「いまさら聞けない!? パソコンとスマホの基本ワザ」は、パソコンやスマートフォンに関する基本ワザや知っておくと便利な機能をていねいに紹介する連載です。“超”が付くほど簡単な使い方や、中上級者でも知っておくと役に立つ情報をお届けしていきます。第26回は、Webブラウザーの動作が重くなった場合の定番の対策方法を紹介します。
WebブラウザーでWebサイトを見ていて動作が重くなったり、ブラウザーゲームの挙動がおかしくなったりしたら、Webブラウザーのキャッシュを削除してみるのが定番の対策だ。
Webブラウザーのキャッシュとは、これまでにアクセスしたWebサイトのデータを保存しておいて、再びアクセスしたときに素早く表示できるようにするためのもの。ネットを通じてWebサイトのデータをダウンロードして表示するよりも、パソコンの中にあるキャッシュされたデータを使ったほうが早く表示できるため、Webブラウザーにはこの機能が搭載されている。
しかし、このキャッシュが原因でWebブラウザーの動作に支障が出ることもある。古いキャッシュが消えずに残っていてWebサイトの表示がおかしくなったりすることがよくあるのだ。そんなときは、まずキャッシュを削除してみよう。それだけでトラブルが解決することもある。
「Windows 10」では標準のWebブラウザーが「Microsoft Edge」に変更された。このEdgeでキャッシュを削除する方法と、まだ使っている人が多いと思われる「Internet Explorer」(IE)でキャッシュを削除する方法、そして「Google Chrome」でキャッシュを削除する方法をそれぞれ紹介しよう。
ツールバー右端にある「…」(1)をクリックするとメニューが表示される。そこにある「設定」(2)をクリックする
「設定」が表示されたら。「閲覧データのクリア」の下にある「クリアするデータの選択」をクリックする
表示が切り替わったら、削除したい項目にクリックしてチェックを入れて「クリア」をクリックする。キャッシュを削除する場合は、「キャッシュされたデータとファイル」「Cookieと保存済みのWebサイトデータ」にチェックを入れて削除しておこう
削除されると、「クリア」の下に「すべてクリアされました」を表示される
ウインドウ右上にある、歯車の形をしたツールボタン(1)をクリックする。メニューが表示されるので、「インターネットオプション」(2)をクリックする
インターネットオプションが表示される。ここで「閲覧の履歴」にある「削除」ボタンをクリックする
「閲覧の履歴の削除」が表示されるので、削除したい項目にチェックを入れて、一番下にある「削除」ボタンをクリックする。キャッシュを削除する場合は、「インターネット一時ファイルおよびWebサイトのファイル」「クッキーとWebサイトデータ」にチェックを入れて削除しよう。お気に入り(ブックマーク)しているWebサイトのキャッシュを削除したい場合は「お気に入りWebサイトデータを保持する」のチェックは外しておくこと
削除されると、ウインドウの下に「選択された閲覧の履歴が削除されました。」と表示される。
アドレスバーの右側にある、「Google Chromeの設定」ボタンをクリックする
設定メニューが表示されるので、「その他のツール」→「閲覧履歴を消去」とたどってクリックする
「閲覧履歴データを消去する」というダイアログが表示される。ここでまず、どの期間の(キャッシュ)データを削除するかを選ぶ。「次の期間のアイテムを消去」の横にあるプルダウンメニューをクリックして選ぶ。完全に消去するなら「すべて」を選んでおこう
続いて、削除したい項目にチェックを入れて「閲覧履歴データを消去する」ボタンをクリックする。キャッシュを削除する場合は、「キャッシュされた画像とファイル」「Coocleと他のサイトやプラグインのデータ」にチェックを入れて削除しておこう
なお、Webブラウザーのキャッシュを削除する項目では、多くの場合に閲覧履歴やダウンロード履歴などもまとめて削除できる。家族でアカウントを分けずにパソコンを使っていて、自分が見てきたWebサイトの履歴やダウンロードしたデータなどを知られたくない場合は、そうした履歴も削除しておこう。パスワードをWebブラウザーに記憶させている場合は、誤って削除しないように慎重に作業してもらいたい。