高橋敦のヲタ家電!

電動歯ブラシ界のオルタナティブな選択肢「単4形電池駆動歯ブラシ」という存在

家電は誰の生活にも、ヲタクのシングルライフにも必須なもの。しかし同じ家電でも「ファミリー」と「シングルヲタ」では、何を基準にどんな製品を選ぶべきかは全然違います。我らヲタクに必要なのは、ハッピーファミリー目線の家電情報ではない!

というわけで、シングルライフに役立つ家電情報をヲタ目線でお届けする連載、「ヲタ家電!〜ヲタクのお宅に推せる家電〜」。今回の推しは「単4形乾電池駆動の電動歯ブラシ」です。一般的な充電式&パワフルな電動歯ブラシもイイけど、こっちのタイプも推したい! その理由とは……?

【連載】
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ヲタ活QOLにも歯の健康は必須! 手軽系の電動歯ブラシを推し付けたい!

推しのイベなのに……歯が痛くて……推しの姿や歌声に集中しきれなかった……そんなくやしい経験のあるヲタクも少なくはないことでしょう。歯に限った話でもヲタ活に限った話でもありませんが、楽しみを満喫する土台は健康です。

歯の健康ということでは、それを守護る基本はやっぱり歯みがき。回数や時間、みがき方のコツなどもありますが、ヲタクたるもの道具にもこだわりたい。この場合は「歯ブラシ」ですね。音波レベルの超高速振動などによって歯の汚れを徹底的に落としてくれる「電動歯ブラシ」は実際強力! 初体験時にその歯みがき後のスッキリ感に驚かされたという人もいるのでは?

ですが、電動歯ブラシって「もっとよいものを!」って考えだしちゃうと、結構際限なく高価になっていくんですよね。3万円とか4万円とか。そうなると出費の多いヲタクとしては「歯ブラシに何万円もは出せない……」と心がしぼみがち。

そこで今回フィーチャーしたいのは、そういったハイエンド電動歯ブラシの対角線に存在するオルタナティブな選択肢。「数千円で買える単4形電池駆動の電動歯ブラシ」です。「手動のゴシゴシストローク」と「人間には不可能な微細高速ストローク(振動式)」のダブル効果で、歯をスッキリみがけるアイテム。筆者は実際、ここ5年ほどこのタイプの歯ブラシを使い続けていますが、実に快適! だからあなたにも推し付けたい!

本式の電動歯ブラシ、電動「アシスト」歯ブラシ、普通の歯ブラシの違い

単4形電池駆動電動歯ブラシ歴5年の筆者が、現時点で最新の注目製品をあげるなら、筆者愛用のライオン「システマ音波アシストブラシ」と、2021年秋に登場した新製品「Philips One」でしょうか。それぞれの詳細は後述しますが、両製品共通のポイントは、いわゆる本式の電動歯ブラシではなく、いわば「電動“アシスト”歯ブラシ」と表現できる存在ということです。「電動アシスト歯ブラシ」は一般的な用語でもメーカー公式の呼称でもないので、この記事中の用語として以下のようなものと受け取っていただければと。

筆者激推し、ライオン「システマ音波アシストブラシ」

筆者激推し、ライオン「システマ音波アシストブラシ」

注目の新製品、フィリップス「Philips One」

注目の新製品、フィリップス「Philips One」

本式の電動歯ブラシは、ブラシの超高速振動のみで歯の汚れを落とせるので、ブラシは歯に当てるだけ。普通の歯みがきのように手を動かしてのゴシゴシブラッシングは必要ありません。手を動かすのは、ブラシを歯に当てる位置や角度を合わせるためです。振動速度は、たとえばフィリップスの「ソニックケアー」ブランドの製品だと毎分約3万1000ストロークの振動となっています。

いっぽう、今回の主役である電動アシスト歯ブラシのブラシも高速振動しますが、超高速というほどではありません。Philips Oneは1万3000ストローク、システマはさらに控えめな9000ストローク。こちらは普通の歯みがきのように手を動かしてのブラッシングでの汚れ落としが基本で、電動による微振動はブラッシング効果へのプラスアルファとして働く仕組みなので、振動速度はこの程度でも十分なのです。

参考までに、以下の動画をご参照ください。前半システマ毎分9000ストローク、後半Philips One1万3000ストロークです。

この振動速度でも、長年愛用の実感として、電動ではない普通の歯ブラシと比べてしっかりみがけている感があります。「人間のゴシゴシストローク+人間には不可能な微細高速ストロークのダブル効果!」のおかげでしょう。ざっくりのイメージとしては、

