2018年の日本は、空前の強炭酸ブームです。飲料メーカーがこぞって市場参入し、コンビニなどの店頭にはあらゆる種類の強炭酸飲料が並んでいますが、ガンガン続く猛暑によって予想以上にその人気が爆発している印象。かくいう筆者も、強炭酸飲料にハマッているひとりです。毎日暑すぎて、たまにシュワシュワしないとやってられません。
そんな中、自宅の水道水から炭酸水を作れるマシン=いわゆる“炭酸水メーカー”にも注目が集まっているようです。なかでも「ドリンクメイト」(drinkmate)は、水だけでなくジュースやお酒にも対応していて、個人的にかなり推せる製品。実際にドリンクメイトを使いながら、その魅力を紹介していきましょう!
猛暑の影響もあってか、例年より注目が集まっている感のある炭酸水メーカー。このタイミングを狙ったかのように、人気製品のドリンクメイトシリーズに、大容量モデル「マグナムグランド」が登場しました。
ドリンクメイト標準モデルのガスシリンダーは容量410gですが、新しいマグナムグランドのガスシリンダーはなんと975g! 2倍以上の容量があり、最大で142l分の炭酸水を作れるとされています。これだけあったら、思う存分シュワシュワできますね。ドリンクメイト、猛暑と強炭酸ブームに全力コミットしてきている印象です。
炭酸ファン大歓喜の大容量モデル「マグナムグランド」。本体カラーはブラックとホワイトの2色をラインアップ
標準モデルとマグナムグランドを並べてみると、本体サイズはそこまで差があるわけではありません。付属ボトルも共通で、容量は1l
しかし、専用ガスシリンダーの容量は2倍以上も違います! マグナムシリンダーは大容量の975g。普通に重い。交換用のマグナムシリンダーは1本3,280円(税別)で販売中です。1lあたり約25円というコスパ!
ドリンクメイトで炭酸飲料を作る手順は超シンプルです。本体背面のカバーを開けて専用のガスシリンダーを装着し、飲み物を入れたボトルを取り付けるだけで準備OK。あとは上部にある「ガス注入ボタン」を押せば、ボトルの中に炭酸が注入されます。
まず、背面のカバーを取り外して、ガスシリンダーを取り付けます(ちなみにマグナムグランドには、標準モデル用の410gガスシリンダーも取り付けられるようになっています)
続いて、専用ボトルに飲料を注いで本体に取り付けます。最初のうちは、ボトルを取り付けるアダプター部が若干カタく感じられましたが、慣れるとスムーズ。水は最大「850ml」の線まで入れることができます
ガス注入ボタンを押せば、一気に炭酸が注入されます。シューッという音がして「炭酸を注入してるよ感」がすごい。1分くらいでプシューとガスが抜ける音がしたら、炭酸を注入し終わった合図です。炭酸を強くしたいときは、何度かボタンを押しましょう(1度にずっと押し続けることはできません)
ボトルを外して軽く振り、水に炭酸をなじませたあと、インフューザー上部のタブを開けてガス抜きをしてできあがり
グラスに注ぐと、シューッと炭酸のはじける音がします。シュワシュワ感がさわやか!
ドリンクメイトの大きな魅力は、水だけではなくジュースやお酒などにも対応している点。好きな飲み物を炭酸化できるんです! 乳製品や糖分の入った飲み物でもOKです(※シリーズの中には、水にしか対応していないモデルもあります)。
ポイントは、炭酸を“直接”注入できること。ジュースやお酒を市販の炭酸水で割って飲むのもイイですが、炭酸を直接注入すれば元の味が薄まらずにシュワシュワになります。実際に作ってみると、コレが本当においしい! 果汁100%ジュースを炭酸化すると、フレッシュで濃いジュースの味を楽しめるうえ、そこにシュワシュワ感がプラスされていてサイコーです。おもてなし用のドリンクとしても使えます。
ボトルの中にオレンジジュースを入れて作ってみました。水以外の飲料は、最大「350ml」の線まで入れることができます。なお、粘度のある液体や、果肉がたくさん入っているタイプのジュースなどは、ノズルの詰まりの原因になるため使用NG
ジュースのように糖分の入っている飲料は、ガス抜き中にものすごく泡立ちます。少し面倒なのですが、インフューザー上部のタブを開けたり閉じたりを繰り返して、徐々に泡を少なくしていきながらガス抜きしましょう(ずっとタブを開けっ放しにしておくと、泡立ちすぎて中身があふれてしまうので注意)
できあがった炭酸オレンジジュースはとにかくおいしかった! やはり、味が薄まらないのがイイです。炭酸直接注入、サイコー。100%オレンジジュースで作ると、オレンジの酸味や糖分の甘さもしっかり残っています
