レビュー
歯の汚れを弾き飛ばす「超音波水流」のパワーが衝撃的

口内環境に変化あり! パナソニック「ジェットウォッシャー」を2週間試してみた

「ジェットウォッシャー ドルツ EW-DJ52」。サイズは約75(幅)×285(高さ)×85(奥行)mm(ノズル含む)。重さは約270gです

健康意識の高まりとともに、日本でも口腔ケアの重要性が徐々に浸透しつつあります。口腔ケア(歯周病予防)に有効なアイテムの代表といえば電動歯ブラシですが、ブラッシングだけでは、歯と歯の間や歯と歯ぐきの隙間の汚れをすべて取り除くのは難しいそうで、最近は、それを補助する口腔洗浄器への注目も高まっています。

ちなみに筆者は最近、疲労がたまると歯の付け根の奥が化膿して腫れることがよくあります。歯科医師によると、これは歯ぐきから細菌が侵入し、身体の抵抗力が落ちた時に炎症を起こすのだとか。歯科医師からは「疲れたらなるべく休んでください」と言われますが、原稿の締め切りが重なると休むわけにもいかず……。何か別の方法で対策ができないかと考えていました。

そんなところに価格.comマガジンから、パナソニックの口腔洗浄器、ジェットウォッシャー ドルツの最新モデルのレビュー依頼が! 筆者にとってはまさに「渡りに船」です。商品サイトの説明では「約1週間で歯ぐきの健康を推進する」とのこと。ここはひとつ、長期間お借りして、その効果を検証してみたいと思います。

歯の汚れを弾き飛ばす「超音波水流」のパワーが衝撃的!

「ジェットウォッシャー ドルツ EW-DJ52(以下、EW-DJ52)」は、独自の「超音波水流」を歯間や歯周ポケットに当てて、汚れを洗い流す口腔洗浄器。ノズルから水を噴射する際に水流の中に気泡を生成するのですが、この気泡が歯に当たって弾ける時に衝撃波が発生、歯間に挟まった食べ物や歯垢なども弾き飛ばすのだそうです。実際に水を放出してみると、「ドドドドッ」という短い間隔で水の“塊”がぶつかる感じで、予想以上にパワフルだと感じました。

本体のほか、ノズルと充電スタンドを付属。洗面所に置いても場所を取らないのがうれしいです

本体のほか、ノズルと充電スタンドを付属。洗面所に置いても場所を取らないのがうれしいです

コップに入れた水に「超音波水流」を当てると、ものすごい勢いで水が波打ちます

コップに入れた水に「超音波水流」を当てると、ものすごい勢いで水が波打ちます

試しにレンジの油汚れに「超音波水流」を当ててみたところ、汚れが簡単にはがれました

試しにレンジの油汚れに「超音波水流」を当ててみたところ、汚れが簡単にはがれました

本機に搭載のノズル。ノズル径を途中で絞ることで、水流内に気泡が生まれるのだそう

本機に搭載のノズル。ノズル径を途中で絞ることで、水流内に気泡が生まれるのだそう

使い方は、本体に水を給水してノズルを取り付け、歯と歯の間、歯と歯ぐきの間にノズルの先端を近づけて水を放出します。この時注意したいのは、口を軽く閉じた状態でスタートボタンを押し、運転停止するまでは絶対に口を大きく開けないこと。特に上の歯から下の歯、歯の表側から裏側にノズルを移動する際にうっかり口を開けてしまうと、洗面台が水浸しになってしまいます。

洗面ボウルの上に顔を突き出した状態で、水が飛び散らないよう、口を少しだけ開けた状態で洗浄。しっかり閉じると口の中が水でいっぱいになるので、口から水を垂れ流しながら洗います。「垂れ流し」は心情的に抵抗がありますが、これは慣れるしかないです

