暖房器具を使う冬場は、空気の乾燥対策が必要。空気中の湿度が低くなると肌だけでなく、喉の粘膜も乾燥するため、風邪やインフルエンザにかかりやすくなるといいます。加湿器を使って、部屋を快適な湿度にしましょう。
加湿器選びで必ずチェックすべきポイントは、「加湿方式」と部屋の広さにあった「加湿能力」です。どのようにチェックしていけばいいのか順に見ていきましょう。
加湿器には「スチーム式」「気化式」「超音波式」「ハイブリッド式(温風気化式)」「ハイブリッド式(加熱超音波式)」の5つの加湿方式があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。お手入れ性や電気代などに影響するので、どの部分を優先するかを考えて加湿器のタイプを選びましょう。
仕組み:ヒーターで水を沸騰させ、水蒸気で加湿
いいところ:煮沸消毒されるので、雑菌がわきにくい/シンプルな構造のモデルが多いので手入れが楽
ネックな部分:ヒーターを使用するため、消費電力が大きい/吹出口や吹出口付近の蒸気が熱くなる
ヒーターで水を沸騰させ、発生する水蒸気で加湿します。雑菌が繁殖しにくいので衛生的なうえ、加湿スピードが速いのがメリットですが、ヒーターを使用するので電気代が高くなるのがネック。また、吹出口から出る蒸気が熱いので注意が必要なほか、室温が上昇しやすいのも懸念点です。その半面、お手入れが楽なモデルが多いのがポイント。フィルターや水トレー、タンクをこまめに掃除したくない人は電気ポットのような構造のモデルを選ぶといいでしょう。
仕組み:水を含ませたフィルターに風を当てて、加湿
いいところ:消費電力が小さい
ネックな部分:加湿スピードが遅め/吹出口から出る空気が冷たい/定期的な加湿フィルターの手入れや交換が必要/ファンの運転音が大きめのモデルもある
水で湿らせたフィルター(加湿フィルター)に風を当て、その湿気で室内を加湿します。ヒーターを使用しないので電気代が抑えられる点は魅力ですが、吹出口から出る空気が冷たく、適正な湿度まで素早く加湿するのは苦手。また、構造上、本体が大きめで、急速に加湿をしようと風量をアップさせると運転音も大きくなる傾向。定期的にフィルターの交換やメンテナンスが必要で手間はある程度かかりますが、消費電力が小さいので(3〜20W程度)、長時間使用する人に選ばれています。
仕組み:水を振動させ、細かいミストにして加湿
いいところ:消費電力が小さい/小型でおしゃれなモデルが多い
ネックな部分:タンク内の水に雑菌が繁殖しやすく、放出されるミストに雑菌が混ざる可能性がある/水に含まれるミネラル(カルシウム)で、部屋が白く汚れることがある/こまめな手入れが必要
超音波振動で水を霧状のミストにして放出して加湿。ヒーターを使用しないので電気代が安く、運転音は静かです。その半面、水を加熱しないため、水タンクやトレーの手入れをおこたると雑菌が繁殖し、その雑菌がミストとともに部屋に放出されてしまうおそれも。さらに、水道水に含まれるミネラル(カルシウム)などで、部屋が白い粉(ホワイトダスト)で汚れる懸念もあります。こまめなお手入れをしたり、設置場所に気を付けたりするなど少し配慮が必要ですが、デザイン性の高いモデルが多いのが特徴。
仕組み:気化式にヒーターを組み合わせたもの。常温の風またはヒーターで温めた風を、水を含ませたフィルターに当てて加湿
いいところ:温風を利用するので、気化式よりも効率よく加湿できる
ネックな部分:ヒーターを利用するため、気化式よりも消費電力は大きくなる/定期的な加湿フィルターの手入れや交換が必要/ファンの運転音が大きめのモデルもある
基本的な仕組みは気化式と同じですが、ヒーターで温めた風を加湿フィルターに当てるため、気化式よりも加湿効率が高く、それでいて、スチーム式のように水を沸騰させるわけではないので電気代が抑えられます。さらに、ハイブリッド式の大半のモデルが、湿度が低いときにはヒーターをオンにし、十分な湿度に達するとヒーターをオフにする切り替え機能を備えているので、過度に電気代がかかる心配はありません。とはいえ、気化式と比べると少々電気代は高くなります。
仕組み:超音波式にヒーターを組み合わせたもの。水またはヒーターで温めた水を振動させ、細かいミストにして加湿
いいところ:ヒーターで加熱するため、超音波式の課題である雑菌が繁殖しにくい
ネックな部分:ヒーターを利用するため、超音波式よりも消費電力は大きくなる/水に含まれるミネラル(カルシウム)で、部屋が白く汚れることもある/こまめな手入れが必要
基本的な仕組みは超音波式と同じ。ヒーターで水を加熱する機能を備えているため、超音波式よりも素早く加湿できるほか、超音波式の課題である雑菌の繁殖が抑えられます。その分、電気代は普通の超音波式よりも少々かかりますが、安心して使えるのは大きなメリット。超音波式同様にデザイン性の高いモデルが多くあります。
ヒーターの有無など、加湿方式によって消費電力が異なります。製品により差異はありますが、一例を下の表にまとめてみました。
ヒーターを使うスチーム式やハイブリッド式(温風気化式/加熱超音波式)は消費電力が大きく、特に、スチーム式はほかの加湿方式と比べると約2〜50倍電気代が高くなる場合も。長時間稼働させる場合は悩ましい部分ですが、ヒーターを使うタイプは加湿能力が高く、加湿スピードも速いというメリットがあります。
