レビュー
95℃の高温抽出と、4種類の味わい調節で豆の特性を引き出す

20秒間じっくり蒸らす。象印の全自動コーヒーメーカー「珈琲通」の最新モデルをお試し!

象印マホービンの人気コーヒーメーカーブランド「珈琲通」から、2018年9月、豆挽きからドリップまでを自動で行う全自動コーヒーメーカー「珈琲通 EC-RS40」(以下、EC-RS40)が発売された。価格.comでも人気の高い「珈琲通」の最新モデルとあって、その出来ばえが気になっている人も多いはず。“珈琲通”のひとりとして、早速チェックしてみたい。

おいしさを引き出す高温95℃抽出&4種類の味わい調節

「EC-RS40」のうたい文句は、「抽出方法にこだわりました」。着目したのはお湯の温度で、コーヒー本来のコクと香りを引き出すため、「マイコン予熱&ダブル加熱95℃抽出」機能と、「マイコンじっくり蒸らし」機能を搭載している。

「マイコン予熱&ダブル加熱95℃抽出」機能は、水をヒーターで2回加熱し、さらに経路にお湯を往復させることで予熱を行うというもの。これによって高温95℃での抽出を可能にしたほか、マイコン制御で約20秒間しっかり蒸らす「マイコンじっくり蒸らし」機能により、旨味の詰まったコーヒーエキスをしっかりと引き出してくれる。ちなみに、蒸らし中は自動でドリッパーの抽出口を閉じる仕組みになっているのだが、もちろんこれは、蒸らしの効果を最大限に高めるための仕様。細かい部分まで、まさにこだわって作り込まれているというわけだ。

本体サイズは約240(幅)×250(奥行)×375(高さ)mm、重量は約4.4kg。それなりに背は高いが、ミル付きの全自動コーヒーメーカーとしては一般的なサイズだろう

ブラックを基調としたボディにゴールドの差し色をあしらい、高級感のあるルックスに。スタイリッシュなデザインで、キッチン空間をより洗練された雰囲気にしてくれるのがうれしい

また、ミルケースの出口に取り付ける挽き分けフィルターで豆の粒度(粗挽き/中細挽き)を、コーヒー抽出前のボタン操作でコーヒーの濃さ(普通/濃い)を選択することで、全4通りの味わいを楽しめるのもポイントだ。それぞれの組み合わせの特徴と適したコーヒー豆は下記の表で確認してもらいたいが、実はこれ、京都に本社を構える老舗コーヒーショップ「小川珈琲」に所属するコーヒーのスペシャリストが評価・提案したものだという。コーヒー好きなら知らない人はいないであろう、あの小川珈琲が評価しているのなら、味わいは大いに期待できそうである。

※メーカーの製品ページより

※メーカーの製品ページより

ステンレスメッシュフィルターならではの、広がる香りと複雑な酸味

従来モデルからの進化点として、新たに「ステンレスメッシュフィルター」が採用されたのも見逃せない。豆の油脂分まで抽出できるステンレスメッシュフィルターは、コーヒー本来の香りや酸味、コクをよりダイレクトに味わえるうえ、洗って繰り返し使えるので、お財布にもやさしいのが特徴だ。そしてありがたいのは、ペーパーフィルターも使用できることである。ステンレスメッシュフィルターは確かに魅力的だが、味の好みは人それぞれ。軽やかな口当たりと、すっきりとした味わいのペーパーフィルターを好む人も間違いなくいるだろう。そう考えると、味の好みや、豆の特性に合わせてフィルターを選べるに越したことはないのだ。

それでは、実際にコーヒーを淹れてみよう。まずはスイング式のバスケットを開け、ミルケースに「挽き分けフィルター」を取り付ける。この取り付けの方向によって、粗挽き/中細挽きが切り替わる仕組みだ。ここでは粗挽きにセットしてみた

