今年は急激な円安や物価高の影響により、“お買い物”にはなかなか厳しい1年となりました。そんな中でも価格.comマガジン編集部員は今年もいろいろなものを購入しました。その中から今年買って一番よかった(ベストバイ)モノを聞いてみました。年末年始のお買い物の参考になれば幸いです。今回は「生活家電」カテゴリーの製品を中心に紹介します。
買った人:鎌田剛(編集長)
これまで使ってきたコードレススティック型掃除機がゴミを吸わなくなってきたので、久々に掃除機を買い替え。何がいいかいろいろ調べたところ、価格.comで評価の高かったこの製品に行き着きました。重視したのは、そこそこ軽いことと、そこそこパワーがあること。本製品はヘッド込みの標準質量1.4kgとかなり軽いのに、モーターは同じ日立のクリーナーの中でもそこそこパワーのあるものを採用しており、バランスのよさが秀逸。髪の毛がからまりづらい「からまんブラシ」もありがたい仕様です。しかも、ヘッドが、標準のパワフルスマートヘッドのほかに、ミニパワーヘッド、ハンディブラシ、すきまブラシ、ほうきブラシとかなりたくさん付いてきて、ユーティリティー性も抜群。決め手は充電スタンドが付いてきて、これらのヘッド・ブラシ類を整理できること。実は、人気のダイソンのクリーナーも考えたのですが、やっぱり充電スタンドは必須ということで、泣く泣く選外といたしました。
販売価格は5万円前後とまあまあしたのですが、内容を考えれば十分納得。使ってみて驚いたのはやはりその軽さで、あまりにも軽いので最初は不安になるほどでしたが、使ってみれば、ゴミはどんどん吸うし、小さめのクリアのダストボックスが割とすぐにいっぱいになります。ゴミ捨ても比較的簡単ですが、難を言えば、吸い込んだ長い髪の毛がサイクロン部の外側にからみつきやすいこと。こればかりは手動でお手入れが必要ですが、そのためなのか、ダストボックスにお手入れブラシが付いているという点がまた小憎らしい(笑)。国内メーカー、日立さんの配慮に脱帽いたしました。
2021年発売の旧モデルになるので、在庫は少なめになっているようですが、後継機「パワかるスティック PV-BL50K」も出てますので、そちらもぜひチェックしてみてください。
買った人:中村 真由美
調理家電のレビューは、家族に試食してもらうため実家で行うことが多いのですが、2022年の1年間で最も好評だったのがシロカの電気圧力鍋「おうちシェフPRO」です。過去にも電気圧力鍋のレビューを実家でしたことはありますが、「おうちシェフPRO」の圧力調理で作った豚の角煮のトロトロ具合は衝撃でした。豚の角煮を試食したコメントに「お箸で簡単に切れる」とよく書かれていますが、その際の写真を見ると肉の線維に沿って箸を入れているんですよね。それに対し、「おうちシェフPRO」で作った豚の角煮は、肉の線維に対して垂直に箸を入れても簡単に切れちゃうくらいやわらか。トロトロの脂身とホロッとほどけるほどやわらかな赤身、そしてジュワッと出てくる出汁が口の中で広がります。普段、あまりほめることのない弟が気に入ったほどなので、そのおいしさは間違いないでしょう。また、ざっくり大きめにカットした食材と調味料を入れて作ったポトフが、幼稚園児と小学生の姪っ子3人に大好評でした。比較するため、普通の鍋でもポトフを作ったのですが、「おうちシェフPRO」で作ったもののほうがおいしいからと、普通の鍋で作ったものはいらないと言われる始末(大人がおいしくいただきました)。翌日も「作って〜」とリクエストされて、大変でした。
一般的な電気圧力鍋で作った豚の角煮より、「おうちシェフPRO」で作ったもののほうがやわらかい仕上がりであることは写真を見るだけでわかります
ということで、前段階が長くなりましたが、姪っ子たちが気に入った料理をいつでも作ってあげられるように「おうちシェフPRO」を実家にプレゼントしました。圧力調理以外の調理にも対応しているので、低温調理でサラダチキンを作ったり、無水調理でカレーを作ったりと活躍しているようです。
「おうちシェフPRO」には、カラーが異なる「Mタイプ」(SP-2DM251)と「Pタイプ」(SP-2DP251)がラインアップされています。実家には、グレー基調の「Pタイプ」を贈りました
ちなみに、「おうちシェフPRO」で作った豚の角煮が段違いでトロトロに仕上がる理由は、最高圧力95kPaという高い圧力で調理できることと、高い圧力を一定でかけ続けられるからです。特に、圧力を変動させない制御がポイント。この仕組みについて詳しく知りたい方は、ぜひ、レビューをチェックしてみてください!
