コーヒーのハンドドリップにこだわって開発された電気ケトル

バリスタ体験で実感! バルミューダ「BALMUDA The Pot」の淹れ心地が最高だった

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そよ風のような微風から広域をカバーする強風まで低消費電力で生み出すDCモーター搭載の扇風機は今でこそ当たり前のように各社からラインアップされていますが、その市場を開拓したのは、それまでパソコンの冷却台やデスクライトを作っていた「バルミューダ」。その後も独自のすぐれたデザインを持つ空気清浄機や加湿器などをリリースし、着実にファンを獲得していきましたが、2015年に登場したトースター「BALMUDA The Toaster」によりバルミューダの名は世間に大々的に広まることとなりました。「BALMUDA The Toaster」は同社初の調理家電で、しかも2万円強という高価格な製品でしたが、“トーストの焼き上がりが実においしい”というシンプルな理由で大ヒット! そして今年誕生したのが、電気ケトル「BALMUDA The Pot」です。“おいしいパンを食べている時には、おいしいコーヒーが飲みたくなる”と、必要なコトを考えた時に生まれたモノは、これまでとどれほど違う体験をさせてくれるのでしょうか。「BALMUDA The Pot」を使い、ちょっとした“バリスタ体験”をしてきたので、その様子をご覧ください。

「BALMUDA The Toaster」でトーストしたパンも試食することができました。その感想は、後ほど!

“たかがケトル”を徹底的に追求した理想のカタチ

“ていねいに淹れたコーヒーが飲みたい”というところから開発がスタートした「BALMUDA The Pot」は、ハンドドリップに最適な細いノズルを採用。マットな質感で高級感があり、見えるところに置いておきたくなるデザインはさすがと言うべきですが、1万円強という価格は購入を少し躊躇してしまいます。また、ハンドドリップしない人にとってはコンセプトが“尖がり”過ぎているような気がしますよね。しかし、「BALMUDA The Pot」はハンドドリップに適しているだけで、“ハンドドリップ専用”ではありません。ゆっくり細く注ぐことはもちろん、傾き具合を変えれば勢いよくスピーディーに注ぐことも可能。しかも、注ぎ口から液垂れしない設計になっているのもポイントです。

ずばり、「BALMUDA The Pot」が目指したのは“淹れ心地”。一般的な電気ケトルの容量が0.8〜1.2Lなのに対し、「BALMUDA The Pot」が0.6Lとなっているのは、コーヒーカップ3杯分のお湯が一度に沸かせれば十分、それよりも早さと注ぎやすさが求められているというユーザーニーズを徹底的に追及した結果なのです。

一度に沸かせる水の容量は0.6Lですが、コーヒーなら3杯、カップヌードルなら2杯分に相当。電気ケトルで沸かしたいシーンを想像してみても、不足はなさそう。0.6Lの水を沸かすのにかかる時間は約3分です

湯沸かしのスイッチは本体下部に搭載されています。スイッチがハンドルの付け根あたりに装備されている電気ケトルが多いですが、「BALMUDA The Pot」の位置のほうが押しやすいと感じました

親指がかけやすいように、ハンドル上部は凹みを設計。些細な工夫ですが、実際に持つと“自然にポジションに収まる”感じで、手首や指への負担がとても少ないことがわかります

もっともこだわったのは、ノズルの形状。何度も研究を重ね、流速をコントロールできる理想のカタチを求めたそう

流速を自在に調整できる様子は、下の動画で確認してください。ハンドドリップの時はゆっくり、ラーメンにお湯を注ぐなどの別の用途では動画7秒以降のようにスピーディーに実行すればよし。勢いよく注いでも湯切れがいいのは、見事ですね。

「BALMUDA The Pot」のこだわりを聞いたあとは、ハンドドリップに挑戦! プロのお手本を見てから、同じようにやってみます。レクチャーしてくれた東京・原宿にあるカフェ「artless craft tea & café」のバリスタの手法は、200mlを3分かけて抽出するというものでした。

熱湯をドリッパーに注いで温めた後、フィルターを設置してコーヒー粉をセット。コーヒー粉全体にお湯がかかるように注ぎ、30秒蒸らします。もっともコーヒーの味を左右するのは、最初にコーヒー粉にお湯を注いで蒸らす、この工程だそう