午後の紅茶も炭酸化してみました。正直、上のオレンジジュースには負けましたが、さわやかな飲み口になってこちらもおいしかったです。ストレートよりも、糖分の入った紅茶やレモンティーがあいます。おもてなしドリンクにも
続いて、白ワインを炭酸化。スパークリングワインに近い感じになって、かなりアリ! ワインの種類によって相性もあるかもしれませんが、筆者が試したシャルドネのボトルではガブガブ飲めちゃうできばえでした
そのほか、乳製品などにも対応しているので、いろいろ試してみたい! ちなみに「ウイスキーに炭酸を注入したら、ハイボールっぽくなるのかな……?」と思いやってみましたが、ストレートウイスキーに刺激の強い炭酸が加わると、めまいがしそうなドギツイ味になってしまいました。「ハイボールはソーダで割るからハイボールなんだ」と改めて認識
作った炭酸飲料は、付属のキャップを付け替えれば……
ボトルのまま冷蔵庫で保存できます。この専用ボトルは1,000円(税別)で単品販売されています
ちなみに、ドリンクメイトは電源がいりません。本体上部の「ガス注入ボタン」を押せば炭酸が注入されるという、完全アナログスタイルです。
ボタンを何度も押せば、それだけ炭酸の注入量が多くなるので強炭酸飲料を作ることができます。反対に、ボタンを押す回数を少なくすれば微炭酸飲料を作れます。筆者は個人的に、このシンプルな仕組みに魅力を感じます。
ガス注入ボタンを押す回数で、強炭酸から微炭酸まで好みにあわせて調整できます
市販の炭酸水メーカーの中には、電源駆動の全自動タイプもあります。これはこれで便利ですが、筆者は自分のさじ加減で炭酸を微調整できるほうが使いやすいと感じるので、アナログなドリンクメイトが好きです。それに、電源が不要なので、屋内外を問わずどこでも持ち運んで使えるという手軽さもうれしい。
強炭酸にハマッている筆者がドリンクメイトを推す3つめのポイントは、やはり大容量モデルが出たこと。炭酸をたくさん注入する強炭酸を存分に楽しむなら、容量に余裕のある「マグナムグランド」が最適だと思うのです。1lあたり約25円というコスパも魅力です(標準モデルのガスシリンダーの場合、コストは1lあたり約36円)。
ちなみに、筆者の周りで人気な強炭酸飲料といえば、「サントリー 南アルプススパークリング」。さわやかなパッケージと、フタを開けたときの「パン!」という爽快な音が特徴です。もちろん筆者もこれが大好きで、いつも宇多田ヒカルさんのCM曲を頭の中で熱唱しながら飲んでいます。
この「サントリー 南アルプススパークリング」と同じくらいの強炭酸水をドリンクメイトで作ってみようとチャレンジしたところ、ボタンを6回プッシュした段階で大体同じくらいの強炭酸水ができあがりました。自宅でコレが作れるのは、炭酸好きにはうれしい!
大好きな「サントリー 南アルプススパークリング」と飲み比べ! あくまでも筆者が試した感じですが、ドリンクメイトで水に炭酸を5〜6回注入すると同等レベルになるようでした。ちなみに、7回以上炭酸を注入してみたら、だんだん炭酸の刺激が強すぎて辛くなってきました
また逆に、炭酸の抜けた「サントリー 南アルプススパークリング」をドリンクメイトで強炭酸に復活させるということもできます。もちろん同じ要領で、気の抜けたビールやコーラをシュワシュワに復活させることだって可能。家飲み派にはうれしい仕様ですよね。
「サントリー 南アルプススパークリング」の栓を開けて1日置いておいたものを、ドリンクメイトで復活させてみました。元よりさらに炭酸を強くすることもできるし、反対にもっと微炭酸にすることもできます
最後に。そもそも炭酸水には、ただ飲むだけではなくさまざまな活用法があります。たとえば、炭酸水でご飯を炊くとふっくらおいしく炊きあがることが知られていて、料理に使う人も増えています。また、炭酸水で洗顔や洗髪する美容法もよく聞かれます。炭酸水メーカーが自宅に1台あれば、ライフスタイルにあわせて意外と使い道が多いことに気付くはず。
で、そんな中で筆者がドリンクメイトを推すポイントは大きく以下の3つというわけ。
1:水だけではなく、ジュースやお酒も炭酸になる
2:自分で炭酸量を調節できる“アナログスタイル”
3:強炭酸をガッツリ楽しめる大容量「マグナムグランド」が出た
とにかく、猛暑によって強炭酸の魅力に目覚めた人にはぜひ推したい1台なんです。まだまだ暑さも続きそうですし、ぜひ大容量のドリンクメイトでシュワッとさわやかな“強炭酸生活”を始めてみませんか?
ノズル部分も取り外して丸洗いできるので、ちゃんと清潔性を保てるのもうれしいところ
オーディオ&ビジュアル専門サイトの記者/編集を経て価格.comマガジンへ。私生活はJ-POP好きで朝ドラウォッチャー、愛読書は月刊ムーで時計はセイコー5……と、なかなか趣味が一貫しないミーハーです。