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これ1台で極楽の世界へ! フジ医療器のロースタイルマッサージチェアが早くも進化

2016年12月13日、フジ医療器は、低い背もたれと座面で座りやすい「ロースタイルマッサージチェアH AS-LS1」(以下、AS-LS1)を発表した。高さを抑えることでインテリアに圧迫感を与えにくいデザインにしたほか、Bluetooth対応2.1chスピーカーを搭載し、スマートフォンなどと組み合わせて使用することで、音楽を聴きながらリラックスできる空間を実現できるのが特徴だ。市場想定価格は10万円前後。

<関連記事>フジ医療器 の“ロースタイル”マッサージチェアを体験してきた

9月に発売したロースタイルのマッサージチェアが好評

広い家に住んでいない限り、マッサージチェアを購入しようとした時、設置スペースについての悩みはつきものだ。それを裏付けるように、2015年以降、シートマッサージャーの市場は急速にふくらんでいるという。しかし、シートマッサージャーにも欠点がないわけではない。使用しない時にしまっておく場所が必要となり、自宅のソファとバランスが悪いなどの理由で専用の椅子を購入したりすれば、結局けっこうなスペースをとることにもなる。そこでフジ医療器が考えたのが、生活空間になじみやすく、普通のソファとしても使用できる「ロースタイル」のマッサージチェアだった。

こうしたニーズの変化に対応すべく、フジ医療器は、今年9月からすでにロースタイルのマッサージチェア「LSC-1」を販売している。「LSC-1」は販路が限定されているにもかかわらず、発売から3か月あまりで約8,000台を売り上げるなど好評を博していることから、今回、同様のコンセプトで「AS-LS1」を開発した。同社は「ロースタイルマッサージチェア」を、「マッサージチェア」「シートマッサージャー」に続く、マッサージチェアの第3の市場として拡大することを目指しているという。

本体サイズは650(幅)×1,030(奥行)×920(高さ)mm。重量は約35kg。量産カラーはブラック(手前)とベージュ×ブラウン(奥)となる

同社のフラッグシップモデル「AS-1000」と比較して、本体の高さは30cm、座面の高さは16cm低い。このロースタイルデザインが、開放感のある空間演出だけでなく、座りやすさにも寄与している

受注生産となる限定色の「ベージュ×バイオレット」(手前)、「ベージュ×ピンク」(中央)、「ベージュ×ベージュ」(奥)

Bluetooth対応2.1chスピーカーなど、「ロースタイル」が生きる仕様が満載

「AS-LS1」の大きな特徴となるのが、高音質の2.1ch Bluetooth対応スピーカーを本体に搭載し、スマートフォンなどとペアリングすることで手軽に音楽が楽しめること。マッサージ中はもちろん、「AS-LS1」に座っていない時でもスピーカーとして使えるため、部屋をいつでも音楽に包まれた空間に演出できる。なお、オーディオ入力端子(AUXIN)からの接続も可能だ。

スピーカーは頭が来る位置の左右側面と、背面に計3つ配置

スピーカーは頭が来る位置の左右側面と、背面に計3つ配置

本体右側面にあるスピーカー操作部で、チェア本体からも音量調節などが可能

本体右側面にあるスピーカー操作部で、チェア本体からも音量調節などが可能

「AS-LS1」には、このスピーカーのほかにも、収納式のフットレストや回転可能なシートなど、マッサージ機能をより効果的に感じられ、ソファとしても心地よく座ることのできる工夫がほどこされており、ロースタイルの設計がより生かせる仕様となっている。

「LSC-1」にはなかったフットレストを搭載。脚を伸ばしてゆったりとくつろげるようになっただけでなく、脚を伸ばすことで体の重心がより低くなり、マッサージの体感が強まるという

シートは左右45°回転する。立ったり座ったりという動作がしやすいほか、左右に揺れるのも気持ちがいい

シートは左右45°回転する。立ったり座ったりという動作がしやすいほか、左右に揺れるのも気持ちがいい

本体右側にはリモコン用のポケットだけでなく、スマートフォンなどの小物を入れておけるポケットが用意されている

ソファとして使用する際には、枕と腰マッサージ調節パッドを置くことで座り心地がよくなる。マッサージする際は、枕と腰マッサージ調節パッドの着脱で強弱調節が可能

2つのもみメカとエアーバッグで、首からももまで包み込むように癒してくれる

マッサージ機能についても見ていこう。上半身は、首・肩用と背中・腰用にそれぞれメカを搭載している。首・肩用のメカは、大小のもみ玉を組み合わせた2つのもみ玉で首から肩を集中的にもみほぐし、背中・腰用メカは、4つの回転式もみ玉が上下しながら背中から腰を広範囲にマッサージ。定格動作時間は15分で、マッサージ範囲は全体・上部・下部から選択可能となっている。

首・肩用メカの大きな突起は肩まわりを外側から、小さなもみ玉は内側を指圧するようにマッサージ。もみ技は、もみ上げ(正転)ともみ下げ(反転)から選択可能

腰からももにかけてはエアーバッグが内蔵されているので、シートマッサージャーにはないもみ心地が体験できる。腰横・もも横の体のラインに沿ってL型に配置した大型骨盤エアーバッグと、尻・もも裏に配置した座面エアーバッグとの組み合わせで、骨盤まわりを立体的にマッサージ。体にフィットして、包みこむような感覚が味わえるという。

エアーバッグは、ロースタイルのよさを生かせるよう、腰から骨盤まわりのラインにフィットする配置に。これによって、しっかりとした体感が得られるという

背中・腰用の4つのもみ玉と座面にはヒーターを搭載。ぽかぽかとした温かさで痛みを感じる部分を癒しながらほぐすこともできる

もみメカとエアーバッグを組み合わせた自動コースは、それぞれエアーバッグへの空気の入れ方が異なる3つのコースが用意されている。具体的には、首・腰のもみ動作とエアーマッサージの「ゆったりコース」、首・腰のもみ動作と小刻みなエアーの圧迫・開放を組み合わせた「パルスコース」、首・肩のもみ動作と強いパルスのエアーマッサージを組み合わせた「ハードパルスコース」となる。

「LSC-1」では、右のひじかけ部分に操作パネルが内蔵されていたが、「AS-LS1」ではリモコンを用意。手元での操作が可能になった

少しの時間だが、筆者も「AS-LS1」でのマッサージを試したところ、フットレストの効果が想像以上に大きいと感じた。無意識に体全体をシートに預けるので、もみ玉もエアーバッグも、すべてが体のラインにフィット。包み込むようなもみ心地を堪能することができたのだ。スピーカーについては、正直、「マッサージ中に音楽が聴きたければほかのスピーカーで聴けばよいだけではないか」という考えもよぎったのだが、実際に試してみると、マッサージの心地よさもあるだろうが、背面から音が聴こえることで、音楽に陶酔しやすいことがわかった。この感じは、離れた場所にあるスピーカーでは味わえないだろう。一度このマッサージチェアに座ってしまったら、立ち上がるのはなかなか大変かもしれない。

マッサージの心地よさと音楽に包み込まれるような感覚で極楽気分。脚はフットレストに乗せても気持ちいいが、床につけて本体を左右にゆらゆらと揺らしながらマッサージされるのもまたよし

大泉瑠梨(編集部)

大泉瑠梨(編集部)

美容・健康家電を中心に新製品レポートやレビュー記事を担当。時には体を張って製品の実力をチェックします。

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