加湿器はタンクやトレー、フィルターの手入れを怠ると、雑菌やカビが繁殖します。不衛生な状態で使用し続けると雑菌などが部屋にばらまかれ、体内に吸い込んでしまい、健康被害をもたらす恐れも。そうした事態を防ぐために、こまめなお手入れが必要です。
<加湿器すべてに共通>
・毎日、タンク内の水を入れ替える&タンクを水洗いする
<スチーム式>
・1〜2か月に1回、水を溜める容器をクエン酸洗浄する
<気化式、温風気化式>
・2週間〜1か月に1回、加湿フィルターを水やぬるま湯で押し洗い
・フィルターが付いている枠も水洗いする
・1か月に1回、トレーを水洗いする
・水洗いで取れないしつこい汚れやニオイが気になるときはクエン酸水などで浸け置きする
・1か月に1回、プレフィルターの汚れを掃除機などで取る
<超音波式、加熱超音波式>
・1週間に1回以上、水が溜まる部分など細かいパーツもスポンジや歯ブラシなどを使って洗う
・カルキが固まった場合は、クエン酸水に浸け置きする
お手入れする回数やパーツの数は製品によって異なります。また、分解できるパーツも製品ごとに違うので、そうした点もチェックしておくといいでしょう。
「4-1」で紹介しているダイニチの加湿器のように、使い捨ての加湿フィルターやトレーカバーを提案している製品を選べば、お手入れが簡単に済みます
加湿方式にはメリットとデメリットがあるので、どの方式を選ぶか迷う人もいるでしょう。加湿器の需要が高まる冬季の価格.comの売れ筋をチェックしてみると、「スチーム式」と「ハイブリッド式(温風気化式)」が圧倒的に人気なことがわかりました。やはり、加湿能力の高さと雑菌の繁殖を抑えて清潔に加湿できることが重視されているようです。
構造的に清潔さをキープしやすいタイプであっても、お手入れは不可欠。スチーム式はフィルターがなく、シンプルな構造のモデルが多いので、電気代はかかっても、しっかり加湿できてメンテナンスの手間がかからない加湿器が欲しい人に選ばれています。
いっぽう、ハイブリッド式(温風気化式)には定期的なお手入れが必要。しかし、リビングなど広めの部屋で1日中加湿する場合、電気代は度外視できません。スチーム式より電気代が抑えられ、それでいて加湿性能も高い加湿器ということで、ハイブリッド式(温風気化式)が次点につけていると思われます。
電気代、加湿能力、給水方法、手入れの手間などを総合的に見て、何を優先して選ぶかを吟味し、自分にピッタリの加湿方式を決めてください。
加湿方式を選んだ後は、加湿能力(1時間に放出される水分量)をチェックしましょう。「○mL/h」というスペックの数値が大きいほど、加湿能力は高くなります。加湿能力に適した部屋の広さ「適用床面積」もカタログなどに記載されているので、目安にするといいでしょう。なお、適用床面積は建物のタイプによって異なります(下の表参照)。
適用床面積はあくまでも目安なので、天井が高い部屋で使用する場合や素早く加湿したい場合などは部屋よりも適用床面積が少し大きめの製品を選んだほうが快適に過ごせるでしょう。
部屋の大きさにあった加湿能力を備えるだけでなく、使用場所やシーンで役立つ機能があるとより快適に使えます。
・自動運転機能
センサーを使い、最適な湿度(50〜60%)や設定した湿度をキープできるように自動調節する運転モードが搭載されていれば、加湿不足や加湿し過ぎが防げます。寝室で使用する場合、エアコンなどの暖房をタイマーでオフにする設定にしていると途中から湿度が高くなり過ぎることがあるので、自動運転機能があると便利。この機能がない加湿器を寝室で使うなら、タイマー機能を使いましょう。
・静音モード
運転音が40dB以下であれば静音性は高いと言えますが、寝室で使用するなら、騒音レベルで「静か」に該当する30dB以下で運転できるモードがあるといいでしょう。運転音を抑えるとともにランプの照度を落としたり、ランプをオフにする就寝用の運転モードを備えた製品もあります。ひとり暮らしで、普段過ごす部屋と就寝場所が同じ場合にも役立つでしょう。
・チャイルドロック
小さな子どもや猫などのペットがいる家庭では、操作部のボタンが押されても大丈夫なようにチャイルドロックがあるほうが安心。
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毎日、場合によっては1日に数回給水する必要があるので、給水のしやすさは重要。基本的に本体サイズが大きな製品はタンクも大きいので、水を入れて運べそうか、タンクがシンクや洗面台に入るかを確認しておきましょう。
蛇口からタンクに水を入れる際、タンクを傾けた状態でしか給水できないようでは満水まで入れられません。お風呂場など給水場所が限られるので、シンクや洗面台にすっぽり入る高さや形状のタンクの製品を選ぶとストレスなく使えます
また、本体上部から水を注ぎ入れる方法と、タンクを取り出して蛇口から水を入れる方法の2WAY仕様の加湿器もあります。上から給水する方法のみという製品もあるので、水を入れたタンクを運ぶのがつらい人は給水方法で選ぶのもあり!
