レビュー
きちんとお手入れすれば洗濯機も長持ち!

“洗濯王子”中村祐一さんが指南する「洗濯機の大そうじ」

こんにちは! 洗濯アドバイザーの中村祐一です。僕が洗濯のアドバイスをしていて感じることの1つに、「キレイにする道具であるはずの洗濯機自体が汚れている家庭が多い」ということがあります。みなさんは、自信をもって自分の家の洗濯機がキレイと言えますか? そこで、大掃除の季節の今回は、「洗濯機をキレイにしよう」という提案をします。

洗濯機は洗濯に欠かすことのできない“大事な相棒”だと僕は思っています。いつも洗濯機に任せっきりにしている人ほど、洗濯機の掃除をしてみると、汚れや傷みなど、色々なことに気づくはずです。掃除をすることで、「おまえ、こんなに頑張ってくれているんだな……」と、洗濯機に感謝の気持ちも生まれるはず。ぜひもう一度、洗濯の根幹であり、“大事な相棒”である洗濯機に感謝の気持ちを込めて、大そうじをしましょう。きちんとお手入れすれば、洗濯機も長持ちしやすくなりますよ。

所有している洗濯機の種類と使い分け

洗濯機のお手入れ方法の前に、僕が使用している洗濯機を簡単にご紹介します。現在所有している洗濯機は、自宅に「日立ビッグドラム BD-V3200L」「ミニ二槽式洗濯機 Myウェーブダブル」の2台、仕事場には「ミーレ WT2780WPM」、旧三洋のAQUA の縦型とドラム式、そして、東芝とシャープの二層式という5台。合わせて7台です。

基本は縦型洗濯機でほとんど大丈夫なのですが、洗う物や用途に応じて洗濯機を使い分けます。ドラム式を使うのは、乾燥機能を使う時や、叩き洗いで汚れをしっかりたたき出したい時、ダウンジャケットなど縦型では浮いてしまってうまく洗えない衣類を洗う時などです。二層式は水の量も脱水の時間も自分の好みで無駄なく設定できるので、単品で洗いたい時に重宝します。「ミニ二槽式洗濯機 Myウェーブダブル」についてはレビューをしているので、よければチェックしてください。

清潔にしておきたい、洗濯機の3つの掃除場所

それでは洗濯機のお手入れ方法に移ります。まず、どこを掃除するのか、ということ。ポイントとなる掃除場所は以下の3つです。洗濯機には縦型、ドラム式、二層式などの種類がありますが、どのタイプの洗濯機でも、基本的なポイントは同じです。

◆洗剤投入ケース、ごみ取りネット、乾燥フィルター、排水フィルター
◆パッキンやフタの裏など、洗濯中に陰になる場所
◆洗濯槽

では、上から順番に見ていきましょう。

洗剤投入ケースやごみ取りネット、フィルター類など、外せるところは外して洗う

まずは、洗剤投入ケース、ごみ取りネット、乾燥フィルター、排水フィルターなどの細かい部分から。この部分は、お手入れが行き届いていないと汚れや嫌なニオイの原因になるのはもちろんですが、洗濯機が正常に機能しない原因になることもあります。「運転時間や乾燥時間が長くなる」「乾燥不良になる」など洗濯の質が下がり、 電気代が余計にかかってしまうなど、洗濯のコストが上がってしまいます。外せるところは外して、しっかり洗いましょう。

<洗剤、柔軟剤投入口>

洗剤、柔軟剤投入口には、固まった洗剤や柔軟剤がこびりついています。本体から取り外して洗いましょう

洗剤、柔軟剤投入口には、固まった洗剤や柔軟剤がこびりついています。本体から取り外して洗いましょう

投入ケースを外したところも意外と汚れています。歯ブラシなどで細かい部分まで汚れを落とすとすっきりしますよ

<ゴミ取りネット>

ごみ取りネットは裏返して、クズをかき取りましょう

ごみ取りネットは裏返して、クズをかき取りましょう

<乾燥フィルター>

ドラム式や乾燥機能のついた縦型洗濯機の乾燥フィルター。掃除機でほこりを吸うのもよいですが、水の中でこするとよりよくとれます

<排水フィルター>

ドラム式洗濯機の排水フィルターも、外してしっかりとこすり洗いをしましょう

ドラム式洗濯機の排水フィルターも、外してしっかりとこすり洗いをしましょう

細かい汚れは水につけながら歯ブラシを使用すると落としやすいです

細かい汚れは水につけながら歯ブラシを使用すると落としやすいです

洗濯中に陰になる場所は、タオルやティッシュを手に巻き付け拭き取る

パッキンの内側、フタの内側など洗濯中に陰になる場所は、糸ほこりや洗剤カス、洗剤こぼしなどが蓄積して意外と汚れている場所。ここに汚れがあると、洗濯物に汚れやクズが付く可能性があります。タオルやティッシュを手に巻き付け、汚れをごっそり拭き取りましょう。 タオルやティッシュで届かない部分は、歯ブラシなどでこすって汚れを落としてもOK。ドラム式の場合はこのパッキンの内側に汚れや糸くずがたまるので、しっかり裏側も拭きましょう。洗剤カスが固まっている時は、お湯をかけてこすると効果的。あまり熱いと洗濯機が傷む可能性があるので、60℃くらいまでのお湯にしましょう。

