女性の皆さん、顔の産毛処理はどうしていますか? 毛抜きで1本1本抜くという人は少数派だと思いますが、かといってカミソリで剃るのは肌への負担が気になりますよね。そこで便利なのが、脱毛ヘッドを肌の上にすべらせるだけで産毛を抜き取るブラウン「顔用脱毛器 ブラウンフェイス SE830」(以下、SE830)。顔用脱毛器というのはあまり聞き馴染みがありませんが、剃るのではなく抜くことで肌への負担を軽減できるだけでなく、きれいな状態が長く続くためケアの頻度を減らすことができるそうです。しかもSE830は脱毛ヘッドをクレンジングブラシに付け替えることもでき、1台で顔のムダ毛も毛穴の汚れもケアできるお得感もアリ! 早速使い勝手をチェックしました。
本体と脱毛ヘッド、クレンジングブラシのほか、ミラー、手入れ用ブラシ、携帯用ポーチがセットになっています
まずは、脱毛器の仕組みをチェック。脱毛ヘッドが肌の上をすべるだけで毛を抜き取れるのは、脱毛ヘッドに0.02mmまでの細い毛をつかめる極小のピンセット「ミクロトゥイーザー」が搭載されているから。脱毛ヘッドが回転することでヘッドの開口部に産毛が入り、その産毛をヘッド内の「ミクロトゥイーザー」がキャッチして抜き取るという仕組みです。そのスピードは約1分で“毛抜きで200つまみ分”と言われ、脱毛後は最長で4週間ほどきれいな状態が続くそう。使用できる部位は、おでこ、眉上、眉間、ほお、鼻下、あご。
本体サイズは197(幅)×155(高さ)×57(奥行)mmで、脱毛ヘッドを装着した状態の重量は110g。使用には単3アルカリ乾電池1本が必要です
脱毛ヘッド。開口部の奥に「ミクロトゥイーザー」が10個搭載されています
使用法は、脱毛ヘッドを肌に並行に当て、毛の流れと逆方向にゆっくり動かすだけ。脱毛ヘッドは左右両方向に回転させることができ、毛の流れと逆の方向に回転させるとより快適に脱毛できます。脱毛か所に除毛ジェルなどを塗る必要はありませんが、必ず肌と脱毛ヘッドを清潔な状態にしておきましょう。なお、ムダ毛の長さは2〜5mmだと使用しやすいそうです。
ヘッドはスイッチを右にスライドさせると右回り、左にスライドさせると左回りに回転します
ムダ毛が上向きに生えている場合、回転を左回りに設定し、下方向にヘッドをすべらせます
毛が抜ける瞬間はチクチクと刺激を感じるので、初めは「イテテテ……」となります。でも、慣れてくるとそれが心地よく感じるように。刺激があるたびに「あ、抜けている」と実感できるので、ちょっとうれしい気持ちにさえなります。人によっては皮膚が赤くなる場合があるので、使用後は保湿クリームなどでケアをしましょう。
もう片方の手で肌を軽く引っ張りながら使用すると、さらに抜きやすくなります
脱毛ヘッドは人差し指ほどのサイズなので、鼻下など凹凸のある部分にも小回りばっちり!
顔の産毛同様、毛抜きでは抜きにくい指毛にも使用できました
脱毛前(左)と脱毛後(右)のほおの肌。途中で切れてしまった毛もあるようですが、かなりの割合できれいに抜けているように見えます
SE830の場合、一度ですべての毛を抜けるわけではないので、何度か肌の上をすべらせる必要があります。それでもごく細かい産毛は抜けないこともあり、完全に“つるつる肌”を求める場合は、カミソリで剃ったほうがよいかもしれません。とはいえ、カミソリで顔の産毛を処理した時の、肌のうるおいまでこそげとられるような感覚が苦手な筆者にとっては刺激が少ないのはありがたかったです。
SE830が細い産毛を脱毛できることはわかりました。反対に、太めの毛ではどうでしょう? 太めの毛も処理できるようであれば“ワキ毛が1、2本ちょろり”というピンチにも対応できそうです。男性のムダ毛で検証してみることに。
太いムダ毛。「毛深いのが気になるので、定期的にはさみで刈っている」とのこと
毛が太い分最初は痛がっていたものの、だんだん痛気持ちよくなってきたそう。毛が抜けていく様子を楽しんでいる模様
一か所に対して脱毛ヘッドを5往復ほどさせると、思った以上にきれいになりました
毛はちゃんと毛根から抜けています
検証の結果、太めの毛もちゃんと抜けました。ただ、基本は顔(産毛)用脱毛器。太い毛への使用は推奨されているわけではないため、外出先で思わぬムダ毛に遭遇した時など、あくまで“緊急時の応急処置”としての使用に限定したほうがよいかもしれません。
脱毛ヘッドをクレンジングブラシに付け替えて使ってみます。クレンジングブラシは、回転と微振動によって角質を除去。“手洗いの6倍の洗浄力”で肌を整える効果が期待できるそうです。脱毛ヘッド同様左右両方向に回転させることができ、せっけん、洗顔クリーム、クレンジングミルク、クレンジングジェルとあわせて使用可能。製品に付属している基本のブラシのほか、敏感肌用ブラシ、角質ケア用ブラシ、ファンデーションなどをムラなく仕上げるメイクアップスポンジが別売されているので、肌質や用途に合わせて使い分けることができます。
ヘッドの交換は脱毛ヘッドを上方向に引っ張って外し、クレンジングブラシをはめ込むだけ
ブラシ毛にほどよい弾力のある付属のブラシ
今回は、クレンジングミルクと一緒に使用してみました。顔全体にクレンジングミルクをなじませた肌に、水で濡らしブラシを1分ほどくるくると円を描くように当てていきます。ちなみに、洗い過ぎ防止のために自動で運転を停止するタイマーは搭載していません。
通常ブラシはしっかりとした洗い心地、肌が弱い方は別売りの敏感肌用ブラシを使用したほうがよさそう
ブラシの洗浄力をチェックしましょう。手の甲にウォータープルーフのアイブロウペンシルと口紅で汚れを付け、クレンジングミルクを塗布した上からブラシと手で3往復ずつなぞりました。
手洗顔(右)に比べ、ブラウンフェイスを使用(左)したほうは、皮膚のしわに入り込んだメイクまでしっかり落ちています
SE830の脱毛ヘッドはカミソリほど広範囲を短時間でつるつるにケアできるわけではありませんが、肌への刺激が少なくきれいな状態が長く続くので、お手入れはずいぶん楽になります。基本はSE830を使用し、抜き切れない部分はカミソリを使用するなど使い分けるだけでも肌への負担は低減できるはず。また、筆者がとくに気に入ったのはシェービング剤いらずでケアできる点。ソファでテレビを見ながら処理することも可能なので小まめにケアできるようになり、バッグにしのばせておけば外出先で「あ!ムダ毛!」と気付いた場合も慌てることはありません。
クレンジングブラシに関しては、ブラシの回転スピードを選択できる機能や洗い過ぎ防止のタイマーは付いていないため、電動洗顔ブラシ単体で10,000円を越えるモデルと比べるとシンプルな仕様。しかし、あくまでメインの機能は顔用の脱毛器だと考えると、この価格(10月20日現在、価格.comでの最安値は5,780円)はお得だと思います。ちなみにポーチやミラーが付属せず、よりリーズナブルな「SE810」もラインアップされているので、旅行や外出先に携帯することはないという方はこちらを選んでもいいかも。