レビュー
3in1機能とデザイン性で1年中リビングに出しっぱなしOK

1台3役!デロンギ「空気清浄機能付きファン」の“やさしい風”を検証してみた

デロンギといえば、エスプレッソマシンやコンベクションオーブンなど、最近ではキッチン家電の印象が強いのですが、もともとはオイルヒーターが有名なメーカー。「空気がきれいな暖房」をセールスポイントにしているだけあって、室内の空気環境に強いこだわりを持っています。

そんなデロンギがこのほど、「空気清浄機」「扇風機」「ファンヒーター」の1台3役をこなす多機能空調家電「空気清浄機能付きファン HFX85W14C」(以下、HFX85W14C)を発売しました。発表時の詳細は、以下の記事をご参照ください。

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発表会での情報によると、ベースの3in1機能に加えて、どうやら“風の吹き出し方”がこれまでのファンとは違うとのこと。そこで、実際にどれくらいの風を感じられるのか、発売したばかりの新製品をさっそく自宅で使ってみました! ちなみにわが家のリビングは14畳のLDKで、キッチンを除くリビング・ダイニング部分は10畳ほどの広さです。どれくらい風が届くでしょうか?

自宅リビングで、“やさしい風”を検証!

自宅リビングで、“やさしい風”を検証!

【動画でチェック】独特な風の吹き出し方とは?

というわけで、HFX85W14Cの最大の特徴は、独特な空気の吹き出し方による“風の質”。一般的なリビングファンは、プロペラの回転で作った風をダイレクトに人体に届けますが、本機は背面両側から2つの風が吹き出します。それがコアンダ効果によって流線型のボディ両側面に沿って進み、本体前面でぶつかって前方へと流れる……という、一風変わった機構を備えています。

本体背面両側にあるスリットから風が出てくる仕組み。本体に沿って進んだ風は、本体正面でぶつかり前方へと進みます。以下の動画を参照

デロンギではこの機構を「3Dコンフォート・エア テクノロジー」と呼称。何がよいかというと、2つの風がボディ前面でぶつかることで拡散し、上下左右、広範囲に広がる風を送り出せるため、やさしく包み込むような風を作れることです。

扇風機の風に長くあたっていると疲れたり、何か不快感を覚える人も多いと思いますが、デロンギではこの「風あたりによるストレス」を低減するべく、この機構を開発したそう。確かに、直線的で渦を巻く扇風機の風に比べて、HFX85W14Cの風は“面”で移動するため、体全体にやさしく涼風があたるように感じられます。

【動画でチェック】どれくらいの範囲で風が届くのか?

ちなみに、左右の首振り角度は1段階で、50°強程度です。上下の風向き変更も固定なので、調整はできません。左右は自動で首を振り続けますが、上下はフラップの角度変更だけで自動で上下に動き続けるわけではありません。上下の可動域は人間の頭ひとつ分くらいです。以下の動画をご参照ください。

続いて、2mくらい離れたところから風の上向き/下向きをテストしてみました。人間の頭ひとつ分くらいの幅で可動していることがわかります。

風量は、1〜10の10段階で変更可能。DCブラシレスモーターの採用により稼働中は静かですが、レベル10だとさすがに大きな音になります。なお、風が拡散しながら進むため、その到達距離は一般的な扇風機よりは短いよう。とはいえ、3mの距離ならレベル10でかなりの風が送られてきます。

以下は、自宅のリビングで検証してみた動画。手前から2番めの風船が2.5m、次が3m、1番奥が4mくらいの距離です。2番め、3番めの風船はかなり揺れていますが、1番奥の風船の揺れは少なく、このあたりで風が拡散しているのがわかります(風量レベル10)。

なお、運転スタート時と電源オフした際には、ジェット機のようなキューンという独特の音がします。賛否の分かれるところだと思いますが、まるでホンダのインラインフォアエンジンのようで、昔バイク乗りだったおっさん的にはたまりません。

ヒーターと空気清浄機の仕様もチェック!

