アラフォーになり「アンチエイジング」ネタが気になって仕方がない筆者。そんな筆者が、最近気になるのが「水素水」です。最近はドラッグストアやコンビニにも水素水が売られており、街を歩けば「水素水バー」や「水素水サロン」を見かけることも。そして、どれもアンチエイジングが期待できるとか……。
とはいえ、水素水を摂取するのにいちいち外出するのは面倒だし、忙しい。そこで調べてみると、今は自宅で飲料用水素水を作る製品のほか、お風呂の水を水素水に変える風呂用水素水生成器など、さまざまな水素水発生製品が。そのなかでも、筆者がとくに惹かれたのが、美容機器メーカーヤーマンの「H/Cボーテ ピュア水素水スチーマー(飲用ボトル付き) IS-94W-1」(以下、ピュア水素水スチーマー)です。
<発表会レポート>
体験!できたての水素水を浴びて、飲んでエイジングケアする「ピュア水素水スチーマー」とは?
ピュア水素水スチーマーは、その名のとおり肌にスチーム状の水素水を吹き付けるスチーマー。しかし、この製品の凄いところは、飲料用の水素水も作れるというハイブリッドな製品であること。しかも、この1台で身体の内からも外からもケアできるのに、価格は5万円前後と水素水発生器としてはなかなかリーズナブルなのもポイントです(とはいえ、高価ですが……)。
本体と、飲料用水素水専用のボトル(右)
本体形状はやや斜めになった筒型で、アクセントにゴールド色が配置された高級感のあるデザイン。本体裏手に主電源スイッチ、そして本体手前側に操作ボタンをひとつ配置しており、基本的な操作は手前のボタンだけで行えるシンプルな設計になっています。
本体サイズは約157(幅)×213(奥行き)×204(高さ)mm。重量は約1.3kgと比較的軽量
本体背面には電源スイッチとACコードの挿入口、そしてボトルを挿入するスリットがあります
まずは、スチーマーとして使用する場合、主電源を入れると青色LEDが点滅し「スタンバイ」モードに。もう一度操作ボタンを押すと青色LEDが点灯し、濃い水素水を作る「高濃度水素」モード。さらにボタンを押すとピンクのLEDが点灯し、温スチームが10分噴出する「温スチーム」モード。もう一度ボタンを押すと、緑色LEDが点灯して温スチームと冷風を組み合わせた「温冷モード<ハリ弾力 SP>」モードに。最後に、黄色のLEDが点灯して5分間ですばやく肌をケアする「温冷<クイック温冷>」モードへと、1つのボタンを押すことで、順次コースが切り替わる用になっています。
給水タンクやドリンクボトルを入れていない状態。使用後は、シンクの上で本体を傾け、ここに溜まった水を捨てます
本体底面(写真左)には、持ち上げたり点灯すると自動的にスイッチが切れる転倒感知スイッチを配置した安心設計。本体天面(写真右)の左右の穴から温スチームが、中心の小さな穴からは冷風が吹き出すようになっています
本体背面のスリットに給水タンクを挿入すると、自動的にスチームモードに
スタートすると、タンクが青色に光り水素の生成を開始。電極から細かな泡が発生し、水全体が気泡で白濁して見えます
スチーム吹出口から20〜30cm離れた位置でスチームを浴びるのがよいそう
本体手前の操作ボタン1つで全操作が可能。モードを変更するとLEDライトの色が変化し、現在どのモードか目視できてわかりやすい
スチーム用の給水タンク。容量は約150ml。フタ裏側には水素を発生させるための電極を搭載
スチームモードの使い方は簡単で、給水タンクに水を入れて、モードを選択するだけ。モード選択すると最初はスチームは発生せず、給水タンク内の水が細かな泡で徐々に白濁していく。この細かな泡が水素らしい。その後、1分ほどで「ジーッ」という音とともにスチームが吹き出します。吹出口から20〜30cm離れた位置で水素水スチームを浴びましょう。
スチームを浴びた感想は、なんといっても「気持ちいい!」というもの。使用した季節が冬というのもあるが、フワフワと温かい柔らかいスチームが肌に当たるのは、単純に快感。また、しばらくスチームを当てると、明らかに肌の血行がよくなっていくのも実感できました。
スチームにはそれなりに勢いがあり、物足りなさを感じません。「スチーム温冷切り替わり」(動画)では、左右のスチーム吹出口からスチームが噴射され、モードによって中央から冷風が出て温まった肌を冷やします
美顔器は、やはり気になるのはその効果。筆者は無精なので、週に2〜3回だけスチームを使用しましたが、寝る前に使用した次の日は明らかに肌がモチっとしているのがわかりました。また、朝の化粧前にクイック温冷モードを使用すると、夕方の化粧崩れがかなり軽減された感じもしました。そして、筆者が一番多く利用したのが、クレンジング時。化粧の上からクレンジングクリームを塗り、スチームを当てながらマッサージすることで、肌に残りやすい化粧汚れもサッパリと落ちます。試しに、クレンジング後の肌を、クレンジング美顔器を使用してふき取ってみました。普通にクレンジングした部位はうっすらと色がついていたのに対し、スチーム使用部はまったく汚れがつかなかったのが確認いただけるのではないでしょうか?
