牛島義之のアウトドアのススメ
家族4人で寝られるファミリーサイズのラクラク設営テント

ロープを引くとニョキッと立つ! ひとりで簡単に設営できる「キノコテント」


家族でキャンプに出かけたいけれどテントの設営が不安という人に、ワンタッチで設営できるDOD「キノコテント」を紹介します。ロープを引っ張るだけという簡単さなので、初心者でも安心。そんなキノコテントの仕組みや、実際に使用する際の快適性などをチェックしてみました。

ワンタッチで設営できる構造とは?

ファミリー向けのテントの中で、人気が高いタイプといえば「ドームテント」。近年は構造や機能の改良などにより、ひとりで設営できるものが増えていますが、一般的なテントと同じようにテントにポールを通し、そのポールを持ち上げて立たせる作業は必要です。簡単になってきたとはいえ、長いポールを上手に扱えないなど、慣れていないと少々苦労する人がいるのは確かです。

一般的なドームテントは、骨組みとなるポールを接続して長い1本の状態にしたあと、インナーテントに通します

テントにポールを通したら、そのポールを持ってテントを立ち上げます。なお、写真のコールマン「タフドーム/3025」は2本のポールがクロスしたXフレーム構造となっているため、1本のポールを持ち上げるとテント全体が立ち上がるので、ひとりでも設営可能

>>コールマン「タフドーム/3025」の詳細は、ドームテントの記事でチェック!

もちろん、一緒に設営してくれる人がいれば、一般的なテントを立ち上げるのにもそれほど苦労しませんが、今回紹介する「キノコテント」はもっとラク! 初めてでも、ひとりでも迷わず簡単に設営できます。そのヒミツは、ポールとテント本体が一体となったワンタッチ構造にあり! ポールをテントに通す必要もなく、ロープを引っ張るだけで傘を開くようにテントが開いて立ち上がるのです。これは言葉では伝えづらいので、設営の流れを写真で見ていきましょう。

地面からの湿気や冷気の侵入を防ぐ「グランシート」を広げます

地面からの湿気や冷気の侵入を防ぐ「グランシート」を広げます

グランシートの上にテントをセット

グランシートの上にテントをセット

ポールと生地が一体となった構造は、まるで折りたたみ傘のようです

ポールと生地が一体となった構造は、まるで折りたたみ傘のようです

テントのポールを、折りたたみ傘の骨を広げるような感じで広げます

テントのポールを、折りたたみ傘の骨を広げるような感じで広げます

グランドシートとテントをバックルで固定します。6か所ありますが、パチッとはめ込むだけなので時間はかかりません

テントの天頂部にあるワンタッチ機構を開きます

テントの天頂部にあるワンタッチ機構を開きます

いよいよテントを立ち上げる時がきました! 上部のパーツを持ち、弓を引くようなイメージでロープを引っ張ると……

テントが開いて、立ち上がりました!

テントが開いて、立ち上がりました!

とはいえ、これでは高さが足りません。脚部を伸ばして、居住空間を広げましょう。

脚部は6か所。カチッとロックがかかるまで伸ばします

脚部は6か所。カチッとロックがかかるまで伸ばします

これでテントの立ち上げ作業は終了!

これでテントの立ち上げ作業は終了!

ここまでの様子を、タイムラプス動画で撮影してみました(下の動画参照)。テントを立ち上げるのに、5分もかかっていません。長いポールを扱うテントと異なり、周囲に人や車などがないかを気にしなくていいのもメリット。ただ、ロープを引っぱってテントを広げる際には、ある程度の力が必要です。

あとは、テントが風で飛ばないように脚部をペグで固定していきます。

脚部にある固定ベルトをペグで固定。ペグは付属していますが、ハンマーは同梱されていません

脚部にある固定ベルトをペグで固定。ペグは付属していますが、ハンマーは同梱されていません

テントから出ているロープも、ペグで固定しましょう

テントから出ているロープも、ペグで固定しましょう

インナーテントの設営が完了しました!

インナーテントの設営が完了しました!

なお、ペグは長さ25cmのスチール製ネイルペグ。頑丈そうなので、簡単には曲がらないでしょう。そして、フックに夜間でも目立つ蓄光素材が採用されているのもよさげ。フックが大ぶりなのでつかみやすく、抜くのもラクそうです

キノコテントはインナーテントにフライシートをかぶせる構造なので、最後にフライシートをかぶせましょう。

フライシートに付いているアシストフックを、入口側のポールに取り付け。これが、ひとりでもフライシートをラクにかぶせるためのポイントです

フライシートを全体に広げていきます。アシストフックがあるおかげで、フライシートを引っぱりすぎても落ちることがないのはありがたい

インナーテントにフライシートをかぶせたらベルクロでポールに固定。続けて、フライシートから出ているロープを、インナーテントのロープがかけられたペグに固定します

出入口側のフライシートにフロントポールを差し込み、ロープを引いてペグで固定すればできあがり!

