卓上型の水道水浄水型ウォーターサーバー「putio」を実際に契約して使っているユーザーに取材しました
ウォーターサーバーの大手「クリクラ」の浄水型ブランド「feelfree」が手掛ける、卓上タイプの水道水浄水型ウォーターサーバー「putio(プティオ)」。卓上ウォーターサーバーの中でも特にコンパクトで、水道水を注ぐだけでおいしいお水が飲み放題なことから、人気を博しています。
この記事では、まず「putio」の特徴や機能を解説。そして、実際に「putio」を自宅で使っているユーザーに聞いた、申し込みから設置、使い心地、水の味などの詳しい口コミ・レビューをご紹介! 「putio」が気になっている方はぜひ参考にしてみてください。
「putio」の基本スペック
「putio」の特徴は、非常にコンパクトながら高機能であること。本体サイズは、240(幅)×415(高さ)×362(奥行)mmで、これは数ある卓上タイプの浄水型ウォーターサーバーの中でも最小レベルのコンパクトさです。
浄水フィルターは、JIS規格と浄水器協会で定められた除去対象22物質のうち20項目を除去(PFAS含む)。フィルターは6か月ごとに無料で届き、自分で交換します。衛生面では、出水直前のLED殺菌機能を搭載しているほか、1年に1度サーバー本体をまるごと交換してくれるので、安心して利用できます。
水温は、冷水:約5〜10度、温水:約80〜85度、常温水。再加熱機能を搭載しており、再加熱時は約85〜87度。そのほか、冷水・温水それぞれの温度設定をゆるやかにするecoモードも搭載しており、全6種類の温度帯を利用できます。タンクの容量は、給水:3.0L、冷水:1.0L、温水:1.0L。給水タンクのお手入れは3日に1度。
月額料金は、サーバーレンタル料2,680円(税込)+あんしんサポートパック460円(税込)の計3,140円(税込)。自分で水道水を注いで使う浄水型なので、どれだけ水を飲んでも月額料金は定額です。
では、実際に「putio」を使っている愛用者の評価はどうでしょうか?
「putio」を利用しているという会社員Kさんに、申し込みから設置、使い心地、お水の味まで詳しいレビューを聞いてみました。
(以下はKさんの語り、取材内容は2025年11月時点のものです)
Kさんは20代の会社員で、共働きの妻と猫のスゥちゃん(♂)の2人+1匹暮らしです
ウォーターサーバーを導入した背景には、在宅勤務で水やお茶を飲む機会が多いことがありました。これまでは、蛇口直結タイプの浄水器を通した水道水を飲んだり、ヤカンでお湯を沸かして日本茶や紅茶を淹れたりしていましたが、ウォーターサーバーならおいしいお水がいつでも冷水・温水で出てくると聞いて、味と手間の両方の問題が解決しそうだと思い導入してみました。
愛猫の飲み水にも使おうと考えて選んだのが「putio」です
ウォーターサーバーには天然水が届く宅配型と、水道水を浄水して使う浄水型の2種類がありますが、私は浄水型を選びました。理由として、せっかくなので愛猫の飲み水にも使おうと考えていたのですが、猫に適している水は「中性かつ軟水」とのこと。天然水の場合は、採水地によっては硬度が高い硬水のこともあるため、今回は水道水を使う浄水型の中から選ぶことにしたのです(日本の水道水は、一部の地域を除いてほぼ全域で中性・軟水)。
浄水型ウォーターサーバーの中でも、卓上タイプでコンパクト、かつ猫に最適な常温水を出せることが「putio」を選んだ決め手です。
結果としてこれが大正解で、愛猫の飲み水を「putio」に変えてみると、水道水を飲んでいたときよりも飲みつきがよくなりました。
猫は脱水症状を起こしやすい動物で、しっかり水を飲んでほしいと思っていたのでうれしいです
もちろん人間も「putio」のお水をおいしく便利に使っています。
ここからは、「putio」導入の一部始終を詳しくレポートしていきます。