左右の腕に日焼け止めとファンデーションを塗り、クレンジングしたところ。一見どちらもキレイになったように見えますが……
クレンジング時にピュア水素スチーマーを使用しなかったほうは、コットンに色がついています。化粧品がちゃんと落ちきっていなかったことがわかります
しかし、筆者が一番驚いたのはこの効果ではなく、ここ1か月の体調不良と不摂生で発生していた吹き出物がほとんど消えたこと! この数年、忙しさのせいか、年齢からくるホルモンバランスの乱れなのか、ガンコな吹き出物に悩んでいました。しかし、約1か月間ピュア水素水スチーマーを使用したところ、これらの吹き出物がほとんど消えたのです。
「大人ニキビ」が出やすいといわれるアゴ。使用開始時点(左)は吹き出物がひどく、痛みを感じるほど。ピュア水素水スチーマーを使用して約1か月経過後(右)、まだ肌荒れはあるものの、大きな吹き出物は姿を消しました
ほおは、吹き出物の痕が少々残っているが、赤色がかった肌荒れがかなり改善! 頬の毛穴もずいぶん目立たなくなってきたように思います
この製品のもう1つの魅力が「ドリンクモード」。付属するドリンクボトルを差し込むと、スタートから約10分で水素水が生成するドリンクモードがスタートし、さらに約10分後に「ピー」というアラームとともに、細かな泡で白濁した水素水の完成します。ちなみに、この泡は時間とともに減ってしまいますが、数時間は一定量の水素は残っているそうですす(とはいえ、早めに飲んだほうが効果的なようです)。
容量220mlの飲料用水素水を作るための付属ボトル。こちらもボトル底部に水素生成用の電極が配置されています
ドリンクボトルを本体に挿入すると、自動的にドリンクモードに切り替わります
出来あがった水素水をコップに入れたところ。生成後すぐは水素の細かな気泡で白濁して見えますが、2〜3分ほどでほぼ透明に
最初は「水素水」と聞いて、なんとなく炭酸水のようなものを想像していたのですが、味や喉ごしは普通の「水」。飲みにくさもなく、気泡で白濁していなければ通常の水道水と違いがわかりません。試しに、味にうるさいわが家の犬に飲ませたところ(笑)、とくに不審がることなくゴクゴクと飲んでいました。
ドリンクボトルは、スチーマー用タンクとは異なりフタもゴムパッキンでしっかりとしまるうえ、ひっかかりがないデザインなので持ち運びもできます
ちなみに、水素水ドリンクは「身体の中からアンチエイジング」を意識して摂取していたのですが、予想外の効果が! それが便通。じつは筆者は、数十年来の頑固な便秘症なのですが、水素水を飲んでいる間はほぼ毎日お通じがあったのです。また、なぜかお酒を多く飲んだ後に水素水を飲むと、いつもなら二日酔いになる量の酒量でも次の日に気持ちが悪くならなかった……と感じたのですが、 水素水が効いたのか、水を飲んだことによる効果なのか、あるいは「水素水を飲んだ」というプラシーボ効果なのかは筆者には断言できません。でも、個人的にツライ便秘が薬ではなく水を一杯飲むことで解消したので、これだけでも本製品は筆者にとって「価値アリ」と満足しています。
少しだけ気になったのが、ドリンク用ボトルの形状。細長くてとてもスタイリッシュなのですが、ボトル口の直径がなんと2cm程度しかありません。その上、深さが15cm以上あるので非常に洗いにくいのです。できるだけボトルを汚さないように、また、水素水を飲むときはコップに水を移して飲むのがよいかと思われます。
ボトルの注ぎ口の直径は2cmほど。スポンジなどは入らないので、薄めた中性洗剤を入れて振り洗いします
最初に「水素水がいいらしい」と知ったときは、ドラッグストアなどで手軽に購入できる水素水を買うつもりでしたが、調べてみると、水素成分は時間とともに徐々に水から抜けてしまうらしいのです。水素水は見た目は無味無臭の「水」なので、飲むたびに「水素が抜けていないかしら?」と心配していました。また、250ml程度でも200〜300円という価格もちょっと気になり……。そう考えると、水道水(ミネラルウォーターも可)で好きなだけ水素水を生成できて、使う直前に新鮮な水素水を作れる本製品は、コストパフォーマンスもよく、安心感もあります。
ピュア水素水スチーマーは、電極式の水素生成方式を採用。水素を発生させる方法には、この電極式のほかに、マグネシウムなどの化学反応を利用したスティックタイプも存在します。しかし、一般的には電極式のほうが水素濃度が高いことが多いらしく、この点も本製品を気に入った点の1つといえるでしょう。ちなみに、同社によれば、本製品で作れる水素水の水素濃度は最大で1.2ppmほど。通常、約20℃の通常気圧下にある水の水素飽和濃度(限界まで水素を溶かせる最大濃度)は1.6ppmだそう。そう考えると、1.2ppmはかなり高い濃度なのがわかります。
正直な感想を言うと、今回さまざまな効果があったのが、水素のおかげなのか、あるいはスチームのおかげなのかはよくわかりません。しかし、筆者にとっては使っている期間、吹き出物に肌の弾力、便秘、二日酔いなど、さまざまな症状に効果があったことは実感。個人的に非常に満足度の高い製品でした。
パソコン雑誌編集者からドッグカフェオーナーという、異色の経歴を経た家電ライター。家電を活用することで、いかに家事の手を抜くかに日々頭を悩ませている。