ジェットウォッシャー ドルツの製品サイトには、使い方のコツも掲載。歯間では歯と歯の隙間の三角地帯を狙って水流を当て、歯周ポケットは歯と歯ぐきの境目に沿うようにノズルを動かすのがいいそうです※画像はパナソニックの製品ページより

水圧の調整は5段階から選べます。初めての人はいきなり強い水圧を選ぶと痛みを感じることもあるので、弱いレベルから試すことが推奨されています。筆者は最初「レベル2」で試したのですが、特に痛みは感じず、徐々に強度を上げて、最終的には「レベル4〜5」で落ち着きました。

歯ぐきの状態に合わせて水圧レベルを5段階で変えられます。前に使った水圧レベルを記憶するメモリー機能付きで、次に使う時も同じ水圧で洗浄できます

最初に使った時感じる嫌な水のニオイはそれまで取れなかった口の中の汚れが原因……

本機を初めて使ったユーザーのクチコミに、よく「汚れが落ちて最初は口の中でドブ臭いニオイがする」という声があります。そのため、筆者は不安半分、自虐的な期待半分で使い始めたのですが、結果的には“ドブ”状態にはなりませんでした。ただ、ややプラスチックっぽいニオイを感じたのは、口の中が汚れている証拠だったのかも。また、これもクチコミでよく言われるのが「洗浄後の歯ぐきからの出血」。歯ぐきが炎症を起こしている場合のほか、健康な歯ぐきでも突然刺激を与えられたことで使い始めに出血する場合があるそうです。ただ、これも継続して使うことで歯ぐきが引き締まり、1週間ほどで出血も収まるようです。

電動ブラシで歯磨きしたあと、歯の隙間や歯と歯ぐきの間に歯垢染色液を塗布。しっかり磨いたつもりでしたが、上前歯の間や左下犬歯の部分などがかなり赤くなっています

赤く染まった歯垢部分をEW-DJ52で洗浄。真っ白というわけにはいきませんが、上前歯の間など、かなり赤い色が落ちました

ちなみに今回、筆者は毎晩電動ブラシで歯磨きをした後で“口腔洗浄”しましたが、歯並びが悪いせいか、歯磨き直後にもかかわらず歯間に挟まっていたと思われる食べ物かすが少量ながら洗面台を流れていくのを目撃しました。歯間は特にていねいに磨いているつもりだったので、それでも汚れが残っていたのはショック。でも逆に言えば、その汚れをジェットウォッシャーで落とせたわけで、筆者の場合、本機を使うメリットは確実にあるようです。

コードレス型はタンク容量が小さいので、洗浄中に給水が必要

パナソニックのジェットウォッシャーシリーズには、給水タンク内蔵の本体と口腔洗浄を行うハンドル部が給水ホースで繋がった「据え置き型」と、ハンドル内に給水タンクを備えた「コードレス型」の2種類があり、今回試した「EW-DJ52」はコードレス型。コードレス型は洗面所だけでなく、お風呂に入りながら使うこともでき、水の飛び散りを気にしなくていいのは、浴室で使うメリットです。ただし、同機の給水タンク容量は約200ml。筆者の場合、歯の表側と裏側から、歯間および歯と歯ぐきの間を洗浄するのに、途中で2回給水する必要があり、合計で600ml近くの水を使いました。洗浄の途中で何度も給水することにつて、筆者はあまり気になりませんでしたが、ユーザーの中にはこれをめんどうと考える人もいるかもしれません。据え置き型のタンク容量は約600mlなので、そういう人は据え置き型を選んだほうがいいのかも。ただ、給水のしやすさは圧倒的にコードレス型がラク。1回の洗浄に600ml以上使う人なら、コードレス型のほうが逆に有利だと思います。

本体を水平にし、給水フタを開けて蛇口から給水。本体は完全防水仕様なので、水がフタからあふれても問題ありません。洗面所や浴室で使うので、洗浄中に水がなくなってもすぐにまた給水でき、筆者はそれほど不便さを感じませんでした