●本式の電動歯ブラシ≒電動バイク
●電動アシスト歯ブラシ≒電動アシスト自転車
●普通の歯ブラシ≒自転車

みたいな感じを想像していただければと思います。最初は「アシスト必要かな?」と思っていたけど、実際に体験すると心地よい……みたいな。では、電動歯ブラシと電動アシスト歯ブラシのどっちがいいの? と考えると、そこはまあお好みで。もちろん、「電動歯ブラシ使ってる感」を満喫できるのは、絶対的に本式の電動歯ブラシのほうです。「いわゆる電動歯ブラシ」らしい製品を使いたい方は、そちらを選ぶべき! しかし、電動アシスト歯ブラシもただの簡易ローパワータイプなどではなく、この形式ならではのメリットを備えているわけです。地味ですが、筆者が推したいのはそこ。以下、3つのポイントに分けてご説明していきましょう。

単4電池なメリット1:スリム

「数千円で買える単4形電池駆動の電動歯ブラシ」という情報だけだと、「はいはい充電式バッテリーを搭載してない安物ね」みたいな印象になってしまうかもしれません。実際、充電池を搭載しないことでのコストダウンが低価格化にひと役買っていることも確かです。ですが、単4形電池駆動の採用は、コストダウンだけではなく、意外と歯ブラシとしてのさまざまなメリットにもつながっているんです。

まずは「スリム」さ。単4形電池自体のスリムさはそれを収納する機器のスリム化に貢献します。特に電動歯ブラシはそれ自体が円筒形ですから、同じく円筒形である乾電池を収納するとなると、その電池の太さがそのまま歯ブラシの太さを決定付けると言っても過言ではありません。

改めて比較すると単4形と単3形のサイズ差って大きい! なお電動歯ブラシは基本的にアルカリ乾電池を使用します

改めて比較すると単4形と単3形のサイズ差って大きい! なお電動歯ブラシは基本的にアルカリ乾電池を使用します

単4形電池駆動歯ブラシの持ち手の太さは「単4形電池の太さ+筐体のガワの厚み」といった感じになります

単4形電池駆動歯ブラシの持ち手の太さは「単4形電池の太さ+筐体のガワの厚み」といった感じになります

スリムなので手になじむ

スリムなので手になじむ

もちろん単4形電池のスリムさは「軽量」さにも貢献しますので、単4形電池駆動歯ブラシの多くは「スリムで軽量」です。おかげで普通の歯ブラシと持ち比べても「太すぎ重すぎ」とはなりにくく、逆にハイエンドな電動歯ブラシと持ち比べると「細ッ! 軽ッ!」という感じに。持ちやすく動かしやすくブラッシングしやすいので、結果的に歯みがきの仕上がりもよくなるかも?

ただしもちろん、「単4形電池『2本』」駆動のモデルでは軽量さというメリットは得られません。なので今回の推しアイテムは、厳密に言えば「単4形乾電池1本駆動の電動歯ブラシ」です。

単4形電池なメリット2:電池持ち良好&充電不要

なるほどスリムは正義! でもサイズが小さな電池は容量も小さいわけで、使用時間が短いのでは? ひんぱんな電池交換が必要で面倒だったり、電池購入の手間や費用もあるのでは?

……なんて心配は不要です。
●Philips One:約3か月間(2分間を1日2回)→2分を朝夜2回で90日
●システマ:約120回(1回2分)→2分を朝夜2回で60日
という使用時間が確保されています。その間は電池交換も充電も不要です。

そしてこの「充電不要」が実は意外とうれしい! 洗面所とかのコンセントとスペースを歯ブラシの充電器に奪われることはありません。お風呂に入りながらじっくり歯みがきをしてそのままお風呂場に置きっぱなしにしておいても電池が切れたりしません。充電不要って地味にいろいろと便利なのです。

単4形電池なメリット3:一般家庭にもヲ宅にも常備必須!

とはいえ60日〜90日ごとの電池交換は必要なわけですから、そのときに予備の電池を切らしていたりしたら厄介ではあります。でも単4形電池の予備の確保って、歯ブラシとは関係なく生活に必須ですよね。ひと昔前なら乾電池の主流は単3形でしたが、現在の主流は完全に単4形。単4形電池の予備を切らしていると、照明やテレビやエアコンのリモコンの電池切れで生活全体に支障をきたす恐れがあります。

一般のご家庭でもそのように単4形電池は重要アイテムですし、我々ヲタクとなればその重要性と消費速度はさらに増加。そう、ペンライトです。

この写真のものだとイヤホンズのみボタン電池で、ほかはすべて単4×3本

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こちら悠木碧さん1stコンサート星形ペンライトステッキ、この個体は何とちゃんと光ります!