続いて、バスケットにステンレスメッシュフィルターをセット。ステンレスメッシュとペーパー、2種類のフィルターを使い分けられることを考えると、味わい調節は上述した4種類ではなく、正確には、4種類×2種類のフィルターで合計8種類とも言えそうだ

ミルケースに豆を投入。もちろん豆からではなく、コーヒー粉からドリップすることもできる

ミルケースに豆を投入。もちろん豆からではなく、コーヒー粉からドリップすることもできる

水タンクの目盛りに合わせて水を入れ、本体背面にセットする。容量は540mlで、コーヒーカップなら4杯分まで、マグカップなら2杯分まで一度にドリップできる。水タンクは浄水カートリッジ付き

象印マホービンの代名詞である、魔法瓶構造のステンレスサーバーを本体下部にセット。ヒーターを使わずに保温するので、煮詰まらず、コーヒー本来の味わいが長持ちするほか、保温時に電気を使わないので省エネにもなる

受け皿へのトレーの付け外しによって高さを調整すれば、ステンレスサーバーだけでなく、コーヒーカップやステンレスマグに直接抽出することもできる。出勤前にコーヒーを淹れ、直接ステンレスマグに抽出して会社に持っていくのもよさそうだ

電源を入れ、豆/粉、味の普通/濃いを選択したら準備完了。スタートボタンを押すと豆挽き〜ドリップが始まる

電源を入れ、豆/粉、味の普通/濃いを選択したら準備完了。スタートボタンを押すと豆挽き〜ドリップが始まる

豆の特性がしっかりと引き出された、豊かな味わい

今回使用した豆は、王道のブルーマウンテン。これを「粗挽き」「濃い(味)」で淹れてみたが、小川珈琲が評した通り、甘みと酸味のバランスがよく、ほどよい苦みが舌に心地よい。ステンレスメッシュフィルターを使用したためか、香りには広がりがあり、後味の余韻も実に豊かな印象だ。また、「中細挽き」「普通(味)」で淹れたキリマンジャロも試飲してみたが、こちらは苦みが少し前面に出てくる印象で、その苦みによって、酸味や甘みがより引き立っているのがわかる。

コーヒー好きは豆の特性に合わせて挽き方や湯温、抽出時間を細かく微調整するものだが、時には、「ちょっと面倒だな」と感じることもあるだろう。その点「EC-RS40」を使えば、豆の特性に合った、ベストコンデションの1杯を驚くほど簡単に淹れられる。ドリップの手間が省けるだけでなく、コーヒー好きのこだわりもしっかりと満たしてくれるのだから、なるほどこれは、完成度が高い。

ブルーマウンテンもキリマンジャロも、それぞれの豆の特性がしっかりと引き出されていた

ブルーマウンテンもキリマンジャロも、それぞれの豆の特性がしっかりと引き出されていた

“珈琲通”も納得のおいしさと完成度

「EC-RS40」は、コーヒー本来のコクと香りが引き出された本格派の味わいを楽しめるだけでなく、コーヒーカップやステンレスマグに直接抽出できるといった利便性もうれしい。また、ミルケース内部に付いたコーヒー粉を抽出時のお湯で流す「ミルクリーン構造」を採用しているため、手間をかけずに清潔さを保てる点も高ポイントだ。コーヒーのおいしさとともに、利便性も追求した「EC-RS40」は、そのネーミングの通り、“珈琲通”も納得できる完成度の高い1台だった。

汚れやすいミルを含め、お手入れが必要なパーツは本体から簡単に取り外して水洗いできる

汚れやすいミルを含め、お手入れが必要なパーツは本体から簡単に取り外して水洗いできる

毛利真大

毛利真大

編プロでの広告制作、雑誌編集を経てフリーライター/エディターに。家電をはじめ、自動車、ファッション、ビジネス関連など幅広い分野で活動。86年、秋田県出身。「大曲の花火」とグミをこよなく愛する。

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