新製品レポート
好評な機能はそのままに仕上がりを高めたドラム式も登場

ガンコな汚れも10分+αでキレイ! 超音波ウォッシャーが付属するシャープの縦型洗濯乾燥機

近年、生活家電はインテリア性が問われるようになり、空間と調和するデザインや見えるところに置いておきたくなるような嗜好性の高いものが好まれる傾向にあります。このようなトレンドの変化に応じた洗濯機がシャープから誕生しました。“見た目も洗濯の仕上がりもキレイ”にこだわった、ドラム式洗濯乾燥機「ES-P110」と縦型洗濯乾燥機「ES-PU11B」には、シャープならではのユニークな機能も搭載されています。説明会で見てきた詳細をお伝えしましょう。

左側が、ドラム式洗濯乾燥機「ES-P110」で、2017年11月9日発売予定(市場想定価格は33万円前後)。右側が、縦型洗濯乾燥機「ES-PU11B」で、2017年10月19日発売予定(市場想定価格は22万円前後)です。両機とも、容量は洗濯・脱水11kg、乾燥6kg

両機とも操作はタッチパネルを採用。選択した項目が青く光り、選択できるコースのみが表示されるので操作にとまどうことも少ないでしょう

超音波ウォッシャーと洗濯機を組み合わせるという提案!

まずは、シャープだから実現できた縦型洗濯乾燥機「ES-PU11B」を紹介します。ES-PU11Bの市場想定価格は22万円前後と前モデル発表時の価格と比べると2万円ほど高い設定となっていますが、容量が1kg増えて11kgになったことに加え、あの「超音波ウォッシャー」が付属するのがポイント。超音波ウォッシャーは衣類の部分汚れを落とすハンディタイプの洗濯ツールで、発売から1年未満で国内外の生産台数が15万台を突破(2017年8月末時点)したヒット製品です。毎秒約38,000回の超音波運動で超微細な真空の泡を作り出し、その泡が弾ける力で汚れを落とすため、叩いたりこすって洗うよりも生地の傷みが抑えられ、かつ、なぞるように動かすだけで汚れが落ちる手軽さが魅力。そんな超音波ウォッシャーが付属するES-PU11Bには、超音波ウォッシャーを収納する専用スペースと超音波ウォッシャーと組み合わせて使える洗濯コースが追加されました。なお、付属する超音波ウォッシャーは既存モデルとは別モノ。基本性能は同じですが、ワイヤレス充電に対応しています。

ガラストップの天板の奥に、超音波ウォッシャーの収納スペースを用意

ガラストップの天板の奥に、超音波ウォッシャーの収納スペースを用意

収納してあるだけに見えますが、実は、この状態で充電されています

収納してあるだけに見えますが、実は、この状態で充電されています

既存モデルは電源コードを差して充電しますが、ES-PU11B付属の超音波ウォッシャーは非接触給電を採用。ワイヤレスなのでコードを抜き差しする手間がなく、使いたい時にサッと手に取れるのは魅力ですね

写真は既存モデルでのイメージですが、洗浄方法や効果は同じ。洗濯機近くに洗面台があれば、そこで部分汚れを落とせます

超音波ウォッシャーで汚れを落とすには、汚れの付いた部分を水に浸し、その上をなぞるだけ(下の動画参照)。泡の発生と破裂(消滅)を短時間で起こす「キャビテーション効果」により、繊維から汚れを剥がし落とします。
※既存モデルでの洗浄の様子です

片手で持てるほど小さなボディながら、洗浄力は上々。既存モデルで筆者が試したところ、袖口に付いた汚れ、ファンデーション、泥、コーヒー、赤ワインなど多様な汚れが落とせました

<関連記事>超音波ウォッシャーの実力はレビュー記事でチェック!

このように強力な洗浄力を発揮する超音波ウォッシャーで予洗いした衣類の仕上げに、利用してほしいのがES-PU11Bに搭載された「10分洗濯コース」。たとえば、泥汚れが付いた衣類の場合、洗濯機でしっかり洗うなら温風+つけ置き洗いで洗浄する「ガンコ汚れコース」が推奨されていますが、これだと洗濯完了までに約90分かかります。いっぽう、「超音波ウォッシャー+10分洗浄コース」であれば、目に見える汚れは超音波ウォッシャーで落とし、洗濯機では汗などを洗い流す程度のため、10分+αでキレイに! もちろん、広範囲の汚れを超音波ウォッシャーで落とすのは大変なので、衣類全体はあまり汚れていないけれど激しい部分汚れがある時に、10分洗濯コースを組み合わせて使うことでかなり時短になるはずです。

10分洗濯コースは洗濯容量1.5kgまでとなります

10分洗濯コースは洗濯容量1.5kgまでとなります

ボールペン、カレーうどん、コーヒー、皮脂汚れを超音波ウォッシャーで落としてから10分洗浄コースで洗ったワイシャツ。汚れは視認できないレベルでキレイになりました

こちらも、「超音波ウォッシャー+10分洗浄コース」で洗濯した衣類。超音波ウォッシャーの洗浄力がすぐれているので、パウダーファンデーション、口紅、デミグラスソースの汚れもまっしろに!