ドラム式の場合は、このパッキンの内側に汚れや糸くずがたまるので、しっかり裏側も拭きましょう

ドラム式の場合は、このパッキンの内側に汚れや糸くずがたまるので、しっかり裏側も拭きましょう

タオルやティッシュを手に巻き付け、普段見えない部分を拭き取ると、こんなに汚れが……。届かない部分は、歯ブラシでこすってもOK

固まった洗剤カスには60℃くらいのお湯をかけてこすると効果的です

固まった洗剤カスには60℃くらいのお湯をかけてこすると効果的です

洗濯槽用のクリーナー類は、60℃くらいのお湯とあわせて使うとより効果的!

そして、最後に一番重要な洗濯槽です。いつも見えている部分はそんなに気にならないと思いますが、その裏側は非常に汚れています。裏側にこびりついた汚れを、はぎ落とすようにキレイにしていきます。

まず、洗濯槽にたっぷり(ドラム式洗濯機の場合はバケツ1杯分ほど、縦型洗濯機の場合は洗濯槽に満水)お湯を入れます。ためるお湯は、60℃くらいがベスト。せめて40℃くらいの水温が欲しいです。洗濯層の掃除に水を使っている方が多いようですが、水ではなくお湯を使うことによって、汚れを落としやすくします。

ためるお湯の温度は、最低でも40℃。お湯を使うことでより汚れを落としやすくします

ためるお湯の温度は、最低でも40℃。お湯を使うことでより汚れを落としやすくします

そこに、過炭酸ナトリウムという、粉末の酸素系漂白剤を入れます。黒かび除去をメインにするのであれば、「キッチンハイター」などの塩素系漂白剤を使って頂いてもいいです。ただし、酸性の酸素系漂白剤と塩素系漂白剤は絶対に混ぜて使わないでください。猛毒の塩素ガスが発生する可能性があり大変危険です。

<注意!!>酸素系漂白剤には酸性のタイプもあるので、塩素系漂白剤とは混ぜて使わないようにしましょう

<使用量の目安>
過炭酸ナトリウムの場合は、水10Lに対し、50gを目安に。
例えば、満水入れた状態で60L入るなら、300gと言った具合ですね。

塩素系漂白剤であれば、水10Lに対し、50ccを目安に。
60Lなら、300ccですね。

市販のクリーナーの場合は、パッケージで規定量を確認して下さい。

お湯を入れた洗濯機に漂白剤を入れたら、3分程度洗濯機を空まわしして、よく混ぜましょう。よく混ざったらその状態で2〜3時間置いておきます。だんだんと、アカのような汚れが浮いてきます……(冷汗)。洗濯の予定がなければ一晩つけ置くと効果的です。投入ケースやフィルターに汚れやカビがこびりついている場合は、一緒につけ置いてもいいです。ドラム式の場合は、全体が水につからないので、時々ドラムを回してあげる必要があります「つけおき洗い」のコースや、「槽洗浄コース」などを利用しましょう。

洗濯の予定が無ければ一晩つけ置くと効果的です

洗濯の予定が無ければ一晩つけ置くと効果的です

投入ケースやフィルターに汚れやカビがこびりついている場合は、一緒につけ置いてもOK

投入ケースやフィルターに汚れやカビがこびりついている場合は、一緒につけ置いてもOK

アカみたいな汚れが浮いてきます

アカみたいな汚れが浮いてきます

ドラム式の場合は、全体が水につからないので「つけおき洗い」や「槽洗浄コース」などを利用して、時々ドラムをまわしてあげましょう

つけおき後、衣類は入れずに、洗い→すすぎ→脱水をひと通りやったら、いつも通り使って下さい。洗濯機の汚れ具合によっては、汚れがその後も浮いてくる場合があります。その場合は、空運転を何度か繰り返して、汚れを落としきりましょう。

これで、洗濯機のお手入れは完了です。 毎日の洗濯が、より爽やかになること間違いなしですね!!

【関連リンク】
《2018年》おすすめのドラム式洗濯乾燥機、縦型洗濯機7選! 本当の狙い目はこれ

中村祐一

中村祐一

国家資格のクリーニング師で、洗濯アドバイザー。“洗濯王子”の愛称で呼ばれ、テレビや雑誌などの各種メディアでも活躍中。自身のホームページでも、洗濯に関する相談などを受け付けている。

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