことに成功。とっても楽しい時間をくれる、「Macbook Air」とこれからもずっと仲良しの相棒でいたい。
買った人:いいモノ調査隊員E
スマホで文字を打つ際はQWERTY配列で入力していることと、電子書籍を高頻度で利用していことが理由で、大画面のスマホを愛用中です。古くはソニー「Xperia Z Ultra」やファーウェイ「P8 max」を、近年は大画面iPhoneの「Max」シリーズを使っていました。ここ1〜2年で折りたたみスマホがだいぶ実用的になってきて、大画面好きとしても注目していましたが、先駆者的存在である「Galaxy Fold」シリーズの新機種「Z Fold4」が9月に発売されたので予約購入しました。
広げた状態でのメインディスプレイの使いやすさは十分すぎるほど満足でき、文字の打ちやすさはもちろん、WebブラウザーはPC版のサイトを表示しても見やすく、まさにスマホとタブレットのいいとこ取り。実はそれ以上に気に入っているのが、折りたたんだカバーディスプレイでの使い勝手です。画面サイズと縦横比が絶妙なバランスで、画面の端まで指が届いて片手で操作可能、かつ縦長のディスプレイでWebブラウザーやSNSの可読性が高いことから、たたんだ状態で使う時間のほうが明らかに多いくらいです。一括で約25万円と高価な機種ですが、満足度の高い買い物でした。
買った人:ゴルフ部員N
3年ほど使ってきた「iPhone 11」に大きな不満はなかったのですが、128GBの内蔵ストレージが足りなくなってきており、気分転換も兼ねて、秋に「iPhone 14」を手に入れました。「iPhone 14」シリーズの目玉は“Pro”であることは薄々知っていたのですが、個人的にはボディがデカい!
常日頃持って歩くiPhone、掌への収まりを重視したいので、あまり大きな筐体のモデルは好きではないのです。速そうなチップとか望遠レンズとか、魅力的なファクターがあるのは重々承知なのですが、デカいのはイヤ……。そこで私が選んだのが「iPhone 14」。「iPhone 13」でもよかったのですが、せっかくなら最新機種を、ということで本機の新色ブルー、256GBモデルに決めました。
3世代前の前モデルよりも処理速度が上がっていて快適ですし、マスクしてても「Face ID」効くし(今さら……w)、望遠カメラ以外は大満足の買い物となりました。
掌に収まる感じがすばらしい。Proだとデカくて不安定なんですよ、私の場合……
ゴルフボールのスリーブくらいの好サイズが気に入ってます!
2022年の「ZOZOチャンピオンシップ」観戦にて、前機種「iPhone 11」で動画撮影。この時だけでした、望遠が心底欲しかったのは……笑。望遠モデルで撮っていた隣の観客は手ぶれに悩んでましたので、使い手次第ですね
買った人:三浦善弘
今年はガジェットも値上げの嵐でした。愛用するアップルの「iPhone」も値上げされ、今年は買い替えるかどうか悩みましたが、いつもより安く購入するため、初めて小さいほうの「iPhone 14 Pro」をチョイスしてみました。これまで、「Plus」や「Max」のつく画面の大きなモデルを選んできたので、6.7インチから6.1インチに画面は小さくなりましたが、今のところストレスなく使えています。小さいほうを選んでよかったのが、ケースの豊富さ。「Plus」や「Max」ユーザーあるあるだと思いますが、大きいiPhone用のケースは選択肢が意外と少ないのです。それに対して、小さいiPhone用のケースは選び放題です。今はSNSで見かけた背面に緑色のリンゴが書かれたケースを使っています。
使い勝手は新鮮味こそありませんが、「Dynamic Island」(「Face ID」が組み込まれた画面上部の黒い部分)が地味に便利。Suicaのチャージ時の顔認証、音楽再生中のジャケットのサムネ表示など、細かいですが何をしているのかがわかりやすくて助かっています。ただし、SafariやTwitterでページ上部に戻るときに、画面上部をタッチすることが多いのですが、「Dynamic Island」をタッチして別画面に飛んでしまうことがあるので、この点だけは少しイラっとすることがあります。
買った人:山野徹
2022年の6月、「iPhone XS」を使用していた私は、一大決心をしました。そうだ、もうすぐiPhoneが値上げされそうなので、「iPhone 13 Pro」を買おう! 仕事柄、価格には敏感で、2022年は大幅な円安により、さまざまな製品が値上げされているなか、そろそろiPhoneも値上げすると直感したのです。
1円でも安いほうがいいので、キャリアショップよりも販売価格が安いApple Storeの店頭で買うことに。Apple Storeの店頭では、キャリア版のiPhoneも扱っており、SIMフリー版と同額になったうえ、さらに8,800円引きになります。
ただし、ここでひと苦労が。当時「iPhone 13 Pro」は、オンラインでは在庫があって注文できたのですが、店頭は品薄のようで予約ができず、四六時中在庫があるかをチェックしまくりました。その結果、なんとか早朝6時に予約完了。6月25日にApple Store 銀座で受け取って来ました。購入した「iPhone 13 Pro 256GB」の金額は、134,800円から8,800円引きの126,000円でした。
