レビュー
羽の回転を逆にすることで後方に放出される風が誕生

真下に送風できるsirocaの扇風機はコスパもよくて快適さもバツグン!

涼しむだけでなく、エアコンと併用することも多い扇風機は暑い夏を快適かつエコに乗り切るために欠かせない。近年は、消費電力が少なく細かい風量調整ができるDCモーター採用機が人気だが、なかでも筆者は“真下に送風できる”siroca「DCサーキュレーター扇風機 SCS-401」(以下、SCS-401)が気になった。どのような風が生み出されるのか、確かめてみよう!

真下に送風できる仕組みとは?

何の変哲もない扇風機に見えるが、SCS-401は前方だけでなく後方にも送風できるのがポイント。仕組みはわりと単純で、羽の回転方向を変えることで風の向きを切り替える。この「逆回転」での運転(後方に送風)は、ヘッドを正面ではなく真上に向けて利用するといい。床面に風がぶつかり、上に向かう気流が発生するため、たとえば冬場、天井近くにたまった暖気を攪拌するのに役立つという。

リビング向きの扇風機のように見えるが、サイズは28.8(幅)×56.9(高さ)×28(奥行)cmと小さめ。サーキュレーターの役割も果たすため、このようなサイズ感なのかも

パイプの長さは変えられるようになっており、最大67.9cmの高さとなる。それでもリビング扇風機としては、小型だ

風量は8段階で調整でき、1段階ずつ風量を上げ下げしていく

風量は8段階で調整でき、1段階ずつ風量を上げ下げしていく

DCモーターを搭載しているので、最小風量時にはかすかに感じるような微風になる。運転音がそれほど大きくないのも魅力だ(下の動画参照)。ちなみに、最大風量では5m以上離れていても風を十分感じられた。

上下の角度は、写真左の状態から約100°の範囲内で調整可能(手動)

上下の角度は、写真左の状態から約100°の範囲内で調整可能(手動)

ヘッドを真上に向ければ、「逆回転」運転が効率的に行える

ヘッドを真上に向ければ、「逆回転」運転が効率的に行える

後方に送風したい時には「逆回転」を押せばいい

後方に送風したい時には「逆回転」を押せばいい

前方向への風(正回転)と後方への送風(逆回転)の様子を、下の動画で見てみよう。正回転の時は吊るしたものが揺らめいているが、逆回転にすると下に敷いたものが風になびいた。どちらも同じ風量だが、逆回転になると送風が弱めとなるようだ。

心地よさを体感チェック!

自宅にSCS-401を設置し、快適さをチェックしてみた。使用したのは、12畳のLDK。この時期なので、日によってはエアコンも併用しながら涼んでみる。

基本は、普通の扇風機のようなスタイルで使用。微風が放出できるので、直接体に当てても不快感はない。運転音も小さいため、テレビ視聴のじゃまにならないのも◎

複数人が部屋にいる場合には、首振りを利用。左右60°の範囲で動く

複数人が部屋にいる場合には、首振りを利用。左右60°の範囲で動く

リモコンが付いているので、離れた所から風量の調整や首振り設定もラクラク

リモコンが付いているので、離れた所から風量の調整や首振り設定もラクラク

部屋干しの衣類に扇風機を利用するのと同じように、濡れた靴の乾燥にもチャレンジ! 洗濯機の脱水にかけたあとSCS-401の強めの風量で送風してみたところ、1時間程度で乾いてしまった。これは便利

さて、次はいよいよ逆回転での送風を体験する。風の動きが見えないので部屋にビニールテープを吊るし、正回転(前方へ送風)から逆回転(後方へ送風)へと途中で切り替えて気流の動きを確認した。下の動画の前半が正回転、後半が逆回転だ。真下に風が放出される逆回転では風が床をはって上昇するためか、ビニールテープが下から吹き上げられ、四方に拡散するようになびいた。

真下に送風できることのメリットは、暖房時の天井付近に溜まる暖気を拡散しやすいことにあるとメーカーのサイトには書かれていたが、今回、エアコンの冷房と併用してもなかなか快適だった。ソファーに座って過ごすことが多いので、足元を流れてくる“そよ風”が気持ちいい。部屋の空気も拡散され具合も、上々だと思う。

まとめ

通常、エアコン冷房利用時の冷気攪拌にはヘッドを真上にして正回転(前方に送風)するほうが適している。節電を意識しながら、身体にも風を当てずに涼しむ賢い手法だ。いっぽう同じシーンでSCS-401の逆回転を利用すると、床上わずかではあるが身体に風が当たる気流が生まれる。風を感じたくない人には向かないが、ほのかに風を浴びつつ部屋の空気を循環させたい人にはうってつけ。足元を流れてくる風は、これまでにない新感覚でもある。もちろん、暖房利用時には天井付近の暖気を足元に届ける“足元暖房”のような働きが期待できるのは間違いない。

このように一般的な扇風機のようにも使え、サーキュレーターの役割も果たすなど、シーンや好みにあわせていろいろな風が作れるだけでもかなりお買い得感のあるSCS-401だが、DCモーター搭載扇風機でありながら8,000円台で購入できるリーズナブルさも魅力(2016年7月22日時点の価格.com最安値)。価格以上に活用できる、非常にコスパのいい製品と言える。

アロマオイルをセットできる機構もあり。香りを風とともに届けることもできる

アロマオイルをセットできる機構もあり。香りを風とともに届けることもできる

神野恵美

神野恵美

雑誌記者・編集者などを経て、2004年に渡仏。2006年に帰国後はさまざまな媒体において、家電をはじめ“ライフスタイル”的切り口で多ジャンルの記事を執筆。

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