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9/16発売開始! アップル「iPhone 7」に対するユーザーの反応は?

「iPhone 7」(前側)と「iPhone 7 Plus」(奥側)

「iPhone 7」(前側)と「iPhone 7 Plus」(奥側)

2016年9月8日(木:日本時間)に発表され、9月16日(金)より発売される、アップルの新型スマートフォン「iPhone 7」および「iPhone 7 Plus」。前モデル「iPhone 6s/Plus」と外見はほぼ同じながら、防水対応、Felica対応など、日本市場を強く意識した作りになっている点で話題を呼んでいるが、実際のところ、発売を前にしたユーザーの反応はいかがなものだろうか。「価格.comトレンドサーチ」のデータを元に、「iPhone 7」の注目度、人気度を解説する。

年々注目度が下がっている「iPhone」シリーズ。安くなった「SE」に注目集まる

図1:「スマートフォン」カテゴリーにおける主要5メーカーのアクセス数推移(過去2年)

図1:「スマートフォン」カテゴリーにおける主要5メーカーのアクセス数推移(過去2年)

「iPhone 7」についてのデータを見る前に、まず現在の「iPhone」シリーズの人気状況から見ていこう。図1は、過去2年間における「スマートフォン」カテゴリーの主要5メーカーのアクセス数推移を示したものだ。これを見ると、2年前、つまり「iPhone 6」発売当時、アップルはアクセス数でもトップだった。しかしその後、その人気は収束。安定した人気を持つ「Xperia」シリーズのソニーに首位を明け渡し、その後、1年前の「iPhone 6s」発売時、今年3月の「iPhone SE」発売時に、それぞれ一時ソニーをかわして首位に立つことはあったが、いずれも安定した人気とはならず、アクセスは低迷を続けてきた。「iPhone 7」発売直前の状況では、その他のAndroid勢にも押され、メーカーのアクセス数シェアでは8位の座に甘んじるほど、その人気は低迷していた。もちろん、この数字は、価格.com上のアクセス数をベースにしたものなので、一般的な販売シェアとは異なるが、話題性という意味では、「iPhone」シリーズがかつての勢いを失って久しいということが理解できるだろう。

図2:「スマートフォン」カテゴリーにおける主要5メーカーの閲覧者数推移(過去3か月)

図2:「スマートフォン」カテゴリーにおける主要5メーカーの閲覧者数推移(過去3か月)

そうは言っても、「iPhone」シリーズが、製品発表ならびに発売時にはかなりの注目度を集める製品であることに変わりはない。今回の「iPhone 7」の発表を受けて、価格.comのユーザーもビビッドな反応を見せた。図2は、「スマートフォン」カテゴリーにおける主要5メーカーの閲覧者数推移を示したもの。「閲覧者数」とは、価格.comから各ショップの売り場ページへ遷移した数を示すものなので、より実売に近い数字となるが、これを見ると、8月8日の「iPhone 7」発表を受けて、アップルのアクセスが急増。一気にそれまでの3倍以上のアクセスとなった。その後収束してきてはいるが、いまだに「iPhone」シリーズへの注目度は高いと言えるだろう。ただ、グラフを見てもわかるように、現段階ではトップのソニーの6月末時点でのアクセス数を抜くまでには至っておらず、その爆発力もだいぶ弱まっていると見てよさそうだ。

図3:「iPhone」シリーズの主要モデルのアクセス数推移(過去2年)

図3:「iPhone」シリーズの主要モデルのアクセス数推移(過去2年)

では、これまでの「iPhone」シリーズ発表時と比べて、今回の「iPhone 7」の発表インパクトはどの程度であったのか。図3は、過去2年間における「iPhone」シリーズの主要モデル(iPhone 6、6s、SEのうち、もっとも人気の高かったモデル)と、「iPhone 7」の主要モデルとのアクセス推移を比較したものだ。これを見ると、2年前の「iPhone 6」がかなりの注目を集めていたのに対して、1年前の「iPhone 6s」は若干弱めになっているが、その後、半年前の「iPhone SE」の発売時にはかなり多くのアクセスを集めたことがわかる。残念ながら、現状、「iPhone 7」のアクセスはこのレベルにいたっておらず、「iPhone 6s」の注目度を下回る恐れもある。逆に、ここへ来て「iPhone SE」のアクセスがグンと伸びているが、これは「iPhone 7」の発表と同時に、「iPhone SE」の価格改定が行われ、値段が下がったことによるもの。やや皮肉な結果となるが、より多くのユーザーが、最新モデルの「iPhone 7」よりも、購入しやすくなった「iPhone SE」、特に1万円ほど価格の下がった64GBモデルのほうに注目しているということがわかる。