「スチーム式」「気化式」「超音波式」「ハイブリッド式(温風気化式)」「ハイブリッド式(加熱超音波式)」の5つのタイプ別に、これぞという加湿器を厳選してみました。
5つのタイプの中で消費電力は最も大きいですが、雑菌が繁殖せず衛生的に使える安心感と高い加湿性能、そして、お手入れの手間が少ない楽さで人気。スチーム式の中にはファンを利用し、蒸気を効率的に拡散するモデルもあり、このタイプのほうが消費電力は抑えられます(「スチームファン式」と称されることもあります)。
価格.comの加湿器の人気売れ筋ランキングで毎年上位を占有する人気モデル。電気ポットと同じ構造なのでフィルターはなく、ふたを開けたところに直接給水します。お湯を沸かす際にポコポコという音がしますが、沸騰時の運転音は約39dBなので実環境においてはそれほど気になりません。どうしても沸騰音が気になる場合は、水の温度をゆっくり上げることで湯沸かし音を抑える「湯沸かし音セーブ」モードを選ぶといいでしょう。
加湿性能においては、湿度センサーと室温センサーで加湿量をコントロールする機能を搭載しているので、おまかせで最適な湿度をキープしてくれます。蒸気を約65度まで冷ましてから加湿する仕組みなため、吹出口付近の温度は比較的低め。本体が転倒した際にお湯がもれるのを抑える機構や、チャイルドロック機能など安全への配慮もバッチリです。
●象印「EE-DE35/EE-DE50」のスペック
加湿方式:スチーム式
定格加湿能力:350mL/h(EE-DE35)、480mL/h(EE-DE50)
消費電力(湯沸かし時/加湿時):985W/305W(EE-DE35)、985W/410W(EE-DE50)
連続加湿時間(強/弱):8時間/32時間
運転音(加湿時):32dB(EE-DE35)、34dB(EE-DE50)
サイズ(EE-DE35/EE-DE50):240(幅)×275(奥行)×325(高さ)mm/240(幅)×275(奥行)×365(高さ)mm
タンク容量(EE-DE35/EE-DE50):3L/4L
自動運転機能:○
チャイルドロック:○
主な運転モード:自動(ひかえめ/標準/しっかり)、連続(強/中/弱)、湯沸かし音セーブ
アロマ対応:−
「1-1」で紹介した「EE-DE」型(EE-DE35/EE-DE50)と基本的な構造や機能は同じ。フィルターがないため、お手入れの手間が少なくて済みます。「EE-DE」型と比べると加湿時の消費電力は大きいですが、加湿能力は600mL/hと高く、リビングなど広めの部屋でも使用可能。「EE-DE50」とタンク容量は同じながら連続加湿時間は短いので、使用シーンや場所に合わせて適したモデルを選びましょう。
「EE-DE」型とはタイマー設定の段階数が異なり、「EE-DE」型の「入」タイマーが4/6/8時間、「切」タイマーが1/2/4時間なのに対し、「EE-TA60」は「入/切」とも1〜9時間で設定できます。表示部も、象印の加湿器で唯一、湿度やタイマー設定の状況をデジタル表示する仕様を採用。
●象印「EE-TA60」のスペック
加湿方式:スチーム式
定格加湿能力:600mL/h
消費電力(湯沸かし時/加湿時):985W/495W
連続加湿時間(強/弱):6時間/20時間
運転音(加湿時):[強/中]36dB、[弱]30dB
サイズ:240(幅)×275(奥行)×365(高さ)mm
タンク容量:4L
自動運転機能:○
チャイルドロック:○
主な運転モード:自動(ひかえめ/標準/しっかり)、連続(強/中/弱)、湯沸かし音セーブ
アロマ対応:−
基本構造や機能、加湿能力、適用床面積、消費電力は「1-1」で紹介した「EE-DE」型(EE-DE35/EE-DE50)と同じですが、水を入れるタンク容量が少し小さいため、連続運転時間は2時間短くなります。長時間加湿し続けない人は「EE-RT」型(EE-RT35/EE-RT50)を選んでもいいでしょう。
タイマーは「入」6時間、「切」2時間で設定可能
●象印「EE-RT35/EE-RT50」のスペック
加湿方式:スチーム式
定格加湿能力:350mL/h(EE-RT35)、480mL/h(EE-RT50)
消費電力(湯沸かし時/加湿時):985W/305W(EE-RT35)、985W/410W(EE-RT50)
連続加湿時間(強/弱):6時間/27時間(EE-RT35)、6時間/24時間(EE-RT50)
運転音(加湿時):32dB(EE-RT35)、34dB(EE-RT50)
サイズ(EE-RT35/EE-RT50):240(幅)×260(奥行)×275(高さ)mm/240(幅)×260(奥行)×315(高さ)mm
タンク容量(EE-RT35/EE-RT50):2.2L/3L
自動運転機能:○
チャイルドロック:○
主な運転モード:自動(ひかえめ/標準/しっかり)、連続(強/弱)、湯沸かし音セーブ
アロマ対応:−
ここまで紹介した象印の加湿器のなかで、最も小さなモデル。適用床面積〜6畳(プレハブ洋室)なので、寝室や個室で使いやすいでしょう。基本的な構造は同じですが、自動運転機能や「湯沸かし音セーブ」モードは非搭載で、タイマーは2/4時間で設定できる「切」タイマーのみとなっています。
●象印「EE-MA20」のスペック
加湿方式:スチーム式
定格加湿能力:200mL/h
消費電力(湯沸かし時/加湿時):650W/190W
連続加湿時間(標準/静音):8時間/16時間
運転音(加湿時):[標準]32dB、[静音]30dB
サイズ:200(幅)×230(奥行)×265(高さ)mm
タンク容量:1.8L
自動運転機能:−
チャイルドロック:○
主な運転モード:連続(標準/静音)
アロマ対応:−
本製品のポイントは水タンクが取り外しできること。バケツのような形状なので、ふたを開けて水を注ぎ入れるか、取り外して蛇口から直接水を入れるか、給水スタイルが選べます。使用後の水が捨てやすいのも着脱式タンクのメリット。また、水タンクの内側には汚れの付着を低減するフッ素樹脂加工が施されており、スポンジを使って洗うこともできます。フィルターを搭載していない構造なので、フィルター交換などの手間はなし!
