レビュー

コップ半分の水で“足湯”ができる「スチームフットスパ」を体験!

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ひざ下だけを湯につけて身体を温める「足湯」は、気持ちよいだけでなく健康や美容に効果的と言われています。温泉地で楽しんだり、自宅の場合は足湯桶にお湯を入れて行うのが一般的ですが、パナソニック「スチームフットスパ EH2862」(以下、スチームフットスパ)なら、コップ半分程度の水だけで足湯を楽しめるのだそう。そんなに手軽なのに足湯の気持ちよさが味わえるのでしょうか? 実際に試してみました。

スチームと遠赤外線Wのパワーで芯まであったか!

足湯には「のぼせにくい」「太い血管が通っている足を温めることで全身が温まる」「服を着たままでOK」などメリットがあり、日常的に取り入れたいと考える方も多いはず。でも、自宅で行うには重い足湯桶の準備や後片付けが大変。しっかり温まる前にお湯が冷めてしまうのも困りものです。

スチームフットスパは、水を入れたタンクを本体にセットするだけで本体内部に温かいスチームが充満し、つま先からふくらはぎまでを包み込みます。スチームはタンクの水がなくなるまで(約15〜30分)出続け、その間温度が下がることはありません。また、遠赤外線ヒーターを搭載しているため、スチームと遠赤外線の相乗効果で足を芯まで温めてくれるそうです。

つま先からふくらはぎをすっぽりと包み込む形状。サイズは45.3(幅)×41.6(高さ)×43(奥行)cm。重量は約4.4kgで、大きさの割には軽いです

フタが180°開くので、足の出し入れや手入れが楽。スチーム噴出口はかかとの内側に、遠赤外線ヒーターはふくらはぎの裏側に配置されており、底には足裏板(取り外し可)を敷いて使用します

足裏パッドは全体に凹凸が付いていて、土踏まずの位置が膨らんでいます。足を置いて少し踏み込むとつぼを刺激してくれる効果もあり

用意するのはバスタオルと少しの水のみ

スチームフットスパを使用する際のセッティングは、給水タンクをセットした本体の口にバスタオルをかけ、リモコンの「準備」ボタンを押すだけ。2分ほどで本体内部が温まったら使用可能です。

運転モードは、スチームのみで温める「スチーム浴」と、スチーム+遠赤外線で温める「遠赤外線スチーム浴」の2種類。それぞれ、スチームの温度が上下することでじんわり温める「標準」モードと、「標準」よりもスチーム量が多く、ほぼ一定の温度で出続ける「しっかり」モードを選択でき、計4タイプの足湯が楽しめます。

タンクの容量は100ml。満タンの状態でおよそ15(「しっかり」モード)〜30(「標準」モード)分スチームが噴出します

スチームの温度は42(低)〜46℃(高)まで1℃刻みで調整可能なほか、47℃のスチームを約5分間噴出する「追いだき」機能も搭載

準備中は、スチームや暖気を逃さないよう本体にバスタオルをかけておきます

準備中は、スチームや暖気を逃さないよう本体にバスタオルをかけておきます

足は清潔にして、何も着用しない状態で足裏パッドに置きましょう。写真の足のサイズは23cmですが、29cmまで使用可能なので男性でも大丈夫

身長165cmの場合、ひざ下10cmほどまでしっかりカバーできました。ちなみに、遠赤外線ヒーターは直接肌に触れてもやけどするほどの熱さではありません

温浴中はスチームや熱を逃がさないために、ひざ下と本体の口をバスタオルで覆うように巻きます。運転を開始すると20秒ほどで本体内にスチームが充満。ミストサウナに入っているような気持ちよさがひざ下を包みます。「標準」モードでも十分効果を感じますが、たしかに「しっかり」モードのほうが「標準」モードより温まるのが早く感じました。

足を入れ、スチームフットバスの口をふさぐように足にバスタオルを巻いたら運転をスタート。リモコンは手元で操作できるので、使用中に体を屈める必要がありません

筆者はひざ下全体に冷えを感じるため、主に「遠赤外線スチーム浴」を使用しました。足先だけが冷える場合は、「スチーム浴」でも十分かもしれません。温度については、風呂は熱めを好む筆者でも46℃では熱過ぎると感じたほど。物足りないということはないでしょう。全身が湯船につかっていると足元が温まる前に上半身がのぼせてしまうこともありますが、これなら足先までしっかりと温まれます。体の表面だけを温める暖房器具とは違って体の内側からぽかぽかになる感覚で、本当に足湯につかった後みたい!

水の量が少ないと片付けも楽

「ピー」っとブザーが鳴り、リモコンの「給水」マーク横のランプが点灯したら終了の合図です。使用後の足にはちょっぴり水滴が付く程度なので、床に水が飛び散らないのが◎。

足はスチームを浴びたことでしっとりとうるおいます。すねの粉吹きやガサガサかかとなど、冬の乾燥肌対策にもなるかも。使用直後に靴下やレッグウォーマーを着ければ温感効果が長持ちしやすいです

使用後はボイラー内部の水を抜き、内側をよく乾かします。使用のたびにこの作業が必須となりますが、処理する水の量が少ないためそこまで負担とは感じませんでした。

運転終了後、3秒ほど排水ボタンを押して本体内の水を抜きましょう

運転終了後、3秒ほど排水ボタンを押して本体内の水を抜きましょう

排出された水は本体下部の排水受けに溜まります。排水の量は10ml程度(写真右)

排出された水は本体下部の排水受けに溜まります。排水の量は10ml程度(写真右)

足裏パッドは流水でざっと洗って乾かします。この点だけはやや面倒だと感じたのですが、ひどく汚れているわけではないので許容範囲でしょう

本体を開いて、中が完全に乾いたら収納してOK

本体を開いて、中が完全に乾いたら収納してOK

まとめ

スチームフットスパは使用する水の量が少ないため、その効果については半信半疑でしたが、温泉地の足湯を思い出すような心地よさを味わえました。足湯桶での足湯に満足できていなかったという人はその手軽さに、習慣がない人はその気持ちよさにそれぞれ満足できるのではないでしょうか。重たいお湯を運ぶ必要がないので、高齢の方にプレゼントしてもよろこばれそうです。また、寝室など水をこぼしたくない場所でも安心。就寝前に足湯をしてすぐ布団に入ると、足元がぽかぽかのままぐっすり眠れました。夏は冷房による冷え対策としても活躍するでしょう。ただ欲を言えば、水もバスタオルも不要で靴下をはいたまま使用できる「遠赤外線浴」モードなどがあれば、活用シーンがさらに広がりそうな気がします。

大泉瑠梨
Writer
大泉瑠梨
美容・健康家電を中心に新製品レポートやレビュー記事を担当。時には体を張って製品の実力をチェックします。
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