図4:「iPhone」シリーズの主要モデルのアクセス数推移(過去1か月)

図4:「iPhone」シリーズの主要モデルのアクセス数推移(過去1か月)

この流れは、直近1か月のグラフ(図4)で見ると、より明確にわかる。2016年8月13日時点で、「iPhone 7」シリーズで一番人気の「iPhone 7 32GB SIMフリー」モデルのアクセスは19,243、これに対して、「iPhone SE 64GB SIMフリー」モデルのアクセスは27,787と、40%以上も上回っている。ちなみに両者の販売価格だが、「iPhone 7 32GB SIMフリー」モデルは78,624円、「iPhone SE 64GB SIMフリー」モデルは53,779円(9月14日時点)と、25,000円ほどの価格差がある。もちろん、性能については、メモリー容量以外は「iPhone 7 32GB SIMフリー」モデルのほうが上回っているのだが、そもそも半年前にリリースされた「iPhone SE」も、画面サイズ以外の点では前モデル「iPhone 6s」並みの性能を備えており、さほど不満はないというのが多くのユーザーの意見。むしろ、画面4インチの「iPhone SE」のボディのコンパクトさを好感するユーザーが多く、相対的な価格の安さも手伝って、「iPhone 7」の発表と同時に「iPhone SE」のよさが再認識されたと見ていいだろう。

価格が下がった「iPhone SE」の人気が再燃。人気ランキングでも2位につけた

価格が下がった「iPhone SE」の人気が再燃。人気ランキングでも2位につけた

防水対応、Felica対応は歓迎ムード。ただし、いくつかの不安要素も

以上のように、「iPhone 7」に対するユーザーの反応は比較的鈍いというのが、価格.comのアクセスデータから見えてくるが、だからと言って「iPhone 7」が売れないかというと、そうでもないように思われる。冒頭でも触れたように、「iPhone 7」は、防水対応、Felica対応など、日本市場向けの新機能を搭載している。こうした変化に対しては、クチコミ掲示板上でも、おおむね好意的なコメントが多く書き込まれているのだ。特に、国内ユーザーから待ち望まれていた「Felica対応」については、10月に開始される本サービスを前にさまざまな意見が交換されており、注目度は高い。

ただ、アップルの端末では初のサービスということもあって、10月のサービスインまで様子を見ようというユーザーも多い。また、噂では、初期出荷台数がかなり少ないという話もあって、9月16日時点では予約しても入手できないというユーザーも多く出ているようだ。さらに、来年発売されると目されている次期iPhone(iPhone 8?)では、有機ELディスプレイを搭載し、ボディ形状も大きく変更になるという噂が出ており、このビッグチェンジに備えて、今回の「iPhone 7」を買い控えするという動きも出ている。こうした点が、「iPhone 7」の初動段階での不安になっている。

また、対するAndroid勢の動きも今後活発化しそうだ。すでに、ソニーは「Xperia」シリーズの最新モデル「Xperia XZ」「Xperia X Compact」をグルーバル市場向けに発表しており、今月中にも発売される可能性がある。また、海外勢に目を向けると、価格.com上でも人気の台湾ASUSの「ZenFoneシリーズ」の最新モデル「ZenFone 3」が今月末にも正式発表される予定となっており、10月以降はまたAndroid勢の巻き返しが強力に起こるだろう。

大きな流れで言えば、国内市場でもSIMフリーモデルがさらに一般的になり、スマートフォン端末への投資金額も5万円以内というのが一般化しつつある中で、単体の価格でも8万円程度する「iPhone 7」の価格の高さが気になる面もある。今回の「iPhone SE」の人気再燃も、こうした消費者の消費マインド変化が根底にあるだけに、日本市場対応で好感を持たれている「iPhone 7」でも、これまでのアップル「iPhone」の凋落傾向を覆すには至らないだろう。

新モデル「iPhone 7」は発売直前にも関わらず、人気ランキングでは6位、8位という鈍い出足

新モデル「iPhone 7」は発売直前にも関わらず、人気ランキングでは6位、8位という鈍い出足

鎌田 剛(編集部)

鎌田 剛(編集部)

価格.comの編集統括を務める総編集長。パソコン、家電、業界動向など、全般に詳しい。人呼んで「価格.comのご意見番」。自称「イタリア人」。

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