牛島義之のアウトドアのススメ

レンタルでは味わえない! “My グリル”でもっとBBQを楽しもう

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アウトドアの遊びにはいろいろあるけれど、手軽に始めるならBBQがうってつけ。近年は、機材はレンタル、食材も予約した食材を現地で購入する「手ぶらBBQ」が流行っています。準備や片付けがいらないので、初心者でも手軽に楽しめることから大人気ですが、その半面、予約を取るのは大変だし、食材は薄切り肉やソーセージ、焼きそばといったオーソドックスなものがほとんどなので、少々おもしろみに欠けると感じている方も多いはず。そこで、ぜひチャレンジしてもらいたいのが“My グリル”で自分の好きな食材を焼いて楽しむBBQスタイル。自分のBBQグリルがあれば、河原や公園など場所の選択肢が増え、好きな食材で多様なメニューを楽しむこともできます。今回は、後悔しないBBQグリルの選び方とひと味違うBBQの楽しみ方をお教えしましょう!

木炭、ガス、電気? BBQグリルは何を選べばいい?

BBQグリルには木炭を燃料にする「チャコールグリル」のほか、アウトドア用のガスカートリッジをセットする「LPガス式グリル」、電気を使う「電気式グリル」などがあります。炭の火おこしがめんどうなら「LPガス式グリル」、家のベランダなどでも気軽に楽しみたい人は「電気式グリル」を選ぶのもありですが、やはり王道は「チャコールグリル」。ほかのモデルに比べて価格はリーズナブルなうえ、家ではできない炭火焼きが味わえることから根強い人気を誇ります。遠赤外線で食材を加熱するため、表面はパリッ、中はふっくらジューシーに焼き上がるおいしさは、「チャコールグリル」だからこそ味わえるもの! そんな「チャコールグリル」を選ぶ際に、ぜひチェックしておきたいポイントがあります。ここでは、コールマン「クールスパイダープロ」を例に、そのポイントを紹介していきましょう。

「クールスパイダープロ」は、3〜4人で使うのにちょうどいい大きさ

「クールスパイダープロ」は、3〜4人で使うのにちょうどいい大きさ


BBQグリルは持ち運びやすく、家での保管にも場所をとらないようにコンパクトに収納できるモデルを選ぶようにしましょう。そして、組み立て・収納がめんどうだと次に使うのがおっくうになってしまうので、現場に行って簡単に組み立てられるかどうかもしっかり確認しておくほうがベターです。さらに、最近のBBQグリルの定番機能になりつつある「引き出し式ロストル」が装備されているかどうかもチェックしておいてほしいポイント。「引き出し式ロストル」とは、火床(炭を入れる部分)が引き出し式になった機構のこと。この機構があると木炭の追加が簡単にできるため、非常に便利です。そのほか、脚の長さを2段階に調節できる構造や、熱源と食材との距離を調整できる仕掛けなど、製品特有の機能が備わっていることもあるので、細部まで見比べて確認しておきましょう。

「コールマン/クールスパイダープロ」のように本体に鉄板、焼き網、脚が収納できるとコンパクトになって◎。収納時のサイズは約50(幅)×15(高さ)×34(奥行)cmで、重量は約5.5kg。専用に収納ケース(別売)を用意すると持ち運びや保管がより便利になります

組み立てや収納はネジなどを使わず、脚を差し込むだけのほうが簡単で扱いやすい

食材を網にのせたままで炭を追加でき、残った灰を簡単に処理できる「引き出し式ロストル」を装備したモデルが最近のトレンド。この機能は外せません

立ったまま調理する場合はハイポジション(高さ約70cm)、チェアに座って楽しむ場合はローポジション(高さ約40cm)といったように、本体の高さを切り替えできるほうがラクな姿勢で楽しみやすいはず

製品によっては、プラスαの機能が搭載されていることも。「コールマン/クールスパイダープロ」には、レバー操作で焼き網の高さを4段階で調節できる機能が装備されています

BBQは奥が深くて、こんなに楽しい♪

BBQというと、ただ肉を焼いて食べるようなイメージがありますが、やり方ひとつで楽しみはもっと広がります。そこで、筆者がこれまでのBBQ経験からたどり着いた、ひと味違うBBQをするためのメニューとコツを伝授しましょう!

・ステーキ肉で優雅なBBQに!