申し込み時の入力フォームは簡潔でわかりやすかったです。名前、住所、月額料金の支払いに使用するクレジットカードを入力するだけでした。
3枚目の「2回目以降のお届け日設定」は元々チェックマークが付いていて、購入者は操作できない仕様でしたが、このまま申し込んでも毎月何かが届くわけではありませんでした(クリクラは水を届ける宅配型ウォーターサーバーも手掛けているので、おそらくそちらと共通の入力フォームを使っているだけかと思われます)
なお、申し込み時にちょっとした不明点をフォームに入力したところ、すぐにメールで回答してくれて好印象でした。
ちなみに私が申し込んだ際は、新規申し込みの人限定で月額料金が3か月半額になるキャンペーン中だったため、最初の支払い金額は1,570円でした。2025年11月30日までは同キャンペーンが続いているようです。
「putio」公式サイトより
申し込んだのが火曜日で、翌日水曜日に発送完了のメールが届き、木曜日には「putio」が到着しました。注文から製品到着まで2日と早く好印象です。配送は宅配業者でした。
段ボールは大人1人で持ち運べる大きさでしたが、女性には少し重いかもしれません
中身は「putio」本体と、浄水フィルターカートリッジ2本(1本は交換用)、取扱説明書類
本体の重量は8kgです
開梱したらすぐに使える……というわけではなく、設置前に初期作業が必要です。
フィルターカートリッジやタンク内に水を通して洗浄するといった作業があるため、まずは「putio」をシンク横などの水を流せる場所に置きます。
フィルターカートリッジの取り付けは手で回すだけと簡単
このように、5分ほど水を出し続けて(約7L)フィルターやタンク内を洗浄します
初回だけの作業ではありますが、この通水作業が少し大変でした。5分ほど水を流しっ放しにするためにシンクで作業する必要があったり、水をひんぱんに補充したりと、手順が複雑。最初は同梱されていた取扱説明書を読んだのですが、ややわかりにくかったです。ただ、同封されていたパンフレットに公式の説明動画に遷移するQRコードが記載されており、こちらを見るとわかりやすく、スムーズに設置できました。こちらの動画を見て設置することをおすすめします!
→公式の初期設定解説動画
https://vimeo.com/845178507
通水などの初期作業が終われば、「putio」を設置予定場所に置いて電源コードをコンセントにつなぎ、設置完了です。
スマートなデザインで悪目立ちせず、キッチンになじんでいます
コンパクトなので、置き場所の選択肢が多かったです。ただ、高さがある場所に置いてしまうと給水が大変なので、ある程度低い位置がよいと思います。我が家ではキッチンボードに設置しました。
なお、設置の際は壁や隣の家具などから10cm離して設置する必要があります。
背面はスッキリとはしていないので、背面が見えないように設置するのがベターだと思います
そのほか外観の特徴としては、スライド式の水受けトレイが内蔵されていて、使わないときは収納しておけるため見た目がスマートです
初期作業さえ終わってしまえば使い方はとても簡単で、上部の給水タンクに水道水を注ぎ、使いたい温度帯を選んで出水ボタンを押すだけ。
トップカバーを開けると黒い給水タンクが入っているので、フタを開けて水道水を注ぎます。給水タンクは取り外しでき、蛇口から直接給水も可能
操作部はボタン式
水道水を注いだら、後はボタンを押せばフィルターで浄水されたおいしいお水が好みの温度で楽しめます
そのまま飲んでみると、まるみがあって、やわらかい口当たりでおいしい! 「putio」導入前に飲んでいた、蛇口直結タイプの浄水器を通した水道水と比べても、まるで別の飲み物を飲んでいるかと錯覚するくらい味が違って驚きました。
日本茶や紅茶が好きなので、抽出用としても役に立っています。特に日本茶を淹れた際に滑らかさを実感! いつもよりおいしかったです