ここからは、ES-PU11Bの基本性能について紹介しましょう。ES-PU11Bの洗浄や乾燥方法は従来と同じで、今年で誕生から25年となるシャープ独自の機構「穴なし槽」も健在。一般的な縦型洗濯機は内槽と外槽の二重構造になっており、内槽の穴から水が外槽に流れ出てしまうため多くの水が必要になるのですが、穴なし槽は給水した水が漏れることがなく、節水効果が高いと定評があります。また、外槽の汚れやカビが侵入してくる心配もありません。さらに、洗濯時には水流の勢いを加速させる効果もあり、洗濯物を上下に入れ替えながらしっかり洗うことができるとのことです(下の動画参照)。

穴なし槽に設けられた凸凹が水流を加速させるとともに、こすり洗い効果も発揮します

穴なし槽に設けられた凸凹が水流を加速させるとともに、こすり洗い効果も発揮します

槽に穴が空いている一般的な洗濯機と比べると1回あたり約35Lの節水が望めます。頻繁に使うものだけに、この差は大きいですね

なお、穴なし槽同様にシャープだけの構造、内フタレスも継承。内フタがないので洗濯物の出し入れがしやすく、ハンガーをかけて乾燥することもできます。

一般的な洗濯乾燥機の場合、乾燥時に熱閉じ込められるように内フタを搭載していますが、シャープは内フタレス! 外フタでしっかり密封できるようにしているのはもちろん、穴なし槽なので熱が逃げにくく、内フタを廃しても問題がないのが特徴です

外フタの内側に装備されているフックにハンガーをかければ、シワが心配な衣類を折り曲げずに乾燥可能。同様の方法で衣類をセットし、プラズマクラスターイオンで消臭を行うコースも用意されています

最後に紹介するのは、ES-PU11Bに搭載された新たな洗濯コース「シワ抑え」です。「シワ抑え」コースは、洗濯物を広げてからみを抑えながら洗濯し、最後に1分間脱水することでシワの少ない洗い上がりを実現。脱水1分というと「びしょびしょなのでは?」と心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、ポタポタと水が垂れることはないので、ご安心を!

「シワ抑えコース」は洗濯容量1kgまで。少ない洗濯物をたっぷりの水で洗うことで、衣類同士のからみつきを防ぎます

標準の洗濯コース(左)とシワ抑えコース(右)で洗ってから干した綿100%のシャツを比べてみると、シワの量がまったく違います。シワ抑えコースのほうはそのまま着て出かけられそう!

2つの新コースで仕上がりのよさを追求したドラム式

続いては、ドラム式洗濯乾燥機「ES-P110」を見ていきましょう。前面ガラストップを採用し、デザインを大きく変えたES-P110ですが、基本的な性能は従来と同じで、洗濯と乾燥のコースそれぞれに新たなコースが追加されたのが進化点となります。

従来から採用されている洗浄方法なので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、シャープのドラム式洗濯乾燥機(上位モデル)の最大の特徴は「マイクロ高圧洗浄」でしょう。100〜500μmの微細な水滴を噴射し、繊維の奥から汚れをはじき飛ばしてキレイにする手法で、衣類を傷めずに洗うことができます。さらに、すすぎにもマイクロ高圧洗浄が行われるため、すすぎ不足が抑えられるのもポイント。そんなマイクロ高圧洗浄の時間やドラムの動き(タンブリング)を調整し、さまざまな洗浄方法を作りだして、ガンコな汚れからおしゃれ着まで幅広く自宅で洗濯できるようにしていますが、本機では、なかなか落ちない汚れに活用できそうな「温水極め洗いコース」が追加されました。前モデルには洗濯物を温風で温めて洗う「極め洗いコース」が搭載されていましたが、そのコースが進化し、洗濯物だけでなく、水と洗剤を温風で30〜35℃に温めます。洗濯物も洗剤液も温まり、洗剤が活性化している状態でマイクロ高圧洗浄のシャワーを吹き付けることで、これまで以上に泥汚れや黒ずみをしっかり落とせるのだそう。

ハーフミラーガラストップはグラデーション印刷を施すことで、圧迫感を軽減

ハーフミラーガラストップはグラデーション印刷を施すことで、圧迫感を軽減

ドラム上部に装備されたノズルから、微細な水滴がシャワーのように噴射されます

ドラム上部に装備されたノズルから、微細な水滴がシャワーのように噴射されます

新たに追加された「温水極め洗いコース」で洗浄すれば、激しい泥よごれもキレイに!