本体上部が細くなっていて手に持ちやすく、操作ボタンもこの位置に設置されているので、運転のオン/オフや水圧レベルの変更もスムーズに行えます

メンテ自体は簡単だが、毎回自然乾燥させるのはややめんどう

メンテナンスに関しては、使用後に毎回乾燥させる必要があります。タンク内やノズル内に水が残ったまま放置して、雑菌を繁殖させてしまわないよう、めんどうでも乾燥は必要。ただ、洗浄はノズルと本体、タンク内、底フタをざっと洗うだけでいいので、それほど手間ではありません。それより、毎回自然乾燥させるための場所を確保するのがやや手間だと感じました。

ノズル、本体、底フタを洗浄後は水分をタオルなどで拭き取り、風通しのよい日陰で乾燥させます。本体をドライヤーなどで乾かすのはNG。乾燥後は、底フタを本体に取り付けてから充電スタンドに置いて充電開始します

充電時間は約1時間で、フル充電の状態で約10分間使用可能(水圧レベル5の場合)。ひとりの使用時間は2〜3分程度だと思うので、替えのノズルを別途購入すれば、家族3〜4人でも使えそうです。

充電中は本体パネルの1番下の充電表示ランプが赤く光ります

充電中は本体パネルの1番下の充電表示ランプが赤く光ります

口内環境も改善されつつある印象。使用後のサッパリ感は1度使うとクセになる!

結局、筆者は「EW-DJ52」を2週間試したところ、歯の付け根の痛みは再発することもなく、歯ぐきも心なしか引き締まってきた気がします。また、歯磨き後にパワフルな水流で仕上げ洗いすることで、口の中のサッパリ感がより向上。朝起きた時の口の中のネバネバ感も軽減しています。

歯磨き後にもう1度歯を洗う“2度手間”感も実は気になっていたのですが、実際にやってみると所要時間は2分強。洗浄後の爽快感がめんどうくささを上回り、快適に使い続けることができました。パナソニックのサイトによると、「歯磨きで歯の表面からはがれた歯垢はうがいしただけではまだ歯周ポケット内に残っているため、歯磨き直後の本機の使用が有効」とのことですが、口腔洗浄をルーチン化する意味でも、歯磨きしてすぐ本機を使うのがオススメです。何より筆者自身、食事をした後に長い時間口内ケアしないのが気になり、「早く歯磨き&ジェットウォッシャーしたい」と思うようになりました。これは電動歯ブラシを使い始めた時にはなかった感覚です。

ちなみに、本機を使用する際に気になったのは、水流がきちんと目的の場所に当たっているかどうか。口を開けると水が周りに激しく飛び散るため、ノズルからどんな向きで水が放出されているか、残念ながら目で見て確認できません。それでも歯と歯の間はノズルがくぼみに入る感覚があって「歯間を洗えているだろう」と推測できるのですが、歯周ポケット部分は、ノズルが歯ぐきに当たるのが怖くて、「だいたいこの場所かな?」という感じで洗浄するしかありませんでした(2週間使うとだいぶ水流が歯周ポケットを捉えている感覚が出てきましたが、それでも奥歯の裏など、ちゃんと水流が当たっているのか確信が持てない場所があります)。この辺、確実に歯周ポケットを洗浄するためのいい方法があれば、パナソニックの製品サイトなどで解説してもらいたいです。

歯周病は放っておくと、歯の土台がぐらつき始め、最後は歯を抜くしかなくなる深刻な病気。その発生・進行を食い止め、症状を改善できる一助として、また口の中の爽快さを保つためのお手軽アイテムとして、実売1万円前後で買える本機はかなり魅力的だと感じました。

平島憲一郎

平島憲一郎

雑誌やWEB媒体において、生活家電の紹介記事やお試し記事を執筆。家電ジャンルは調理家電から掃除機、美容・健康家電など幅広くこなす。夫婦共働きのため、調理など家事も応分に担当(ただしあくまでダンナ目線)。立食いそばも好き。

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