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ガーミンのスマートウォッチまかせで1か月間のガチ特訓!「GARMIN RUN」イベントレポート

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2025年1月13日、ガーミンジャパンが主催するランニングイベント「GARMIN RUN JAPAN 2025(以下、GARMIN RUN)」が開催されました。普段からランニングを趣味にしている筆者は、このイベントでの好成績を目指して、ガーミンのスマートウォッチをフル活用した1か月間のトレーニングに挑戦。はたして結果は……。

ガーミンの「Forerunner 265」を、イベントまでの1か月間着用してトレーニングに励みます

ガーミンの「Forerunner 265」を、イベントまでの1か月間着用してトレーニングに励みます

ガーミンの指示どおりの練習メニューをこなす1か月間

今回、レースで着用するスマートウォッチは、ガーミンのランニングモデルの中でもミドルグレードに位置する「Forerunner 265」。トップモデルに匹敵する充実したランニング機能を搭載しつつも、価格は控えめというバランスのよいモデルです。

発売から約2年が経過しており、決して新しいモデルではありませんが、価格.comの「スマートウォッチ・ウェアラブル端末」売れ筋ランキングで、10位(2025年2月19日時点)に位置するロングセラーです。

ガーミン「Forerunner 265」、価格.com最安価格51,364円(税込)、2023年3月2日発売

ガーミン「Forerunner 265」、価格.com最安価格51,364円(税込)、2023年3月 2日発売

レース参加が決まったら、まず、ガーミンに搭載される「トレーニングカレンダー」機能を設定します。この機能では、カレンダーの日付をタップすると、各地で開催されるレースを検索できます。参加したいレースを選択し、目標タイムを設定すると、レース当日までのおすすめの練習プログラムをガーミンが設計してくれます。

今回は、「GARMIN RUN」の10kmレースに参加するので、目標タイムを「47分台」に設定。過去に蓄積していた筆者個人のランニングデータから、ガーミンが現在のゴールタイムを「48分40秒」と予想。レースまでに1分40秒の短縮が目標になります。ガーミンさん、これから1か月の間、ご指導よろしくお願いします!

カレンダーには、参加する予定のレース、残り4W(WEEK)、現在の予想タイム48:40(48分40秒)が表示されています

カレンダーには、参加する予定のレース名、残り日数4W(WEEK)、現在の予想タイム48:40(48分40秒)が表示されています

トレーニングメニューは、目標を設定後にまず1週間分が作成されます。このメニューを基準に、トレーニングの進捗や身体の状態に応じて、随時メニューがアップデートされていきます。基本的なメニューは、以下の5種類。

・ベース
・テンポ
・スプリント
・乳酸閾値(にゅうさんいきち)
・VO2MAX

上の「ベース」が最もゆっくり走るメニューで、下になるほど、速いペースで走るメニューになっています。ただペースが速いからキツいかと言えばそうでもなく、「ベース」は“ゆっくり長く走る”のに対して、「VO2MAX」は“ダッシュを短く”走るメニューになっています。疲労感は個人の力量に応じて、無理なくこなせるものが提供されるようです。

約1週間分のメニューが時計に送られてきます

約1週間分のメニューが時計に送られてきます

筆者に与えられた「テンポ」のメニューは、以下でした。

(1)ウォームアップ/5分
(2)1キロを4分30秒で走るペース/4分間(速い)
(3)1キロを6分15秒で走るペース/2分間(ゆっくり)
(4)(2)と(3)を交互に4回繰り返す

筆者の場合は、月曜日と金曜日は休み、残りの曜日に、上記の「テンポ」を含む5種類のメニューでトレーニングしていきました。

トレーニングメニュー「テンポ」の画面。練習前にメニュー内容の詳細が確認できます

トレーニングメニュー「テンポ」の画面。練習前にメニュー内容の詳細が確認できます

指定されたペースや距離が走れているかが評価され、日々「達成スコア」として表示されます

指定されたペースや距離が走れているかが評価され、日々「達成スコア」として表示されます

達成具合がスコアで可視化されるのも魅力ですが、それ以上に、トレーニングからの身体の回復具合によって、メニューを調整してくれるのがガーミンのすごいところ。この機能によって、オーバートレーニングを防ぎながら、“ちょうどよくキツい”トレーニングを続けられます。

その指標になっているのが、「トレーニングレディネス」です。睡眠時間と睡眠の質や、運動後の回復時間などから、どれだけ次のトレーニングの準備ができているかをわかりやすく可視化してくれます。

「トレーニングレディネス」をチェックすることで、トレーニングからの回復具合がわかります

「トレーニングレディネス」をチェックすることで、トレーニングからの回復具合がわかります

「明日はキツいトレーニングの日だ」と思って就寝。朝目覚めてレディネスの数値が低いなと思ったら、やさしいメニューに変更されていることがありました。身体のコンディションがよいと、逆にメニューがキツくなっていることも。なかなか上手にアメとムチを使い分けてきます(笑)

そんなこんな”ガーミンの言いなり”で、約1か月間のトレーニングを行った結果、ついに想定タイムは目標の47分台に到達! 本当にレースで47分台は叩き出せるのか。いよいよレース本番です!

