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スマートフォン2016年夏モデルが発表! 実質上は、ソニー「Xperia X Performance」とサムスン「Galaxy S7 edge」の2強状態か

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今年も、通信キャリア各社から、スマートフォンの夏モデルが発表された。しかしながら、SIMフリー化を迎えた今年、各キャリアから発表されたモデルはかなり数が絞られており、端末選びとしてはかなり寂しい状況となっている。そんな中、注目を集めているのは、ソニー「Xperia X Performance」と、サムスン「Galaxy S7 edge」の2モデルのみ。この夏のスマホ商戦は、この2機種の一騎打ち状態となる可能性が高そうだ。

盛り上がりに欠ける今夏のスマートフォン市場。人気のSIMフリー機に対して、対抗できるのはわずかに2製品のみ

図1:「スマートフォン」カテゴリーのアクセス数推移(過去3か月)

図1:「スマートフォン」カテゴリーのアクセス数推移(過去3か月)

今年も通信キャリア各社から、スマートフォンの夏モデルが発表されたが、その注目度は例年以上に低い。図1は、「価格.comトレンドサーチ」で見た、過去3か月間における「スマートフォン」カテゴリーのアクセス数推移だが、春先のアクセスが4月に入ると下降してきており、5月初旬のゴールデンウィークにかけてかなりの落ち込みを見せている。ここまでは例年通りのトレンドであるが、問題はその後。5月10日〜5月11日にかけて、au、NTTドコモ、ソフトバンクの主要3キャリアから相次いで、今年夏のスマートフォン新モデルが発表されたのだが、これによっても大きくアクセスが戻ってはおらず、5月17日時点でもいまだ4月上旬並みのアクセス数で推移している状況なのだ。こうした状況は、過去に例を見ないもので、スマートフォンの新モデルに対する消費者の興味が急激に薄れてきていることを感じさせる。

このように、盛り上がりに欠けそうな今夏のスマートフォン市場であるが、この背景には、実質的には今年に入ったくらいから本格化してきた「SIMフリー化」の影響が大きいと思われる。すでにお伝えしている通り、価格.comの「スマートフォン」カテゴリーの人気ランキングでも、上位のほとんどをSIMフリーモデルが占めるようになってきており、いわゆる通信キャリア版のハイエンドモデルは、わずかにソニーの「Xperia Z5」シリーズを除いて、ほぼベスト10外という状況になっていた。また、3月下旬に発売されたアップルの「iPhone SE」についても、こうした状況を覆す起爆剤とはなっておらず、「iPhone SE」の中でも、SIMフリーモデルが唯一の人気モデルとしてベスト10内にかろうじて残っているという状況が続いていたのだ。

図2:「スマートフォン」カテゴリーにおける人気ベスト5製品のアクセス数推移(過去1か月)

図2:「スマートフォン」カテゴリーにおける人気ベスト5製品のアクセス数推移(過去1か月)

図3:「スマートフォン」カテゴリーにおける人気ベスト5製品の人気(注目)ランキング推移(過去1か月)

図3:「スマートフォン」カテゴリーにおける人気ベスト5製品の人気(注目)ランキング推移(過去1か月)

しかし、さすがに、5月10日〜11日にかけて相次いで行われた、通信キャリア版のスマートフォン新モデルの発表で、こうしたSIMフリー機優勢のランキングにも異変が起こっている。図2は、「スマートフォン」カテゴリーにおける人気ベスト5製品(2016年5月18日時点)の、過去1か月間におけるアクセス数推を、図3は同じく人気ランキングの推移を示したものだ。これを見ると、これまで人気だったSIMフリー機は、ASUS「ZenFone Go」を除いてベスト5から陥落しており、通信キャリアモデルとしては唯一人気を保っていたソニー「Xperia Z5 SO-01H」(ドコモ)が安定したアクセスを保っているものの、この夏の新モデル3機種が、発表されるやいなや、これらの人気モデルを超える注目度を集めていることがわかる。その3機種とは、ソニー「Xperia X Performance SO-04H」(ドコモ)と、サムスン「Galaxy S7 edge SC-02H」(ドコモ)、同じくサムスン「Galaxy S7 edge SVC33」(au)。実はこれに次ぐ6位にも、au版のソニー「Xperia X Performance SOV33」が入っており、実質的には、ソニー「Xperia X Performance」と、サムスン「Galaxy S7 edge」の2製品だけが、突出した注目度となっている。

図4:「スマートフォン」カテゴリーにおける人気SIMフリーモデル5製品のアクセス数推移(過去3か月)

図4:「スマートフォン」カテゴリーにおける人気SIMフリーモデル5製品のアクセス数推移(過去3か月)

図5:「スマートフォン」カテゴリーにおける人気SIMフリーモデル5製品の人気(注目)ランキング推移(過去3か月)