買った人:田中巧
買い物には慎重な1年でしたが、石油ストーブの名品「Aladdin ブルーフレーム」はいい買い物でした。電気を使わずに暖をとれるのは、先行きのわからないこの時代ならではの強み。ある程度手間がかかるのもむしろ魅力で、メンテナンス道具をそろえ、掃除のコツを調べて、よりきれいでムラのない燃焼を目指すのはちょっとした攻略術のようです。
石油ファンヒーターと比べると割高なのは否めませんが、シンプルかつ歴史のある製品だけに、自分で修理できる余地も大きいはず。10年単位で使うことを考えれば、まあ納得できるかな。
買った人:松田真理
「VLOGCAM ZV-1」購入の決め手は、カメラ上部に大きく配置された「MOVIE(動画)」ボタンでした。2022年、それまで旅カメラとしてお気に入りだったコンパクトデジタルカメラ「サイバーショット DSC-RX100M3」からサヨナラし、Vlog撮影に特化した「VLOGCAM ZV-1」へ乗り換えることに!
「サイバーショット DSC-RX100M3」は、コンパクトなサイズながら1型イメージセンサーやF1.8-2.8の明るいレンズを搭載するなど、スナップ機としての実力には、かなり満足しています。しかし、動画撮影のしづらさが難点でした。カメラ背面にある小さな「動画」ボタンの場所を探りながら確かめる、「動画」ボタンを少し押し込みながら撮影する――このワンアクション、ツーアクションがかかるせいで、せっかくの動画撮影チャンスで「モタモタして間に合わなかった! あちゃー!」ということも、しばしば。
いっぽう、今回購入した「VLOGCAM ZV-1」は、「動画」ボタンがシャッターボタン付近に配置されて認識しやすくなったうえ、ボタン自体のサイズも大きくなっています。さらに、「サイバーショット DSC-RX100M3」ではカチッと力を入れて押し込んでいましたが、「VLOGCAM ZV-1」は「動画」ボタンの押し込みが軽く、スムーズに動画を撮影できます。カメラ上部をやさしくなぞって、シャッターボタンの近くにある「動画」ボタンにアクセスする――この操作にいったん慣れてしまえば、「動画を撮るぞ!」と思ってからすぐに、直感的に撮影をスタートできるはず。
振り返れば、「サイバーショット DSC-RX100M3」が発売されたのが2014年のこと。それから8年あまり。動画撮影に対するニーズの高まりから誕生した「VLOGCAM ZV-1」ですが、静止画撮影に関しても、現時点で「RX100」シリーズの最上位にあたる「サイバーショット DSC-RX100M7」に引けを取らず、満足のいく仕様となっています。これからも「VLOGCAM ZV-1」が旅カメラのメインとして活躍してくれそうです。
買った人:牧野裕幸
“今さら”っていう話だ。いや、断言はできまい。
「PlayStation 5」が抽選で当たったのだ。あらゆるお店の抽選販売に応募し続けて早2年。もう一生、手に入らないと思っていた。もう一生、ヤマ●電機には足を向けて寝られない。ここで、「PlayStation 5」が従来機に比べてどれだけすぐれているかは“今さら”触れまい。気になる人は下記の記事でも読んでほしい。
ここで“今さら”言いたいのは、プレイしたいタイトルが多すぎるってことだ。
