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話題のクリーニング機「LG Styler」を買った!家電のプロが自宅レビュー

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家電ライターという仕事上、とにかく新製品が出るたびに“借りて”体験している筆者。いろいろな製品を試すいっぽう、自腹で家電製品を購入する機会は、意外とそこまで多くありません。ところが、昨年末に「これは買わねば!」と確信した製品があります。それがLGエレクトロニクス・ジャパンのスチームウォッシュ&ドライ「LG Styler(LGスタイラー)」。この製品は、ロッカーのような形をしたクローゼット型のホームクリーニング機。「スチームウォッシュ&ドライ」とあるように、内部をスチームで満たすことで、洗濯機では洗えない衣類の除菌や除臭が可能です。さらに、振動によりシワ取りや花粉・ホコリなどの汚れを落とすこともできます。今回は、このLG Stylerを“ガチ”で購入した筆者が、自宅での使用感を本音でレポートします。

ついに日本上陸し、一般発売が開始された「LG Styler」を自宅に導入! 価格は228,000円(税別)です

ついに日本上陸し、一般発売が開始された「LG Styler」を自宅に導入! 価格は228,000円(税別)です

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そもそも、LG Stylerの魅力って何なのか?

本製品最大の魅力は、やはり洗濯機にかけられない衣類もケアできること。たとえば、スーツや制服などは、夏に汗をかいても「1回着たらクリーニング」とはいきません。ですが、LG Stylerなら、衣類をハンガーにかけて入れるだけで除菌や除臭、シワ取りもできます。しかも、毎日使っても衣類を傷めにくいうえに、1回の電気代はスタンダードな「リフレッシュコース:標準」で約13.2円。これなら毎日使えます。このランニングコストで、満員電車に乗ったときの「私の服、汗臭くないかな……?」という不安が解消されるのです。

そこまで広くない我が家で置けたのはここだけ。製品はスタイリッシュなのに、ドアを潰しているので生活感が出てしまいました、とはいえ、それだけの価値はある! と感じています。スチームを充満させるため、内部はしっかりと密閉されています。一見すると冷蔵庫のよう。ちなみに庫内奥の青い光はUVライトなどではなく、ただの庫内ライトです

衣類ケアの仕組みは、高温スチームと振動を使った非常にシンプルなもの。吹き出し口付近60℃のスチームによって衣類を包み込んで除菌や除臭を行い、ハンガーを1分間に約180回振動させることでホコリや花粉などのアレルゲンを振り落とします。また、スチームと振動の相乗効果で、シワ取りもできるようになっています。

本体下部にはタンクが2つ用意されており、「Water Tank」には水道から水を入れておき、「Drain Tank」にはスチームの水蒸気を回収した水分が溜まります。数週間使ってみたところ、1回の給水で、リフレッシュ標準コースが4回ほど連続使用できました。

操作は本体扉部のタッチパネルで行います。電源を入れるとメニューが浮かび上がる方式。普段は消灯しているので、「いかにも家電」という感じがしません

右のタンクにスチームを作るための水を補充。左のタンクにはスチームした水蒸気の水分が回収されて留まります。

タンクは簡単に持ち運び可能で、蛇口から直接水を入れられます。1つのタンクに約1.5Lの水が入ります

タンクは簡単に持ち運び可能で、蛇口から直接水を入れられます。1つのタンクに約1.5Lの水が入ります

朝食中に服のシワ伸ばし完了! ワイシャツのたたみジワも怖くない

LG Stylerは、毎日の衣類をスッキリと着られるようにすることを目的としています。なかでも、ズボラな筆者が本製品を「買いたい!」と強く感じたのは「シワ取り」の機能です。ハンガーにかけるだけでシワがとれる……つまり、本製品があれば「アイロン」がいらなくなるのでは? と考えたのです。

じつは筆者、平日の半分はスーツで仕事に出ています。しかし、よくあるのが、朝にワイシャツを取り出すとシワシワになっていること。たたんで引き出しにしまうと、どうしても「たたみジワ」がついてしまうのです。忙しい朝にアイロンをかける時間などありません。しかし、仕事に出かけるのにシワシワのシャツを着ていく勇気もナシ。そこで、結局はカットソーなどのシワになりにくいインナーで出かけてしまうことも多々あります。

しかし、LG Stylerがあればハンガーにかけて48分でシワ伸ばし完了! その間は朝食を食べたり、顔を洗ったりと別のことができます。ちなみに48分は標準のリフレッシュモードですが、時間がない場合は20分の「おいそぎ」モードも選択可能です。