ちなみに、これまで高い人気を保っていたSIMフリーモデルはどうなったかと言うと、今でもランキング首位を保っているASUS「ZenFone Go」を以外は、軒並みアクセスを落としている。図4は、過去3か月における人気SIMフリーモデル5製品のアクセス数推移を示したものだが、高い人気を誇っていたHUAWEI「GR5」や、富士通「arrows M02」のアクセスにも陰りが見えており、3月末に発売され、期待されていたアップル「iPhone SE 64GB(SIMフリー)」に関しても、すでに注目のピークは過ぎ去った感が強い。ランキングの順位でも、上述の通信キャリア版新モデルの人気に押される形で、ベスト10内にはかろうじてのこっているもののベスト5からは陥落しており、アクセスも漸減し続けている(図5)。こうした流れを見ていると、スマートフォンの人気が持続する期間は、年々短くなってきているということを実感させられる。

注目の2製品だが、ユーザーの期待度はまちまち。久々に上位登場のサムスン「Galaxy S7 edge」の評価に注目

ソニー「Xperia X Performance」

ソニー「Xperia X Performance」

では、この夏モデルで注目の2製品についてもう少し詳しく見てみよう。まずは、2015-2016冬春モデルでは、「Xperia Z5」がほぼ人気を独り占めしてきた感のある、ソニーの新モデル「Xperia X Performance」から。本機は、「Xperia」シリーズの最新モデルではあるが、好評だった「Xperia Z5」の純粋な後継モデルというわけではなく、どちらかと言えば、少しライトな性能を搭載した姉妹モデル的な製品としてとらえたほうがいいかもしれない。

「Xperia Z5」と比べると、画面サイズは5.2インチから5.0型に、CPUはオクタコアからクアッドコアへと若干スペックダウンしている部分があり、カメラも4K撮影機能が省略されるなど、スペック的にはややライトになった印象だ。ただ、使いやすさの点では、約0.6秒の高速カメラ起動や、1320万画素にスペックアップしたフロントカメラなど、進化している点もあり、一概に下位モデルと位置づけることもできない。非常に微妙な立ち位置のモデルなのだが、クチコミなどでも、同様に本製品の立ち位置がわかりづらいといった声があがっている。

さすがに人気の「Xperia」シリーズだけあって、目下の注目度は高いが、上記以外の点ではあまり新しい点がなく、また従来の「Xperia Z5」のほうがスペック的にはやや上ということもあって、今後も人気を「Xperia Z5」と分け合う可能性も高い。そうした意味では、やや不安含みのスタートと言っていいだろう。

サムスン「Galaxy S7 edge」

サムスン「Galaxy S7 edge」

逆に、通信キャリア版のハイエンドスマホの中では久々に注目を浴びているのが、サムスン「Galaxy S7 edge」だ。「Galaxy」シリーズは、以前はそのスペックの高さに人気があり、ハイエンド機を求めるユーザーから高い支持を得ていたが、ここ1〜2年は、他メーカーとのスペック的な差別化が難しくなってきており、日本国内においては特に人気の凋落が激しかった。しかし、この夏に発売される最新モデル「Galaxy S7 edge」については、発売前からの評判もよく、上で見たように、この夏発売される通信キャリア版スマートフォンの中では、上記ソニー「Xperia X Performance」と人気を分け合うほど、注目度は高い。

スペック面では、「Galaxy」シリーズお得意の、5.5型有機ELディスプレイを搭載するのが最大の特徴。ボディ側面に至るまでの曲面ラウンドディスプレイとなっており、解像度も2560×1440と「Xperia X Performance」のフルHD(1920×1080)を上回るなど、より精細で迫力ある表示が魅力だ。また、本モデルは、日本市場では必須とも言える「防水・防塵」に対応したのも大きなトピック。さらに、3600mAhという大容量バッテリーを搭載しており、長時間駆動にも対応する。ある意味で今期最強のスマートフォンとも言え、ハイエンドモデルを求めるユーザーから熱い視線を送られている。

クチコミでも、「Xperia」から乗り換えるというユーザーが見られるなど、これまで他社製のハイエンド機を使っていたユーザーからの乗り換えもかなり期待できる。なお、発売日は5月19日だが、前日までに予約購入すると、同社のVRディスプレイ「GearVR」がもらえるというキャンペーンも行っており、予約購入もかなり多くなりそうな気配となっている。

世界市場では好調なサムスン「Galaxy」シリーズだが、日本国内市場ではしばらく低迷が続いていただけに、同社が本機にかける思いは人一倍だろう。今後の人気状況などを注意深く見守りたいところだ。

鎌田 剛(編集部)

鎌田 剛(編集部)

価格.comの編集統括を務める総編集長。パソコン、家電、業界動向など、全般に詳しい。人呼んで「価格.comのご意見番」。自称「イタリア人」。

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2017.10.20 更新
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