まずは「ファイナルファンタジーVII リメイク インターグレード」。主体となる「ファイナルファンタジーVII リメイク」は「PS4」でプレイしたが、人生で初めて「プラチナトロフィー」を獲得するほど、そしてミッドガルを目隠ししても歩けるほどやり込んだタイトルだ。その追加エピソードとなる本作は「PS5」でしかプレイできないということで、「PS5」が当たるまでの日々を手の甲を噛んで堪え忍んでいた。今、血だらけの手でユフィの物語を楽しんでいる。これをクリアしたら、もちろん2022年12月13日に発売された「クライシス コア -ファイナルファンタジーVII- リユニオン」に取りかかる。そしてさらに2023年6月22日には、同シリーズのナンバリング最新作「ファイナルファンタジーXVI」も控えている。「何がファイナル(最後)だ!」と叫びたくなる気持ちもわかるが、これはFFファンとしてはうれしい悲鳴なのだ。
「ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク」も絶対に外せない。これは、2018年に発売された「PS4」版「ゴッド・オブ・ウォー」の続編タイトルに当たる。スキンヘッドのごっついおっさん、クレイトス(半神半人)が息子のアトレウスとともに、ごっつい北欧神話の世界を冒険するのだが、要は彼のごっついこぶしやごっつい斧でごっつい神々を豪快にぶん殴りまくる内容だ。「ごっつい」の大渋滞だ。この神々をボッコボコにするアクションがとにかく爽快。もちろん、あの美麗で広大な世界を「PS5」のごっついグラフィックで見るのも楽しみだ。
そのほかにも、主人公があんまりかわいくなくて話題の人気オープンワールドゲーム「Horizon Zero Dawn」の続編「Horizon Forbidden West」や、「PS4」しか持っていないときに同僚が間違えて貸してくれた(いや、あれはただの悪質な嫌がらせだ)「PS5」用「Ghost of Tsushima Director's Cut」もプレイしたい。あとは、半年くらい前から「PS4」版で“今さら”始めたバトルロイヤルゲーム形式のFPS「Apex Legends」においてだって、プラチナ帯を目指さなきゃいけない。
「Apex Legends」と言えば、エイムの精度を向上させるためにコントローラーに装着していたFPSフリークの片方が壊れた、というか、ちぎれた。そりゃあ1,000時間以上プレイしていれば、ちぎれるさ。さあ、新しいのを買わなくてはならない。買わなくてはならないものはほかにもある。モニターだ。今、LGの27型のフルHDゲーミングモニターを使用しているが、「PS5」は4Kモニターがあってこそ真価を発揮する。そりゃ欲しくなるさ。自宅のテレビもまだフルHDなので、この際、4K有機ELテレビに買い替えてもいいかもしれない。
そうなのだ。「PS5」で思いっきり“プレイ”するためには時間もお金もまったく足りないのだ。コスパやタイパとかいうトレンドが吹き飛ぶほどの足りなさだ。早く次の夏のボーナスシーズン、来ないかな〜。
買った人:水川悠士
バランス感覚を養ったり、体幹の発達に期待ができるなど、子どもの初めての自転車として人気があるキックバイク。私も、3歳の娘の誕生日にキックバイクを探していたのですが、公園でよく見かけるストライダーを娘と一緒に見に行ったところ、デザインがスポーティなため、そこまで興味を示しませんでした。
そんなときに出会ったのが、tokyobikeの「tokyobike paddle」です。キレイなカラーが特徴のおしゃれな外観ですが、細くて握りやすいハンドルや、柔らかくて大きなサドル、持ち運び用の持ち手が付いているなど、機能性も高いです。何より、娘が楽しそうに試乗していたのを見て、子どもが気に入ったものを買うのが一番かなと思いました。乗り始めは、バランスを取るのが難しいのか、ふらふらとしていましたが、練習しているうちにすいすい乗りこなせるように。やっぱり子どもの吸収力ってすごいですね。
パソコン・家電からカップ麺に至るまで、何でも自分で試してみないと気が済まないオタク(こだわり)集団。常にユーザー目線で製品を厳しくチェックします!