ちなみに私は、使用歴20年の生粋のドコモユーザーです。ドコモのdカード GOLDを所有しており、購入から3年間で最大10万円の補償が受けられる「dカードケータイ補償」が付いてきます。この補償制度を受けるには、SIMフリー版ではだめで、キャリア版の「iPhone」の購入が必要でした。今回初めて、Apple Storeの店頭で、キャリア版のiPhoneを安く買うことができ、補償も適用になりました。そして、その購入から5日後の7月1日には、「iPhone 13 Pro 256GB」が134,800円→159,800円に値上げされましたさ……。
アップル純正のレザーケースを装着。dカード GOLDの「dカードケータイ補償」のために年会費11,000円を支払っております
東プレ「REALFORCE R3 R3HC23」
買った人:真柄利行
在宅勤務の時間が増え、家族から「仕事中のキーボードの音が気になる」と言われている“ハードパンチャー”な人もいらっしゃるのではないでしょうか。私もそんなひとりですが(でしたが)、2022年は、キーボードを買い替えることで問題を解決しました。ゆえに、そのキーボードをベストバイとして紹介したいと思います。
購入したのは、東プレの「REALFORCE R3 R3HC23」という最新世代の高級キーボードです。これまで、キー荷重45gの「REALFORCE」キーボードを約15年愛用してきましたが、思いきって、より軽いタッチで入力できるキー荷重30gの本製品に買い替えたところ、明らかに打鍵音が小さくなりました。底打ち(キーを最後まで押し切ること)も減ったため、長時間のタイピングでも疲れにくくなったと思っています。
本製品を購入・使用してみて、PCの操作デバイスの重要さが改めてよくわかりました。来年2023年は、早々にマウスを買い替えたいと思っています。ちなみに、マウスにはまったくこだわりがなく、1,000円程度の有線マウスを何年も使っています。
買った人:宮澤保生
年末のこの時期、ひと際注目を集めるのが腕時計。最近はスマートウォッチもファッションアイテムのひとつとして見られるようになり、俳優やニュースキャスターがテレビ番組で着用する場面が増えました。そんなスマートウォッチの中でも今年、本命ブランドの新製品として注目を集めたのが、グーグルの「Pixel Watch」。これぞ私のベストバイです。
「Pixel Watch」の特徴は、なんといっても、ドーム状の円形ボディ。高級腕時計のオーソドックスなデザインとは方向性が異なり、シンプルで潔い。しかも、ひと目見てスマートウォッチとわかるので、肩に力が入らない。オーソドックスなデザインのスマートウォッチが続々と発売されるなか、「らしさがない。何かが違う」と感じていた私にとって、適度にガジェット感のある「Pixel Watch」には「これだ」と思わせるものがありました。
性能や機能については、時刻とアプリ通知、簡単なヘルスケア情報がわかればよい私には十分。よく比較される「Apple Watch」ほど多機能ではなく、期待外れという声もあるようですが、この価格でこれだけの性能と機能を備えていればコスパ良好。Androidスマートフォンをお使いで、おしゃれなスマートウォッチを探している人におすすめです。
買った人:北島圭介
「ねえWi-Fiつながらないんだけど」。家族で暮らしていると一度は言われたことがある言葉ではないでしょうか? 部屋によってはつながりづらい場所ができたりするものですが、私は在宅勤務を始めてから、我が家の仕事部屋の通信速度が遅く、回線も全然安定しないという、まさかの事態に直面しました。最初は中継器を設置して、だましだまし仕事をしていたのですが、ミーティング中に音声が途切れ途切れになってしまう……なんてことがチラホラと。家族からも寝室だとつながらないとか動画が止まるというクレームが増え、これはさすがにまずいなと思い、通信環境を見直そうといろいろ調べて見つけたのが、このWi-Fiルーターです。
選んだポイントは3つあり、ひとつは家全体をネットのつながりやすい環境にできること。一般的に広い範囲で安定した通信環境を整えるには、メッシュWi-Fi機能に対応するルーターを複数台設置して、ルーター同士を互いに通信させてネットワークを広げます。本製品は単独使用はもちろんメッシュWi-Fi機能にも対応してるので、我が家ではメッシュWi-Fiとして使用しました。親機を2階に設置し、本機は1階の仕事部屋に設置したのですが、つながりやすさもばっちりで、ミーティング時の音切れもなくなり一安心。
2つめのポイントは、今使用しているWi-Fiルーターも有効活用できること。我が家では元々バッファローのルーターを使用しているのですが、買い換えで以前のルーターを使わなくなるのは少しもったいないので、新しいルーターと組み合わせて拡張したいと思っていました。そこで着目したのが「Wi-Fi EasyMesh」という機能。これはルーター同士が互いに通信してネットワークを構築するもので、本製品も我が家のルーターも両方ともこの機能が搭載されていたので、両方あわせて設置することができて効率的でした。
3つめのポイントは、せっかく買うのだから通信速度が速いこと。メッシュタイプのWi-Fiは、通信は安定するけれど、そこまで速度は速くない印象がありました。ところが実際に我が家で計測してみるとダウンロード時で平均約200Mbps(速度はあくまで我が家の一例です)ほどの速度あり、仕事も日常生活も十分過ぎるものでした。
今は、通信がどこでもつがることが当たり前な生活になっているので、過去のモデルも有効活用しつつ、家の広い範囲で速く安定した通信を行いたい方はぜひ、試していただきたいですね。