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ボタン電池限定レギュレーションな現場を別にすれば、ペンライトの主流は「キンブレ」を筆頭に単4形電池×3本仕様。スリムタイプは単4形電池×1本ですが、どちらにしても単4形です。単4形電池はヲタが輝くための電源でもあるのです。

ですから単4形電池の予備は、電動歯ブラシ云々の話とは関係なく生活ヲタ活の支えとして、常に確保しておく必要があります。であれば、歯ブラシの電池も同じく単4形であればその備蓄を共有できて安心ですよね。それにうっかり備蓄を切らしてしまっていても、どうしてもとなればペンラから電池を取り出して使うこともできるわけですし。

使い心地ならシステマ! ハマれば強そうPhilips One!

そんな電動アシスト歯ブラシ。筆者が実生活で使用しての感触として使い心地の面で特にしっくりきたのは、システマ音波アシストブラシです。グリップ部分含めた全体としてのスリムさ、軽さの点でもすぐれていますが、さらに注目してほしいのはブラシヘッド部分。ブラシのベース部分が特に薄く、ブラシの毛の部分の長さや形状も短めになっています。

システマ音波アシストブラシのヘッド(左)は、同じシステマブランドの普通の歯ブラシ(右)と比べても薄さが光ります

システマ音波アシストブラシのヘッド(左)は、同じシステマブランドの普通の歯ブラシ(右)と比べても薄さが光ります

Philips One(右)は厚みと形状の癖がありますが、だからこそハマる人にはハマる予感も

Philips One(右)は厚みと形状の癖がありますが、だからこそハマる人にはハマる予感も

そのおかげで口を大きく開けないでも口に入れやすく、口の中で動かしやすいんです。ちょっとしたことに思えるかもしれませんが、そこに由来する使い心地の違いは小さくはありません。筆者の実体験として、充電式のパナソニック「ドルツ」からシステマに乗り換えたときには、そのブラシの薄さによる快適さに驚きましたし、システマにプラスしてPhilips Oneも使い始めたときには後者のブラシの大きさに驚かされました。

といってもこの部分での使い心地の良し悪しは、口の大きさや歯並び、歯ブラシの使い方次第でしょうから、ブラシが大きいPhilips Oneでも全然気にならない人も多いはず。

また振動速度や電池持ちのスペックは、最新製品であるPhilips Oneのほうが大幅にすぐれています。特にシステマ毎分9000ストロークに対してPhilips One1万3000ストロークという振動速度の差は体感的にも大きな違い。「Philips Oneのほうが、汚れ落としてくれてる感ある!」のは否めません。でありつつ、電池持ちでもまさっているのですから、さすが世界の家電ブランドの最新製品!

Philips Oneはカラバリも魅力です

Philips Oneはカラバリも魅力です

ヘッド部分を付け替えるというオシャレな楽しみ方も

ヘッド部分を付け替えるというオシャレな楽しみ方も

「とりあえず買っちゃえ!」が許されるコスパよしアイテム

そんなわけで筆者は現在、「手持ちのシステマとPhilips Oneのどちらにもしぼれず、その日の気分次第でどちらかを使ってる」という状態。なので、どっちがおすすめとは本当にまったく言い切れません……。ただ、単4形電池駆動電動歯ブラシを推したい気持ちは相当強いのです。60〜90日いける電池持ちのよさは、ストローク速度が控えめな分、消費電力が抑えられているおかげでもあるでしょう。振動のソフトさと静かさもポイントです。振動速度が控えめなおかげで、振動の刺激や駆動音も控えめになります。そういうところが気になりがちな人は電動アシスト歯ブラシのほうがしっくりくることでしょう。逆にガッツリうなりを上げて振動してくれたほうが電動で歯をみがいてる感ある! という人は、電動アシスト歯ブラシだと物足りないと思いますが。

まあちょっと興味が湧いたら「とりあえず買って試しちゃえ! しばらくは両方使ってみるぜ!」みたいなことができるのも、単4形電池駆動電動歯ブラシの低価格っぷりのおかげ。みなさんもとりあえずどれか1本、お試しになってみませんか?

高橋敦

高橋敦

オーディオ界隈ライター。現在はポータブルやデスクトップなどのパーソナルオーディオ分野を中心に、下からグイッとパンしていくためにてさぐりで活動中。

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