※すでに在庫薄なので、欲しい人は見つけたらすぐに購入したほうがいいでしょう。
●アイリスオーヤマ「AHM-MH60」のスペック
加湿方式:スチーム式
加湿量(強、中、弱):600mL/h、400mL/h、200mL/h
消費電力:500W
連続加湿時間(強/中/弱):5時間/7時間/15時間
運転音(強):24dB
サイズ:225(幅)×235(奥行)×325(高さ)mm
タンク容量:3L
自動運転機能:○
チャイルドロック:−
主な運転モード:自動(50/60/70%)、連続(強/中/弱)
アロマ対応:−
蒸気を効率よく部屋中に届けられるようにファンを搭載。水を入れるタンクは取り外しできますが、ポリタンクタンクのような形状なため、給水はタンクを取り外して蛇口から入れるスタイルとなります。タンクの水を一気に沸かすのではなく、必要な分を加熱するので立ち上がりが早いがいいところ。部屋の湿度と温度をチェックし、室温が約18度未満のときは湿度を約60%に、約18〜23度のときは約55%に、約23度以上のときは約50%に加湿をコントロールする自動運転を搭載しています。
※すでに在庫薄なので、欲しい人は見つけたらすぐに購入したほうがいいでしょう。
●東芝「TKA-S45A/TKA-S60A」のスペック
加湿方式:スチームファン式
定格加湿能力:450mL/h(TKA-S45A)、600mL/h(TKA-S60A)
消費電力(TKA-S45A/TKA-S60A):395W/510W
連続加湿時間(強):8時間50分(TKA-S45A)、6時間40分(TKA-S60A)
運転音(加湿時):非公開
サイズ(TKA-S45A/TKA-S60A):264(幅)×257(奥行)×285(高さ)mm/264(幅)×257(奥行)×302(高さ)mm
タンク容量:4L
自動運転機能:○
チャイルドロック:○
主な運転モード:自動(50/55/60%)、連続(強/弱)
アロマ対応:○
「1-6」で紹介した東芝の加湿器と同じく、タンクの水を一度に加熱しない仕組みを採用しています。水受け皿に給水した水を蒸発布で吸い上げ、その吸い上げた水分だけをヒーターで加熱することで、素早い立ち上がりと省エネを実現。センサーで室温と湿度を検知し、加湿量を調整してくれる機能に加え、設定湿度に到達すると湿度を一定にキープするインバーター制御を搭載しており、安定した湿度維持が期待できます。
吹出口から出る蒸気は、送風ファンで空気と蒸気がミキシングされて55度以下の低温になるので、やけどの心配もありません。このほか、吸込口に配置された「BIOフィルター」がウイルスや浮遊菌の働きを抑制し、水タンクのキャップに施した抗菌剤で雑菌の繁殖を防ぐなど、清潔性にも配慮しています。
●三菱重工「roomist SHE35XD」のスペック
加湿方式:スチームファン蒸発式
定格加湿能力:350mL/h
消費電力:125〜250W
連続加湿時間:8時間以上
運転音:27dB
サイズ:220(幅)×267(奥行)×245(高さ)mm
タンク容量:2.8L
自動運転機能:○
チャイルドロック:○
主な運転モード:おまかせ、湿度設定、エコ
アロマ対応:○
スチーム式は水を沸騰させて加湿するため、本体内に雑菌やカビなどは繁殖しにくい構造ですが、本製品はさらに衛生面に配慮し、吹出口付近やダクト(蒸気の通り道)をUV-Cで除菌する機能を搭載。吹出口近くの蒸気の温度は60度くらいに下げて放出されますが、UV-C除菌を使えば安心です。また、このUV-Cを蒸気に照射すると水の粒子の径が約1/5に超微細化。空気に溶け込みやすくなるほか、重量が軽くなるため、素早く部屋の隅々に届きます。
さらに、サーキュレーターを搭載しているので、蒸気をサーキュレーターの風にのせて遠くまで届けることが可能。メーカーの調査によると、一般的なスチーム式と比べ、約35%短い時間で部屋の湿度が50%に到達したそう。UV-C機能とサーキュレーターはオン/オフを選択できるほか、サーキュレーターのみで使うこともできます。
基本的な構造は同じで、UV-C機能が非搭載の「SSH-8000WH」もラインアップ。
●SANKA「SSH-8100UVBK」のスペック
加湿方式:スチーム式
加湿量(Hyper):800mL/h
消費電力(加湿器/サーキュレーター):650W/19W
連続加湿時間(Hyper):5時間
運転音:非公開
サイズ:335(幅)×200(奥行)×390(高さ)mm
タンク容量:4L
自動運転機能:○
チャイルドロック:−
主な運転モード:AUTO、Hyper、eco、サーキュレーター単独運転
アロマ対応:○
洗濯物に扇風機などで風を当てるような感じで加湿。本体は大きめですが、消費電力が小さいのでリビングなどの広い部屋で使われることが多いタイプです。
DCモーターを搭載し、効率のよい加湿を実現。一般的に気化式は部屋を適正な湿度にするのに時間がかかりますが、本製品には、ファンを高速で回転させることで「強」モードより100mL/h加湿量の多い800mL/hで加湿する「お急ぎモード」があるので、素早い加湿が期待できます。パワフルに加湿するモードですが、30分で元のモードに切り替わりますし、消費電力はわずか19Wなので電気代も安心。
このほか、少し高めの湿度設定(60〜65%)で加湿する「のど・肌」モード、運転音15dBの「静か」モードと22dBの「弱」モードを切り替え、入眠をじゃませず、快適な湿度(60%)をキープする「おやすみモード」、加湿とともに放出すれば肌の水分量が大幅にアップする「ナノイー」を搭載しています。
