今回、AMDから「Ryzen 7」の第1弾製品となる「Ryzen 1800X」「Ryzen 1700X」「Ryzen 1700」の全3モデルをお借りすることができた。最上位モデルとなる「Ryzen 1800X」のレビュー用機材については、専用の木製キャリングケースに収められた状態で到着。木製キャリングケースの中には、CPUのほかに、GIGABYTEのゲーミングブランド「AORUS」シリーズから発売されているSocket AM4対応のマザーボード「GA-AX370-Gaming 5」、Corsairのメモリー「VANGEANCE LPX CMK16GX4M2B3000C15(8GB×2)」、NoctuaブランドのSocket AM4クーラー「NH-U12S SE-AM4」が同梱されていたため、「Ryzen 7」についてはこちらの機材を使って検証を行った。
「Ryzen 7」のレビューキット。専用の木製キャリングケースに収められて編集部に到着した
中にはCPUのほか、マザーボード、メモリーといった必要な機材がすべて同梱されていた
マザーボードは、GIGABYTEのゲーミングブランド「AORUS」シリーズから発売されている「GA-AX370-Gaming 5」だった
CPUクーラーは、Noctuaブランドの「NH-U12S SE-AM4」
マザーボードにはCPUクーラーのリテンションが最初から取り付けられていた
メモリーは、Corsair「VANGEANCE LPX CMK16GX4M2B3000C15(8GB×2)」
ちなみに、「Ryzen 7」はGPUを内蔵していない純粋なCPUのため、ビデオカードには、NVIDIAの「GeForce GTX 1060」を搭載したZOTAC「ZTGTX1060-GD5STD」を組み合わせている。また、今回は比較対象として、インテル「Core i7 6700K」を用意した。できればインテルの6コア/8コアCPUを用意したかったのだが、今回は都合により準備することができなかった。ちなみに、「Core i7 6700K」の後継となるKaby Lake世代の「Core i7 7700K」は、「Ryzen 1700」の対抗モデルとなっている。検証結果では、そのあたりにも注目してほしい。
今回検証で仕様したCPUの主な仕様
なお、今回AMDより提供されたメモリーはDDR4-3000で動作するオーバークロックメモリーだったが、AMDより「Ryzen 7」のメモリーコントローラーの仕様に合わせてDDR4-2667(16-16-16-35)でテストしてほしいと連絡があったため、設定を変更してテストを行った。また、Windows 10の電源プランについても、設定を「高パフォーマンス」に変更したほうがよりパフォーマンスが出るということだったので、こちらについても変更を行っている。電源プランについては、インテルCPUの環境も同様に「高パフォーマンス」に設定してテストを行っている。その他の検証環境の細かい仕様は以下の通りだ。
AMDプラットフォーム
マザーボード:GIGABYTE「GA-AX370-Gaming 5」
メモリー:Corsair「VANGEANCE LPX CMK16GX4M2B3000C15(8GB×2)」※DDR4-2667に設定
ストレージ:crucial「MX300 CT525MX300SSD1」
電源ユニット:Silverstone「SST-ST75F-PT(750W)」
OS:Windows 10 Pro
インテルプラットフォーム
マザーボード:AASRock「Z170 Extreme4」
メモリー:Corsair「VANGEANCE CMK16GX4M2A2666C16(8GB×2)」※DDR4-2133に設定
ストレージ:crucial「MX300 CT525MX300SSD1」
電源ユニット:Silverstone「SST-ST75F-PT(750W)」
OS:Windows 10 Pro