HFX85W14Cは、ファンヒーターと空気清浄機能を備えた3in1モデルであることも大きな特徴です。

ヒーターは、10〜28℃を1℃刻みで温度設定でき、風量は1〜6の6段階で変更できます。この温風モード時にはエコ運転に対応。リモコンの「ECOボタン」を押すと、温度と電力レベルを自動設定し、消費電力を抑えた運転をするよう設計されています。

空気清浄機能としては、本体の上部、吸引口の内部にフィルターがセットされており、カビ・花粉・アレル物質・PM2.5などを除去します。フィルターの寿命は、1日8時間の使用で9か月程度とのこと。フィルターは上部のフタを開ければ簡単にはずせるので、交換や日頃のお手入れが楽なのはよいところです。

本体上部を開けたところにフィルターがセットされており、ちょっとひねるだけではずれます。なお、カーボンフィルターは組み込まれていないため、脱臭効果はありません

シンプルな外観で、1年中リビングに出しっぱなしにしておける

ちなみに本機のインターフェイスはかなりシンプルで、本体に搭載するボタン類は電源のオン/オフのみ。そのほかの操作は全て付属のリモコンで行います。リモコンの受光部は本体正面、上方のディスプレイ部の下あたりにありますが、目では確認できません。慣れないうちは、リモコン操作が反応する位置を探すのに少々苦労するかも。

本体に搭載してある唯一のボタンがオン/オフ。タッチセンサーなので、ちょっと触れるだけで作動します

本体に搭載してある唯一のボタンがオン/オフ。タッチセンサーなので、ちょっと触れるだけで作動します

リモコンは頂部に差し込んでおけるので、行方不明になる心配がありません。なお、赤外線の指向性が強いのか、少し角度のある位置からだと反応しないこともありました

さらに、台座のサイズが27(幅)×27(横)cmと、B5サイズをちょっと大きくした程度なので、設置場所を取らないのはとてもありがたいです。何より、一般的な扇風機のようにヘッド部が大きくないので、上方も含めて設置スペースを抑えることができます。左右首振り機能をオンにしても、扇風機のように幅を取らないのでじゃまになりません。

扇風機と比較するとスリムさが一目瞭然。物が多くてごちゃごちゃしているわが家のリビングで、このスリムさは人の動線のじゃまにならなくてすごくイイ!

ブラック基調の本体ですが、生活空間に置きっぱなしでも圧迫感がありません

ブラック基調の本体ですが、生活空間に置きっぱなしでも圧迫感がありません

なお、本体重量は7.2kgと結構重いほう。女性の力では、片手でひょいと運ぶというわけにはいかないでしょう。取っ手を持つと前に傾いてバランスが悪くなるので、もういっぽうの手で前部を支えて運ぶ必要があります

今は夏なので温風機能を検証できませんでしたが、涼風/温風/空清の3in1仕様で1年中使えるのが本機のいいところ。しかも、スタイリッシュなデザインで、扇風機のような野暮ったさがないのも魅力。スリムタワー型のおかげで、出しっぱなしでもじゃまになりにくく威圧感がありません。

最近はエアコンの賢い使い方として、扇風機やサーキュレーターで部屋の空気をかき混ぜる効果が周知されており、扇風機を1年中リビングに出しっぱなしにする家庭も増えました。本機は、そういう家庭にぴったりな1台と言えるでしょう。また、3Dコンフォート・エアテクノロジーによる包み込むようなやさしい風は、赤ちゃんのいる家庭や風あたりのストレスに悩んでいる人には最適だと思います。

近藤克己(プラスワン・クリエイティブ)

近藤克己(プラスワン・クリエイティブ)

1966年生まれ、福島県出身。大学では考古学を専攻。家電製品のフリーペーパーを発行しつつ、ライターとしても活動中。得意分野は家電流通、生活家電。趣味は、ゴルフ、ギター、山登り、アニメ、漫画。

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