基本的な機能や構造は同じで、適用床面積(木造和室/プレハブ洋室)が〜8.5畳/〜14畳、定格加湿能力500mL/hの「FE-KXY05」もラインアップ。
●パナソニック「FE-KXY07」のスペック
加湿方式:気化式
定格加湿能力(静か、弱、中、強):150mL/h、330mL/h、500mL/h、700mL/h
消費電力(静か/弱/中/強/お急ぎ):4W/5.5W/8W/14W/19W
連続加湿時間:6時間
運転音(静か/弱/中/強/お急ぎ):15dB/22dB/31dB/39dB/44dB
サイズ:375(幅)×196(奥行)×375(高さ)mm
タンク容量:4.2L
自動運転機能:○
チャイルドロック:○
主な運転モード:自動(おまかせ/のど・肌/おやすみ)、連続(静か/弱/中/強)、お急ぎ
アロマ対応:−
ボタンなどのない加湿器に見えないデザイン性が注目されますが、使い勝手にもこだわっており、本体に直接水を注ぎ入れるタンクレス構造を採用することで、水タンクの持ち運びの際にポタポタと水が垂れるストレスを解消。加湿性能も上々で、消費電力23Wで600mL/hの加湿能力を有し、約50%の湿度を作り出すオートモードも搭載しています。
本体内に取り込む空気は、溶菌酵素をコーティングしたプレフィルターでホコリやウイルス、細菌を除去。きれいになった空気で気化させるので、加湿に使用する水の劣化も抑制できるそう。Wi-Fi機能を利用すれば、連動させたスマートフォンで外出先から運転のオン/オフ、設定湿度・風量の変更ができます。
●バルミューダ「Rain」のスペック
加湿方式:気化式
加湿能力(風量1、風量2、風量3、風量4、風量5):150mL/h、250mL/h、400mL/h、500mL/h、600mL/h
消費電力:2〜23W
連続加湿時間:6〜25時間
運転音:6〜42dB
サイズ:350(幅)×350(奧行)×374(高さ)mm
タンク容量:4.2L
自動運転機能:○
チャイルドロック:○
主な運転モード:オート(40/45/50/55/60%)、マニュアル(風量1/2/3/4/5)
アロマ対応:−
寝室や子ども部屋など小さめの部屋に気化式加湿器を設置したいなら、適用床面積(プレハブ洋室)8畳のシャープ「HV-P30」がよさげ。DCモーターを搭載しているので「強」運転でも9Wと消費電力は小さく、加湿と一緒にプラズマクラスターイオンも放出されるため清潔な潤いを届けられるほか、消臭や静電気抑制の効果も期待できます。また、水タンクの口が広く、手を入れて清掃できるなど、お手入れしやすそうな点も高評価。
※すでに在庫薄なので、欲しい人は見つけたらすぐに購入したほうがいいでしょう。
●シャープ「HV-R30」のスペック
加湿方式:気化式
加湿量(静音、強):145mL/h、290mL/h
消費電力(静音/強):2.5W/9W
連続加湿時間(静音/強):16時間/8.2時間
運転音(静音/強):22dB/38dB
サイズ:322(幅)×159(奥行)×316(高さ)mm
タンク容量:2.4L
自動運転機能:○
チャイルドロック:−
主な運転モード:うるおい自動、連続(静音/強)、プラズマクラスター単独運転
アロマ対応:−
タンクやトレーに雑菌が繁殖しやすく、水道水に含まれるミネラルでホワイトダストが起きやすいなど懸念点はあり。こうした課題を解消するために工夫しているメーカーもありますが、小型で安価な製品には対策がなされていないことが多いため、こまめな手入れが必要です。
水タンクとミストを放出する筒が並ぶ縦長構造はスタイリッシュなデザインを狙っただけでなく、高い位置に吹出口を設けることでミストを遠くまで届けるための設計。そして、超音波式の課題である「衛生面」と「ホワイトダスト」を解消したのもポイントです。トレーのカビや細菌を99.9%以上除菌する抗菌プレートを配置するとともに、タンクにカルシウムを除去する材料(イオン交換樹脂)を装備することで、ホワイトダストの発生を99%以上抑制。IoT機能を搭載しているので、スマートフォンのアプリでリモート操作したり、部屋の空気の状態を確認したりできます。
●カドー「STEM 700i」のスペック
加湿方式:超音波式
加湿量(間欠、弱、強、急速):30mL/h、200mL/h、400mL/h、700mL/h
消費電力(間欠/弱/強/急速):24W/19W/29W/42W
連続加湿時間:非公開
運転音(間欠/弱/強/急速):36dBA/36dBA/38dBA/44dBA
サイズ:270(幅)×270(奧行)×855(高さ)mm
タンク容量:2.3L
自動運転機能:○
チャイルドロック:−
主な運転モード:オート、急速、マニュアル(間欠/弱/強)
アロマ対応:○
超音波式の加湿器は水位が安定しないと水を振動させてミスト化できないため、本体内にタンクの水を一定量溜める「プール」(「トレー」と呼ぶことも)を設けた構造が一般的です。いっぽう、本製品は水位に影響しない「デュアル圧電素子」を採用することで、タンク底に圧電素子を配置し、タンクの水を直接ミスト化。プールがないので本体内に水が一切溜まらず、清潔性が保ちやすいのが特徴です。タンクは取り外して洗えるほか、風を送り込んでタンク内を乾かす機能も搭載。部屋が暗くなると自動で減光するライトや、加湿器時に雲海のような霧がタンク内に溜まる「Fog」モードなど、視覚的な癒やしも魅力です。
●リズム「MIST 350」のスペック
加湿方式:超音波式
加湿能力:350mL/h(ブースターパーツ有)
消費電力(Fog/Low/Hi):21W/34W/45W
連続加湿時間(Fog/Low/Hi):64時間/9時間/5.5時間(ブースターパーツ有)
運転音:23dB
