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6月から電気料金値上げ! 古い家電は最新の省エネ家電に買い替えてみては?

2023年6月の使用分から電気料金が値上げされます。値上げ幅は電力会社により異なりますが、平均14〜42%あまり。今年の夏は電気代が心配という人もいるでしょう。電気代を抑えるために、節電に取り組んでいる人も多いと思いますが、思い切って省エネ性能にすぐれた家電への買い替えを検討してみてはどうでしょうか。特に古い家電を使い続けているなら、最新モデルに買い替えることで電気代を大幅に削減できる場合があります。価格.comでは省エネ性能にすぐれた家電をすぐに見つけられるので、ぜひチェックしてみてください。

燃料費の高騰により、6月の使用分から電気料金が値上げされます

燃料費の高騰により、6月の使用分から電気料金が値上げされます

電気代はなぜ値上げされる?

物価高により、私たちの生活は厳しい状況が続いています。いろいろなものが値上げされていますが、6月には原材料費の高騰を受け、カップ麺や即席麺、調味料などが値上げされます。そこに拍車をかけるように、電気代も値上がります。夏にはエアコンの利用が増えるので、電気代の値上げは多くの家庭で頭の痛い問題だと思います。

ご存じのように、電気代が上がるのは、何も今年6月からではありません。日本は石炭や液化天然ガス(LNG)などを燃料とした火力発電に頼っており、必要な燃料を海外から輸入しています。そのため、円安やウクライナ危機などにより、輸入コストが上昇し、じりじりと電気代が値上がりしてきているのです。

電気料金の内訳は、契約容量で決まる「基本料金」(電気を使わなくても支払う固定料金)、使用電力量に応じて変動する「電力量料金」(「従量制料金」とも呼ばれています)と「再生可能エネルギー発電促進賦課金」の3つ。このうち、大きく値上がりしているのが「電力量料金」です。「電力量料金」の中の「燃料費調整額」が、大きく跳ね上がり価格に転嫁されているのです。「燃料費」とは文字通り、石炭やLNGの価格で、貿易統計価格によって変動します。

「燃料費調整額」は燃料の輸入価格の変動によって上下しますが、ここ最近は上がりっぱなしでした

「燃料費調整額」は燃料の輸入価格の変動によって上下しますが、ここ最近は上がりっぱなしでした

ただ、価格転嫁には上限があり、電力各社は燃料費の上昇分すべてを各家庭から徴収することはできません。その結果、電力各社は経営が悪化。電力各社は国に値上げを申請し、それが認められ、今回の6月の電気料金値上げにつながったのです。安定した電力供給には電力会社の健全な経営が欠かせないので、しょうがない部分もありますが、家庭としては本当に頭が痛いところです。

料金の値上げ幅は以下のとおり。5月と比べると、平均14〜42%あまり値上がりします。

「自由料金」への乗り換えは慎重に

電気料金には、値上げの際に国の許可が必要な「規制料金」と、電力会社が独自に決められる「自由料金」があります。前述の値上げは「規制料金」の話です。いっぽう、「自由料金」は2016年の電力自由化以降に登場したもので、「新電力」などとも呼ばれ、電気代が安くなると話題になりました。

今こそ、安い「自由料金」に変えどきと思うかもしれませんが、「自由料金」は「規制料金」のように値上げの上限が設定されていないため、燃料費の高騰の影響を受けて、「規制料金」よりも高くなるケースもあるようです。安さのメリットを受けにくい状況になっているので、乗り換えは慎重に検討するといいでしょう。

古い家電を使っている人ほど、最新モデルに買い替えることで節電につながる

電気料金の値上げの波を乗り切るために、古い家電を長く使っている人はぜひ最新の家電に注目してみてください。

買い替えにより、電気代がどのくらい安くなるのかを知りたい人は、環境省の「省エネ製品買換ナビゲーションしんきゅうさん」というWebサイトをチェックしてみるといいでしょう。

「省エネ製品買換ナビゲーションしんきゅうさん」のWebサイト(環境省より)

「省エネ製品買換ナビゲーションしんきゅうさん」のWebサイト(環境省より)

「省エネ製品買換ナビゲーションしんきゅうさん」によると、エアコンなら2011年型のモデルから2021年型のモデルに買い替えると、1年間の電気代は2,852円(約10%)安くなるとのこと。同じく冷蔵庫なら5,301円〜7,161円(約39〜46%)安くなるそうです。