一般的なBBQは薄切り肉を焼いて食べる「焼き肉スタイル」が多いですが、肉にすぐに火が通ってしまい、焼き係は食べるひまもないという状況におちいりがち。そこで、厚切りのステーキ肉を焼いてみてください。余裕をもって調理ができるので、焼いている人も食事ができます。しかも炭火で焼くから、外はカリッ、中はふっくらとした肉汁たっぷりの絶品ステーキが完成! ゆったりとした時間をすごしつつ、うまいものを食べるのは極上の幸せです。

遠赤外線効果で表面はカリッと仕上がり、中はふっくらと焼き上がる炭火焼。フライパンでは作れない、炭火ならではの味わいです

ステーキはひと口大にカットして、みんなで取り分けて食べましょう。包丁とまな板は、あると役立つアイテムなので持参しておくほうが◎

・“ゾーン”を作って焼き名人!

おいしいBBQを目指すには、火加減が大事。肉は強火で表面を一気に焼き、野菜は中火でじっくり焼く。そうすれば食材本来のうまみが味わえます。「炭火焼で火力調整と言われても……」という声も聞こえてきそうですが、BBQグリルに火力の異なる3つの「ゾーン」を作ることで、火力の調整が可能に。炭を高く盛る「強火ゾーン」、炭を少なめに並べる「中火ゾーン」、炭を置かない「弱火ゾーン」を作れば、1枚の網の上で焼き加減を変えたり、保温もできてしまいます。弱火ゾーンでも輻射熱で食材に熱は通るので、食材が冷めることはありません。

右端が「強火ゾーン」、強火ゾーンの半分ほどに炭の量を減らした中央が「中火ゾーン」、そして何も置かれていない左端が「弱火ゾーン」

「強火ゾーン」は肉を焼くのに適していて、「中火ゾーン」は野菜を焼くのに向いています。「弱火ゾーン」は焼けた食材を保温するのに最適

・主食やデザートもBBQで作っちゃおう

肉や野菜、魚介類を焼くだけでもいいですが、「ちょっとごはんものがほしい」とか「デザートが食べたい」と思ったことがある人は多いのでは? ならば、BBQグリルで主食やデザートも作ってしまいましょう。たとえば主食の場合、おにぎりを持っていって焼きおにぎりにするのも手ですが、少しアレンジして「肉巻き棒おにぎり」にするとひと味違う感が味わえます。

「肉巻き棒おにぎり」は、きりたんぽのようにごはんで割り箸を包み、そこに肉を巻いて焼肉のたれで味をつけます。隙間なく巻くのがポイント

巻きつけた肉がほどけないようにするために、最初は強火でグリル。きれいな焼き色がついたら、あとは中火でじっくり焼く。これで「肉巻き棒おにぎり」の完成です

なお、あらかじめ、家で割り箸にごはんを付ける作業をしていくと現地での作業がラクになります

そしてBBQのデザートには、チョコレートとマシュマロをトッピングしてバナナを焼く「ハイキングバナナ」が最強! このうえない甘さですが、BBQではこういった甘さがいいアクセントになります。ただ肉や野菜を焼くだけでなく、想像力ひとつで何でも作れてしまうアウトドアクッキング。イメージをふくらませて、いろいろな料理にチャレンジしてみてください。

バナナの曲がった内側の皮だけをむいて、スプーンで身を削り平らにします

平らにしたバナナにチョコレートとマシュマロを交互にのせて、アルミホイルで包みます。この時、アルミホイルにチョコレートとマシュマロが付かないように注意

倒さないように注意しながらBBQグリルで焼けば「ハイキングバナナ」ができあがり。火力にもよりますが、10分前後が完成の目安

M y BBQグリルにしたい! 注目モデルをピックアップ

前述の「木炭、ガス、電気? BBQグリルは何を選べばいい?」の部分で紹介した選び方のポイントを踏まえ、使いやすい機能が搭載された5製品ピックアップしてみました。スタンダードなタイプだけでなく、少人数で使うのに最適な卓上タイプもセレクトしたので、自分のスタイルに適した一品を見つけてください。

・ロゴス「Smart80 ステンチューブラル M・プラス(楽ちんカバーお試しパック)」

引出し式の火床が近火と遠火に2段階調節できるようになっており、炭の量が減ってきた時や火力が足りなくなった際に近火にすれば、炭足しせずにBBQを続られます。さらに火床には残った灰や垂れた肉汁などを受ける「BBQお掃除らくちんカバー」を装着可能。このカバーを付けておけば、汚れを丸めて捨てることができます。本製品には1枚カバーが付属しますが、使い捨てなので気に入ったら別途購入しましょう。本体の高さは一般的なBBQグリル(高さ約70cmであることが多い)より若干高めの約80cmとなっており、立食がよりラクな姿勢でできるものポイント。もちろん、ローポジション(高さ約42cm)にも変更できます。