サイズ:256(幅)×256(奥行)×333(高さ)mm
タンク容量:2.2L
自動運転機能:○
チャイルドロック:−
主な運転モード:Auto、連続(Fog/Low/Hi)
アロマ対応:−
累計売上370万台の「SHIZUKU」シリーズ。加湿量は無段階で調節できますが、センサーで加湿量を自動調整する機能は搭載されていないため、過加湿にならないよう気を付けましょう。「切」タイマー(2/4/6時間)が搭載されているので、就寝時は設定しておくといいかもしれません。また、雑菌対策として、抗菌効果のあるセラミックボールが入った抗菌カートリッジ(約6か月ごとに交換)を搭載。加湿と一緒にアロマを楽しむこともできます。
●アピックス「SHIZUKU AHD-124」のスペック
加湿方式:超音波式
加湿量:300mL/h
消費電力:22W
連続加湿時間:10時間
運転音:非公開
サイズ:227(幅)×220(奥行)×330(高さ)mm
タンク容量:3.3L
自動運転機能:−
チャイルドロック:−
主な運転モード:加湿量設定
アロマ対応:○
消費電力の小さい「気化式」がよさそうだけれど加湿スピードが遅いのがネックで決めかねているなら、気化式にヒーターを組み合わせた「ハイブリッド式(温風気化式)」が最適。必要なタイミングでヒーターをオン/オフするモデルが多いので、消費電力を抑えつつ、効率よく加湿できます。広い部屋で使えるモデルが多め。
水を溜めるトレーに使い捨ての専用カバーを装着しておけば、トレーを洗浄しなくていいのがポイント。ワンシーズンに1回カバーを交換すればOKと、お手入れの手間が軽減されます。さらに別売の「カンタン取替えフィルター」を使えば、加湿フィルター(気化フィルター)も使い捨てに。水洗いやクエン酸洗浄の手間がなくなります。
加湿に関しては、必要なタイミング(湿度が低いとき)にヒーターがオンになり、設定した湿度に近づくとヒーターをオフにして一般的な気化式に切り替わるので、消費電力は必要最小限で抑えることが可能。水タンク内の雑菌の繁殖を抑え、ぬめりを防ぐAg+抗菌アタッチメントも標準装備しています。
基本的な構造は同じで、適用床面積(木造和室/プレハブ洋室)が〜8.5畳/〜14畳、加湿量500mL/hの「HD-RXT524」と、適用床面積(木造和室/プレハブ洋室)が〜14.5畳/〜24畳、加湿量860mL/hの「HD-RXT924」もラインアップ。
●ダイニチ「HD-RXT724」のスペック
加湿方式:ハイブリッド式(温風気化式)
加湿量(標準、静音、おやすみ快適、eco、のど・肌、ターボ):700mL/h、600mL/h、600mL/h、460mL/h、700mL/h、800mL/h
消費電力(標準/静音/おやすみ快適/eco/のど・肌/ターボ):290W/283W/283W/20W[60Hz]/290W/310W
連続加湿時間(標準/静音/おやすみ快適/eco/のど・肌):9時間/10.5時間/10時間/13.7時間/9時間
運転音(最小/最大):13dB/40dB
サイズ:375(幅)×210(奥行)×375(高さ)mm
タンク容量:6.3L
自動運転機能:○
チャイルドロック:○
主な運転モード:自動(標準/静音/エコ/のど・肌/ターボ/おやすみ)、連続(50/60/70%)
アロマ対応:−
取り替式のトレーカバーを採用した同構造の、もう少し広い部屋で使えるモデルが欲しいなら「LXタイプ」をチェックしましょう。適用床面積(木造和室/プレハブ洋室)が〜16畳/〜27畳、加湿量960mL/hの「HD-LX1024」と、適用床面積(木造和室/プレハブ洋室)が〜20畳/〜33畳、加湿量1,200mL/hの「HD-LX1224」がラインアップされており、スマホ連携に対応しています。
室温と湿度の変化に合わせて風量を切り替え、最適な湿度に調整してくれる「おまかせ」運転や、ヒーターを使用せずに消費電力を抑えて運転する「エコ」運転などを搭載。加湿とともにプラズマクラスターイオンが放出されるほか、「プラズマクラスター7000」の単独運転もできるので、通年で活躍してくれるでしょう。
給水方法は、本体上部から水を注いで継ぎ足すか、タンクを取り外して蛇口から入れるかの2つのスタイルに対応しており、使い勝手も上々です。また、加湿フィルターを温風で乾燥させる機能や、水や風の通り道にあるパーツをすべて外して洗浄できる構造など、清潔性に配慮しているのも魅力。水タンクに装着することでぬめりや菌の繁殖を抑制する「Ag+イオンカートリッジ」も付属しています。
基本的な構造は同じで、適用床面積(木造和室/プレハブ洋室)が〜9畳/〜15畳、加湿量550mL/hの「HV-T55」もラインアップ。
●シャープ「HV-T75」のスペック
加湿方式:ハイブリッド式(温風気化式)
加湿量(静音、強):200mL/h、750mL/h
消費電力(エコ[強]/静音/強):34W/12W/335W
連続加湿時間(静音/強):19時間/5.3時間
運転音(静音/強):23dB/41dB
サイズ:272(幅)×220(奥行)×455(高さ)mm
タンク容量:4L
自動運転機能:○
チャイルドロック:○
主な運転モード:自動(おまかせ/おやすみ/エコ)、連続(静音/強)、プラズマクラスター単独運転
アロマ対応:−
「4-2」で紹介した「HV-T75」と同じく、本体上部から直接水を注ぐ、または、タンクを取り外して水を入れる2つの給水方法に対応した大容量タイプ。タンク容量が約7Lと大きいので、本体上部から水を継ぎ足せるのは便利でしょう。給水口上部にはホコリが入りにくいようにパーツが装備されていますが、そのパーツの周囲から水が入る仕組みになっており、ある程度一気に水を注いでも周囲にこぼれにくいように、パーツにゆるやかなカーブが付けられているのも気が利いています。
