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冷蔵庫とつながる洗濯機!? シャープの縦型洗濯乾燥機「PWシリーズ」を見てきた!


2018年にAIoT機能(AI=人工知能とIoT=モノのインターネット化)を搭載したドラム式洗濯乾燥機を発売したシャープが、同機能を備えた縦型洗濯乾燥機「PWシリーズ」を発表。“ある家電製品”と連携することで、これまで以上に家事をサポートしてもらえるようになるといいます。説明会で見てきた詳細をお伝えしましょう。

AIoTに対応した縦型乾燥機は3機種。左から、洗濯容量11kg/乾燥容量6kgの「ES-PW11D」(市場想定価格23万円前後)、洗濯容量10kg/乾燥容量5kgの「ES-PW10D」(市場想定価格22万円前後)、洗濯容量8kg/乾燥容量4.5kgの「ES-PW8D」(市場想定価格20万円前後)。いずれも、2019年9月19日発売予定です

AIoT機能で、どんなことができる?

Wi-Fi接続し、スマートフォンと連携する点は他メーカーのIoT機能を搭載した洗濯機と同じですが、シャープが採用する「AIoT」はクラウド(COCORO WASH)上にAIを設置することで、使用者の洗濯パターンを学習しておすすめの洗濯をお知らせしたり、住んでいる地域の天気に応じた洗濯方法や季節に合わせた洗濯方法を洗濯機が提案するなど、使用者と洗濯機が双方向でやり取りできるのが特徴です。ただし、シャープのAIoT対応洗濯機は、スマートフォンからの遠隔操作はできません。専用アプリから洗濯コースを選び、洗濯機に送信したら、洗濯機にあるキーをタッチして運転をスタートさせます。

アプリを使えば、洗濯機には搭載されていない洗濯コースを使用することができます

アプリを使えば、洗濯機には搭載されていない洗濯コースを使用することができます

アプリから洗濯コースを送信したら、洗濯機の「ダウンロードコース」→「スタート」キーをタッチするという操作方法となります(下の動画参照)。スマートフォンで操作を完結できないのはめんどうそうに思えるかもしれませんが、洗濯機本体で手動で設定するより、ずっとラク

ちなみに、洗剤や柔軟剤の自動投入機能は搭載されていないため、「ダウンロードコース」→「スタート」キーをタッチしたあとに表示・発話される洗剤量の目安をチェックし、手動で投入します

洗濯機が洗濯のアドバイスをしてくれる時には「聞いて」キーが点灯。このキーを押すと、季節に合った洗濯コースなどを教えてくれます。提案された洗濯コースはスマートフォンを使わず、洗濯機本体でダウンロードすることが可能。「聞いて」キーでアドバイスを聞いたあとに、「予約」キーを押せばダウンロードできます(下の動画参照)

このようなAIoT機能は、基本的に2018年に発売された同社初のAIoT対応ドラム式洗濯乾燥機(ES-W111)と同じ。2019年にアップデートされたことで、「COCORO KITCHEN」に対応した冷蔵庫と「COCORO WASH」にした洗濯機が連携できるようになったのが進化点です。シャープの調査によると、洗濯機と冷蔵庫はほぼ同じ時間に使われているものの、サニタリールームとキッチンというように設置場所が離れているため、洗濯が終了しても気づかないことも多いのだそう。そこで、洗濯機の運転が終了したことをキッチンにある冷蔵庫が音声でお知らせしてくれるように連携できるようにしたといいます(下の動画参照)。

冷蔵庫のドアを閉めた状態でも、点滅している「聞いて」キーをタッチすると音声でお知らせを聞くことができます

もちろん、洗濯終了のお知らせはスマートフォンにも届きますし、写真のように、アプリで運転状況を確認することもできます

また、スマートスピーカーで状況を確認することもできます

また、スマートスピーカーで洗濯機の運転状況を確認することもできます

なお、アプリのアップデートを行えば、2018年に発売されたドラム式洗濯機でも冷蔵庫と連携可能。また、音声機能は搭載されていませんが、同様のAIoT機能を備えた全自動洗濯機「ES-GW11D」(洗濯容量11kg/市場想定価格15万円前後)も2019年9月19日発売予定となっています。

穴なし槽で清潔&節水! 超音波ウォッシャーも付いてる縦型洗濯乾燥機

ここまで主にAIoT機能のことを紹介してきましたが、洗濯性能についても解説しておきましょう。とはい、基本的な性能は、従来モデルから変わっていません。シャープならではの穴なし槽を搭載しているので、槽の裏側に発生した黒カビが槽内に侵入することもなく、節水性能もバツグン。内フタも装備されないため、ハンガーを引っかけて乾燥運転したり、プラズマクラスターで消臭することもできます。

物理ボタンはほとんど装備されておらず、電源を入れると、ガラストップのフタにキーが現れます。選んだコースに必要なキーのみが光るので、操作に困ることも少ないでしょう(下の動画参照)

毎秒38,000回の超音波振動を起こし、微細な真空の泡を発生させ、その泡が破裂するパワーで衣類の汚れを剥がし落とすハンディ洗濯ツール「超音波ウォッシャー」も付属

超音波ウォッシャーで予洗いし、洗濯機の「10分洗濯コース」で洗う時短コースも用意されています

超音波ウォッシャーで予洗いし、洗濯機の「10分洗濯コース」で洗う時短コースも用意されています

蛍光ペン、デミグラスソース、コーヒーが付いた部分も、襟や袖口の皮脂汚れも、超音波ウォッシャー+10分洗濯コースで写真のワイシャツの右側のようにキレイになるそうです

<関連記事>超音波ウォッシャーについて知りたい人は、こちらをチェック!

内フタがないので、写真のように付属のハンガーを使って衣類や靴などを引っかけて、乾燥や消臭が行えます。また、投入口も広くなるので、毛布などの大きめの洗濯物の出し入れがしやすいのもポイント

中村 真由美(編集部)

中村 真由美(編集部)

モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。アウトドアからオタク系まで意外と幅広くイケちゃいます。

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