レース1週間前時点で、予測タイムが47分55秒に縮まりました

レース1週間前時点で、予測タイムが47分55秒に縮まりました

レース当日もガーミンまかせでOK!

さて、レース当日の朝がやってきました。ガーミンのスマートウォッチには、朝の起きると一日の始まりに知りたい、睡眠の質やトレーニングレディネス、天気などの情報を教えてくれる「モーニングアップデート」という機能があるのですが、レース当日の「モーニングアップデート」には、「レースの日がやってきました!」というメッセージが表示され、テンションも高まります。さらっとした配慮が心憎い! 

本日のレースプランは、前半を抑えめにしつつも、基本的には1kmを4分45〜47秒くらいのペースで走り続けます。このペースを守れれば、目標の47分台でフィニッシュできる算段です。

レース当日の「モーニングアップデート」には、レース日の開催が表示されます

レース当日の「モーニングアップデート」には、レース日の開催が表示されます

「GARMIN RUN」は、2021年からアジア各国で開催されているガーミンが主催するランニングイベントで、日本での開催は2回目。前回はガーミンのユーザー限定イベントだったのですが、今回からはその縛りを撤廃し、すべてのランナーが参加できる大きなイベントになりました。競技は5kmと10kmの2種類が用意され、初心者の腕試し、ベテランのタイムアタックなどそれぞれの目的をもって約4000名のランナーが集まりました。

普段はなかなか入れない味の素スタジアムのグランドを走れます

普段はなかなか入れない味の素スタジアムのグランドを走れます

会場にはこんなフォトスポットも。顔が緊張していますね(笑)

会場にはこんなフォトスポットも。顔が緊張していますね(笑)

レース用の決戦シューズ「アディダス アディオスプロ 4」に履き替えていざ出走!

レース用の決戦シューズ「アディダス アディオスプロ 4」に履き替えていざ出走!

ここからキツくて楽しい10kmがスタートです!

ここからキツくて楽しい10kmがスタートです!

今回は、2.5kmのコースを4周する10kmコースになっています。スタート直後は前が渋滞していて、目標どおりのペースで走れません。腕元の「Forerunner 265」を確認すると、目標ペースの1kmあたり4分45秒から、大きく遅れた5分20秒ペース。このペースのまま2q地点くらいまで走ることになってしまいました。

リアルタイムの走行ペースを「Forerunner 265」で確認。かなり遅れています

リアルタイムの走行ペースを「Forerunner 265」で確認。かなり遅れています

2q地点を過ぎたあたりから、ランナーがバラけてきたので、想定どおりのペースに戻りました

2q地点を過ぎたあたりから、ランナーがバラけてきたので、想定どおりのペースに戻りました

フィニッシュ直前には、4分10秒までペースを上げられましたが、ヘロヘロです

フィニッシュ直前には、4分10秒までペースを上げられましたが、ヘロヘロです

ゴールタイムは、49分20秒。目標の47分台は達成ならずでした。ラップタイムを見てみると、最初の2kmが遅すぎましたね(下の写真の赤矢印)。渋滞していたのもありますが、ここを5分くらいのペースで走れていれば、47分台に近づけたかもしれません。

ただ、中盤から終盤のペースはかなりよくなっていて、計画どおりの1kmあたり約4分45秒で走れていました。最後のラップ(下の写真の青矢印)は、1kmあたり4分30秒までペースアップできていたので、全体的にパフォーマンスはよかったと思われます。結果は残念ですが、トレーニング効果はしっかりと感じられました。

スマートフォンアプリ「Garmin Connect」のレース結果画面

スマートフォンアプリ「Garmin Connect」のレース結果画面

レースの完走を時計が祝福してくれます

レースの完走を時計が祝福してくれます

【まとめ】ガーミンまかせでもレベルアップを実感

1か月間「Forerunner 265」にしたがってトレーニングし、レースに臨みました。これまでは、自分で何となく練習メニューを決めてレースに臨んでいたので、「走りすぎてしまったり、練習量が足りなかったり」ということがありました。でも、ガーミンにメニューを組んでもらったことで、スマートウォッチがパーソナルコーチとして、まさに「ちょうどいいキツさ」のトレーニングが積めた印象です。走り方がわからないランナーはもちろんですが、記録が伸び悩んでいる中級ランナーにもおすすめ。 きっと強力なサポートツールになってくれるはずですよ。

今 雄飛
Writer
今 雄飛
ミラソル デポルテ代表。自転車、トライアスロン、アウトドア関連のライターとしても活動中。趣味はロングディスタンスのトライアスロン。
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関原元気(編集部)
Editor
関原元気(編集部)
出版社にてメンズファッション誌やWebメディアの編集に長年従事し、現在は「価格.comマガジン」にて、PC、スマートフォン、スマートウォッチ分野を担当。ユーザー目線で、デジタルガジェットの面白さを届けます。
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