出入口側のフライシートにフロントポールを差し込み、ロープを引いてペグで固定すればできあがり!

完成したテントは、六角形の独特な形状。サイズは328(幅)×328(奥行)×168(高さ)cmです

完成したテントは、六角形の独特な形状。サイズは328(幅)×328(奥行)×168(高さ)cmです

なお、メーカーが行った耐風テストによると、風速基準7等級(13.9〜17.1m/s)の環境下でも倒壊しなかったといいます。

居住性をチェック!

設営が簡単でも、テント内での過ごしやすさがイマイチでは意味がありません。中に入って確かめてみましょう。

インナーテントの高さは148cmと、さほど高さはありませんが、出入口がかなり広いのでラクに出入りできます

インナーテントの高さは148cmと、さほど高さはありませんが、出入口がかなり広いのでラクに出入りできます

大きな出入口ですが、3つのファスナーでドアパネルは全閉可能。雨風をしのぐことができます

大きな出入口ですが、3つのファスナーでドアパネルは全閉可能。雨風をしのぐことができます

テントの中に入ってみました。身長165cmの筆者が中で立ってみると、こんな感じ。足を広げないと、立つことはできません。足をそろえて立つと頭が天井にぶつかります

あまり高さのない居住空間ですが、広さは288(幅)×248(奥行)cmあり、大人2名、子ども2名が就寝できるとのこと。実際にマットを敷いてみると、スペックどおり! 大人4人で寝ることもできますが、少々きゅうくつになってしまいます

また、ファミリーに人気の高い一般的なドームテントは半球状なため、壁面が斜めになっているのに対し、キノコテントは脚部のポールが垂直に立ち上がっているので、壁際に座っても圧迫感がないのはイイ!

テント内の空気循環をうながす通気口「ベンチレーション」は、4つ装備

テント内の空気循環をうながす通気口「ベンチレーション」は、4つ装備

インナーテントの天井部をメッシュにできるので、通気性はバッチリです

インナーテントの天井部をメッシュにできるので、通気性はバッチリです

側面にも5か所、大きなメッシュ窓があります。天井とともに全開にすれば、かなり涼しく過ごせるでしょう

側面にも5か所、大きなメッシュ窓があります。天井とともに全開にすれば、かなり涼しく過ごせるでしょう

天頂部にはランタンフックが装備されています

天頂部にはランタンフックが装備されています

外から電源をとる際に電源コードを通せるコンセント用ファスナーも完備

外から電源をとる際に電源コードを通せるコンセント用ファスナーも完備

まとめ

実際に設営したテントを見た時、高さが低いこともあり、「ちょっと小さめかな?」と思ったのですが、中に入ってみると圧迫感もなく、予想していたより快適。天井を気にせず立てないのはイヤという人でなければ、それほど不自由さは感じないでしょう。ただ、フライシートが地面まで届かないハーフフライであるため、側面のメッシュ窓を全開にしている時に雨が降ると、テント内に雨が吹き込んでしまうおそれがあります。また、出入口に前室がないので、シューズをテント内に入れておくなど、雨に備えた工夫は必要。タープで前室を作っておくといいかもしれません。

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少々気になる部分はありますが、キノコテントのウリであるワンタッチで設営できる簡単さは大きな魅力。若干力が必要な作業はあるものの、短時間で設営できるのは間違いありません。今回は、インナーテントとフライシートでキャンプ時に使用するスタイルで設営しましたが、インナーテントのみで使うのもアリ! メッシュ窓をフルオープンにすればかなり開放的なので、ピクニックやバーベキューに幅広く活躍してくれそうなテントです。

フライシートをかけずにメッシュ窓にすると、開放感がすごい!

フライシートをかけずにメッシュ窓にすると、開放感がすごい!

大きな出入口も開ければ、さらに風通しがアップ。小さな子どもがいるファミリーは、アウトドアで過ごす際にこういったテントがあると便利でしょう

収納サイズは25(幅)×90(奥行)×25(高さ)cmで、重量(付属品含む)は11.2kg。同サイズのテントと比べると、少し重めですが、自動車でなくても持ち運べるでしょう

牛島義之

牛島義之

アウトドア雑誌の副編集長職を経てフリーランスとして独立。以降、アウトドアをはじめ、グッズ、クルマ、旅行などレジャー関連を中心に執筆している。

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