衣類を振動させられるのは、本体上部にある振動ハンガーラックにかけた場合のみ。ここには左右1本ずつと中央に1本、最大3本のハンガーがかけられます。中央寄り左右2本の溝は斜めにハンガーをかけられる仕様で、横幅のある衣類をケアするときに利用します

振動ハンガーラックにはハンガーが3本かけられますが、なぜか付属ハンガーは2本。これだけは少々不満。一般的なハンガーもかけられるのですが、グラグラ揺れるため振動の効果が少し弱くなる印象です

扉部にはズボンプレッサーにもなる「ズボン折り目ケア」機能を搭載。ズボンをかけて内ドアで挟むことで「折り目」を付けることも可能です

朝起きたら、着たい服をさっとハンガーにかけておけば、お出かけ前にはシワ取りと除臭ができています。スッキリした気分で出かけられるのがうれしいですね

本当にアイロンなしで大丈夫?

気になる結果ですが、アイロンで糊をかけたような「ピシッ」と感は出ません。ただし、ポリエステル混の製品なら、我が家ではアイロン不要という結論になりました。綿100%だと全体に細かなシワが残りますが、個人的には適度なカジュアル感が出て悪くない仕上がりです。

また、ジャケットなどの厚手の生地でも、気になるシワはほとんど取ってくれます。疲れてジャケットをハンガーにかけ忘れて寝てしまっても安心ですね。ジャケットは、首や手首の部分に汚れが付きやすいので、我が家ではシワ取りよりも「毎日除菌している」という気分のよさを味わうために使っています。

クローゼットから出したばかりのワイシャツをケア。ケア前(写真左)は腕や胴回りにたたみジワがついていますが、ケア後(写真右)はまったく気になりません

1日着用してウエストについてしまったシワが、気にならないレベルに減りました

1日着用してウエストについてしまったシワが、気にならないレベルに減りました

ズボンは引っ張ってシワを伸ばした状態でスチーム。「折り目ケア」と呼ばれる板で挟むことで、きちんとした折り目も付けられます

洗濯後のシワ伸ばしに便利。日常生活でもかなり使える

最初はスーツなどの仕事着のために購入を決めたLG Stylerですが、使っているうちに日常生活でも便利なことがわかりました。たとえば、我が家はいつも洗濯物を室内干ししているのですが、急いで干しているためかシワが気になることも。そんな場合も本製品にかければ大きなシワはほとんど取れます。

とくに長袖のTシャツは袖の先がシワになりがち。こんな場合もLG Stylerに入れてハンガーにかけておけば大丈夫です

ちなみに、こちらは乾燥機にかけてしまったカラーデニム。ゴワゴワのデニムなので、さすがに「完全にシワがとれる」というわけには行きませんが、かなりシワがなくなっています

ニオイ取りはバッチリ! 清潔に使える気持ちよさもイイ

また、本機で意外に活躍したのが除臭機能です。焼肉に行ったり、タバコを吸う人と話したりしていると、自宅に帰ってからコートなどのニオイが気になるもの。しかし、本製品があれば、ほとんどのニオイは気にならないレベルまで消すことができます。試しに、タバコの煙を充満させた密閉袋に1時間入れた服を臭気計で計測してみたところ、最初は300近い数値でした。しかし、本製品使用後は10分の1の30以下までニオイが減っていました。

タバコのニオイが染みこんだ衣類の「ニオイの数値」を計測。最初は286あった数値が29まで落ちたのがわかります

とはいえ、服に鼻を押し込んでじっくり嗅ぐと、なんとなく刺激臭はしている気がします。このニオイも気になる場合は、付属のアロマシートをセットすることで柔軟剤のような香りを追加することが可能。ちなみに、製品には専用アロマシートが付属しますが、香水などを付けたコットンを使用することもできます。自分が気に入っている香りが利用できるのはうれしいですね。

付属の香りカセットにニオイシートを挟んでセットすると衣類に「香り」を移すことも。コットンに香水を染みこませて代用できるのもうれしい

ダウンコートや毛皮のふわふわ度もアップ!

