「いまさら聞けない!? パソコンとスマホの基本ワザ」は、パソコンやスマートフォンに関する基本ワザや知っておくと便利な機能をていねいに紹介する連載です。“超”が付くほど簡単な使い方や、中上級者でも知っておくと役に立つ情報をお届けしていきます。第6回は、「Windows 10」を使う上で、覚えておきたい便利なショートカットキーを紹介します。
ショートカットキーとは、キーボードを使って効率的に作業するための機能だ。「Ctrlキー+Cキー」でコピー、「Ctrlキー+Vキー」で貼り付けなど、多くの人が使っているのではないだろうか。Windows 10では、新機能を呼び出すための新しいショートカットキーが追加されている。
○Windowsキー+Aキー=アクションセンターを開く
Windows 10の「アクションセンター」は、メールやメッセージなどの通知の確認や無線LANのオン/オフなどができる便利な機能だ。マウス操作の場合、タスクバーの右にあるアクションセンターボタンをクリックして呼び出す。タッチ操作ができるタブレットPCの場合は、画面の右端から左へスワイプすると呼び出せる。ショートカットキーでは、「Windowsキー+Aキー」で呼び出せる。よく使う機能なので、覚えておくといいだろう。
「Windowsキー+Aキー」で呼び出せるアクションセンター
○Windowsキー+Ctrlキー+Dキー=仮想デスクトップの追加
Windows 10の新機能である「仮想デスクトップ」を効率よく使うためのショートカットキーも追加されている。仮想デスクトップは、仮想的に複数のデスクトップを用意し、切り替えながら使える便利な機能だ。たとえば、デスクトップ1は調べ物用でWebブラウザーとメモを、デスクトップ2は画像整理用で画像編集ソフトとピクチャフォルダーを――という具合に各デスクトップに目的のソフトウェアやフォルダーを開いておける。ウィンドウのサイズを調整したり、重ならないように移動したりする手間がなく、複数のソフトウェアやフォルダーを立ち上げてもデスクトップがちらからないなどのメリットがある。
仮想デスクトップの作成や切り替えは、タスクバーにある「タスクビュー」ボタンから行う。ショートカットキーでは、「Windowsキー+Ctrlキー+Dキー」で新しい仮想デスクトップの作成(追加)、「Windowsキー+Ctrl+→/←」で仮想デスクトップの切り替え(移動)、「Windowsキー+ Ctrlキー+F4キー」で開いている仮想デスクトップの削除ができる。また、「Windowsキー+Tabキー」で表示される「タスクビュー」でも、すべての仮想デスクトップを一覧できるので、こちらも覚えておくといいだろう。なお、タッチ操作に対応したタブレットPCなどでは、画面の左端を外側から内側に向けてスライドするとタスクビューが表示される。
「Windowsキー+Ctrlキー+Dキー」で新しい仮想デスクトップの作成が可能
「Windowsキー+Tabキー」で、開いているソフトウェアやフォルダー、すべての仮想デスクトップを一覧できる
○Windowsキー+カーソルキー=スナップ機能のコントロール
Windows 10で改良された「スナップ」機能もショートカットキーで操作できる。スナップ機能は、ウィンドウを画面の左右の端まで移動させると、画面の半分のサイズにリサイズできる機能だ。Windows 7などでも使えるので、活用している人も多いのではないだろうか。Windows 10では、さらに上下の分割にも対応し、4分割できるようになった。
スナップのショートカットキーは「Windowsキー+カーソルキー」で行う。Windowsキー+←/→キーで左右にウィンドウを移動させて、サイズの変更が可能。Windowsキーを押したまま、↑/↓キーを押すと画面の1/4の大きさに変わる。なお、Windowsキー+↑キーでウィンドウの全画面表示、Windowsキー+↓キーでウィンドウを閉じられる(または全画面表示の解除)。
「Windowsキー+←」で開いているソフトウェアやフォルダーを左半分の大きさにリサイズできる
「Windowsキー+←/→キー」と「Windowsキー+↑/↓キー」で画面の1/4の大きさに変更し、きれいに4分割できる
このほかにも、「Windowsキー+S」で検索を開く、「Windowsキー+C」でCortana を聞き取りモードで開く、といった新機能が利用できる。