スマートフォンでも操作できる話題のコーヒーマシン

ネスレ「バリスタ アイ」を使って実感! スマホ連携でコーヒータイムはこう変わる

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“スマートフォンから操作できるコーヒーメーカー”として話題を呼んでいる、ネスレ「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ i(アイ)」(以下、バリスタ アイ)。メーカーによると、2016年10月の発売からわずか2か月あまりで出荷台数が10万台を突破するほどの人気ぶりだというが、筆者の個人的な印象は、「おもしろそう」と「スマホ連携、いる?」の半々。コーヒーメーカーにBluetooth搭載って新しいじゃん! でも待てよ、それって本当に必要なの? といった具合に期待と不安が入り乱れているのだ。そんなわけで、実際に「バリスタ アイ」を使って、その魅力を確かめてみることにした。

スマホ連携せずとも、そもそも完成度が高い!

はじめに説明しておくと、「バリスタ アイ」の使用に必ずしもスマートフォン操作は必要なく、本体のボタン操作だけでもコーヒーを淹れることができる。そのドリップ工程は実に簡潔で、コーヒー粉の充填や給水といった事前準備を済ませておけば、あとは淹れたいメニューのボタンをポンッと押すだけ。

本体サイズは17.8(幅)× 32.0(高さ)×28.9(奥行き)cm、重量は約3.4kg。今回は「バリスタ アイ」を2台借りることができたので、仕事場と自宅で使用してみた

使用するコーヒー粉は、「ネスカフェ ゴールドブレンド」「ネスカフェ 香味焙煎」といったつめかえ用「エコ&システムパック」。独自の「挽き豆包み製法」によって淹れたての香りと味わいを実現しており、ネスレはこの製法で作られたコーヒーを、インスタントでもレギュラーでもない新ジャンル「レギュラーソリュブルコーヒー」として定義している

何が手軽かと言えば、マシン内で瞬時に水を温めてお湯で抽出してくれること。コーヒーを淹れるたびにお湯を沸かさなくていいのが想像以上にありがたかった。普段おもにインスタントコーヒーを飲んでいる筆者は、「マシンを使うとむしろ手間が増えるのでは?」と思っていたのだが、お湯を沸かすひと手間があるとないとでは精神的な気楽さが大違い。お湯が沸くまでの2〜3分を省けることで、「やっぱりまた後にしよう」がなくなり、自然とコーヒーを淹れる頻度が増えていくのである。「バリスタ」シリーズは累計販売台数が300万台を超えているというが、大ヒットの最たる要因は、こうした抜群の手軽さ、気楽さにあるのだと思う。

コーヒー粉はコーヒータンクにセットしておく。本体から取り外したコーヒータンクの充填口に「エコ&システムパック」の天面を差し込むと、コーヒー粉がタンク内にサーッと流れ落ちていく。なるほどこれは簡単で、手やテーブルを汚さずに済むのも◎

コーヒータンクをセットし直す。基本的にはコーヒー粉がなくなるまでこのままの状態でよいが、1か月以内を目安に、なるべく早く使い切るほうがよいという

給水タンクは本体背面にある。容量は約1Lで、「ブラックコーヒー(140ml)」を7杯程度淹れられる

給水タンクは本体背面にある。容量は約1Lで、「ブラックコーヒー(140ml)」を7杯程度淹れられる

給水タンクは取り外しが可能。給水作業をスムーズに行える。水道水を入れるだけでいいのは想像以上に手軽だ

給水タンクは取り外しが可能。給水作業をスムーズに行える。水道水を入れるだけでいいのは想像以上に手軽だ

「バリスタ アイ」のカフェメニューは、「ブラックコーヒー」はもちろん、「エスプレッソタイプコーヒー」「カフェラテ」「カプチーノ」といったおなじみのカフェメニューも用意されている。まずはシンプルに「ブラックコーヒー」を淹れてみた。

12時の位置から時計回りに、「エスプレッソタイプコーヒー」「ブラックコーヒー」「ブラックコーヒー(マグサイズ)」「カプチーノ」「カフェラテ」

ドリップトレイにカップをセットし、緑色に点灯している各メニューのボタンをタッチする

ドリップトレイにカップをセットし、緑色に点灯している各メニューのボタンをタッチする

ブ〜ンという予想以上に大きな作動音とともに抽出が始まり、ものの1分程度で本格カフェメニューができあがる

淹れたてのコーヒーの表面には、きめが細かく厚みがあるクレマが立っている

淹れたてのコーヒーの表面には、きめが細かく厚みがあるクレマが立っている

肝心の味についてだが、とりあえず“コーヒーの味”がすればOKの筆者だけではいささか心もとないということで、ここではコーヒー好きの妻に協力を依頼。2人で味見してみることにした。ちなみに妻のコーヒー偏差値は数年前から絶賛上昇中で、最近は週末になるとお気に入りの豆屋に足を運び、産地や焙煎度合い別に豆を購入。手動のミルを使いみずから豆を挽き、粉や湯の量、温度、蒸らし時間などを調節しながら、ハンドドリップで挽きたて、淹れたてのコーヒーを楽しんでいる。

 “我が家のバリスタ”が「バリスタ アイ」で淹れたコーヒーをどう評価するのか?