運転モードは「HV-T75」と同じ「おまかせ」「エコ」「静音」のほか、「おまかせ」運転よりも少し高めの目標湿度で加湿する「のど・肌」も搭載。水が通る部分のパーツを取り外して丸洗いできる設計や、温風で加湿フィルターを乾かす機能も備えています。
※すでに在庫薄なので、欲しい人は見つけたらすぐに購入したほうがいいでしょう。
●シャープ「HV-R120」のスペック
加湿方式:ハイブリッド式(温風気化式)
加湿量(弱、強):320mL/h、1,200mL/h
消費電力(弱/強):18W/735W(60Hz)
連続加湿時間(弱/強):22時間/5.8時間
運転音(弱/強):30dB/41dB
サイズ:370(幅)×245(奥行)×505(高さ)mm
タンク容量:7L
自動運転機能:○
チャイルドロック:○
主な運転モード:自動運転(おまかせ/のど・肌/静音/エコ)、連続運転(弱/強/空気浄化)
アロマ対応:−
加湿フィルターが回転する仕組みになっており、加湿フィルターを定期的に回転させることでまんべんなくフィルターが濡れ、しっかりと加湿できるのが特徴。運転停止時には水に浸らないように加湿フィルターが水平になるうえ、UV-Cを照射して加湿フィルター表面の菌の繁殖を抑えます。このほか、温風を当てて乾燥させる機能も搭載。さらに、トレーにはステンレス素材を採用し、Ag+除菌ユニットを配置することでトレー内の菌の繁殖を防ぎます。
加湿運転については、ヒーターを使ったパワフルな加湿だけでなく、設定した湿度を目安に、一定の湿度をキープできるようにヒーターとファンをコントロールして調節する「おまかせ」運転やヒーターを使わない「eco」運転などを用意。
基本的な構造は同じで、適用床面積(木造和室/プレハブ洋室)が〜16畳/〜27畳、加湿量550mL/hの「UF-HV104R」もラインアップ。
●コロナ「UF-HV124R」のスペック
加湿方式:ハイブリッド式(温風気化式)
加湿量:1,200mL/h
消費電力:660W
連続加湿時間:6時間
運転音(最小/ターボ):12dB/42dB
サイズ:422(幅)×245(奥行)×490(高さ)mm
タンク容量:7.2L
自動運転機能:○
チャイルドロック:○
主な運転モード:自動(おまかせ/のど・肌/静音/eco/おやすみ/ターボ)、連続(低め/標準/高め)
アロマ対応:−
加湿フィルターが水に浸りっぱなしにならない製品をもう1つ紹介しましょう。一般的な気化式加湿器は、タンクの水をトレーに溜め、その水で加湿フィルターを湿らせますが、本製品は加湿するときだけタンクからポンプで水を吸い上げ、加湿フィルターのある位置まで送って湿らせる「ポンプ式ユニット構造」を採用。加湿フィルターが濡れたままにならないのがメリットです。さらに、加湿フィルターを風で乾かすモードも搭載。水タンクには抗菌カートリッジを備え、雑菌の繁殖を抑えます。
運転モードはヒーターを使って加湿する「パワフル」、ヒーターのオン/オフを繰り返しながら加湿する「標準」と「のど・肌」などを用意。すべてのモードで、センサーで湿度を見張り、加湿を調整する「オート」運転と「連続」運転が選べます。
※すでに在庫薄なので、欲しい人は見つけたらすぐに購入したほうがいいでしょう。
●スリーアップ「GRANLUXE CL-T2269」のスペック
加湿方式:ハイブリッド式(温風気化式)
加湿量(静音、標準、のど・肌、パワフル):80mL/h、300mL/h、400mL/h、500mL/h
消費電力(静音/標準/のど・肌/パワフル):5W/[平均]186W/[平均]249W/375W
連続加湿時間(静音/パワフル):60時間/8.5時間
運転音:非公開
サイズ360(幅)×170(奥行)×335(高さ)mm
タンク容量:5L
自動運転機能:○
チャイルドロック:−
主な運転モード:オート(標準/のど・肌/パワフル/静音)、連続(標準/のど・肌/パワフル/静音)、湿度設定、消灯
アロマ対応:−
>>価格.comでそのほかのハイブリッド式加湿器(温風気化式)をチェックする
超音波式のメリットに安心をプラスしたいなら、ヒーターで加熱して水タンク内などの雑菌の繁殖を抑えるハイブリッド式を選びましょう。
加熱した水で加湿するため、一般的な超音波式よりも清潔に使えるのはもちろん、水タンクには抗菌・防カビ効果のある銀ビーズが入ったユニットを装備し、タンク内の水を清潔に保ちます。加湿運転は、40〜70%の範囲で設定した湿度を維持するように加湿する自動運転のほか、加湿量を3段階で設定できるモードや表示パネルのLEDを消灯する「おやすみモード」を用意。水タンクを取り外して水を入れるか、本体上部から直接水を注ぐかを選べる2AWYスタイルの給水方法を採用しています。
●アイリスオーヤマ「AHM-HU55A」のスペック
加湿方式:ハイブリッド式(加熱超音波式)
加湿量(強):550mL/h
消費電力:122W
連続加湿時間(弱/強):19時間/7時間
運転音:最小26dB
サイズ:211(幅)×211(奥行)×359(高さ)mm
タンク容量:3.8L
自動運転機能:○
チャイルドロック:○
主な運転モード:自動(弱/中/強)、おやすみ、連続(40〜70%)
アロマ対応:−
本製品も、最近の加湿器に多い2WAYの給水方法を採用。水タンクを取り外して水を入れるか、本体上部から直接注ぎ入れるかの2つのスタイルで給水できます。加湿運転は、加湿器周囲の湿度を60%でキープして運転する「標準」モードに加え、目標湿度は同じながら、加湿量「強」+ヒーターで運転する「パワフル」モードやヒーターは使わず加湿量「弱」で運転する「ひかえめ」モード、加湿量「中」+ヒーターで運転し、周囲の温度に合わせて自動で湿度設定を切り替える「のど・肌」モードといった運転モードを搭載。湿度を40〜75%の範囲で設定して加湿する運転もあります。