新たに追加された「温水極め洗いコース」で洗浄すれば、激しい泥よごれもキレイに!

コーヒーやデミグラスソースといった食事中に付きがちな汚れも、袖口の皮脂汚れにも「温水極め洗いコース」が役立ちます

ES-P110に搭載されている洗濯コースの一部を紹介します。デリケートな生地の衣類には「ホームクリーニングコース」がうってつけ。基本的にはマイクロ高圧洗浄で汚れを落とす洗浄方法なので、衣類が傷みにくく、縮みの低減も望めます

「ホームクリーニングコース」と「標準コース」で洗ったセーターを比べてみると、標準コースのほうは縮んでしまい、袖がかなり短くなってしまいました

汚れが激しく、ほかの洗濯物と一緒に洗いたくない時には「サッと予洗いコース」を活用してみましょう。5分間、洗剤を使わず洗うコースで、気になる汚れを素早く洗い流してくれます。あとは、ほかの衣類とあわせて洗濯すればOK

乾燥も、シャープならではの方法が採用されています。一般的に、上位モデルのドラム式洗濯乾燥機はヒートポンプ乾燥を採用していますが、シャープはヒートポンプとサポートヒーターを併用した「ハイブリッド乾燥」を採用するのが特徴。ヒートポンプ乾燥は省エネ性が高いものの、温度が低め(約50℃)なため、仕上がりが湿ったように感じてしまうことも多いのが欠点でした。もちろん、手で触れた時に湿っているような印象を受けるだけでヒートポンプ乾燥でもしっかり乾いていますが、せっかく乾燥するならカラッと仕上げたいと思うのも事実。そこで、導入されたのがサポートヒーターです。ヒートポンプ乾燥を行ったあとに、サポートヒーター(60℃)で温風を吹きつけることで、天日干ししたような乾燥を実現しました。なお、ヒーターを利用すると電気代が高くなりますが、「温度センサー」「湿度センサー」「水位センサー」「重量センサー」「泡センサー」「光センサー」「振動センサー」といった7つのセンサーで制御しているため、省エネ性も高いとのこと。ES-P110と同様にハイブリッド乾燥を採用している前モデル(ES-ZH1)で洗濯〜乾燥(6kg)を行った際の1回当たりの電気代は15.9円。1か月間毎日(31日)使ったとしても500円弱なので、乾燥による電気代の負担はそれほどなさそうです。

サポートヒーターを追加する「ハイブリッド乾燥」は、仕上がりの温度がたった10℃高くなるだけですが、体感はまったく別物! しっかり乾いている感が好みな人は「ハイブリッド乾燥」のほうが満足できるでしょう

天日干ししたバスタオルと「ハイブリッド乾燥」で乾かしたバスタオルを比べてみると、ふっくらさにも大きな差がでました。乾燥コースを利用したほうがパイルの立ち上がりがよく、肌触りもよさそうです

なお、各メーカー、さまざまなセンサーを駆使して効率よく洗濯、乾燥できるようにしていますが、湿度センサーを搭載してるのはシャープだけ! 湿度センサーで洗濯物の乾き具合をチェックし、ヒートポンプのムダな稼働を防ぎます

そんな乾燥に、仕上がりを高める「シワ抑え」乾燥コースが追加されました。大風量の温風を衣類に吹き付けてシワを伸ばしながら乾かします。

洗濯〜乾燥でも「シワ抑え」を選択可能。こちらは、約50℃の低温風で乾燥させるコースとなります

標準の乾燥コースを利用した綿100%のワイシャツ(左)は、前身ごろや袖にシワが目立ちます。襟もヨレている印象。いっぽう、「シワ抑え」乾燥コースで乾かしたワイシャツ(右)は、アイロンをかけたかのようにパリッとしていますね

最後に、フィルターのお手入れがラクにできるようになったので紹介させてください! 天面に装備されている乾燥フィルターは前後に2つあるのですが、従来は手前側しか取り外すことができず、後ろのフィルターを掃除したい時には狭いすき間から手を入れて行わねばなりませんでした。しかし、ES-P110ではこれも簡単に取り外し可能に! 取り外して布で拭いてキレイにできるので、手軽さは劇的に向上しました。

後方の乾燥フィルターも引き上げるだけで取り外しできます

後方の乾燥フィルターも引き上げるだけで取り外しできます

乾燥フィルターには乾燥時に洗濯物から出た繊維が付着します。写真の汚れは乾燥1回で付いたもの。こまめに掃除して、乾燥効率が落ちないようにするためにも、取り外しできる仕様はありがたいですね

【関連リンク】
《2018年》おすすめのドラム式洗濯乾燥機、縦型洗濯機7選! 本当の狙い目はこれ

中村 真由美(編集部)

中村 真由美(編集部)

モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。アウトドアからオタク系まで意外と幅広くイケちゃいマス。

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