“我が家のバリスタ”が「バリスタ アイ」で淹れたコーヒーをどう評価するのか?

まずは筆者がひと口。厚みのあるクレマのおかげか、口当たりがよく、なおかつ普段飲んでいるインスタントコーヒーよりも明らかにコクや深みがあり、コーヒーの香りも引き立っているように感じる。掛け値なしで美味い、と、個人的には思う。そして、“我が家のバリスタ”の登場だ。同じブラックコーヒーを試飲すると、「まあまあかな。少なくともインスタントコーヒー以上ではあると思うけど」。「だいぶ上から目線だね」と返すのは心の中だけ。決して口には出さない。これが結婚生活の中で導き出した、夫婦円満の秘訣である。

……話がそれてしまったが、そのほかのカフェメニューでも筆者は「かなり美味い」と感じ、妻は「これはこれでアリ」という意見だった。もちろん、“手軽さ”に関しては2人とも「納得」のひと言。サッと淹れたい時は「バリスタ アイ」、味を追求したい時はハンドドリップといった使い分けを実践している妻の様子を見ると、コーヒーにこだわりのある人でも十分楽しめる1台と言えそうだ。妻いわく、「さすがにハンドドリップやエスプレッソマシンと同等の味とはいかないけれど、ワンタッチでコーヒーが淹れられる手軽さはその不足分を補って余りある」とのこと。もちろん、1杯あたり約20〜30円という経済性も大きな魅力だ。

ちなみに、ミルク入りのメニューも頻繁に楽しんでいた。「カフェラテ」「カプチーノ」などミルク入りのメニューの場合は、抽出前に別売りのネスカフェブライト(クリーミングパウダー)か牛乳をカップに入れておく必要がある。

冷たい牛乳を使用してカプチーノを入れている様子。まず、抽出口の隣の「ジェットノズル」から噴出する熱いお湯で牛乳が温められ、泡立つ。この工程、最初はちょっとびっくりした

牛乳を温めた後、コーヒーの抽出が始まる。ミルクとコーヒーの層が美しい!

牛乳を温めた後、コーヒーの抽出が始まる。ミルクとコーヒーの層が美しい!

ふわふわのフォームミルクたっぷりのカプチーノが、およそ1分で完成。自宅で飲むには十分すぎる仕上がりだ。冷たい牛乳を使ったのでぬるくなるのではと心配だったが、決して猫舌ではない筆者でも十分おいしく飲める温度だった

スマホ連携は想像以上に便利で楽しい!

コーヒーメーカーとしての実力がわかったところで、ここからは「バリスタ アイ」のメイントピックであるスマートフォンとの連携にフォーカスしていこう。基本的な仕組みは、Bluetoothを介してスマートフォンと連動し、無料の専用アプリ「ネスカフェ アプリ」から各種操作を行うというもの。初期設定としてアプリのインストールや本体へのペアリングが必要となるが、表示されるガイダンスに従えばいいので特に難しくはない。

インストールした「ネスカフェ アプリ」を起動すると、「ネスレ会員のアカウントでログイン」、「ネスレ会員のアカウントを新規作成」、「アカウントなしでログイン」の3つの選択肢が表示される。ネスレ会員のアカウントでログインするとコーヒーを飲むたびにポイントがもらえるので、この時点でアカウントを作成しておくのがよさそう

ログインが完了すると「バリスタ アイ」本体の機器登録に移行するので、スマートフォンを持って本体の2m以内に近づき、「バリスタを検索」をタップ。疲れているのだろうか、望遠鏡を使って「バリスタ アイ」を探すキャラクターの姿に思いのほか癒された(笑)

検索結果に「バリスタ アイ」と出たら、これを選択。表示されるペアリング手順を確認のうえ、画面右下のペアリング開始ボタンをタップし、点灯する本体のエスプレッソタイプボタンを押せばペアリングが完了する。いたって簡単だ

アプリ利用ならではの4つのメリット

アプリを使えば、本体のボタン操作を行うことなく遠隔操作でコーヒーを淹れることができる。が、それだけだとちょっと弱い。前述の通り、本体のボタン操作も十二分に簡単だし、カップをセットするついでに本体のボタンを押せばいいじゃん、とも思えてしまう。単にスマートフォンを使ってコーヒーを淹れられるだけでは、それほど大きな付加価値は実感できないのである。

では実際のところ、アプリによってコーヒーの淹れ方、楽しみ方はどのように広がるのか? これについては、(1)濃さや泡立ちを自由にアレンジできる、(2)家族や友達とつながる、(3)便利な目覚まし機能が使える、(4)飲むたびにポイントが貯められるという4つの代表的なメリットをあげることができる。早速、1つひとつのメリットについて確認していきたい。

(1)濃さや泡立ちを自由にアレンジできる

コーヒーの量・水の量・泡立ちをスライドバーで調整して、自分好みのオリジナルコーヒーを楽しむことができる。「バリスタ アイ」本体でも湯量などは調整可能だが、アプリのほうが簡単かつ詳細にカスタマイズできるうえ、好みの配分をマイレシピとして登録することも可能となっている。