使用時のサイズは約76(幅)×42/80(高さ)×53(奥行)cm。収納サイズは約57(幅)×18(高さ)×35(奥行)cmで、重量は約4.65kgとなります

・キャプテンスタッグ「ジュール スライドグリルフレーム ライト450」

脚を付け替えることで、本体の高さをハイ(高さ約70cm)・ロー(高さ約38cm)・ミドル(高さ約50cm)の3段階に調節可能。スライド式の火床は簡単に取り外しもできるようになっており、使用後の灰の処理も手軽です。本体サイドには、トングやヘラ、焼き網などをかけておけるフックもあり! ささいなことに思われるかもしれませんが、小物系の調理器具を近場に収納できるスペースがあるのは非常に役立ちます。

使用時のサイズは51(幅)×70/50/38(高さ)×31(奥行)cm。収納サイズは58(幅)×20(高さ)×35(奥行)cmで、重量は4 kgとなります

・テントファクトリー「2WAYステンレスグリルサイドスライダー」

スタンダード&リーズナブルをコンセプトとするテントファクトリーの「2WAYステンレスグリルサイドスライダー」は、シンプルながら、炭の継ぎ足しが簡単にできる「引き出し式ロストル」や、本体の高さを2段階(約70cm/30cm)に変えられる機構など、近年のトレンドを搭載。ステンレス製なのでさびにくく、お手入れもしやすいモデルです。

使用時のサイズは42.5(幅)×70/30(高さ)×33.5(奥行)cm。収納サイズは42.5(幅)×15(高さ)×33.5(奥行)cmで、重量は4kgとなります

・コールマン「フォールディング クールステージ テーブルトップ グリル」

テーブルの上に置いて使える卓上タイプの「フォールディング クールステージ テーブルトップ グリル」は、約2.5kgと軽量なうえに、折りたためるので電車移動で運ぶ人にもうってつけ(収納バッグも付属)。同社のテーブル「ナチュラルモザイクBBQテーブル/110プラス」を用意すれば、テーブルの中央のプレートを外し、その空洞となった部分に当グリルをセットして備え付けのようにしてBBQを楽しむことができます。

使用時のサイズは40(幅)×17.5(高さ)×28(奥行)cm。収納サイズは48(幅)×9.5(高さ)×28(奥行)cmで、重量は2.5kggとなります

・SOTO「デュアルグリル ST-930」

コールマンに続いて紹介する卓上グリル「デュアルグリル」は、多機能さが魅力。網焼きだけでなく、フタを裏返してセットすれば鉄板焼きを楽しめるほか、火床に薪を組めば焚火台としても利用できます。また、炭に火が付いた状態でフタをすれば火消しつぼの効果も! 本体にアルミ鋳物を採用しており、重厚感ある仕上がりもそそられるポイントです。

使用時のサイズは31(直径)×17(高さ)cm。収納サイズは31(直径)×14(高さ)cmで、重量は5kgとなります

BBQはただの焼肉パーティじゃない!

焼肉店で食べるようなメニューだけでなく、いろいろな発想で料理を楽しめるのがBBQの魅力。今回紹介したハイキングバナナのほかに、焼きりんごなどアイデア次第でデザートも作れます。実際にBBQをしてみると、デザートは子どもだけでなく大人にも大好評。さらに、BBQにおける調理はそれほどむずかしくないので、子どもにもチャレンジさせてください。クラフト感覚で調理できるので、料理を作る楽しさを味わってもらえるはずです。

また、最近流行りのスキレットや100円ショップのひとり用土鍋などを焼き網の上にのせれば、煮物、揚げ物、汁物といったメニューも味わえます。BBQグリルは数千円で手に入れられるものが多いので、アウトドアを始めたい人は、まずBBQグリルから揃えてみましょう。

牛島義之

牛島義之

アウトドア雑誌の副編集長職を経てフリーランスとして独立。以降、アウトドアをはじめ、グッズ、クルマ、旅行などレジャー関連を中心に執筆している。

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2017.11.17 更新
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