浄水器では当然、常温水しか出てきませんでしたが、「putio」なら6種類の温度帯の水がボタンひとつで出水できるのが便利。今まではヤカンでお湯を沸かしていたところ、ウォーターサーバーがあるとすぐにお湯が使えて時短になっています。
飲み水のほか、料理やカップスープ作りなどにも使っています。料理はこれまでよりおいしく仕上がっているように感じます
そして、愛猫の飲み水用としても大活躍中。「putio」のお水を使うようになってから、飲みつきがよくなりました。
スゥちゃん用のお水には常温水を使っています
今までよりも飲みつきがよく、ガブガブ飲んでくれます
猫は脱水症状になりやすい動物なので、愛猫が「putio」をお気に召してくれてよかったです。
ちなみに、今のところ愛猫が「putio」を触ってしまうことはありませんが、温水には常にチャイルドロックがかかっているほか、全操作ロックも設定可能なので安心して使えています。
水の使い道は、在宅勤務中の飲料や料理、愛猫の飲み水(1日3回替える)などがメインです。普段から私が水を多く飲むこともあり、1日2回くらい給水していて、1日の使用量は3〜4Lくらい。「putio」の浄水フィルターカートリッジは1日4Lまで浄水可能なので、ちょうどいいペースです。
給水は簡単ですが、フタを計2回(トップカバーと給水タンクカバー)開けなければいけないのはやや手間に感じます
今はヤカンを使って水道水を注いでいるのですが、給水タンクの開口部が狭く、水がこぼれがち。注ぎ口が細いピッチャーを使うと改善できそうなので、早く手に入れたいところです。また、給水タンクの容量は3Lですが、もう少しタンク容量が大きければ、我が家では給水回数も減って楽になると感じました。
給水タンクは取り外し可能
「putio」のお手入れについては、給水タンクを3日に1回のペースで洗ったり、給水タンクホルダー内部の水を拭き取ったりしています。また、1週間に1回はコックや取水口、水受け皿のお手入れが必要です。マメな人はよいですが、手入れする個所が多いだけに、手間に感じる人はいそう。
逆に言うと、気になる点といえばそれくらい。導入前に少し不安だった動作音については、本体の近くにいると少し聞こえる程度で問題ありませんでした。
「putio」を使い始めてわかったその魅力は、やはりコンパクトであることと、高機能であることだと思います。職場で別の卓上ウォーターサーバーを使っている妻も、「putio」の小ささには驚いていました。
ここまでコンパクトで、かつ6種類の温度帯のお水が使えるウォーターサーバーはなかなかありません
衛生面では、取水口の直前にUVによるLED殺菌を搭載しています。また、1年に1度ウォーターサーバー本体をまるごと交換してくれるので、最低利用期間が5年とやや長いものの、安心して使い続けられそうです。
<最低利用期間>5年
<解約料>1年未満:35,000円、1年以上2年未満:20,000円、2年以上3年未満:15,000円、3年以上4年未満:10,000円、4年以上5年未満:5,000円(※すべて不課税)
導入前は、月額料金に見合うほど使用するか少しだけ心配していましたが、“あれば使う”もので、自分や妻、愛猫の飲み水として、また料理などにもガンガン使っていて、もう「putio」がない暮らしには戻れそうにないほど。コンパクトかつ高機能で、ペットオーナーはもちろん、一人暮らしや2人暮らしの人にぴったりな浄水型ウォーターサーバーだと思います!
※ペットオーナーは、ウォーターサーバーの水がペットにとって安全な種類の水であるかどうかを導入前によくご確認ください。
ウォーターサーバー全般から気に入ったモデルを探したい場合や、天然水・浄水型・卓上型などに絞り込んで比較検討したい場合、一人暮らし向け・安いモデル・おしゃれなモデルを知りたい場合などは以下の記事を参考にしてみてください。