「朝食用のブラック」「少し濃いカプチーノ」などカスタムしたレシピに名前を付けておけば、気分や時間帯に合わせていつでもお気に入りの1杯を堪能できる

家族みんなが自分仕様のコーヒーを飲めるので、好みの配分をめぐって夫婦喧嘩が勃発、なんていう心配もない

家族みんなが自分仕様のコーヒーを飲めるので、好みの配分をめぐって夫婦喧嘩が勃発、なんていう心配もない

(2)家族や友達とつながる

コーヒーマシンもここまで来たか! と驚かされるのが、“つながる”機能。お気に入り登録した家族や友達が、いつ、どんな気分でコーヒーを飲んだのかをチェックできるというものだ。

全国のユーザーとつながれる「チアーズ機能」もユニークな提案で、コーヒータイムに新たな楽しみをもたらしてくれる

職場でコーヒーブレイクしながらアプリをチェック。自宅にいる妻も同じタイミングでコーヒーを淹れていたようで、安心感のような、親近感のような、そんな気持ちが自然と生まれた。たとえば両親に「バリスタ アイ」をプレゼントして、「今日も元気かな?」と安否確認に利用するのもアリかもしれない

(3)便利な目覚まし機能が使える

至福のコーヒーでちょっと優雅に1日をスタートしたい。そんな時に活躍するのが目覚まし機能だ。起床時間に合わせてアラームが鳴り、抽出するカフェメニューをセットしておけば、朝起きてすぐに淹れたてのコーヒーを飲むことができる。

アラームが鳴った時点で本体はスタンバイ状態になっている

アラームが鳴った時点で本体はスタンバイ状態になっている

目覚まし機能のおかげで、起き抜けのコーヒーがすっかり習慣に。おいしいコーヒーとバゲットで始める朝。うむ、完璧である

(4)飲むたびにポイントが貯められる

アプリを使ってコーヒーを淹れるだけで「ネスカフェ ワクワクポイント」が20ポイント(マシンを所有するオーナーの場合。そのほかの場合は10ポイント)貯まり、抽出時のルーレットで当たりが出ると、さらに5ポイント獲得できる。貯まったポイントはさまざまな商品と交換することができるという。

そのほか、オリジナルレシピをアプリでシェアすると10ポイント、「ネスカフェ」の店舗に行くと50ポイントがもらえる

<まとめ>基本性能が高いからこそ、プラスαの機能が生きる

「スマホ連携、いる?」とレビュー前は半信半疑だったが、便利&ユニークな機能を実際に体験した今の気持ちは、「スマホ連携、かなりアリ!」である。濃さや泡立ちの調整機能は誰もが便利に使うことができ、“つながる”機能はSNSで「いいね!」を押す感覚に近く、これがなかなかおもしろい。無論、いずれも「絶対になくてはダメ」という機能ではないのだが、アプリを使うことでコーヒーライフがより楽しく便利になるのは間違いない。そして強く思うのは、コーヒーメーカーとしての高いポテンシャルがあればこそ、こうしたプラスαの機能もまた生きてくるということだ。おいしい、手軽、楽しいといった元々の魅力が、アプリを使うことでさらにもう一段階アップする。これこそが、スマホ連携という新提案の価値なのだろう。

一点、使っていて気になったのが毎日のメンテンスについて。「バリスタ アイ」の毎日のお手入れは、ドリップトレイと抽出部のパーツを取り外して洗浄するだけでいいのだが、このうち抽出部のパーツの洗浄がやや煩雑に感じるのだ。メンテナンスフリーとは言わないまでも、お手入れがもっと簡単に、たとえば毎日ではなく週に1回の洗浄で済むようになったら画期的だよな……、とは正直思う。抜群の手軽さが魅力の「バリスタ アイ」とはいえ、そんな夢のような期待を抱くのはさすがにわがままが過ぎるだろうだろうか?

ドリップトレイと抽出部のパーツは毎日洗浄する。特に抽出部のお手入れについてはさらに簡略化してくれるとうれしいが、いくらなんでもこれは無茶な要望か!?

毛利真大

毛利真大

編プロでの広告制作、雑誌編集を経てフリーライター/エディターに。家電をはじめ、自動車、ファッション、ビジネス関連など幅広い分野で活動。86年、秋田県出身。「大曲の花火」とグミをこよなく愛する。

製品 価格.com最安価格 備考
ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ アイ HPM9635 [ウッディブラウン] 6,357 Bluetoothでスマホと連動するコーヒーマシン
ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ アイ HPM9635 [ピュアホワイト] 6,357 Bluetoothでスマホと連動するコーヒーマシン
ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ アイ SPM9635 [レッド] 6,580 Bluetoothでスマホと連動するコーヒーマシン
ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ アイ HPM9635 [プレミアムレッド] 6,357 Bluetoothでスマホと連動するコーヒーマシン
ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ アイ SPM9635 [ホワイト] 6,640 Bluetoothでスマホと連動するコーヒーマシン
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2017.2.27 更新
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