実は、LG Stylerを使用して1番感動したのは、ダウンコートなどをケアしたとき。ケア後は、お日さまにあてたようにフワフワになるのです。ダウンや毛皮、セーターなど、頻繁に洗えない衣類が手軽にケアできるのは非常に気持ちがいいもの。また、本製品購入直後は寒い日も多かったのですが、犬の散歩に出かける前にコートをケアしておくと、着るときにはホッカホカに暖かい! このため「寒いから外に出たくないなあ」という日にも役に立ちました。

夜中のランニングに使用している薄手のダウン。普段はたたんでランニングバッグに収納しているため、たたむとぺったんこです。ところが、LG Stylerでケアしたところ、6cmから12cmまでふくらみました

毛皮やカシミアのケアができる「エアフレッシュコース」もあります。ダウンについていた毛皮がフワフワに復活

衣類だけじゃない! まくらもフカフカに

本製品には「棚」も付属します。このため、ハンガーにかけられないものもスチームにあてて除菌や除臭ができます。我が家で特に便利だったのは、帽子。日差しの強い日に使用するため、汗で蒸れることが多い帽子ですが、毎回洗濯するわけにもいきません。ところが、LG Stylerがあれば、毎回ニオイや雑菌を除去することができます。お子さんがいる家庭なら、子どもが口に入れやすいぬいぐるみなども簡単に除菌可能です。

また、我が家では「まくら」も定期的に本製品でケアしています。寝ているときは汗をかきやすいので、まくらはニオイを吸い込みやすいですが、定期的なケアで匂いを軽減することが可能。筆者は羽根まくらを使用しているので、まくらがふかふかになるというメリットもありました。

帽子やかばんなど、普段洗えない小物もスチーム除菌できます。また、ハンガーにかけると伸びてしまうセーターも棚に置いてケアすることが可能

我が家の羽根まくら。ケア後はちょっと気になるニオイがなくなったほか、高さも倍近くアップ。ふかふかとやわらかな肌触りになりました。時間をかければダニ対策にも使えそうです

汚れはどれくらい落とせるの?

本製品は「振動」により、ホコリや花粉を落とせるのも機能のひとつです。とはいえ、ホコリはともかく、花粉はほとんど目に見えないのでどれくらい落ちているかわかりません。ただし、本機を3〜4回使用すると庫内の床面が、ホコリや髪の毛などで結構汚くなります。このため、ある程度の汚れは落とせているように感じました。

試しに、Tシャツにおしろいをかけて使用したところ、7割ほど落ちているように見えました。ナイロン素材などのツルンとした衣類なら、さらに汚れを落とすことができるかもしれません。

3回連続して使用した後のLG Styler内部。髪の毛やホコリ、我が家のペットの毛などがたくさん落ちていました

3回連続して使用した後のLG Styler内部。髪の毛やホコリ、我が家のペットの毛などがたくさん落ちていました

黒いTシャツにおしろいをかけて標準コースでケア。さすがに完璧には粉は振り落とせていませんが、7割ほどは落ちている印象です

もはや我が家では必須の家電!

ほとんどひと目惚れして購入したようなLG Stylerですが、数週間使用した感想は「買ってよかった!」ということです。なんと本製品が来てから、我が家ではアイロンを1度も出しておらず、これだけでも非常に家事が軽減されています。また、除菌や除臭による「気持ちよさ」は、1度使ったらやめられません。

ちなみに、本製品は水などで汚れを落とすわけではないので「茶色く汚れた衣類を真っ白に!」とはいきません。ただし今まで「1か月に1回クリーニング」に出していたようなスーツや制服などの衣類を、「1か月半から2か月に1回クリーニング」に減らすことはできそう。長い目で見れば、毎日気分よくすごせるうえに、クリーニング代もお得になると思います。

「水で汚れを落とす」わけではないため、スチームを回収した水は透明でキレイに見えます。「クリーニングの完全な代用」にはならないので注意

難点は、228,000円という価格の高さと本体の大きさ。クローゼット型という、家電としてはかなり大きいサイズの本製品を設置するには、スリムなタンスをひと竿置くくらいの覚悟が必要です。このため、我が家では「ドアをひとつ潰して設置する」という、ちょっと見た目と使い勝手が悪い結果になりました。ただし「着たい洋服をシワで諦める必要がない」「毎日清潔で気持ちよい」というのは、思った以上に生活の質をアップします。設置には少々無理をしましたが、数週間使用した今では「買ってよかった製品」だと実感しています。

倉本 春

倉本 春

パソコン雑誌編集者からドッグカフェオーナーという、異色の経歴を経た家電ライター。家電を活用することで、いかに家事の手を抜くかに日々頭を悩ませている。

製品 価格.com最安価格 備考
LG styler S3WER [ホワイト] 246,239 “スチームウォッシュ&ドライ”がコンセプトの衣類リフレッシュ機(ホワイト)
LG styler S3RER [ブラウン] 246,239 “スチームウォッシュ&ドライ”がコンセプトの衣類リフレッシュ機(ブラウン)
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2017.4.30 更新
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