レビュー
レバー操作で「熱燗」「ぬる燗」の温度調節が驚くほど簡単

手軽に燗酒が楽しめるテスコムの「酒燗器」で家呑みざんまい!

寒波到来。東京も大雪に見舞われ、駅は早期帰宅者であふれかえり大混乱。筆者もその日は16時に仕事を切り上げ家路を急いだが、ギュッ、ギュッと雪を踏みしめる足取りは軽く、乗車を待つ長蛇の列にも眉をひそめることはなかった。理由はひとつ、家に帰ればゆっくり晩酌が楽しめるから。日本酒党にとって、「寒さ」や「雪」は絶好の酒の肴。自宅で燗をつけ、ちびちびやって温まるのがたまらなく幸せなのである。そんなわけで今回は、自宅で手軽に燗酒が楽しめるテスコム「酒燗器 SK31」(以下、酒燗器)に注目。晩酌のお供としての出来映えをチェックしてみたい。

簡単操作でベスト温度の「熱燗」「ぬる燗」に

日本酒は銘柄ごとに「もっともおいしい温度」が異なる。具体的には50℃以上が「熱燗」、40℃近辺が「ぬる燗」と言われ、そのほかにも「人肌燗(35℃近辺)」「飛切燗(55℃以上)」「涼冷え(15℃近辺)」など温度帯ごとに細分化されている。夏はキリッと冷えた「冷や」で涼を感じ、冬は「熱燗」をちびちび嗜(たしな)み心も体も温まる、といった具合に季節を感じながら味わうのもまた風流で、寒さの厳しいこの時期はやはり燗酒がうまい。

ただ、自宅で燗酒をつけるのはそれなりに手間もかかる。一般的には湯煎するか、電子レンジで温めるかのどちらかになるわけだが、湯煎は時間がかかるうえに温度管理が難しく、後片付けも面倒。電子レンジは手軽な半面、日本酒の温度が急激に上昇してアルコール分が飛んでしまったり、徳利の上と下で温度差が激しくなってしまったりすることがある。もちろん、鍋に入れて直火で温めるなどという愚行は日本酒に対して失礼千万だ。

その点テスコムの「酒燗器」なら、湯煎よりも早く、電子レンジよりも均一に温められる。温度調節はレバーをスライドさせるだけと簡単で、熱燗からぬる燗まで無段階の温度調節が可能。さらに日本酒の合数ごとに温度設定の目安も記されており、飲みたい温度の燗酒を簡単につけることができる。

ヒーターの上に徳利を置いて温める仕組み。ヒーターと徳利が分離するので、お猪口に注ぎやすいほか、卓上式のため、食卓においてその場ですぐに燗酒を楽しめるのもうれしい

熱燗からぬる燗までスライド式のレバーで簡単に調節でき、温度調節に手間がかからない。1合の温めにかかる時間は、ぬる燗(約40℃)で約2分、熱燗(約50℃)で約3分。電源スイッチはヒーターON時に赤くぼんやりと光り、温めが完了すると消灯して知らせてくれる仕組みだ

陶磁器製の徳利は2.5合(450ml)まで入り、夫婦2人で差しつ差されつ燗酒を楽しむことができる。じっくりと温まり、しかも冷めにくいのが陶磁器の特徴で、焼き物の風情を感じさせてくれるのも個人的にかなりうれしいポイント。チープな見た目ではおいしさも半減だが、これなら燗酒ならではの「雰囲気」まで味わえそうである。

上部の徳利は陶磁器製。燗酒をつけるにふさわしい落ち着き、風情が感じられ、木目のテーブルや和室などにもマッチする。2.5合(450ml)まで入るため、3〜4人で家呑みする時にも問題なく使えるだろう

徳利の底は熱伝導効率にすぐれたアルミ製で、ここがヒーター上部の熱版と密着することにより、素早く、ムラなく日本酒が温められていく

冷めにくいからちびちび、ゆっくり楽しめる

好みにもよるだろうが、燗酒には甘口よりも辛口のほうが向いているように思う。米の芳醇な香りが強い甘口は温めるとさらに甘みが増し、いささか過剰な味わいになってしまうからだ。個人的なベストは定番かもしれないが、やはり淡麗、辛口。酒の肴に煮物と刺身を用意して、早速「酒燗器」で燗をつけてみた。

注ぎ口は広めなので、こぼれるということはない

注ぎ口は広めなので、こぼれるということはない

ぬる燗1合

レバーを「1合」、「ぬる燗」に設定して電源ON。1分42秒で電源ランプが消灯。温度を測ってみると、38.7℃までしっかり温まっていた。徳利の蓄熱製が高いためなのだろう、10分後に再度計測してみたところ、冷めるどころか温度がわずかに上がって40.5℃に。これなら燗が冷めるのを心配することなく、ゆっくり、ちびちび晩酌を楽しめる

熱燗1合

熱燗1合でも同様の結果に。できあがり温度は54.2℃、10分後の温度は57.5℃だった

熱燗1合でも同様の結果に。できあがり温度は54.2℃、10分後の温度は57.5℃だった

ちょうどいい塩梅に温まった日本酒をお猪口に注ぐ。そして妻が用意してくれた煮物と刺身を並べたら、今夜も宴の開始である。ひと口含むと日本酒の馥郁とした香りが鼻を抜け、夫婦そろって「最高〜」。体の芯がじんわりと温まっていく感覚もなんとも心地よい。やっぱり冬は、燗酒に限る!

陶磁器製の徳利はジャブジャブ水洗いできる。後片付けも簡単なので、毎晩気持ちよく晩酌が楽しめそうだ

陶磁器製の徳利はジャブジャブ水洗いできる。後片付けも簡単なので、毎晩気持ちよく晩酌が楽しめそうだ

まとめ 冬を楽しく、おいしく過ごせる日本酒党のマストアイテム!

会う人会う人、異口同音に「寒さがこたえる」と嘆く今日この頃。でも筆者はちょっと違って、寒ければ寒いほど心の中でにんまりとしてしまう。それほど冬の燗酒は魅力的であり、「酒燗器」があれば手間なく手軽に、ベストな温度でぬる燗や熱燗が楽しめてしまう。もちろん、いくら使い勝手がよくてもデザインがいまひとつでは“無粋”であり、毎晩の晩酌のお供にはしたくない。その点「酒燗器」なら、陶磁器製の徳利が焼き物の風情を醸しだし、家呑みの雰囲気をさりげなく盛り上げてくれるので安心だ。「酒燗器」で燗をつけ、寒さ厳しい冬を楽しく、おいしく過ごしてみてはいかがだろう?

毛利真大

毛利真大

編プロでの広告制作、雑誌編集を経てフリーライター/エディターに。家電をはじめ、自動車、ファッション、ビジネス関連など幅広い分野で活動。86年、秋田県出身。「大曲の花火」とグミをこよなく愛する。

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