エアコンなどのメイン暖房と一緒に使うスポット暖房を探しているなら、価格.comのヒーター・ストーブ 人気売れ筋ランキング7位(2023年12月17日時点)のダイキン「ハイブリッドセラムヒート」に注目!
太陽や暖炉のようなポカポカとした暖かさが得られる輻射式の暖房器具「セラムヒート」に、温風機能を組み合わせて素早く暖まれるようにした新モデル。運転中に前面パネルに触れてしまってもやけどしにくい工夫が施されているので、安全性の高い輻射式のスポット暖房を探している人にもうってつけです。
価格.comの最安価格で1万円台の製品が人気の中、2023年10月に発売されたばかりで6万円台の「ハイブリッドセラムヒート」が7位にランクイン(2023年12月17日時点)
「セラムヒート」は、セラミックコーティングしたシーズヒーターから、遠赤外線の中でも人の体に吸収されやすい波長域(3〜20μm)のものを放射します。体に吸収された遠赤外線が体の分子を振るわせ発熱するため、体の芯から温まれ、その暖かさが持続するのが特徴。ただし、遠赤外線でしっかり暖を取れるようになるまで5分程度時間がかかります。「ハイブリッドセラムヒート」は、その課題を解消するため、温風機能を搭載。スイッチを入れて10秒ほどで温風が出てくるので、遠赤外線が立ち上がるまでの間、温風で暖まれます。
サイズは500(幅)×226(奧行)×522(高さ)mmで、重量は10kg。最大消費電力は1,250Wです
本体中央にある2本のセラミックコーティングシーズヒーターが遠赤外線を放射します。温風を作るためのヒーター(リボンヒーター)は別に用意されており、本体内部に搭載。上部のファンで取り込んだ空気をリボンヒーターで暖め、暖めた空気を下部の吹出口から放出します
運転モードは「自動(ハイブリッド)」「輻射」「温風」の3種類。輻射モードは既存の「セラムヒート」と同じようにセラミックコーティングシーズヒーター(以下、セラミックヒーター)の遠赤外線のみで暖め、温風モードは電気ファンヒーターのように温風を出します。
本体天面の中央にある「運転/パワー調節ツマミ」を右に回すと表示部にW数が表示され、運転が始まります。温度ではなく出力で設定する仕様なので、慣れるまでとまどう人はいそう
そして、自動(ハイブリッド)モードでは輻射と温風の両方を使用します。運転をスタートすると、素早く暖めるため1,250Wのフルパワーで温風を放出。徐々に温風用のヒーターの出力を下げ、セラミックヒーターの出力を上げていいき、遠赤外線で十分暖かさが得られる状態になると、最初に設定した出力で遠赤外線を中心とした運転となります。部屋の温度が約22度になると出力を抑えた運転に切り替わる機能も搭載。
「運転/パワー調節ツマミ」を回して、たとえば650Wに設定したとしても、自動(ハイブリッド)モードは必ず最大出力で運転を開始。なお、表示部は100W単位での表示なため、最大出力は1,250Wですが「1,300」と表示されます
温風の吹き出し角度を変えるルーバーも装備。上下は手動で設定(水平〜上向き10度)し、左右は自動スイングをオンにすれば各40度で可動します
設定できる出力は、自動(ハイブリッド)モードが250〜1,100W(運転開始時は1,250W)、輻射モードが250〜1,100W、温風モードが250〜1,250W。温もりが持続する遠赤外線の特性を生かし、パワーに強弱をつけて運転する「リズムモード」や人の不在を検知すると15分後に運転が停止する「人感センサーモード」、運転を停止する時間を0.5/1/2/4/6時間で設定できるタイマー機能も搭載されています。
リズムモードでパワーが調節されるのは輻射運転で使用するセラミックヒーターのみ。温風の出力は変化しません。なお、輻射運転と比べ、リズムモードは約15%の節電になるそう
温風機能で素早く暖め、遠赤外線効果で体の芯から暖まれるのが「ハイブリッドセラムヒート」の大きな特徴ですが、安全性の高さも注目すべきポイントです。本来であれば遠赤外線により前面パネルは高温になりますが、部屋の空気を前面パネルから吸気する構造とすることで温度上昇を抑制。表面温度が85度以下になるように設計しているそう。なお、吸い込んだ空気は温風と同じ吹出口から出ます。輻射モードでも風が出ますが、超微風なので不快に感じることはないでしょう。
温風を作る際、上部のファンを稼働させ前面から部屋の空気を取り込みますが、その空気の流れで前面パネルの温度上昇を抑制。温風機能を搭載したからこそできた安全設計です
輻射モードで運転中に前面パネルに触ってみましたが、「熱っ!」となるような高温にはなっていませんでした
今回は、高温にならないことを確認するために運転中に前面パネルに触れましたが、やけどの恐れがあるので運転中は本体に触らないようにしましょう。それでも、うっかり触ってしまうことがありますし、小さな子どもの場合、大人ほど素早く手を離せないこともあるので高温にならない設計は魅力。このほか、前面パネルを含む、本体の表面温度を50度以下に抑える「ひかえめ」モードや、チャイルドロック、過熱時や本体が倒れた際に自動で運転が停止する機能など、安全・安心して使えるように配慮されています。
セラミックヒーターは、ハロゲンヒーターやカーボンヒーターのように明るく光ることはなく、出力が低い場合は、赤くならず黒いままなので、パッと見ただけでは運転中かわからないことがあります。明るさがじゃまにならないのでありがたいポイントですが、気づかずに触ってしまうことが起こりやすいので、「ハイブリッドセラムヒート」の表面温度が熱くなり過ぎない設計は高評価
電源コードも、最大パワーで長時間運転しても熱くなりにくいタイプ。長さが3mあるので使いやすいのもいいところ