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買い替えにもうれしい奥行65cmモデルも登場! 冷凍のおいしさを極める「WXシリーズ」

氷点下で凍らせずに保冷する三菱電機の冷蔵庫が“解凍までおいしく”進化!

共働き層の増加やまとめ買い需要の拡大により冷蔵庫には大容量化が求められるとともに、できるだけ食品を“おいしく長持ち”させたいというニーズが高まっている。冷却構造の工夫やセンサーによる温度管理のほか、ビタミンやイオンを放出したり、真空状態になる専用ルームを設けるなど、各社のさまざまな技法で保冷性能は年々向上しているが、食材の細胞破壊が起こりやすい冷凍には、まだまだ課題が残る。なぜならば、劣化を最小限にして冷凍したとしても解凍時にドリップが流出し、うま味が損なわれてしまうことが多いからだ。せっかく“おいしく冷凍”しても、解凍で味が損なわれては意味がない。そこで三菱電機は、冷凍で利用している技術「過冷却現象」を“解凍”にも採用。チルドで解凍するよりも、約75%もドリップ流出が抑制できるという。どのようにして“おいしさ”を保持するのか、発表会で見てきた秘密を紹介する。

「過冷却現象」を解凍にも採用した「置けるスマート大容量 WXシリーズ」。写真は、容量705Lの「MR-WX71Z」

「過冷却現象」を解凍にも採用した「置けるスマート大容量 WXシリーズ」。写真は、容量705Lの「MR-WX71Z」

“おいしく保冷”だけでなく“おいしく解凍”までできる「氷点下ストッカーD」とは?

「WXシリーズ」の最大の進化点は解凍手法だが、それを説明する前に、三菱電機の冷凍技術についておさらいしておこう。一般的に冷凍は強力な冷気によって食品を凍結させるが、同社はマイナス温度になっても凍らない「過冷却現象」を利用。物体が凍結するには「氷核」と呼ばれる氷の種が必要で、氷核ができなければ低温であっても凍らない。そして、“氷核ができないように冷却された状態=過冷却状態”になった物体は、急激な温度変化や衝撃で氷核ができ、一気に凍結する特性がある。これを用いて瞬間的に凍らせるのが、同社冷蔵庫の機能「瞬冷凍」だ。瞬冷凍は一般的な冷凍のように外からジワジワ凍結させるのではなく、芯から均一に凍らせるため食材の細胞破壊が少ないという。

「WXシリーズ」には、この原理を応用した2つの保冷方法が用意されているのがポイント。1つは、従来から装備されている「切れちゃう瞬冷凍」。−7℃で凍らせることで、解凍しなくても包丁で切ることができる冷凍方法だ。そしてもう1つが、2014年度モデルに搭載された過冷却状態を維持し続ける「氷点下ストッカー」。約−3〜0℃で凍らせずに保存することで、おいしさが保持できるほか、約0℃で保冷するチルドよりも低温なため長期間保存できるメリットもある。

食材を凍らせる「切れちゃう瞬冷凍」と凍らせない「氷点下ストッカー」は、過冷却状態を途中で解除するか否かの違い

約0℃で保冷するチルドの保存期間が約2〜4日間なのに対し、「氷点下ストッカー」では約3〜7日間保存可能。また、凍らせないため解凍の必要がなく、ドリップの流出も抑えられる

「氷点下ストッカー」や「切れちゃう瞬冷凍」ができるのは、設定されたゾーンのみとなる。一般的な冷蔵庫同様に、冷蔵、チルド、冷凍スペースが用意されているので、食品や用途によって保存方法を選び分けよう。

冷蔵室の下から2段目にチルド室(写真中央)、最下部に「氷点下ストッカールーム」(写真右)が設置されている

@が「瞬冷凍室」で、設定により「切れちゃう瞬冷凍」が作動。Aは製氷室、Bは冷凍室、Cは野菜室となっている。ちなみに、「切れちゃう瞬冷凍」では約−7℃で冷凍されるのに対し、冷凍室は約−18℃となるため、食材はカチカチな状態に。その分、保存期間は1か月以上と長い(切れちゃう瞬冷凍の保存期間は、約2〜3週間)

