TCLコミュニケーションは、先日ドイツで開催された家電見本市「IFA2016」で発表されたフランスの通信機器ブランドAlcatel(アルカテル)のスマートフォン「IDOL4」と、「SHINE LITE」の2機種を発表、11月下旬以降、順次発売を開始する。専用のVRゴーグルを同梱する「IDOL4」を中心に、各機種の特徴をレポートしよう。
発表会では、フランス語を操る春香クリスティーンさんが「IDOL4」と「SHINE LITE」をアピール。VRコンテンツを実際に体験し、驚きの声を上げていた
「IDOL4」は、1080×1920のフルHD表示に対応する約5.2インチの液晶ディスプレイを備えたSIMフリースマートフォン。ボディサイズは、約72.5(幅)×147(高さ)×7.1(厚さ)mm。重量約135gのボディは、側面にメタルフレーム、背面にガラスを配置しており、手ざわりが滑らかだ。
基本性能は、クアルコムのオクタコアCPU「Snapdragon 617(1.5GHz×4+1.2GHz×4)」に、3GBのRAM、16GBのROM、512GBまで動作確認の取れたmicroSDXCメモリーカードスロットを組み合わせている。プリインストールされるOSはAndroid 6.0。
LTEの対応バンドは、B1/3/7/18/19/20となっており、NTTドコモ系のSIMカードに加えて、au系のSIMカードも利用可能。なお、3GネットワークはNTTドコモのWCDMA方式のみで、auのCDMA2000には対応していない。しかし、VoLTEに対応しているため、auのVoLTE対応SIMカード「au Nano IC Card 04」と組み合わせれば、データ通信と音声通話の両方が利用できる。
センサー類としては、GPS、加速度センサー、近接センサー、ライトセンサー、電子コンパスの一般的なセンサーに加えて、ジャイロセンサーも搭載されている。充電やデータ転送に使うUSBポートには、一般的なmicroUSBを使用。NFCポートも搭載されている。カメラは、メインカメラが約1300万画素で、F2.0のレンズとデュアルLEDフラッシュを搭載。サブカメラは約800万画素で、視野角84度の広角レンズが組み合わされている。
本機最大の特徴である、VR(バーチャルリアリティ)機能だが、製品パッケージに専用のVRゴーグルが同梱されているほか、動画、静止画、ゲームなどのVR用コンテンツもプリインストールされている。そのため、本機の製品パッケージだけで追加費用なしにVRコンテンツを楽しむことができる。
カラーバリエーションは。ゴールドとメタリックシルバーの2色を用意。価格は34,800円(税別)で、11月下旬より発売される。
液晶ディスプレイはフルHD表示に対応。サイズや重量が手ごろなうえ、手ざわりも良好
左側面に、電源ボタンが配置されている
上面には、ヘッドホン端子が備えられている
下面に配置されるmicroUSBポート。急速充電規格のQuickCharge 2.0と、USBメモリーなどを接続できるUSB OTGに対応しており機能性は高い
右側面中央部分に見える丸型のボタン「BOOM KEY」は、スタンバイ時に2回押すことでカメラの起動と撮影が行えるほか、写真のコラージュや動画のエフェクトなどのユニークな機能をすばやく呼び出すことができる。また、ボリュームボタンも右側に配置されている
付属のVRゴーグルにIDOL4を装着したところ
VRゴーグルの下には2個のボタンを装備。首ふり動作とこのボタンで、VR視聴時の操作を行う
もう1台の「SHINE LITE」は、720×1280のHD表示に対応した約5.0インチ液晶を備えたエントリーモデルだ。ボディサイズは、約71.2(幅)×141.5(高さ)×7.45(厚さ)mm。重量は約156gとなっており、IDOL4よりも20gほど重い。
基本性能を見ると、メディアテックのオクタコアCPU「MT6737(1.3GHz×8)」に、2GBのRAMと16GBのROM、128GBまで動作確認の取れたmicroSDXCメモリーカードスロットを組み合わせている。OSは、Android 6.0。
LTEの対応バンドは、B1/3/7/19/26だが、こちらもVoLTE対応となっているので、NTT
ドコモ系のSIMカードに加えて、au系のSIMカードも利用可能となっている。なお、こちらは、auのLTEではメインで使われているB18に対応していないので、IDOL4と通話エリアの違いがあることが予想される。
センサーとしては、加速度センサー、接近センサー、電子コンパス、指紋センサーを搭載。microUSBポートを備えるがQuick Charge 2.0は利用できない。NFCポートも搭載されていない。メインカメラは約1300万画素でデュアルLEDフラッシュを搭載する。サブカメラは約500万画素だが、ピースサインを認識して自動で撮影する「GESTURE SHOT(ジェスチャーショット)」機能を備えており、自撮りが簡単に行える。
カラーバリエーションは、ピュア・ホワイト、サテン・ゴールド、プライム・ブラックの3色を用意。価格は21,800円(税別)。発売は12月を予定している。
表面裏面の両方に曲面の2.5Dガラスを採用している
指紋センサーを備えた背面。カメラ部分の凹凸もなくフラットだ
メインカメラはデュアルLEDフラッシュを備えており、暗い場所でも自然な色合いで撮影が行える
左側面にボリュームと電源の各ボタンが配置されている
ボディ上面にヘッドホン端子を装備
下面にはmicroUSBポートが配置されている。なお、急速充電やUSB OTGには非対応だ
左から、プライム・ブラック、サテン・ゴールド、ピュア・ホワイトの各カラーバリエーション