VC-MG910はゴミ捨てのしやすさも魅力的だ。ダストカップ上部の隙間に手を挿し込み、軽く上に持ち上げるだけでロック解除とダストカップの持ち上げが同時にできる。あとは、ダストカップのフタを開け、カップ内のゴミを捨てるだけだ。ゴミはサイクロンの力でギュッと圧縮されているので、ほとんどホコリが出ないのもうれしい。
ダストカップのフタを開けたところ。ゴミが圧縮されてカップ中央に溜まっている。ゴミ捨て時もホコリが舞い上がらず快適だった。フタ側のフィルターにも、少しだがゴミが溜まるのが少々面倒
また、うれしいのがダストカップ部はサイクロン部まで含めて全部水洗い可能なこと。基本的にはカップ内のゴミを捨てるだけで良いが、汚れが気になったらじゃぶじゃぶ水につけて洗うことができる。サイクロン部などは複雑な形状をしており、細かな掃除がしにくいのでこれはありがたい点だ。
ダストカップフタ側にサイクロン部などが収納されている。すべて分解して水洗いすることが可能だ
VC-MG910は付属品も豊富だ。前述した「すき間ノズル」のほか「伸縮ロングノズル」、「付属品用ホース」、「ロングブラシ」、そして「電動ふとんブラシ」が付属する。特徴的だったのがロングブラシ。これは「本棚の上」や「エアコンの上」など、高くて平たい場所を掃除できるブラシだ。今まで届きにくかった場所も、簡単に掃除できて面白い。
写真左から「付属品ホース」「伸縮ノズル」「ロングブラシ」「電動ふとんブラシ」
ロングブラシは先がL字型になっており、高い位置の平面を掃除するのに向いている。普段は掃除できない、エアコン上部のフィルターにも楽々届く
また、電動ふとんブラシは、ふとんを細かく叩きながら吸い込む「パワービーターヘッド」を搭載。吸引部がタタタタ……と振動することでダニの死体やフンなどを叩きだすという。ふとんブラシはヘッドにロールブラシを搭載しておらず、さらに「叩く」動作があるためか、薄い布団カバーも巻き込みにくく、軽く掃除できた。ちなみに、羽根布団などのデリケートな素材には「叩く」動作を解除するモードも搭載している。
布団ブラシには高速で上下するパワービーターヘッドを採用(動きが高速なので動画ではわかりにくい!)。左右に大きなホイールがあり、布団の上も比較的滑らかに動く
ひとりぶんのベッドの掃除で、これだけのゴミがでた。床掃除をしたときよりも、細かな粉のようなゴミが多い
階段を掃除する時は、本体をもって移動する必要があったり、電源コードの長さが足りず、階段の途中でコードを抜き差しする必要があったため、正直「コードレスのほうがラクだな」と感じた。しかし、リビングなどの掃除時は、VC-MG910の軽い使い心地や小回りの良さが非常に魅力的。とにかく、驚くほど疲れないのだ。もちろん、ゴミ残しまセンサーやノズル先のLEDなどの便利さも見逃せないポイントだ。
大きなハンドルがあって持ちやすいとはいえ、階段だけはキャニスター式での掃除が少々面倒になるエリア。反対にリビングなどではVC-MG910が大活躍した
そして、コードレスではないので「どれだけ使ってもバッテリーが落ちない」のもポイント。VC-MG910は高い場所や狭い隙間も掃除できるので、バッテリー残量を気にせず隅々までゆっくり掃除できるのはやっぱり便利だ。