ここからは、いよいよ「過冷却現象」を応用した解凍についての解説となる。冒頭でも記したように、冷凍は長期間保存できるので便利ではあるが、解凍段階でうま味が損なわれやすい。また、解凍する手間もかかる。そこで、冷蔵室やチルド室よりも低温な「氷点下ストッカールーム」を利用した解凍を提案。氷点下の温度帯で細やかに温度制御されながら解凍されるため、“おいしく解凍”ができるというのだ。この解凍までできるように進化した「氷点下ストッカー」が、「氷点下ストッカーD」と称される。どれほど解凍に差が出るのか、牛肉で比較してみよう。

解凍の比較。冷蔵やチルドで1日かけてじっくり解凍しても、ドリップが流出している。そして、解凍を急ぐ場合に使用する電子レンジでは、大量のドリップが出るだけでなく、加熱によりムラまで! いっぽう「氷点下ストッカーD」で解凍した牛肉には、ドリップが見当たらず。ドリップには食品のうま味や栄養が含まれているため、ドリップ量が多いほど食感や味わいが落ちてしまう。つまり、ドリップのない「氷点下ストッカーD」は、この中で一番おいしい解凍方法だと言える

解凍時のドリップの流出が少ないだけでなく、「氷点下ストッカーD」には解凍後にもメリットがある。包丁で切れる状態まで解凍された後は、通常の「氷点下ストッカールーム」での保冷と同じように約−3〜0℃でキープされるため、解凍後にすぐ食品を使わなくても鮮度がキープできるのだ。

それぞれの部屋で解凍したものを、そのまま同ルームで3日間保存。「氷点下ストッカールーム」に入っていた肉からは、3日経過してもドリップが出ていない

冷凍→解凍して、そのまま1週間保存しておいたひき肉。チルド室に入れておいたひき肉は変色しているが、「氷点下ストッカーD」のほうは鮮度が保たれている

「氷点下ストッカーD」で解凍するには、前面パネルのボタンで解凍モードを設定する。約90分で包丁が入る硬さまで解凍され、その後、通常の運転に自動で切り替わるので手間は最小限で済む。「氷点下ストッカールーム」に解凍しない食材が混在していたとしても、問題ないという

大容量もバッチリ&スリムタイプもラインアップ

大容量化が進む冷蔵庫業界を牽引するかのように、三菱電機はスリムで大容量なモデルを常にラインアップしている。今回発表された中では、705Lの「MR-WX71Z」が業界最大容量を実現。しかし、奥行が73.8cmあるため、この外観サイズでは設置できないという声も多い。なぜならば、買い替えタイミングにあたる10年前の冷蔵庫は奥行65cmであることが主だったからだ。そこで、「WXシリーズ」に幅65cm×奥行65cmで設置可能な「MR-WX48Z」を投入。奥行65cmのシステムキッチンにも、冷蔵庫がはみ出さずに設置できる。

断熱構造を薄型化することにより、外観サイズを抑えながら大容量を実現。10年前の奥行き65cm未満のモデルと比較すると、設置スペースの幅が小さくなったにも関わらず容量は74Lもアップ!

「WXシリーズ」のラインアップは右より、奥行73.8cmの「MR-WX71Z」(容量705L)、「MR-WX61Z」(容量605L)、奥行69.9cmの「MR-WX53Z」(容量525L)、奥行65cmの「MR-WX48Z」(容量475L)。発売予定日は「MR-WX48Z」のみ8月30日で、ほかはいずれも8月26日となっている

使いやすい工夫も満載
容量が大きくなると奥まで手が届かないなどの使い勝手の悪さが懸念されるが、「WXシリーズ」には使いやすい工夫が施されているので安心してほしい。その代表的な機構と、その他の注目したい機能を紹介しておく。

冷蔵室の向かって右側中段の棚は、出し引きできる仕様となっている。棚を収納しておけば、写真右のように背の高い飲み物も入れることが可能に

卵ケースは、持ち運びできる独立スタイル。調理する場所まで移動させられるだけでなく、いつでも手軽に洗浄できるのも魅力だ

製氷皿を取り外して洗えるほか、給水するためのタンクやポンプ、パイプもすべて洗浄可能

製氷皿を取り外して洗えるほか、給水するためのタンクやポンプ、パイプもすべて洗浄可能

「うるおい野菜」モードを設定すれば、野菜室が約3〜4℃の低温環境に。野菜の乾燥を抑えられるので、鮮度が長く保持できる

中村 真由美(編集部)

中村 真由美(編集部)

モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。アウトドアからオタク系まで意外と幅広くイケちゃいマス。

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