ディスプレイの表示やランプを消灯できるモードも用意。また、ヒーターで加熱することで清潔なミストにするだけでなく、タンク内の雑菌の繁殖を防ぐ抗菌カートリッジも備えています。
●スリーアップ「GRANLUXE HB-T2268」のスペック
加湿方式:ハイブリッド式(加熱超音波式)
加湿量(パワフル、のど・肌、標準、ひかえめ):500mL/h、350mL/h、270mL/h、150mL/h
消費電力(パワフル/のど・肌/標準/ひかえめ):118W/103W/35W/25W
連続加湿時間:11〜36時間
運転音:非公開
サイズ:285(幅)×180(奥行)×305(高さ)mm
タンク容量:6L
自動運転機能:○
チャイルドロック:−
主な運転モード:オート(標準/のど・肌/パワフル/ひかえめ)、連続(標準/のど・肌/パワフル/ひかえめ)、湿度設定、消灯
アロマ対応:−
部屋の湿度が55〜65%になるように加湿する自動運転のほか、マニュアルモードではヒーターをオンにした加湿とヒーターを使わない加湿が選択でき、それぞれ加湿量と湿度を設定できます。給水はふたを開けて上から注ぎ入れるか、タンクを取り外して入れるかで選べる2WAYスタイル。
●ティファール「スチーム アンド ミスト L 8.0L」のスペック
加湿方式:ハイブリッド式(加熱超音波式)
加湿能力:720mL/h
消費電力:330W
連続加湿時間(強):10時間
運転音:非公開
サイズ:186(幅)×307(奥行)×380(高さ)mm
タンク容量:8L
自動運転機能:○
チャイルドロック:○
主な運転モード:オートモード、マニュアルモード(ウォームミスト量[3段階]/クールミスト量[3段階]/湿度[40〜90%]
アロマ対応:○
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価格.comには、最新の売れ筋製品がわかる「人気売れ筋ランキング」が製品カテゴリーごとに用意されています。
2025年2月27日時点の価格.comの加湿器 人気売れ筋ランキング
人気の象印製品が軒並み品薄で、販売価格もかなり高くなっていることから、ランキング上位は大きく変動。なかでも、三菱重工「roomist」シリーズの「SHE60XD-W」と「SHE35XD-K」の人気が上がっています。どちらも独自のスチームファン方式で、比較的省電力、製品価格も安めなことが人気の理由。そのほかでは、温風気化式のアイリスオーヤマ「HVH-500R1-W」や三菱重工「roomist SHK70XR-W」なども人気を上げています。(2025年2月27日時点)
【Profile】鎌田 剛 価格.com編集長
1996年にソフトバンクにて複数のパソコン情報誌の編集・立ち上げに携わった後、2002年にカカクコム入社。2006年「価格.comマガジン」を創刊。以降、編集長としてメディア運営に携わる。日経MJにてコラム連載、ラジオ出演なども幅広く行う。家電製品アドバイザー資格保持者。
使用する部屋にぴったりの加湿器を選んだとしても、設置場所をミスると十分な効果を得られない場合があります。最も効率よく加湿できるのは、部屋の真ん中。しかし、それはなかなか難しいので、以下の注意点を考慮して決めてください。
・窓の近くは結露の恐れが!
窓の近くは外気温と同じくらいまで冷えているので、空気が冷えやすく、加湿器から出たミストや水蒸気がすぐに冷やされ、結露してしまいます。
・壁際からも離して置く
ミストや水蒸気で壁にカビが発生する可能性があるので、少し離すほうがいいでしょう。
・換気扇や出入り口の近くには置かない
加湿器から出たミストや水蒸気が室外に出てしまうので、もったいない!
・家電製品からは離す
ミストや水蒸気の影響で家電製品に不具合が起こる可能性があるので、すぐ近くには置かないほうが安心。特に、超音波式や加熱超音波式、スチーム式は離して設置しましょう。
・エアコンや暖房器具の温風が直接当たる場所は避ける
エアコンや暖房器具と併用することが多いですが、エアコンなどから出た温風が直接加湿器に当たる場所は避けましょう。センサーを使う加湿器の場合、センサーが正常に作動せず、最適な湿度で加湿できなくなる可能性があります。
・直接床に置かないほうがいいものもある
特に、超音波式や加熱超音波式が該当。超音波式の加湿器はミストが空気中で蒸発して加湿するため、蒸発しきれなかった分が床に落ち、水が床に溜まります。また、室温が低いと蒸発しづらくなるのも注意点。暖かい空気は上に、冷たい空気は下に行くため、高さのあるところに置くほうがいいのです。
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空気清浄機には加湿機能を搭載した「加湿空気清浄機」があります。部屋の空気をきれいにしながら加湿もできるので、加湿器と空気清浄機をそれぞれ設置するよりも設置スペースが抑えられるのがメリット。
しかし、基本的に加湿空気清浄機の加湿方式は気化式なため、スチーム式やハイブリッド式(温風気化式)の加湿器と比べると加湿性能は少々劣ります。また、加湿フィルターを通過する際に風量が落ち、空気清浄に時間がかかることも。若干気になるポイントはありますが、気化式の加湿器を探しているなら、加湿空気清浄機を選ぶのもいいでしょう。
加湿空気清浄機も加湿フィルターのお手入れが必要