省エネ性能が少しでも高い製品を選びたいという人は、経済産業省が主導する「統一省エネラベル」をチェックしましょう。

「統一省エネラベル」は、家電の中でも消費電力の大きいエアコン、テレビ、冷蔵庫、冷凍庫、電気便座、照明器具(蛍光灯器具、LED電灯器具)、温水機器(電気温水機器、ガス温水機器、石油温水機器)に付けられています。

このラベルには、「多段階評価点」「省エネ性マーク」「年間目安エネルギー料金」が記載されています。「多段階評価点」は省エネ性能が高い順に5.0〜1.0までの0.1刻みの41段階で表示されており、この数字が大きければ大きいほど省エネ性能がすぐれているということです。なお、2022年10月にエアコンの「統一省エネラベル」の見直しが行われ、これまで製品の省エネ基準達成率に応じて評価点を決めていたものから、省エネ性能そのもの(kWh/年・lm/wなど)を評価基準にしたものに変更されています。

「省エネ性マーク」は、省エネ法で定められた製品個々の省エネ性能が目標基準を達成しているかを表したもので、100%以上だと緑色、100%以下だとオレンジ色で色分けされています。「省エネ性マーク」は炊飯器や電子レンジにも表示されているので、参考にしてみてください。

「統一省エネラベル」(経済産業省 資源エネルギー庁より)

「統一省エネラベル」(経済産業省 資源エネルギー庁より)

省エネエアコンの選び方のポイント

エアコンは、こまめにフィルターを掃除すると無駄な電力消費を抑えられます。最新モデルにはフィルター掃除機能付きモデルもあるので、フィルター掃除が面倒な人は、同機能が付いたモデルを選ぶといいでしょう。また、センサーやAIを使ってピンポイントで人のいるところを冷やすことで、無駄な電力消費を抑えられるモデルもあります。

サーキュレーターを併用することで冷房効率を高められるので、サーキュレーターも合わせてチェックしてみてください。

>>多段階評価点(2027年度):3以上のエアコンを価格.comでチェック
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>>フィルター自動お掃除機能付き&省エネ性マークが緑色のエアコンを価格.comでチェック
>>【2023年・夏】省エネエアコン特集 - 価格.com|最新モデルに買い替えて、電気代を抑えよう!
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省エネ冷蔵庫の選び方のポイント

冷蔵庫は、物を詰め込みすぎない、熱いものは冷ましてから入れる、扉を開く時間を短くするなど日頃の工夫で省エネにつながります。庫内の温度が設定できるモデルであれば、設定温度を上げる(強から中、中から弱など)ことでも節電になります。もちろん、設定温度を上げると、食品が傷みやすくなる可能性があるので、季節や使い方に応じて調整するといいでしょう。

最新の冷蔵庫は自動省エネ(節電)運転ができるものもあります。長時間扉の開閉がないときや、室内が暗くなったときに、自動で省エネ(節電)運転に切り替わり、消費電力が低減できます。インバーター制御や断熱材も年々進化しています。

大きな冷蔵庫を置けるスペースがある人は、ぜひ大きなモデルを検討してみてください。大きくなると、その分消費電力が大きくなると思うかもしれませんが、実は500L以上の大きなモデルのほうが年間の消費電力は低くなる傾向があるのです。たとえば、2023年6月2日時点での価格.com冷蔵庫人気ランキング1位「MR-MX50H」(503L)と、2位の「MR-C33H」(330L)を比較すると、サイズが大きい前者「MR-MX50H」のほうが年間消費電力は約26%ほど少ないのです(比較はこちら)。

>>多段階評価点:3以上の冷蔵庫・冷凍庫を価格.comでチェック
>>多段階評価点:4以上の冷蔵庫・冷凍庫を価格.comでチェック
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>>省エネ性マークが緑色の冷蔵庫・冷凍庫を価格.comでチェック
>>価格.comで人気の冷蔵庫・冷凍庫をチェック
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三浦善弘(編集部)

三浦善弘(編集部)

ガジェットとインターネットが好きでこの世界に入り、はやいもので20年。特技は言い間違いで、歯ブラシをお風呂、運動会を学芸会、スプーンを箸と言ってしまいます。お風呂とサウナが好きです!

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