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忖度なしの最終結論! 「Pixel 10a」と「9a」のどちらを買うべきか

2026年4月14日に発売されたGoogleのスマホ「Pixel 10a」(以下、「10a」)は、上位モデルと同等の使い勝手を維持しつつ、高コスパを追求した「aシリーズ」の最新モデルです。

そこで悩ましいのが、最新の「10a」と前モデルの「Pixel 9a」(以下、「9a」)のどちらを買うべきなのかということ。「9a」は当然型落ちとなっているので、価格が下がっているうえ、多くのキャリアやショッピングサイトで購入可能です。

そこで今回は、両機種のスペックの細かな違い、実際に計測したベンチマークスコアや撮影した写真などを基に、どちらを購入すべきか検証します。

左が「10a」、右が「9a」。一見よく似ていますが、「10a」は背面カメラ周りが完全にフラットになっています

左が「10a」、右が「9a」。一見よく似ていますが、「10a」は背面カメラ周りが完全にフラットになっています

「10a」は「9a」から何が変わった?

「10a」は「9a」の純粋なアップデートモデルなので、基本的に多くの仕様や機能が向上しています。とはいえ、すべてのスペックを確認するのは大変なので、「9a」から進化したポイントに絞って、その差分をまとめてみました。

左が「10a」(Lavender)、右が「9a」(Obsidian)。「10a」はLavender、Berry、Fog、Obsidian、Isai Blue(日本限定カラー)の5色、「9a」はIris、Peony、Porcelain、Obsidianの4色展開

左が「10a」(Lavender)、右が「9a」(Obsidian)。「10a」はLavender、Berry、Fog、Obsidian、Isai Blue(日本限定カラー)の5色、「9a」はIris、Peony、Porcelain、Obsidianの4色展開

●ディスプレイ保護ガラスの耐傷性・耐衝撃性が向上
・Corning Gorilla Glass 3 → Gorilla Glass 7i

●ディスプレイの明るさが向上
・HDR時:1800nit → 2000nit
・ピーク輝度:2700nit → 3000nit

●有線での充電速度が大幅アップ
・最大約23W → 最大45W以上のPPS充電(約30分で50%の充電が可能に)

●スーパーバッテリーセーバー時の連続駆動時間が延長
・最長100時間 → 最長120時間

●背面が完全フラット
・「9a」のわずかな出っ張り → 完全なフラット

●カメラ機能(写真)の向上
・「カメラコーチ」、「オートベストテイク」が追加

●Quick ShareのAirDrop互換
・「iPhone」のAirDropと相互にファイル共有が可能

など、進化したポイントは多いです。

ここからは、上に列挙したポイントの中から、特に大きな変更点をピックアップして解説します。

まずは、ディスプレイガラスに「Gorilla Glass 7i」が採用されている点です。低・中価格帯モバイルデバイス向けの高耐久カバーガラスで、アスファルトを模した平面に1メートルの高さから落下させても破損しない耐久性と、競合のリチウムアルミノシリケート製カバーガラスに比べて最大2倍の耐擦傷性を実現しています。「Corning Gorilla Glass 3」を採用している「9a」よりも安心感は高いです。

左が「10a」、右が「9a」。同じ写真を最大輝度で表示していますが、輝度の違いは実感できません

左が「10a」、右が「9a」。同じ写真を最大輝度で表示していますが、輝度の違いは実感できません

背面カメラにも大きな違いがあります。「9a」の背面は、かなりフラットに近いデザインですが、カメラ部分が本体からわずかに出っ張っていました。裏面を下にテーブルの上に置く際に、カメラレンズ部やベゼルに傷が入るのを心配した人もいたかもしれません。その点「10a」では完全にフラット化されたので、小石などがない限りは、カメラ部に傷がつきません。ケースを付けずに使いたい人にとって、大きなアドバンテージと言えます。

「10a」(左)は完全にフラットに仕上げられていますが、「9a」(右)はカメラ部がわずかに出っ張っています

「10a」(左)は完全にフラットに仕上げられていますが、「9a」(右)はカメラ部がわずかに出っ張っています

また、「10a」には、”Quick ShareのAirDrop互換機能”が搭載されており、iPhoneとファイルのやり取りを手軽に行えます。サポート情報によると、”Quick ShareとAirDropの互換機能”は「Pixel 9」シリーズに3月2日より提供が開始されましたが、「9a」は非対応となっています。今後対応するのかは発表されていませんが、現時点では「9a」を使ってAirDrop経由での連携はできません。

「10a」と「9a」で変わらないこと

いっぽう、「10a」と「9a」でまったく変わっていないのが以下です。

・チップセット(Google Tensor G4)
・メモリー容量(8GB)
・ストレージ容量(128GB/256GB)
・リアカメラの構成(48MP広角+13MP超広角のデュアルカメラ)
・フロントカメラ(13MP、F2.2、96.1度)
・バッテリー容量(5100mAh)
・連続駆動時間(30時間以上)
・ディスプレイ(6.3型、1080×2424ドット、60〜120Hz)
・防水防塵(IP68)など

さらに、Googleストアでの価格も、128GBで79,900円、256GBで94,900円(いずれも税込)と揃えられています。

試しにベンチマークとカメラのテスト撮影を行いましたが、「10a」と「9a」に有意な差はありませんでした。

左は「10a」、右は「9a」のベンチマーク画面。両機種とも「Tensor G4」を搭載しており、スコアはほぼ同等

左は「10a」、右は「9a」のベンチマーク画面。両機種とも「Tensor G4」を搭載しており、スコアはほぼ同等

超広角カメラで撮影(左が「10a」、右が「9a」)

超広角カメラで撮影(左が「10a」、右が「9a」)

広角カメラで撮影(左が「10a」、右が「9a」)

広角カメラで撮影(左が「10a」、右が「9a」)

広角カメラで撮影(左が「10a」、右が「9a」)。ハードウェア構成が同じだけに、まったく同じと言ってよい結果を得られました

広角カメラで撮影(左が「10a」、右が「9a」)。ハードウェア構成が同じだけに、まったく同じと言ってよい結果を得られました

【まとめ】「10a」と「9a」のどちらを買うべきか? 忖度なしの最終結論

新規購入なら「10a」を強く推します。画面輝度の向上、Quick ShareとAirDropの互換機能、衛星SOS対応、充電速度アップなどの細かな改善に加え、発売日が1年遅いことでOSサポート期間が実質1年長くなるであろうメリットは無視できません。

いっぽう、スペック自体の差は劇的ではないので、「9a」が大幅に値下がりしている場合は検討の余地があります。特に、数年以内など短期的な買い替えを予定しており、初期費用を極力抑えたいのなら「9a」を選びましょう。基本的には長く使える「10a」をおすすめしますが、コスパを最重要視するなら「9a」もありでしょう。

ジャイアン鈴木
Writer
ジャイアン鈴木
レビューした製品を高確率で買ってしまう物欲系ITライター。守備範囲はPC、スマホ、VRがメイン。ゲーム、デジタルトイも大好き。最近サバゲにはまっています。愛車はスイフトスポーツで、断然マニュアル派です。
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関原元気(編集部)
Editor
関原元気(編集部)
出版社にてメンズファッション誌やWebメディアの編集に長年従事し、現在は「価格.comマガジン」にて、PC、スマートフォン、スマートウォッチ分野を担当。ユーザー目線で、デジタルガジェットの面白さを届けます。
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