レビュー

スライヴ「つかみもみマッサージャー」の肩もみ再現度が期待以上

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肩をもんでもらうのは、なぜあんなに気持ちがいいのだろう。凝り固まった筋肉をグーッと押し込むようにつかんでは放すその感覚は、マッサージ器ではなかなか味わえないもの。マッサージチェアには、肩のつかみもみ機能を搭載した機種もあるが、価格や設置スペースを考えると、そう簡単に手は出せない。いっぽう、小型のマッサージ器はもみ玉の回転やたたき動作のみというものがほとんど。しかし、今回紹介するスライヴ「つかみもみマッサージャー MD-425」(以下、MD-425)は、小型ながら、肩を下からもみ上げる「もみアーム」を搭載することで、つかみもみ動作を再現したというマッサージャーだ。その気持ちよさを体験してみた。

4つの「もみボール」と2つの「もみアーム」でぐーっ! とつかむ

「MD-425」には、4つの「もみボール」と2つの「もみアーム」が搭載されているので、それらが首や肩に当たるように背負って使う。特にポイントなのは「もみアーム」で、下から押し上げるように動くことで、肩をつかむような感覚をもたらすという。また、温感ヒーターが内蔵されているので、首の後ろを温めながらマッサージすることもできる。

本体サイズは約37(幅)×18.5(高さ)×44(奥行)cm、重量は約1.9kg。電源は、アダプターを使用してコンセントから取る。定格駆動時間は20分

4つの「もみボール」と2つの「もみアーム」で、首や肩のつかみもみを再現。ヒーターは首の後ろに当たるように配置されている

もみのパターンは、「もみ」と「押し」を組み合わせたような段階的なマッサージを行う「自動(2種類)」と、もみ動作を連続して行う「連続(速/遅)」の4つを用意

下の動画は、「MD-425」が「自動(1)」で動作している様子。上のもみ玉が首をつかむように動き、下の「もみアーム」は肩をぐいっと持ち上げるように動く。モードによってもみのタイミングや速度が変わるため、その日の症状によって使い分けるとよいだろう。音が静かなので、テレビを見ながらのマッサージや、深夜の使用も心配ない。

本当に肩をもまれているみたい! だけど、位置の調整は必要

実際にマッサージを試してみると、まず、「もみボール」が首を両側からやさしく、でもしっかりとつかみもみをしてくれる感覚を味わえた。「もみボール」の動きがなめらかなので、リラックスできる気持ちよさだ。

ただ、「もみボール」をしっかり首にフィットさせている状態だと、「もみアーム」と肩がうまくフィットしないようだ。首と肩を同時にしっかりもむということができず、首の場合はアームを下に、肩を重点的にもみたい場合はアームを上に、というように調整する必要がある。また、「もみアーム」の幅は調節できないので、人によっては、一番もんで欲しいポイントに当たらないこともあるかもしれない。

「もみボール」を首にフィットさせるようにすると安定感が出る。重さもさほど感じないが、使用中は両手でしっかりとアームを支えておく必要がある

写真左のようにアームを下げて使用すれば、首をしっかりマッサージ。写真右のようにアームを上げて持てば、「もみアーム」が肩によりフィットする。本体は肩に乗っているので、アームの上げ下げで腕が疲れる心配はない

筆者の場合、残念ながら「もみアーム」も幅がジャストではなかったので、動作部を左右にずらしながら使用することになった。ただ、たとえ片方ずつでも、これまでもみ玉が振動するか回転するかのマッサージ器しか使用したことのない筆者にとっては、感動的な気持ちよさを味わうことができた。ただ、欲を言えばもっともみが強くてもいい。アームを少し引っ張って「もみアーム」を患部に押し付ければ、多少強めのマッサージが可能だが、調節機能が付いていれば最高だったろう。温感機能に関しては、首の後ろに当たる部分がじんわりと温かく感じる程度だが、首がガチガチに硬くなってしまっている状況では、このほのかな温かさですら、あるとないとではずいぶんマッサージ効果が違うと思う。

本体をずらしながら、気持ちいい所に「もみアーム」を当てる。慣れてくると、強い刺激を求めるあまり本体のアームを強く引っ張り過ぎてしまいそうになるので注意

けっこうポイント高い! 腰や脚にも使用できる

「MD-425」は、腰やふくらはぎ、太ももにも使用できる。今回は、腰とふくらはぎに使用してみた。ただし、あくまでメインは首、肩のマッサージ機能。本体を床などに置いて下半身に使用する場合などは、体重がかかりすぎると破損する恐れもあるので気をつけよう。また、頭、胸、腹、骨への使用は禁止されている。

腰は肩ほどつかみやすい肉がないため、筆者の場合は正直あまり気持ちよくなかった。腰の位置に本体をキープしておくのもちょっと大変

ふくらはぎは、「もみボール」と「もみアーム」の動きがマッチ! こんなフットマッサージャーを発売してくれないだろうか、と思うくらい気持ちいい。やはり、つかみやすい肉がある部位への使用に適しているようだ

まとめ

「MD-425」のつかみもみの再現度は、期待以上だった。それだけに、もみアームの幅やもみの強弱が選べない点は残念に感じたが、持ち方などで多少調整できるので、十分気持ちよく使用できるはずだ。もう1点残念なのは、マッサージ中はしっかりとアームを支える必要があるため、使用しながらの書き物やパソコン操作は難しいこと。デスクワーク中は首や肩の疲れを感じやすいので、作業中にマッサージできるようになればますます使用しやすくなるだろう。

「MD-425」はもみの再現度が高いだけに、「ここがもうちょっと……」という欲を言いたくなるものの、1万円以下の価格(2016年7月20日の価格.comの最安値)で、手もみ感の高いマッサージを提供してくれるよい製品だと感じた。ヒーター非搭載の「MD-420」も用意されているので、ヒーターが特に必要ない場合は、そちらもチェックしてみるとよいだろう。

大泉瑠梨
Writer
大泉瑠梨
美容・健康家電を中心に新製品レポートやレビュー記事を担当。時には体を張って製品の実力をチェックします。
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