ハンドドリップの基本である、お湯を「の」の字を書くように注ぐこともバリスタが行うととても簡単そうに見えますが(下の動画参照)、筆者は過去にドリップ用のケトルで失敗しています。水量が不安定になってしまい、全体に均一に注ぐことができませんでした。以来、ハンドドリップはしていない、ほぼ初心者な筆者でもうまく注げるのでしょうか。

苦手意識いっぱいで挑戦しましたが、出だしの注ぎで「あれ?」と違和感。狙ったところにお湯を落としやすいので、上手に「の」の字で注ぐことができました。湯量も安定して注ぐことができ、ハンドドリップしている自分に酔いしれるほど!(笑)

ちなみに、抽出したコーヒーは底と上部で濃度にムラがあるので、縦向きに混ぜてからカップに注ぐといいそう

ちなみに、抽出したコーヒーは底と上部で濃度にムラがあるので、縦向きに混ぜてからカップに注ぐといいそう

ドリップは見よう見まねでできましたが、やはり技術が違うようで、飲んだ時の香りの広がりはバリスタに淹れてもらったコーヒーのほうが圧倒的に上。しかし、思うように扱えたことからハンドドリップを極めたくなりました

なお、今回、ハンドドリップで用いたドリッパーとビーカーは「BALMUDA The Pot」のアクセサリーとして販売されています。ドリッパーとビーカーのほかに、フィルターと計量スプーンも付属(オリジナル ドリップセット/税別価格:3,900円)

食べてわかった“別格”トーストの味

冒頭でも述べたように、人気のトースター「BALMUDA The Toaster」も会場に設置されていたので、実力をチェックしてみました。「BALMUDA The Toaster」は給水した水を加熱してスチームにし、パンの表面を薄い水分の膜で覆ってからヒーターで焼くのがポイント。水分は気体よりもスピーディーに加熱されることから、パンの中の水分や香りは損なうことなく表面だけをカリッと焼くことができるのだそう。くわえて、こだわったのが温度。パンのやわらかさと風味をよみがえらせる60℃前後、きつね色になり始める160℃前後、そして炭化へと移り変わる220℃前後といった3つの温度帯を適切なタイミングに持ってくることが、おいしいトーストには欠かせないと言います。「BALMUDA The Toaster」はこの温度制御を完璧に行うことで、枚数を問わず、安定した焼き上がりを実現しました。

<関連記事>「BALMUDA The Toaster」のくわしい構造はレビュー記事をチェック!

庫内の上下に1本ずつのヒーターを搭載した、一見普通のオーブントースターと同じように見えますが……

庫内の上下に1本ずつのヒーターを搭載した、一見普通のオーブントースターと同じように見えますが……

天面に水を入れる機構があります。パンの枚数に関係なく、トーストする前に5ccの水を注いでください

天面に水を入れる機構があります。パンの枚数に関係なく、トーストする前に5ccの水を注いでください

トーストするパンと同じマークに設定しておけば、パンの種類ごとに適切な温度制御で加熱されます。一般的なトースター同様の使い方がしたい場合は、300W/600W/1300Wを選びましょう

窓がスチームでくもり、ヒーターがついたり消えたりを繰り返します

窓がスチームでくもり、ヒーターがついたり消えたりを繰り返します

今回トーストしたのは、チーズを乗せた食パン。一般的なトースターは乾燥してチーズが縮むことから縁までめいっぱいチーズを乗せてしまいがちですが、「BALMUDA The Toaster」はスチームでチーズもふっくらとするため余白を残すのがミソです

約4分後、トーストが焼き上がりました。トーストはサクッと軽くなるものだと思っていたのですが、「BALMUDA The Toaster」で焼いたパンは密度が高く、食べ応えがあります。中の水分が残っていると、これほどシットリするものなのかと驚愕。それでいて表面はカリッとしており、この製品を絶賛する人が多い理由が納得できました

中村 真由美(編集部)

中村 真由美(編集部)

モノ雑誌の白物家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。アウトドアからオタク系まで意外と幅広くイケちゃいマス。

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2017.8.23 更新
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